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令和4年度第2回高槻市バリアフリー推進協議会
令和5年3月23日(火曜日)14時から16時
高槻市役所本館2階 全員協議会室
出席委員18名(欠席委員5名)
2名
都市創造部 都市づくり推進課
(会長)
定刻になりましたので、ただいまから令和4年度第2回高槻市バリアフリー推進協議会を開催いたします。
私は、この協議会の会長の中林でございます。委員の皆様には公私ご多忙の中お集まりいただき、誠にありがとうございます。それでは、開会に当たりまして、梅本副市長よりごあいさつをお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
(梅本副市長)
皆様、こんにちは。高槻市 副市長の梅本でございます。
本来であれば、市長が皆様にご挨拶を申し上げるところでございますが、あいにく公務が重なってしまい、出席が叶いませんことから、本日の「令和4年度 第2回高槻市バリアフリー推進協議会」の開会に当たりまして、私から一言ご挨拶を申し上げさせていただきます。
委員の皆様におかれましては、公私、何かとお忙しい中、ご出席を賜り、また、日頃から本市のバリアフリー推進にご協力をいただき、厚くお礼を申し上げます。
さて、このところのバリアフリーを取り巻く状況でございますが、国が、令和3年12月に、鉄道駅のバリアフリー化を加速させるため、利用者に広く薄く負担いただきバリアフリー整備に充当することができるバリアフリー料金制度を創設されました。これを受け、各鉄道会社からは、当該料金制度を活用し、鉄道駅のホーム柵の整備をはじめとした、バリアフリー化を推進する発表がされました。本市としましても、鉄道駅のバリアフリー化がより一層進むものと期待しているところで、こちらの詳細につきまして、後ほど、鉄道事業者様からもご報告いただくとお聞きしております。
また、本市においては、今月18日に開館した高槻城公園芸術文化劇場や、あさっての25日に供用を開始するJR高槻駅北駅前広場のエスカレーターの整備など、バリアフリー基本構想に基づき取組を進めているところです。
今後も、このようなハード整備とともに、心のバリアフリーに位置づけるソフト施策を着実に推進し、“人にやさしいまち、人がやさしいまち”の実現に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
最後になりますが、本協議会を通じて関係各位の相互理解を深めながら、スパイラルアップを図ってまいりますので、引き続き、委員の皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。本日の協議会よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
<配布資料確認>
<委員・関係者紹介>
(会長)
本協議会では、委員以外の方からも必要に応じ、適時御発言いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(委員一同)
<異議なし>
(会長)
本日の出席委員は18名でございます。協議会規則第3条第2項の規定により、本日の協議会は成立しています。それでは、早速議事に入りたいと思います。本日は、傍聴の希望者が2名おられます。今回市から付議されております案件は、公開することが不適当なものとは認められませんので、傍聴を許可したいと思いますが、よろしいでしょうか。
(委員一同)
<異議なし>
<傍聴者入場>
(会長)
それでは、本日の案件、議事1「高槻市バリアフリー基本構想」の事業取組状況についてです。
進め方ですが、まず前半として、道路特定事業、都市公園特定事業、公共交通特定事業から説明していただき、質疑応答を行います。その後、残りの交通安全特定事業、建築物特定事業、心のバリアフリー特定事業について、説明していただき、質疑応答を行います。また、質疑応答の際は、予め障がい者団体からご意見を伺っておりますので、その内容を事務局が読み上げた後、関連部署から回答をいただきたいと思います。
それでは最初に、道路特定事業として、高槻市道路課から説明をお願いします。
(道路課)
では3ページをご覧ください。事業名は大手八幡線でございます。
先週18日に開館しました、高槻城公園芸術文化劇場へのメインアクセス道路となっております。事業内容は、歩道の未整備区間におきまして、用地買収を行い、歩道の拡幅と、視覚障がい者誘導用ブロックの設置を行いました。本路線につきましては、引き続き無電柱化事業として、今後、電線共同溝の工事や道路改良工事を順次進めてまいります。
続きまして4ページをご覧ください。事業名は、JR高槻駅北駅前広場でございます。
この北駅前広場は、JR高槻駅の北側に位置しており、広さは約6700平方メートルとなります。
一部のエリアが未整備であるという長年の課題がありましたが、平成27年から用地買収を進め、令和4年1月から工事に着手し、この3月25日土曜日の午後から供用開始となる予定でございます。主な整備内容としては、事前写真1に示す既存の階段と公衆トイレを撤去しまして、事後写真2に示すように、エスカレーターと上屋、その下に新たな公衆トイレを整備しております。エスカレーターは上り下りを各一基、中央に階段を設置しております。また、2階デッキからエスカレーターにかけて、幕構造の上屋を設置しており、公衆トイレはすべての洋式便座で暖房洗浄便座を採用しております。地上部分では、保水性平板ブロックで歩道整備を行い、視覚障がい者誘導用ブロックを間に配置しております。なお、資料に示しているエスカレーターの基数4基は2基の誤りでございますので、訂正をお願いいたします。
(会長)
次に、大阪国道事務所の事業として、委員が欠席ですので事務局から説明をお願いします。
(事務局)
事業名、富田丘町西交差点改良事業でございます。JR摂津富田駅の北側にあります国道171号の交差点改良にあわせまして、歩道改善と視覚障がい者誘導用ブロックの設置が行われたものでございます。延長は140メートルとなっております。
(会長)
次に、大阪府茨木土木事務所から説明をお願いします。
(委員)
資料4、6ページでございます。
主要地方道 西京高槻線の歩道の段差等改善ということで、過去から事業をやっておりましたけれども、残りの北側歩道約330メートルにつきまして、段差の改善ですとか視覚障がい者誘導用ブロックの設置を行っております。
(会長)
それでは次に、都市公園特定事業として、高槻市歴史にぎわい推進課から説明をお願いします。
(歴史にぎわい推進課)
8ページをご覧ください。事業名は、高槻城公園整備事業で、移動経路の円滑化等にかかる事業を行っております。
事業内容といたしましては、高槻城公園中央エリアにおきまして、高槻城公園芸術文化劇場の整備に伴い、周辺エリアの公園整備を行うものでございます。事業内容に記載しておりますように、園路整備及び視覚障がい者誘導用ブロック等の設置を行い、令和3年度から令和4年度にかけて事業を実施いたしました。
先日、3月18日の劇場のオープンとともに、公園エリアの供用開始をしております。
(公園課)
10ページの方をご覧いただきたいと思います。芥川公園の令和5年度の実施予定というところにつきましてご説明をいたします。
令和5年度は、今後予定されております高槻警察署の移転の関係で、隣接する高槻島本夜間休日応急診療所等の解体工事にあわせまして、公園の一部、図に示しております撤去範囲の撤去工事を行うとともに、残りの公園部分の再整備工事を受けまして、実施設計を行います。
本公園は、昭和62年の開設で、現状は写真にございますように、段差があったり、施設としてかなり老朽化しているところもあり、再整備にあたりましては、撤去工事によってなくなる施設の復旧を図るとともに、さらなる利便性の向上・バリアフリー化に取り組んでまいりたいと考えております。
(会長)
次に、公共交通特定事業として、JR西日本から説明をお願いします。
(委員)
資料は11・12ページになります。来年度の事業としまして、摂津富田駅の2番3番乗り場に、ホーム安全スクリーンといいまして、ホームに転落したものが人であるというふうに検知しましたら、信号発光するというシステムの導入を進めています。
従来ですと、ホームにSosボタンがございまして、それを転落したというのを見つけた方が押していただくと発報するのとあわせて、自動でセンサーでも感知するというようなシステムになっております。
(会長)
次に、京阪バスからお願いします。
(委員)
