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令和7年度第2回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会
令和7年7月9日(水曜日)午後2時00分から午後3時30分
高槻市役所本館2階 全員協議会室
公開の可否:可
3名
上西純代委員、河本浩二委員、喜多川悦子委員、小林博隆委員、坂本玉器委員、近棟健二委員、寺見陽子委員、永田勝信委員、中村明子委員、藤田ちひろ委員、山中正子委員
・高槻市こども計画の改定について
・「第四次高槻市ひとり親家庭等自立促進計画」令和6年度進捗状況報告等について
・その他
・資料1 こども計画の改定(中間見直し)について (PDF:382KB)
・資料2 高槻市こども計画(やさしい版) (PDF:948KB)
・別紙2 設問項目案(小5中2用) (PDF:1.05MB)
・資料3「第四次高槻市ひとり親家庭等自立促進計画」進捗状況報告書(令和6年度実績報告) (PDF:119KB)
・資料3「第四次高槻市ひとり親家庭等自立促進計画」進捗状況一覧表 (PDF:159KB)
・資料4 児童福祉施設等に係る基準省令の改正状況(令和6年度改正分) (PDF:497KB)
・追加資料 令和7年度第2回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会に対する事前質問 (PDF:120KB)
子ども未来部子ども政策課
1.開会
事務局挨拶、資料確認、出席状況確認
2.議事
〇事務局より資料1から2、別紙1から2、参考資料、追加資料について説明
○会長
それではただいまのご説明に関しまして、皆様から何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
○委員
設問項目について、今回外されている新旧対照表の5ページ旧18番「あなたは、パソコンや携帯電話等でのひぼう・中傷やいやなことをされるなどのいじめの被害にあったことがありますか。」という設問を、ぜひ残していただきたいと思います。12ページ新27番「あなたは、SNSがきっかけで起こる犯罪にあい、知らない人からおそわれたり、らんぼうされてきずついたことはありますか。」だけではきつい印象に感じます。
また、全国学力調査等に類似質問があり重複するためなくしたとのことですが、全国学力調査は不登校で長期間休んでいるお子さんは受ける機会がなかったりしますし、SNSによる誹謗中傷がきっかけで不登校になったという相談を私も受けます。質問数が多いので減らしたところは理解していますが、アンケートの回答との関連づけの部分でも、改めて残していただくように検討できないかお願いします。
○事務局
前回、設問数についてのご意見が多かったことをふまえて今回の案を作成していますが、事務局としてはアンケートで聞けることは聞きたいと考えています。今回議論をしていただき、審議会として残したほうが良いということであれば考慮していければと思います。
○会長
ありがとうございます。
私から質問ですが、回答の選択肢に記号(アからオ、1から5など)は付けない予定でしょうか。集計をする際に記号で集約できると、例えばグラフを作る時に煩雑にならないので、検討の余地があればいかがでしょうか。
○事務局
アンケートフォーム画面の見え方としては、選択肢が4、5問など少ない場合は記号を付けなくても見やすい状況ですので今のところ予定はないですが、集計作業を行う業者にも確認をします。
○会長
他にいかがでしょうか。
では先ほどの委員さんの旧18番のご意見については、皆さんの合意が得られれば、もう一度残すというふうにさせていただきたいのですが、よろしいですか。
(委員一同賛同)
18番は、残す方向ということで、ありがとうございます。
○委員
小学生向けの設問案が、前回40問、今回27問で、外したのは5問、とのことですが、これは設問を統合しているのでしょうか。
○事務局
そのとおりで、例えば新旧対照表資料の6ページの旧20番と旧21番ですが、20番「学校は、こどもが安全に安心して過ごすことができる、こどもにとって大切な居場所であると思いますか」という質問で、21番は、20番で「そう思わない」という否定的な回答を選んだ方にのみ「どのようなことがあれば、大切な居場所の1つになると思いますか」と聞く形で、設問数を二つにしていました。この場合、「そう思う」という肯定的な選択肢を選んで、21番を回答しないようにする場合があるかもしれないという議論が前回ありましたので、この20番と21番を、8ページの新17番の形でひとつの設問にして、どの回答を選んだ方にも、自由入力で考えを聞くように変更し、集約をしたという作業もしています。
