水道部庁舎敷地内に貯水機能付給水管を設置しました

水道部庁舎南側に貯水機能付給水管が完成しました。
災害時に水道の断水・濁水が発生した際の水道水の確保策として設置し、この給水管は大阪府内では初めてとなります。

貯水機能付給水管とは

機能とメリット

《 機能 》
給水管の一部が球状の貯水タンクとなり、平常時はこの中を水道水が循環しています。大きな地震などで万が一断水しても、タンク内に貯留された水をタンクから給水できます。
また、タンクの水が空になった場合でも、給水車から追加充水が可能です。

​《 メリット 》
〇被災直後、給水車がすぐに来れない場合でも、貯留されている分は飲用水として応急給水ができます。
〇組立式貯水槽が不要となり、応急給水がスムーズにできます。

設置の背景

平成30年6月18日に発生した大阪府北部地震では、高槻市は震度6弱の大きな揺れに見舞われ、2日間にわたり各所で断水・濁水が発生しました。
今後、南海トラフ巨大地震や有馬高槻断層帯地震などの発生が予測され、大阪府北部地震以上に深刻な断水被害が見込まれています。
水道部では現在、「高槻市水道事業基本計画」（令和3年度から令和12年度）に基づき、基幹管路、災害時拠点病院・救護所等に接続する重要給水施設管路の耐震化を優先的に進めています。しかし、すべての管路の耐震化には長い年月を要することから、いつ発生するかわからない地震に備え、耐震化以外の手法により災害時の給水機能が必要となります。そのための水道水の確保策として、断水時においても一定量の水を確保できる貯水機能付給水管を整備することとしています。

今後の整備計画

南海トラフ巨大地震など今後発生が見込まれる大規模地震に備え、一定量の飲用水を確保する設備として、管路の耐震化に時間を要する避難所（市内小中学校）に貯水機能付給水管を設置していきます。

貯水機能付給水管整備計画 （PDF：1.53MB）

設置後は、地域住民の方々とも協力していただきながら、貯水機能付給水管を効率的・効果的に運用できるよう、応急給水の体制や手法の向上に努めていきます。