令和4年の6月におきまして、2両のノンステップ車両を導入いたしました。これに伴い、弊社高槻支所に所属する48両中、ノンステップ車両が42両、ワンステップ車両が6両となっております。ワンステップ車両においても車いすご利用のお客様にもご乗車いただけるものになっております。
(会長)
次に、高槻市交通部からお願いします。
(委員)
バス乗り場の改良事業でございます。これは安満遺跡公園への新規路線に伴いまして、交通部においては、上屋、ベンチの設置、それから、道路管理者におかれましては、バス乗り場の段階解消、視覚障がい者誘導用ブロックの設置をしていただいたところでございます。
続きまして、次の15ページでございます。バリアフリー適合車両への更新でございます。これにつきましては、ノンステップ車両への更新として、現在111台完了しておりまして、残り55台となっています。令和4年度につきましては、3台の更新を実施いたしました。
(会長)
それでは一旦ここで質疑応答に移ります。まずは、道路と公園、公共交通の分野について、障がい者団体からいただいたご意見について、事務局から説明をお願いします。
(事務局)
本日お配りしています高槻市障害児者団体連絡協議会のご意見という資料をご覧ください。
こちらに5つご意見を書いておりますけれども、この分野につきましては、上から3つのご意見になります。
まず1つ目ですけれども、道路特定事業につきまして、JR高槻駅北駅前広場に新設されるエスカレーターの音声案内はどのようなものか。また、運転は24時間しているのかというご意見でございます。
2つ目ですけれども、JR西日本さんに対しまして、ホーム安全スクリーンは転落を検知し、その後、運転士が列車非常停止を手配するとのことだが、列車が止まるまでにどれぐらいの距離が必要なのかというご意見でございます。
続きまして3つ目、これもJR西日本さんに対してでございますけれども、視覚障がい者のホームからの転落は大きな事故に繋がらないものを含めると多くあると聞いている。そもそも落ちない対策を検討してほしいということでございます。
(会長)
それでは、この案件から議論をしたいと思います。まず1の質問、道路課の方からお願いします。
(道路課)
まず、北駅前広場に新設されるエスカレーターの音声案内でございますが、基本的には、駅南、松阪屋前のエスカレーターと同様に、乗り降りの際は、「足元にご注意ください。」などの注意を促すアナウンス、これらを6種類に加えまして、「このエスカレーターは上り専用です。」または、「下り線用です。」といった案内アナウンスを繰り返し行う仕様となっております。
次に運転時間についてですが、こちらも駅南エスカレーターと同様に、午前5時から翌日の午前1時までの仕様となっております。
(会長)
これに関連して、ご意見などありますでしょうか。
(委員)
今のエスカレーターの話でございますが、視覚障がい者の方を、エスカレーターを使う方向には誘導しないようになってはいるんですが、実態としては、視覚障がい者の方のかなりの割合で、よく出かける方はエスカレーターをお使いになっています。その方々から、誤進入禁止、これをしっかりつけて欲しいということを聞いております。あるいは、こういう方もいらっしゃいます。むしろ、ちゃんと視覚障がい者にも、エスカレーターに誘導、つまり誘導ブロックをつけてほしいと。誘導ブロック問題については、話が長くなりますので、ここで強くは言いませんが、誤進入、警告のブザー類についてはどうなってますでしょうか。ないならば、作るべきだと思います。
(道路課)
誤進入のブザーについては、今のところ設置はしておりません。
(委員)
意見ですけれども、つけたほうがいいと思います。健常者にも便利なんですね。酔っぱらって右も左もわからなくなって入ってきて、足だけかけてこけかけているお父さんをよく見かけます。健常者でもやっぱり便利ですし、視覚障がい者にももちろんです。ただ、私が知っている限り、製品として、簡単に取り付けて安いものでもないような、よくは知りません。先進例で調べて、研究してみてはいかがでしょうか。
(道路課)
わかりました。以降、研究させていただきます。
(会長)
ありがとうございます。ほかにこの件について、ありますでしょうか。
それでは、とりあえず先に進みます。2番と3番について、JR西日本の方からお願いします。
(委員)
2番のホーム安全スクリーンは、転落を検知後、運転士が列車非常停止を手配し、列車が止まるまでにどれくらいの距離が必要なのかということですが、先ほど申しましたように、もともとSosボタンを押した時に発報するものと同じもので、運転士が非常停止をしております。その時の設定としましては、一応600メートルあれば列車が止められるだろうということで設定していて、実際の信号の見通しとしてはそれ以上の距離ということで、800メートル手前からその信号が見えるように設定をしています。それ以上遠くから発報すれば、信号が見えるような見通しを確保するように設定しております。
次につきましては、この後の料金制度の中でも、ちょっと触れさせていただきますけれども、料金制度を活用してホーム柵の整備を進めたいと思っているんですが、弊社の場合、この料金制度のエリアの中でもかなりの駅がございまして、もともと10万人以上の駅を整備しましょうというところで、高槻駅なんかは、整備ができたんですけども、他、例えば大阪駅でもできていないところがありますし、京都駅でももっと大きな駅でも全然できていないようなところもあるので、そういったところを進めていきたい。そうしたときに、料金をいただいているのに、何も整備が進まないというような状況がある。10年ぐらい料金をいただいていても、ホーム柵を順番にやっているけれども、何も整備がされないという状況に陥るのだったら、まず、この2032年までに、すべての駅に対してホーム柵かホーム安全スクリーンを整備しましょうというのが、我々の考え方ですので、決してホーム柵をつけないと言ってるわけではないというふうにご理解いただきたい。
(会長)
ありがとうございます。これに関連してご意見ございますでしょうか。
(委員)
今のこのセンサーで感知したら、列車が止まるようにするということなんですけども、これは600メートルか800メートルかで誰がこのボタンを押すわけですか。
(委員)
今あるのは、ホームにボタンがあって、押したら発報します。今回言おうとしているのは、何が落ちたのかというのを感知して、センサーなので例えば雨が降ってても、反応するのでは意味がないわけで、そういったものを識別して、大きな人らしいものが落ちたというのを、センサーが判定して発報するというようなシステムになっていまして、この両方でカバーするというような形になっております。
(委員)
これは落ちてから反応するわけですね。
(委員)
そうですね。
(委員)
落ちた場合、落ちてからだったら、命に関わるかはわからないけど、けがをしますね。これは、どうなんですか。
(委員)
もちろん、落ちればけがをする可能性は十分あるというような認識をしております。ただ、ホーム柵を順番につけていって、それを加速したとしても、なかなかすべての駅につけるというのは、すぐさまは難しいというのが現実でして、であれば、このセンサーであればすぐにつけられるので、まずはこの10年間でそのホーム柵をどんどんとやっていく。でも、つけられないところはこのセンサーをつける。というところでやっていきたいというのが、今の方針ですので、10年たてばこのセンサーをつけたところも、すべてできるかどうかわからないですけども、順番にホーム柵に置き換えていくということも検討はしております。
(委員)
はい、わかりました。やっぱり、我々視覚障がい者は、ホーム柵が一番安心してホームを歩けるいうことですので、もし落ちてしまったら線路やホームの角で頭をぶつけたりとか、けがもしますので、今、お答えのように、順次ホーム柵を少しでもつけてもらうように努力してもらいたいと思います。
話によると、今度は1人が10円ずつ、1回乗車するのに10円ずつ負担して、それをホーム柵をつける費用にするんだということも聞きました。確かにホーム柵というのはものすごい金がかかることは、これは我々も承知しております。
ひとつ、ホーム柵を全部、100%つけてもらえるんだということで、努力、目標でお願いいたします。よろしくお願いします。
(会長)
ありがとうございます。関連して、ご意見、ご質問ありますでしょうか。またありましたら、後でお願いします。では先に進めます。
では、後半としまして、まず、交通安全特定事業として、高槻警察署から説明お願います。
(高槻警察署)
交通安全特定事業ということで、警察の方から、令和5年度バリアフリー事業の案件について説明をさせていただきます。事業として3ヶ所を予定しております。
