本文
城下町エリアにおける主な特徴的仕様
主な特徴的仕様
本瓦(ほんがわら)
平がわらまたはうつぼがわらと丸がわらとを交互に並べてふいた屋根を本瓦葺という。

桟瓦(さんがわら)
住宅等の瓦屋根に使用される一般的な瓦で江戸時代前期に発明された。丸瓦と平瓦が合体した形の瓦を葺き、雨水の侵入を防ぐ。

厨子(つし)二階
二階の天井が通常より低い町家の様式。近世後期頃に完成し、明治時代の最後まで一般的に建築された。本格的な二階は”町人は武士を見下ろさず”の禁制からなかなか建築されなかった。

虫籠窓(むしこまど)
開口部の縦格子を土で塗り込めた窓の一種。中二階の建物の二階窓に多く見られる。

鬼瓦(おにがわら)
屋根むねの端をおおうための、特徴的な瓦のこと。魔除けや厄除け、火災除けの役割があると言われている。

風切丸(かざきりまる)
風切りに用いる丸瓦をいう。強風による瓦の飛散を防ぐだけでなく、瓦同士の繋ぎ目を塞いで雨水の侵入を防ぐ役割がある。
漆喰(しっくい)
土壁の防水性を高めるために用いる上塗り材料。石灰に麻の繊維を加え、草本や海藻からつくった接着剤と水を加え、練り上げて作られる。

卯建(うだつ)・袖壁(そでかべ)
隣家との間についた小さい防火壁。隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られたもの。

格子窓(こうしまど)
角材を縦横の格子状に組んだ窓の一種。壁面から前に張り出した格子窓を「出格子(でごうし)」、壁面と同じ面にあるものを「平格子(ひらごうし)」と呼ぶ。

腰板(こしいた)
壁面の仕上げや構造を上下で分け、下部に板を張り、壁の下部を保護する。

駒寄(こまよせ)
元々は、馬などを繋ぎとめておくためのもの。現在ではガードレール的な役割に用いられる。