○会長
ありがとうございます。
新旧対照表6ページの新10番で「あなたは、「ありのままでいることができている」と思いますか。」という設問に対して、回答の選択肢が、「当てはまる」・「当てはまらない」となっていますが、「思いますか」という問いに対して、「そう思う」・「そう思わない」のように末尾が同じ形で揃っている回答の方が良いのではないでしょうか。
○事務局
現在、業者とインターネットのウェブフォームのイメージをチェックしている最中で、最終的により分かりやすい形となるよう、確認して進めていきます。
〇事務局より資料3について説明
○会長
この報告に関しまして、皆様から何かご質問、ご意見がございましたら、よろしくお願いします。
○委員
資料3進捗状況一覧表、施策18番の子育て短期支援事業について教えてください。以前、体制的になかなか預けられる施設の確保が難しかったと記憶していますが、令和6年度に関しては、ショートステイが26人で延べ82日間利用できたというのは、引受けてくれるところが増えたのか、環境の改善があったのか、何かあれば教えてください。
○事務局
令和6年度に引き受け先の施設が増え5か所ほどになったということもございますので、実績が伸びたかと思っております。
○委員
いろいろ子育ての不安を抱えるご家庭があるなか、利用できるタイミングが増えていくのはとても良いことだと思いますので引き続きよろしくお願いします。
○会長
ありがとうございます。その他にいかがでしょうか。
○委員
高槻市としてもひとり親家庭は増加傾向にあるというふうに見込んでよろしいでしょうか。
○事務局
児童扶養手当の受給者数ということで申し上げますと、年々減少傾向にはあります。
○委員
減少しているということですが、保育現場では増えているようなイメージがあります。ひとり親家庭関係も色々な施策がありますが、全ての対象が保護者ですよね。個人情報保護の壁であったり、縦割り行政の壁であったり、これらによって突っ込んで子どもたちのために話し合うということがなかなかできません。行政の関係部署間でも連携して取り組まなければいけないですけれども、一つの情報をスムーズに共有できていないハードルを感じます。助けてあげなければいけないのは子どもたちですから、子どもたちの意見を本当にどうやって捉えて吸い上げているのかということが、一番大事なことだと思います。ひとり親家庭にはそれぞれの事情があると思いますが、保護者への施策に陥りがちですので、子どもたちのためにそこだけは改めて見直してほしいと思います。そのためにも行政の部署間の壁もなくしていってもらえればありがたいと思います。
○会長
ありがとうございました。
他にご質問なりご意見はいかがでしょうか。
○委員
私はひとり親家庭の保護者です。ひとり親家庭になった当初というのは、色々な情報が全く収集できなかったです。毎日忙しくて、こういう支援や場が市役所で受けられるということも、把握できないくらい必死でした。情報を集めることができるようになってきたのは、余裕ができてからです。お母さんやお父さんに余裕がないと情報を集めることもできませんし、親に余裕がなくなると子どもにも余裕を持って接することができないと思います。それが虐待にもつながると思います。ひとり親家庭になったばかりの時や、お子さんが小さい時は、特に余裕がない人が多いと思うので、なるべく余裕をつくってあげて、その笑顔を子どもにも向けることができるように考えていただけたらと思います。
○会長
ありがとうございます。情報を市民の皆様にどう公開していくのかというところは、重要な行政の課題かと思います。様々な施策を行っても周知が進まず、保育などの現場の先生方がそういう情報を知られなかったりします。身近でアドバイスできる立場の方がこういう情報を知っておく必要がありますし、そのための取組も必要かと思いました。
他にいかがでしょうか。
○委員
先日、ひとり親の方で日常生活支援の依頼がありました。外国の方で日本語は普通にお話されます。支援員を派遣できない時があり、他に子どもさんをみてくれる制度として、ファミリー・サポート・センターがあることをお伝えしました。今は利用料の補助をひとり親家庭などは受けられるようになってそれは良かったのですが、支援を受けようと思ったら事前にいろいろ登録が必要なようで、外国の方にはハードルが高いと思いました。もう少し簡単に受けられたらいいと感じます。
○会長
先ほどの報告のなかでも、ひとり親家庭さんのなかで外国にルーツのある保護者の方への支援がまだ十分ではないということもありましたが、ひとり親家庭だけではなく、全体的に日本在住の外国人の保護者の方々への支援がまだ行き届かないところが多々あるので、今後の課題かと思います。