18ページ。1ヶ所目から見ますと、国道171号線柳原交差点、横断時間の延長についてですけども、もう去年ぐらいの話になるんですけど、本部の信号担当にも現場の方を立会させてもらって、何ができるかというところで確認をいたしました。答えとしましては、市役所前のところの単路の信号のある横断歩道にも設置してあるんですけど、白い押しボタンで高齢者感応式押しボタンというのがございまして、そのボタン押せば、その時の青になったときの周期が、秒数が延長するというような機械でございまして、それを設置しようということで今本部に動きをしてもらっています。国道171号なので、ずっと秒数を長くすればいいというわけではなく、やはり車の動きの円滑という部分を見ないといけませんので、この交差点の需要率とかも、実際、時間的に見ますと、当然、通勤や登下校など朝夕の時間帯はそれなりにあるんですけども、それ以外の時間帯はあまりない。実際に需要があるときに、こういう押しボタンで対応ができたらお互いにとって、安全、円滑というところがバランスよくできるのではないかというところで、このような設置をするという動きをしております。
2点目です。次のページ、富田丘町西交差点、さきほどの道路特定事業にもありました。ここも171号を渡る秒数を少し延長するというような案件でしたけども、もう今、現場見られた方もいるかもしれませんけど、これが令和5年度早々ででき上がる、右折レーンができるということで、それに合わせて警察としても、右折矢印の信号を設置します。右折レーンができることなので、当然、幅員が広がります。ですので、当然それに合わせた適正秒数にし、そこにプラス、バリアフリー事業に上がっているというところもあるので、少し秒数の追加をしてもらうように、本部にお願いして進めていっています。これももう、年度で変わって早々にできあがると同時にそのような形態になりますので、ご承知おきお願いします。
3点目が次の20ページです。高齢者老人福祉センター前交差点の信号LED化です。順次発給型のものをLEDに更新していっていますが、令和5年度事業箇所に入っている一か所となりますので、これは令和5年度中にLEDに変更となります。
(会長)
次に、建築物特定事業です。高槻市審査指導課から説明をお願いします。
(審査指導課)
審査指導課森野でございます。よろしくお願いします。
それでは21ページからの建築物特定事業について、令和4年度に実施された事業並びに令和5年度に予定されている事業の報告をいたします。
まず、本推進協議会で報告するにあたり、12月から1月にかけて、各重点整備地区内の対象建築物60件について、各施設管理者に対して文書による調査を行いました。その結果、令和5年1月時点の状況といたしまして、令和4年度に実施された事業として3件、令和5年度に予定の事業として3件の報告がございましたので、資料を用いて説明させていただきたいと思います。
それでは22ページをご覧ください。高槻島本夜間休日応急診療所でございますが、22、23ページに、令和4年度に実施された事業についての報告内容が記載されてございます。項目といたしましては車椅子対応エレベーターの設置、車椅子使用者用駐車施設、バリアフリートイレの設置、授乳室の設置を行いました。
次に24ページをご覧ください。地域福祉会館でございますが、今回、増築工事に当たりまして、整備が行われました。供用開始がつい先日のため、写真の添付がございませんが、スロープ整備や案内版、オストメイト対応トイレの設置などを行いました。
次に25ページをご覧ください。高槻城公園芸術文化劇場南館でございますが、このたび工事が完了し、先日オープンいたしました。資料下に記載の車椅子対応エレベーターの設置、車椅子使用者用駐車施設、バリアフリートイレの設置などに加え、劇場の大ホールには車椅子の方が鑑賞できるスペースを8席、小ホールに2席確保いたしております。なお、バリアフリートイレにつきましては、視覚に障がいのある方を支援するためのシグナルエイドという機器をお持ちの方が近づくと音声案内が流れる設備を取り入れております。
次に26ページをご覧ください。ここからは令和5年度に予定されている工事についてご説明させていただきます。
まず、高槻阪急でございますが、来年度の改修工事に合わせて、4階の客用トイレにバリアフリートイレを1ブース設ける予定でございます。
次に、27ページをご覧ください。総合センターでございます。この建物の隣の建物でございます。来年度12階から15階のトイレ改修の際に、オストメイトの対応設備の設置予定でございます。
最後に18ページをご覧ください。サニースポート、これは富田にございます、障がい者就労支援施設でございますが、来年度のバリアフリートイレのリフォームを検討しており、その際に、オストメイト対応設備の設置予定でございます。
(会長)
では最後に、心のバリアフリー特定事業として、まずJR西日本から説明をお願いします。
(委員)
心のバリアフリーとしまして、弊社ではバリアフリーマニュアルというものを作成しておりまして、それを駅の社員全員に配布しております。
あとサービス介助士の資格取得っていうのも平成27年からですね、駅の社員を対象にこれ駅の社員も入れ替わりますので、順次、取得していくということで、引き続きやっております。
あとはお客様同士の共助の呼びかけということで、ポスター掲示であるとか、動画による啓発いうところをやっております。
(会長)
では阪急電鉄からお願いします。
(委員)
駅係員のスキルアップのための取組としまして、サービス介助士の資格取得を推進しております。今年度につきましては150名が取得しております。また、インスタントシニア体験学習も実施しており、こちらの方は運輸部社員が受講しております。
(会長)
次に、高槻市交通部からお願いします。
(委員)
車椅子、ベビーカーの乗車など、バリアフリーに関する研修を継続して実施する、とございますが、国土交通省作成の公共交通事業者による接遇のさらなる充実を図るための、接遇研修モデルプログラムを活用し、乗務員研修を行いました。また、車椅子やベビーカーの乗車等の研修を行ったところでございます。これにつきましては、次年度につきましても引き続きやっていくというところでございます。
(会長)
京阪バスからお願いします。
(委員)
2022年度、移動等円滑化取組の計画に係る乗務員バリアフリー研修を所属運転手に年2回実施しております。2023年度も同じく実施する予定でございます。
(会長)
次に、高槻市の取組として事務局からお願いします。
(事務局)
それでは、都市づくり推進課から、高槻市における心のバリアフリーの取組についてご報告いたします。資料は、京阪バスさんの続きの30ページのNo.5から37ページまでです。
令和4年度の実績ですが、研修の充実では、市職員への人権研修や教職員への専門性を高める研修などを実施しました。次に、30ページから32ページにかけて掲載しています啓発、支援等の実施では、人権啓発パネルの貸出などによる周知啓発、放置自転車や違法駐車車両などに対する注意、啓発のほか、障害者差別解消法に基づく相談対応などを行いました。次に、32ページの講演会、講座等の開催では、人権啓発の講演会や認知症サポーター養成講座などを開催するとともに、当課が担当しております障がい当事者を講師としたバリアフリー総合学習を実施しました。こちらの詳細につきましては、後ほどご報告いたします。次に、32ページ、33ページに記載していますキャンペーン・イベントの実施、交流の促進では、福祉展の開催や道路不正使用等防止キャンペーンなどを実施し、また、福祉のまちかど相談等の周知や体操実施拠点の継続支援などを行いました。次に、33ページ、34ページに記載しています災害時・緊急時にかかる事業として、今年度は方面隊や地域と連携した市全域大防災訓練を実施しました。また、地域活動団体と福祉サービス等事業者の参画を得たワークショップなども実施しました。最後に、34ページ、35ページに記載しています情報の発信・提供では、当課が担当しておりますバリアフリーマップの情報の充実を図りました。こちらも後ほど詳しくご報告いたします。また、当推進協議会資料の市ホームページへの公開や、広報誌・図書の点字版・音声版の発行・貸出などを行いました。
令和5年度の事業予定としましては、心のバリアフリー特定事業に掲げる施策・事業を各担当部署が継続して実施するものとしています。
それでは、当課が実施しましたバリアフリー総合学習とおでかけマップについてご報告いたします。36ページ別紙1をご覧ください。
毎年度ご報告しておりますが、バリアフリー総合学習は、市内の小学4年生を対象に、障がい当事者の方々にご協力をいただきながら、毎年度2,3校で実施しています。
令和4年度は五百住小学校、上牧小学校で実施いたしました。
3の実施内容ですが、座学、体験学習、懇談会の3つのプログラムを基本としまして、五百住小学校では過年度でも実績があることから、座学を学校の先生に行ってもらい、体験学習では、車いすで体育館から校舎のバリアフリートイレまでの経路を移動する体験をしました。上牧小学校では、初めての実施ということで、3つのプログラムをのべ3日間2週にかけて行いました。より効果的に心のバリアフリーが図れるように、それぞれの学校に応じて内容を構成しています。また、懇談会では、今まで参加いただいていました視覚障がいの方と車いす利用者の方に加えまして、聴覚障がいの方と手話通訳の方にもきていただきました。
次に、4子どもたちから届きました感想の一部をご紹介します。
「障がいがある人以外にも、こまっている人がいたら、はずかしがらずに声をかけようと思いました。」、「バリアフリー学習を体験してから、手話が気になったので、少し勉強しています。」といった感想があり、バリアフリーについての理解・醸成が図られていると考えています。
最後に、5 更なる心のバリアフリーの醸成を目指しまして、当協議会でもご意見を頂戴しておりましたが、当課による出前授業を実施できない学校においても、障がい者の方の体験談を聞く機会が持てるように、障がい者の方々にご協力をいただきまして、インタビュー動画を撮影いたしました。来年度からの学習用ツールとして利用できるよう、現在準備を進めているところです。今後は、「バリアフリー教育用副読本」と「視覚障がい者擬似体験セット」とともに、「障がい当事者インタビュー動画」を活用し、サポートを行ってまいりたいと思います。
続きまして、「おでかけマップ」の情報更新についてです。37ページ別紙2をご覧ください。
1 はじめに、おでかけマップは、平成27年度に、誰もが安心して外出できることを目的に作成したバリアフリーマップで、現在は、Web版の運用を行っているところです。
2 今年度における実施内容ですが、バリアフリートイレや段差、入口幅の情報に加えまして、車いすとベビーカーの貸出状況を追加しました。現掲載施設47施設に対して調査を行いまして、車いすの貸出をされている施設が15施設、ベビーカーの貸出をされている施設が2施設ありました。
また、令和4年3月に改定しました本市バリアフリー基本構想におきまして、新たに生活関連施設として位置付けました「高槻子ども未来館」「安満遺跡公園・ボーネルンドParkCenter」「ホテルアベストグランデ高槻」の3施設を新規掲載しています。
今後は、高槻駅周辺地区だけでなく、他の重点整備地区への展開や市全域への拡大を検討したいと考えています。
最後に、今後も、心のバリアフリーの推進に努めてまいりますので、関係者のみなさまにおかれましては、引き続きご協力をよろしくお願いいたします。
(会長)
次に、社会福祉協議会の事業について、事務局の方から説明お願いします。
(事務局)
社会福祉協議会の委員が欠席ということで、事務局から説明させていただきます。
38ページをご覧ください。事業名、チャレンジ講座というところで、社協さんの方で、車いす体験や福祉に関する各種講座を実施されているというところで、令和4年度は2団体、実施されたというふうに聞いております。来年度も同じ内容で継続してやっていきたいとのことです。
(会長)
では、交通安全と建築物、心のバリアフリーの分野についての質疑に入りますが、これも障がい者団体からいただいた意見がございますので、事務局から説明をお願いします。
(事務局)
再び、高槻市障害者団体連絡協議会からのご意見をご覧ください。こちらの4つ目の意見でございます。心のバリアフリー特定事業についてですけれども、バリアフリー総合学習の体験学習に耳栓をつけた聴覚障がい者体験を追加して欲しいというご意見でございます。
(会長)
それでは、都市づくり推進課の方から、これに対する回答をお願いします。
(事務局)
ご意見いただきましたバリアフリー総合学習の体験学習についてですが、これまでは、視覚障がい者の擬似体験として、アイマスクと白杖を使用した歩行体験、車椅子の体験を行ってまいりましたが、今後はより幅広く、心のバリアフリーの醸成を目指しまして、ご意見いただきました聴覚障がい者の擬似体験、こちらも検討してまいりたいというふうに思っております。体験学習の内容や方法につきましては、高障連さんとご相談させていただきながら、どういったプログラムが良いかということを一緒に考えていければというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
(会長)
それでは、今の点も含めて、公共交通、建築物、心のバリアフリーの分野について、ご意見などあればお願いします。
(委員)
30ページから35ページの資料があるでしょう。でも、この活字がね、何でこんなに小さくするんですか。疑問なんですけど。虫メガネでみてもできないくらいでしょ。これは私たちに対してのバリアフリーが全然できていない感じがしますけどね。
もし今度こういうのが作られるんだったら、こんなちっちゃい字は駄目です、見えないです。
(事務局)
以後、気を付けます。
(会長)
これに関してとか、あるいは他にありますか。
(委員)
先ほどの高槻城公園芸術文化劇場についてなんですけど、13日に見学会がありまして、行ってまいりました。その時にずっと見ていたら、点字ブロックがですね、我々弱視には非常に見えにくい、見えないと。これは何か美化の関係でこうなったんだというけども、これについてもし設計の段階か何かの時に、我々視覚障がい者の意見を聞いたんでしょうか。
(歴史にぎわい推進課)
この度の高槻城公園芸術文化劇場の整備に関しましては、設計段階で、高障連さんと事前の打ち合わせ、ご意見を伺いながら計画を進めてまいりましたので、その中でご意見ちょうだいしながら、工事を進めてまいりました。
(委員)
視覚障がい者と言ってもね、いろいろいるんですよ。全盲だけではないんですよ。視覚障がい者の8割が弱視だというふうなことを言われてます。したがって、やっぱりもうちょっと細かく、高障連に聞くよりも視覚障が者団体になぜ聞いてくれないんですか。高槻には視覚障がい者団体はないんですか。その当時、高障連の誰に聞いたんですか。
(歴史にぎわい推進課)
当時の役員さんだと思います。
(委員)
わかりました。今からいろいろ言ってもしょうがない、変えることはもうできないと思いますので、ただ、これから高槻市が進めるものについては、もっと弱視の声、あるいは全盲の声を細かく聞いて欲しいと思う。ただ全盲の方の意見を聞いただけで、じゃそうしようかということではなく、弱視はどうなるのかということで、これでもっと考えてほしいと思う。これから高槻市もいろいろ施設をつくると思いますんで、こういうことをもうちょっと配慮していただきたいと思います。よろしくお願いします。
(会長)
これに関連してご意見ございますか。
(委員)
私、聴覚のことでちょっとアイデアがあるというかね、4に関わることじゃないかなと思うんですけど、これから聴覚障がい者体験も加えていきますというお話でしたけれども、銀行なんかに行ったら、ちっちゃな携帯のまだ半分ぐらいの機械があって、それを耳につけたら、言っている声が大きくなる機械があるそうです。それで、こういうのを普通に買ったら幾らぐらいするのか行員さんに聞いたら、2、3万するそうです。
そういうものだったら、全体に置いてあげたら、聞きにくいですね、何?何?ってしなくてもうまくできると思うんですけどね。そういう機械を見つけました。
(会長)
本件に関して、もう少し情報ご存知の方はいらっしゃるでしょうか。工夫できる余地があるというような意見とかございますでしょうか。
(副会長)
建築物のバリアフリーのところで、先ほど芸術文化劇場の視覚障がい者誘導用ブロックがわかりにくいというご意見があったんですけど、ちょっと私現場確認してないので、多分コントラストがきちっと確保されてないブロックが引かれているのかなというふうに思いますが、その状況を教えていただきたいのと、あと今、聴覚障がい者の方への配慮ということで、芸術文化劇場には聴覚障がい者の方への配慮として、どのような設備や対応をとられているのかというのを教えていただきたい。
(歴史にぎわい推進課)
まず、高槻城公園芸術文化劇場及びその周辺の公園エリアにおきましては、この場所が高槻城のあった場所という歴史的な場所であることから、整備にあたってはそういった観点に配慮しながら整備を進めてまいりました。
このため、通常であれば、視覚障がい者誘導用ブロックの色は、黄色にするところですが、そういった土地柄、特殊性の観点から、グレーの色にさせていただきました。ただ、このグレーの色につきましても、周辺のブロックと区別できるようにするため、輝度比に配慮して、その色設定を行いまして、これを高障連の方にお示ししましたところ、ご了承いただきましたので、そういった形で整備を進めさせていただきました。これは、建物の中も外も同じような整備をさせていただいております。また、シグナルエイドを劇場の各所に設置しておりまして、トイレの出入口であるとか、エレベーターホールなどに設置をしております。