他にいかがでしょうか。
○委員
教育現場で最近出た話ですが、小学生の夜間放置のケースで、よく聞いていくとその親御さんもひとり親の方で、とにかく昼も夜も一生懸命子どもたちのために働いていらっしゃる状況です。結果的に、見た目は放置している形になってしまっている。決して放置したいわけではなく仕方がない中でそういう状況が生まれています。現場の会議の中で、家庭に何らかの手助けができないかという話がありました。できるとすれば情報の提供かな、という話が出たところだったので、私自身も勉強しながら、そのような家庭にいろんな情報提供ができたり、現場の先生も情報を知る機会を作れたらいいなと思いました。
○会長
ありがとうございました。放課後の子どもクラブがかなり拡がっていますが、夜間まではなかなかないですよね。ひとり親家庭だけの問題ではないですが、これも考えなければならない課題と思って聞かせていただきました。
他にいかがでしょうか。
○委員
医療の現場ですと、ひとり親家庭はもちろんですが、子どもに対する支援が年々広がっていると実感しています。高槻市はこの4月からは子どもの医療費が完全無償化になり、子育てに対する支援を市は頑張っているイメージがあります。しかし、市が頑張っているという情報がうまく伝わってない部分がやはりあると思います。特に、最近の親御さん方はスマートフォンで情報を集めることは得意だと思いますが、市のホームページを見ようというところにまず意識がいかないというか、「市のホームページを見ても得がない。市の情報が書いてあるだけでしょう。」という意識かと感じます。子育てをしている人やいろんな立場の人が、市のホームページで情報を得ることは自分にとって具体的なメリットや金銭的な得もあるということを知って、市のホームページも見てほしいと思います。
○会長
行政関係のホームページを見ているとネットの中をたらい回しで元のページに戻ってしまった、というような経験があります。得たい情報がどのページにあるかが分かりやすい発信の仕方が必要なのではないかと、お話を聞きながら思いました。
その他いかがでしょうか。
○委員
サポートで関わっている父子家庭の話ですが、食事の問題、不登校の問題、ヤングケアラーの問題など様々な問題を抱えています。また、思春期の異性の子への対応など、特に父子家庭のやりづらさを見聞きし、感じています。また、関わっている別の現場でもひとり親家庭の子はいて、虐待についての問題は日々あります。相談件数が上がっている状況も現実です。
○会長
ありがとうございました。今お話を聞きながら、可能かどうかわかりませんが、やはり小学生も対象にした、夜間のケアができるような場があってもいいかと思いました。
他にいかがでしょうか。
○委員
私自身、学童保育に通っていましたが、イベントや友だちができて楽しかった思い出があります。学校が終わった後に行くことができる場所がある安心感もありました。そういう場所があることが、子どもたちにとって大事なのではないでしょうか。公立の学童は小学3年生までですが、もう少し上の学年になっても、引き続き通える場所になれば良いのではないかと思っています。
○会長
おっしゃるとおりですね。小学校にあがった以降の施策も色々と今行われてはいますが、いわゆる24時間体制ではないですよね。家でひとりで過ごすよりも、行き場所があるということが大切なのかなと思います。そういう意味で考えればひとり親家庭の施策としてだけではない総合施策が必要かと思いました。今後より充実させていただけたらと感じます。
私からひとつ質問をよろしいでしょうか。資料3進捗状況一覧表の3ページ、区分(1)の施策15番の延長保育について、令和6年度は前年度と比較して、民間の保育所等の利用人数が5000人近く増えて、市立は3000人程減っていますが、これは施策的に何かがあったのでしょうか。
○事務局
指数の変化についての明確な要因は、特に思い当たるところがありません。
○会長
わかりました。ありがとうございました。
〇事務局より資料4について説明
○会長
皆様から何かご質問やご意見はありませんでしょうか。
○委員
現場がこれらの国の省令や法律を読んで解釈するのは難しいです。例えばアトピーやアレルギーについて、国の省令内では「対応すること」しか書いてありませんが、アレルギーひとつとっても死亡につながる状況への重大な配慮が求められます。市や行政で省令等をかみくだいていただいて、現場に具体的に伝えていただけたらと思います。
○会長
事務局から連絡事項はありますでしょうか。
○事務局より閉会の挨拶
○会長
以上をもちまして、令和7年度第2回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会を終了いたします。