聴覚障がいにかかる配慮ということに関してましては、ソフト面での対応を基本に考えておりますが、サポートシステム等につきましては、FM電波による聴覚支援システムの設置や、ホール内のアンテナから受信するヘッドセットを使用できる機器を取りそろえております。
(会長)
ありがとうございました。
(副会長)
視覚障がい者誘導用ブロックについては、敷設するということを前提に、歴史的景観との調和ということでデザインをご検討されたということだと思うんですけれども、先ほど委員からご意見があったように、弱視といっても見え方も様々ですので、丁寧な事前検証というのを、これから心がけていただけたらというふうに思います。
それから、聴覚障がい者の方への配慮については、ちょっと私が十分理解できていないんですけど、FM電波とかヘッドセットは、難聴者対応というふうに理解してよろしいですかね。
(歴史にぎわい推進課)
はい。
(副会長)
聴覚障がい者の方も、いわゆる難聴の方が8割9割占めていますので、最近は劇場、客席整備において、ヒアリングループの常設化というのが、これからは必要というふうに言われていますので、そのあたりも今後においては取り入れていただけたらというふうに思います。
ついでに、建築物のバリアフリー化で言いますと、トイレ等の改修が順次進められているということをご報告いただきました。これはこれからの課題になるかもしれませんが、ジェンダーフリートイレの導入というのを、あわせてトイレの改修にあたっては検討していくのが今後必要な対応かなというふうに思っていますので、これからの課題として認識しておいていただけたらと思います。
(会長)
今の点に関連すること、あるいはそれ以外のことで何かありますか。
(委員)
ないようでしたら、私から、もう少しトイレの男女共用の話に加えて、今回該当してくるのかどうか精査してみないとわからないんですが、大阪府条例におきましても、国のガイドラインにおきましても、トイレの機能分散というものが、近年強調されております。いわゆる多機能トイレに多様な利用者が集中して、肝心のそこしか使えない方が、列をついて待ってるという状況が最近出てきております。従来のトイレをほんのわずか広げたら、全員とは言えませんが、例えば6割、7割の車いすの方が使える、要するにもう少し普通のトイレを広げて、かなりの数の車いすの方が使えるようにしたいと。
後から時間がありましたら、石塚先生か私から参画している万博の状況も、時間があれば少しお伝えいたしますが、そこが一番設計上の最大関心、ポイントになっておりまして、本市においても、これからの公共施設におきましては、機能分散、それからもう一つは、男性女性トイレも区別をなくしていくトイレをどう作っていくのか、いくつぐらいですとか、これは市においても検討していく必要があると思います。
それから、先ほどの当事者参画のことについては、公園についてはわかりました。建築物の方の当事者参画は、どれぐらいおやりになってるのか報告がなかったんで、お聞かせいただきたい。これが2つ目の質問。
ちょっとたくさんあって申し訳ないが、3つ目はごく単純なことですが、わからないことがあって、14ページにバス乗り場の改良があるんですが、写真がありますけれども、これについてもうちょっと説明していただきたいです。バス乗り場の改良の、事後写真の一番下ですが、どこを切り欠いたのか。バス停を新設する時には、バス停のアクセスを、水平レベルを合わすため、通常の歩道15センチ高くても20センチぐらいの歩道をつける。あるいは、歩道がそのままあるならそこをきちんと利用すると。それから切り欠きですね。バスがすり寄ってくる切り欠きの場所はあるのかないのか。ないように見えるが、ないからないのか。一番右にあるこの斜線はなにか。
(道路課)
3点目のバス停の件なんですけども、一番下の写真ですが、切り欠きは、設けておりません。
あと、ここの舗装をもともとセミフラット型で整備していたんですけども、バス停の場所をマウンドアップ形式にして、それで勾配をとりすりつけた形になっております。
(委員)
ちょっと皆さんにわかりにくいかもしれませんが、近年整備してるのは、市街地では5センチぐらいの歩道で、最後、車道と結びつけるところは2センチぐらいの方が、車いすのためにいいんですけれども、ところがそれでやってますと、今度はバスに乗るときに、バスの高さが15から20センチくらいで、どれだけニーリングで下げてもやっぱり20センチぐらい出てきまして、かなり高低差が出てくるわけです。そこで、バス停に関しては一種のホームみたいにして、15センチほど盛り上げると、これが必要なんで、5センチから15センチで盛り上げたんだと、その理解でよろしいですね。
(道路課)
はい。その通りでございます。
(委員)
ただし、それでやっていくと、今度は一般の15センチ低い部分から、ここへ上がってくためにはすりつけ部がどうしても要るので、それでここで挙げたような段差解消をしたと。それで、擦り付けたのはどこですか。
(道路課)
横断防止柵、写真手前の方がずっと切れてると思いますが、そこを全てマウンドアップであげています。その奥の方と、写真に写ってない手前をすりつけてるような形になります。
(委員)
段差解消というのは。
(道路課)
もともとセミフラット型の歩道で、縁石と歩道に15センチぐらいの段差があったため、それが例えばバスから降りた時につまずいたりこけたりするので、バスから降りるときに段差をできるだけ少なくするために、歩道の高さを縁石高さに上げました。それが段差解消という意味です。
(委員)
わかりました。この写真の右半分ほどの歩道にある、斜めはなんですか。
(道路課)
転落防止柵の影です。
(委員)
わかりました。ありがとうございます。
先ほど質問、公園の当事者参加があったのはわかりました。近年の建築物の当事者参加は、どんなふうにしているのか、簡単でいいですのでお願いします。
(建築課)
平成30年4月12日、新文化施設への設計のご意見に対してという形で、高障連様の方からご意見いただきまして、それについて、例えば、トイレの大きさとか備え付ける介護ベッドの大きさとかについて、検討させていただきまして、その都度回答はさせていただいております。
項目としては、大体34項目ぐらいあったんですけども、それに対して回答させていただいております。
(委員)
答えはイエスノーでいいですが、応急診療所とか、それから地域福祉会館も当事者参画でやってもらったんですか。
(建築課)
市の公共施設に関しましては、高障連さまとご相談させていただきまして、トイレの設置やエレベーターの設置をするかどうか等含めまして、検討させていただいております。
(委員)
これで最後ですが、市の公共施設ではない、民間の高槻阪急などの大型施設の当事者参加はできましたか。
(審査指導課)
残念ながらできてないものと思っております。
(委員)
私の意見ですが、これはやっぱりこれから課題でしょうね。私の経験でも、大型購買施設に関しては、店長さん初め法人本部もユニバーサルデザイン化については前向きですので、市の方から持ちかけて、それ進めていきますと、断るところはあまりなかった。ただ、店長さんが「私の一存では決められません」と頑ななところは結構あるんですが、話し合っていく中で、ユニバーサルデザイン、民間のスーパー、大型施設も受け入れていただけるという傾向にありますので、今後よろしくお願いいたします。
(審査指導課)
民間の施設に関しまして、すべてバリアフリー化の情報提供というのは正直難しいところがあるものの、今回の建築物特定事業対象建築物に関しましては、これまでの推進協議会の議事録や資料、ホームページの更新された際に、お知らせの文書を送るとともに、今回の会議で上がりました内容について、ピックアップしたものを送らせていただいておりますので、これまでの建築物の件で上がった内容であるとか、今回のジェンダーフリートイレであるとか、そういった点につきましても情報提供もさせていただこうと思っておりますので、そういった形で、情報提供できればと考えております。
(委員)
ありがとうございました。結構です。
1回、富田林で経験しましたが、大幅改造のスーパーマーケットは、そこの店長さんも臨時委員にお招きして、あたかもJRさんはじめ、事業者の皆さん、ここにお座りと同様に、スーパーの店長さんもそこに座っていただいて、議論、参加していただきました。非常にいいもんでありましてですね、ちょっとそれは付け加えておきます。他市の例であんまり面白くないかもしれんけど、とってもいいですよ。
そこまでやれば理解していただけると、市がやっぱり働きかけないとそこまでいきません。例えばイオンの店長さんがここの委員にしてくれと、走って駆けつけていただけることはありえないわけです。ただ、公共の方で頑張ったら、結構いけます。ご参考までに。
(会長)
この分野についてのご意見ありますか、心のバリアフリーの方もどうでしょうか。
(副会長)
先ほどちょっとハードのことをコメントしましたがソフトの取組について、2点ほどあります。
1つは、各鉄道事業者さん、公共交通事業者さん、また市も、啓発事業を様々取り組まれているということをご報告いただきましたが、その対象、理解をする対象としては、主には身体の障がいに関するところにまだまだ留まっているのかなという印象を受けました。
最近ではですね、見えにくい障がいということで、知的、精神、発達などの障がいをお持ちの方、また、LGBTQという性的マイノリティの方への理解促進というようなところにも取り組んでいかないといけないのかなというふうに思いますので、そのあたり今後についてはですね、見えにくい障がいの理解促進というところについてもぜひ取り組んでいただきたい。
2点目は教えていただきたいという感じですね。
今回、高槻市さんの新しい基本構想、バリアフリーのマスタープランとして見直されて、災害時のバリアフリーというのを入れていただいたので、このソフト事業のところでも、数々、災害時、要配慮者への取組というのをされているというご報告が聞けて非常にうれしいなと思っていたんですけれども、その中で、防災訓練等、福祉事業者さんの協力を得て実施したというご報告ありましたが、そこに当事者の参加があったのか、なかったのか、という点をぜひ教えていただきたいというふうに思います。
多くのところで、多くの自治体ではですね、福祉事業者の事業管理者、要は、援助者の参加はあっても、やはり当事者の参加がないっていうのが大きな課題だというふうに思っています。助けられる側だと思われている人の参加がなければ、やっぱり実際に起きたときに、きちんとした配慮が実施できない、というのがこの長年の課題になってますので、当事者の参加があったのかというのを教えていただきたいと思います。
(会長)
今の点について、わかるところでご回答いただけますでしょうか。
(事務局)
防災訓練の当事者参加について、担当が本日欠席していますので、私の理解しているところになりますけれども、当事者といいますか、要配慮者の方について、個別に避難計画を作られてるというところで、個別避難計画通りの訓練を実施したということを聞いているというところです。私の方では以上です。
(副会長)
大規模避難訓練というのがあったと思うんですけども、そういうふうにたくさんの市民が参加するような訓練の場合も、多様な市民が参加できるような工夫というのを、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思います。
今日の会議でもですね、資料の文字が小さくて、読めないんじゃないかというようなご指摘とか、視覚障がい者のチェックもですね、多様な弱視の方のチェックをしてもらってくださいというご指摘など、いわゆる、いかに参加の多様性を確保できるのかというのが、これからの課題だと思うんですね。なのでこういう会議の、参加の場のデザインそのものを、バリアフリーにする、ユニバーサルデザイン化していく。ということがすごく大事なことかなというふうに思いますので、今日各委員からいいご指摘があったかなというふうに私自身も思ってますので、よろしくお願いしたいです。
(委員)
ちょっと一言付け加えていいですか。
今の先生のお話で、私は、やっぱり会議の情報保障ということは徹底しなきゃいかんですね。
目の不自由な方も耳の不自由な方も、色の見えない方も、同じ立場でディスカッションができる会議ができる。そのためには資料が読めなきゃいかん。これは、これからやっぱり頑張って徹底しましょう。そういう意味では、もう、さきほどの話のお怒りに関しては、お詫びしたと受けとめて結構ですね。お詫びして、これからちゃんとやりましょうということにしたいと思います。
それに付け加えまして、例えば今、地震が起こって、近くの小学校が一時避難所になったと、その時に避難所でのルールはこうでああで、食料はいつごろ届きますので、と一覧表にして皆さんに配ると。ついやってしまうんですよ。今おっしゃるようにね、もうそうなると命に関わるような状態でも、ついつい普段から心がけておかないと、こういう小さい文字で、肝心な情報が伝わらない。ということになると、これはいけません。普段から、しかも大事なことは、市役所の職員だけじゃ駄目だというか、先生と私とで、今まで避難所回ってきた経験なんですが、市民の皆さん、災害の時には避難所を運営するのは市の職員が多いのは事実で、それはたまたまであって、一般市民の方、町会長の方も誰が運営委員になるかわからないですから、今みたいな情報保障は市の職員だけでなくて、市民みんなに広がっていくような配慮をしたい。
(委員)
先ほど会議の場のバリアフリーということで、お詫びということで、代表しまして、事務局を預かっている都市創造部長ですけれども、大変申し訳ないと思っております。これからも会議の場のそのものをちゃんとバリアフリーにしないと、その先に行けない、一番根本的な話なので、大変申し訳なく思っております。この場をお借りして、お詫び申し上げます。
あと、防災の関係なんですが、先日、実は3月の19日に防災シンポジウムというものを、大防災訓練の最後の締めということでやっております。その中で市民防災協議会というものを発足しております。今までは自主防災会とか地区防災会とか、ということで防災の市民の組織があったんですが、それを束ねるといいますか、そういう情報を共有するという部分も含めて、協議会が発足したところでございます。そういったところと連携をしながらやっていくということと、兼ねがねから先生方が言われてます多様性についての考え方というか、一足飛びには、なかなかいけない部分がございますけども、やっぱり我々もこれまで先生方のご意見をいただきながらいい基本構想ができてるというふうに思っておりますので、それを書面だけじゃなくて、実施に向けて、どういうやり方がいいのかどうか、というところをきっちり考えながら、職員一同やっていきたいなというふうに思っております。まずは、この場でのバリアフリーができてなかったことで、申し訳なく思っております。今後ともよろしくお願いします。
(会長)
後半の部分の質疑は他にありますか。それでは、今日はその他の3点の報告がありますので、まずJR西日本からお願いします。
(委員)
それでは資料6の方に、鉄道駅バリアフリー料金制度の活用についてということで、8月19日のニュースリリースをつけさせていただいております。
内容としましては、この4月1日からバリアフリー料金ということで、1回のご乗車あたり10円を負担いただいて、それをバリアフリー設備の整備にあてていくというものです。弊社の場合、営業エリアが非常に広いので一定のエリアを区切って、そのエリアで乗車と降車が完結する場合において、この制度を適用するということにしておりますので、ちょっと白黒でわかりにくいですけれども、この4月から始まるのは、高槻の沿線でいきますと京都までですとか、反対側西明石ですとか、環状線ぐるっといって奈良とか、長尾、あと南の方は和歌山まで、というエリアでこの制度を適用します。
で、その運賃をいただいて何を整備するのかというところにつきましては、まる1のところで記載しておりますように、メインとしましては、ホーム柵の整備を進めたいというところで、我々も関西エリアでは、早めに整備を各種したんですけどなかなか進んでいないというような状況がございまして、この制度を活用して、可動式といって、扉が横に開くタイプであるとか、高槻駅は両方ついていますけど、ロープが上下するタイプのものとかというようなところを整備していきましょうと。
ただ、これを整備していったとしても料金制度適用のエリアで200駅ぐらいございまして、それをすべての駅で整備するというのはなかなか難しいので、これとあわせて先ほどご説明させていただいたホーム安全スクリーン、センサーが感知してその列車に信号発報をするというような設備、この二つを、この料金をいただくエリアすべてに整備するということで、まずその次の10年、2032年度までにそれを整備していくというところをメインでやります。
あとは段差解消でエレベーターの整備というところも、このエリアでいくと、ほぼほぼできてきていまして、国の基準でいくと、乗降3000人以上とか、それと2000人以上で基本構想があるようなところは、まず整備の目標になっておりますが、これでいくと、このエリアでできてないところは一駅だけです。
あとは、2経路目で未整備というところも合わせて整備をするというようなことをしてますが、メインとしましては先ほどもご説明させていただいたホーム柵とホーム安全スクリーンを整備というのを、2032年度までにするものとしています。
(会長)
阪急電鉄お願いします。
(委員)
資料の7をご覧いただきたいと思います。
資料7の1枚目にありますように、全駅にホーム柵を設置するとともに、全駅のバリアフリー化を目指してまいります。バリアフリー設備の整備には昨年国により創設されました、鉄道駅バリアフリー料金制度を活用いたしまして、バリアフリー施設の整備を推進いたします。
具体的には2ページ目に記載しております。弊社の駅の中で、ホーム柵の設置が完了している駅は、神戸三宮駅の全てのホームと十三駅の3つのホーム、この3月18日に設置を完了した春日野道駅の3駅となります。春日野道駅はこれまで段差が解消されていない駅でしたが、ホーム柵整備と併せてエレベーターを設置したことで段差解消駅となりました。
弊社には中津駅という、梅田駅の隣の駅で非常にホーム幅員の狭い駅がありますが、ここも段差が解消されておらず、バリアフリー化が図れておりませんので、この料金制度を使いましてエレベーターの設置と併せてホーム柵を設置し、全駅のバリアフリー化を図りたいと考えております。
全駅にホーム柵を設置していくためにこの料金制度を活用して推進いたします。普通の乗車券では、1回ご乗車いただくごとに10円を上乗せして料金を収受し、上乗せした料金につきましては全てバリアフリー整備にかかる費用に充当してまいります。詳しくは資料をご確認いただきたいと思います。
(会長)
最後に、事務局からお願いします。
(事務局)
それでは資料8をご覧ください。JR高槻駅西口および阪急高槻市駅 設備等現地確認についてご報告いたします。
まず、概要ですが、JR高槻駅西口改札が無人化されたことに伴う設備等の課題につきまして、関係者で共通認識を図るため、高障連さん、JR西日本さん、高槻市の3者で現地確認を実施いたしました。また、あわせて好事例の視察として、阪急高槻市駅のよびだしインターホンの確認を行いました。
次に、確認日および参加者ですが、令和4年10月12日に、表のとおり、障がい者団体さんから5名、JR西日本の近畿統括本部 経営企画部と阪奈支社から4名、高槻市から2名の参加で確認いたしました。また、阪急電鉄さんのほうからも設備の説明などご協力をいただきました。
次に、確認結果ですが、JR高槻駅西口改札の状況から申し上げますと、西口改札は無人となっており、写真左側のようになります。設備としては、インターホンが2か所、写真中央のとおり、自動改札の真ん中に一つと、写真右側のとおり券売機から少し離れて右側に1つございます。そして、運行情報を掲示する電光掲示板と防犯カメラがあります。
高障連さんからのご意見ですが、インターホンに関しまして、視覚障がい者にとって、インターホンの位置がわかりにくいので、音声が出るようにできないか。インターホンに点字がない。券売機横に設置しているインターホンの位置がわかりにくいので、券売機自体によびだしボタンがほしい。手話や筆談対応ができるモニターがほしい。呼び出しボタンを押せば、すぐに駅員が西口まで来るようにしてほしい。改札全体に関しまして、障がい者割引の切符で乗車した場合に、駅員さんに対応してもらわなければならないので、無人である西口改札からではスムーズに出られない。無人改札にアルバイトなどの人員を配置できないか。阪急電車のよびだしインターホンのような設備をJRにも設置してほしい。などのご意見がありました。
この現地確認によりまして、改めて課題や改善してほしいことが関係者で確認できましたので、今後の、駅利用の利便性向上につながればと考えています。
報告は以上ですが、高障連さんから追加でご意見いただいておりますので、読み上げさせていただきます。本日お配りしましたご意見の資料のナンバー5、資料8について、前回の協議会でJR高槻駅西口の課題がわからないとのことだったので、去年10月に現地視察を行い、西口に関する要望等を共有したが、要望の検討状況を教えてほしい。というご意見です。報告は以上です。
(会長)
この件について、JR西日本からお願いします。
(委員)
私もこの10月12日の現地にいかせていただきまして、状況を確認させていただきました。
こういったご意見が以前からあったっていうのは私も承知してたんですけども、前回の資料でいくとそのことをおっしゃっているのかどうかっていうのがわからなかったので、再度確認したかったというのが本当の意図だったんですが、なかなか上手く伝わってなかったので、現地も確認をさせていただきまして、西口といいましてもここを今写真写っているところと、きた西口、みなみ西口、地下西口で3ヶ所ございまして、いずれも無人になります。写真に写ってるきた西口とみなみ西口というところは、ホームの増設によって設置された新しい改札口で、もともと人員を配置しないということの設定で作った改札になっています。設備について、インターホンがわかりにくいというようなご指摘は他の駅でもございまして、1つは、音声情報だけでは、お耳の不自由な方への対応が不十分だというようなご意見についても、割と他の駅でもいただいてます。
高槻駅の場合ですと、駅員さんが中央にいてという形ですけども、本当に駅員さんがいないような駅でも同じような課題というのがございまして、そういうところを含めて、どういったものが本当に必要なのかというところを、本社で検討していってるような状況ですので、この高槻の駅だけに何かするというのは、今のところなかなか難しいかなと思いますので、他の無人改札、無人駅というようなところと合わせて、そういった対応を検討していってる次第です。今回この中でいただいていた1つで、障がい者割引の適用についてというところで、実は先日3月17日に弊社の方で発表させていただいて、IC対応ができると、来年春に向けてIC対応で、障がい者割引を適用するといったところの対応をしますという発表がありましたので、そういったところのご不便は、若干緩和されるかなと思っております。
(会長)
ありがとうございます。今のその他の3つの報告について、ご意見がありますでしょうか。
(委員)
今のIC障がい者割引なんですけど、これはJR西日本がやるわけですか。
(委員)
そうですね、私もプレスの内容を見ただけで、今ピタパのエリアでは同じようなものがあるというふうにされていて、それと同じようなものを弊社でも採用するというようなことなので、あらかじめチャージされていれば、それをご利用いただくと半額でいけるし、介助の方もそれをお持ちであって同時に使うことによって、多分半額が適用されるようなものが使えるというふうに聞いてます。関東の方は、この3月の18日からJR東日本さんなんかはやってるというふうに聞いてますので、同じようなものが弊社でも来年の春に向けてできるというところで、ただ詳細はまだどういったものかというところは出てないということですので、今後また詳細が出てくれば、それをお示しできるかなというところです。
(会長)
他にどうでしょうか。
(委員)
検討をしてないということでよろしいんでしょうか。高槻駅だけで変えることはできないと。
(委員)
高槻駅でやるということについては、個別の駅で対応というのはなかなか難しいと思ってますので、要は全社的にどういったものができるのかというところの中で検討している状況です。
(委員)
検討の内容をもう少し詳しくというのをお聞かせいただけないでしょうか。
(委員)
1つは、音声だけでは難しいと言われてるところの部分であるとかについて、全社で何らかできないかというところは検討してると聞いてますが、そこも含めてそれ用に何か設備を設置するのか、どういったものでするのかっていうところはまだはっきりと決まってないという状況です。
(委員)
新たに設備を変えるということを検討中ということでよろしいでしょうか。
(委員)
その設備を変えるのか、何かちょっとシステムが変わるのか、そういったところも含めて、検討してます。
(委員)
変えていくということは確実だということで受けとめていいんですか。
(委員)
検討してるという段階です。
(会長)
それではこの件に関して或いは、全体を通じてご意見がありますでしょうか。
(委員)
時間があったらご報告しようかと思っておりましたが、先ほど申しましたように、今近畿地方では大型の社会基盤施設、その代表たるものが、関西新空港、関空ですね、もう1つは、今回の万博になるわけであります。他にもいろいろあります。JRのこの度の開通もそうですし、様々なところ、町が今変わってきてる。
さてその中で、ユニバーサルデザイン化を、より高いレベルで進化させていこうという志で検討会が始まっております。
この志について補足しますと、例えば駅で言えば、エレベーターがあり、エスカレーターがあり、点字ブロックがあり、というところは、これはもう当たり前の社会になってきています。
それから進んで、先ほど先生からも指摘がありましたように、知的、精神、発達障がいの方々であるとか、あるいはLGBTQの方々であるとか、新しい社会課題が出てきておりまして、それらの対応はぜひとも取り入れたいという、つまり私的には、2000年、ほぼ今の公共社会基盤は、2000年型の交通バリアフリー法の時にでき上がった枠組みでバリアフリーを進めておりました。
それを超えるものにしたいということでございます。
それを超えるものにした第1弾、第2弾になるのが、中部のセントレアという空港が、これすごいんですけど、それから何と言っても、東京の国際競技場ですね、競技場に関しては、世界レベルのユニバーサルデザインでもって頑張ったわけでございます。
それを全部超えようというのが今度の話でございまして、私の方から、どんな検討会があるのかをズラズラズラっと申しますんで、あと中身のポイントわずかな時間をいただいて、先生の方からちょっと補足していただきます。
どんな検討会があるか順番に、今7つか8つあるんですけれども、1つ目は万博の建築物全体を支配するガイドラインです。これは、当事者参加で、大量の50や100ではない、1000前後のご意見を障がい当事者から賜ってる。つまり、エレベーターをつけるとか、エスカレーターをつけるのはもう当たり前ですから、それは別としまして、なかなかそういう意見が上がるほどないというものを全部集めまして、整理しまして、当事者参画で検討会を持ちまして、建築物のガイドラインを昨年の3月に作りました。 それからそのガイドラインに基づきまして、具体的な設計にかかっております。
1つは、日本館の設計であります。詳細設計はこれからかかるところですが、基本設計にあたるもの、我々、通常で言う、設計というのはそれにあたるわけですが、その検討をこの1年間続けてきました。これは、私が座長、責任者をやっております。
それから大阪館っていうのを大阪府大阪市がやっています。本市におきましても、一番密接になのはこの大阪館になってまいりますが、この大阪館の設計に関しましては、ここにいらっしゃる石塚先生が座長になって進めてられている。
それから万博全体の催事場というものがあります。万博全体のことですね。特定施設で言えば、万博の中に、今度は大きい催事場を作ります。いろんな催しをやるところなんですけれども、大きい階段状の座席があって真ん中でいろんなことをやる。この設計も含めた万博施設全体の委員会、検討会があります。これはもうすでに公表され出しましたが、万博全体についてはぐるっと一周する乗り物を作りまして、いろんなことがあってマスコミで言われておりますけれども、そういったことの、ユニバーサルデザイン化も含めての検討会です。
それから5つ目になりますが、万博の接遇を含むソフトですね、ソフトのガイドラインを今作っております。これはもう1、2ヶ月ほどでまとまってまいります。これ意外と私も、接遇の重要性、今までいろんな場面に立ち会ってきましたので大体知ってたつもりでしたが、愚かでした。もういっぱい、私の知らないことが、やっぱりやれば出てきます。ですから、この場で本当に当事者参画でやることは大事だなあと。やっぱり先ほどの字の大きさじゃないんですが、私にはわからないこと、なるほどそれが問題だなということがいっぱい出てきます。これがもうじきまとまります。おそらく、このガイドラインは日本で一番、現在最新のものになると思います。これはぜひ本市においても取り入れて、場合によっては、このコピーを主だった施設、接遇を伴う方々には配ってもいいんじゃないかなと思うぐらいです。
なお、万博の建築物ガイドラインは、非常に優れておりますけれども、万博という特殊性はもちろん入っております。万博の特殊性は、皆さんに物を見せる、体験させる、それからもう1つは、万博が終わったら撤去します。そういう意味では独特の制約条件が入ってくるわけです。
6つ目になりますが、公共交通に関してですね、万博を取り巻く公共交通に関しましての検討会、これも今、継続中です。
7つ目になりますか、近畿全体の公共交通に関して、例えば外国の方が万博にやってきて、京都に行ったらよかったけれども、京都から奈良に行ったら全然駄目だったということはあってはいけません。接遇ソフトに関して、近畿地方全体で足並みをそろえようという検討会、これも始まっています。
主催者は、一番最後の近畿の公共交通の検討会は、関西交通経済研究センターが行っており、それ以外はほとんど万博事務局が、それから日本館に関しては日本政府ですね、経産省が責任を持っておりますが、実際の設計は東京の経産省でやるわけにいきませんので、それを請け負っているのは、近畿地方整備局が受けてやっております。
本市の障がい者の皆さま方にも直接、間接にいろいろ意見を聞いております。意見の聞き方の残った課題としては、先ほど来出ておりますように、どうしても意見を聞く範囲、この万博ですとやはり50とか100人ぐらいしか聞けてないんですね。でも、実際には何千何万といらっしゃる、これをどんなふうにして意見を吸い上げていくか、以前まだ課題であります。ちょっと進めている取組について報告しました。
(副会長)
私の方から、具体的な取組というかですね、まずハード整備については3点ポイントがあります。
まず1つは、会場全体もパビリオンもそうですが、できるだけ同一同線にするということを、心がけています。いわゆる視覚障がいのある方も、車椅子ユーザーの方も、お年寄りの方も、いろんな方が、同じ動線で会場内及びパビリオン内を楽しめるように工夫する。そのためには一部、エレベーターの大型化みたいなことも検討されたりしています。
2点目は先ほど話題に出ましたけど、トイレです。これは機能分散はじめ、オールジェンダー対応というのを徹底してやろうとしています。オールジェンダートイレはまだ日本では馴染みが薄いですけれども、多分本格的に導入されるのは万博会場になるのではないかなというふうに思います。
それから3つ目は、精神、発達障がいの方々への配慮ということで、クールダウンカームダウン室の設置というのを本格的にやります。これは、少し疲れたり、ちょっとパニックになられたときに、少し静かな個室の空間で気持ちを落ち着かせたり、休憩できたりするという場所を会場内にいろんな箇所に設けて、少し精神的にしんどい時でも、万博を楽しめるような工夫ということで、そういった空間整備も設けました。ハードの大きな目玉としてその3つかなと思っています。
あとソフトの対応としましては、4つ目になりますけれでも、情報のバリアフリー化ということで、事前に、例えばどういった内容のことが行われるのかとか、事前にどういった配慮の設備、クールダウンカームダウン室なんかもそうですけれども、そういうものをきちっと情報提供していくということの徹底というのも、具体的にはこれからですけれども、取り組まれようとしています。それから、それに合わせて、展示という形での体験のバリアフリー化というのも、これはちょっとまだ具体的にはまだ進んでおりませんが、そういうのにもチャレンジしていこうというふうに考えています。
最後5点目、これが今日の会議の場とも共通しますが、プロセスのユニバーサルデザイン化ということです。先生の方から基本設計段階から多様な方に参加いただいてるという話がありましたが、これの詳細設計、それから実際に施工する段階、それが運用する段階、万博会場にはボランティアを含むいろんなスタッフの方がおもてなしをされると思いますが、そのスタッフ研修なんかについても、きちっと当事者参加で、みんなで考えていこうというプロセスを作っていきたいということで、皆さん事務局を中心に、関西圏のたくさんの当事者の方が頑張って今動かれている、そういうような状況にあります。
(会長)
ありがとうございました。疑問点とか、何か質問とか、全体を通じて何かございますでしょうか。よろしいでしょうか。
今日も非常に熱心な議論をしていただきまして、これは貴重な意見も随分ありましたので、また議事録にとどめて、これからの参考にしていってください。どうも長い時間ありがとうございました。
(事務局)
どうもありがとうございました。
最後になりますが、事務局から1つだけ事務連絡です。委員の委嘱期間が2年ということで、本年5月頃に再度、委嘱の手続きのお願いにまいりたいと思っております。委員の皆様には、その際にはどうぞご理解ご協力いただきますようよろしくお願いします。
本日はどうもありがとうございました。
(会長)
これで、第2回高槻市バリアフリー推進協議会を閉会させていただきます。
ありがとうございました。
閉会