ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 計画・審議会 > 審議会 > 子育て・教育 > 教育委員会 > 令和5年第2回高槻市教育委員会定例会会議録

本文

令和5年第2回高槻市教育委員会定例会会議録

ページID:090908 更新日:2023年3月20日更新 印刷ページ表示

令和5年2月15日(水曜日)午後3時00分、令和5年第2回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。

 

出席者(5人)

樽井 弘三 教育長
浦野 真彦  委員
​美濃  律  委員
​岡本 華世  委員
松村 洋子  委員

説明のために出席した事務局職員の職、氏名

教育次長 土井  恵一
学校教育監 佐藤  美恵
子ども未来部長 万井  勝徳
子ども未来部部長代理 白石  有子
教育政策官 藤田  卓也
教育次長代理兼教育総務課長 田中  宏和
参事兼地域教育青少年課長 原田 由美子
参事兼中央図書館長 平野     徹
参事兼教育指導課長 杉野  暁子
学校安全課長 田口  裕之
保健給食課長 橋長  忠司
城内公民館長 丹羽  正裕
教育センター所長 丸山 みち子
保育幼稚園総務課長 立田  晋平
学校安全課主幹 川本       亨
中央図書館主幹 寺原 美穂子
教育指導課主幹 近藤  利起
教職員課主幹 武藤     亮
教育総務課課長代理 高橋  直樹
保健給食課課長代理 丸本     訓
地域教育青少年課課長代理 清水  丈二
教育指導課課長代理 小寺  基之
教育センター所長代理 山本 由紀子
教育総務課副主幹 平野  裕士
教育指導課副主幹 直原  考志
教育指導課副主幹 西田  大世
教育指導課副主幹 美濃     亨
教職員課副主幹 喜久元 敬尚
教育センター副主幹 細野    良和
教育総務課主査 須増  摩耶
教育指導課指導主事 誠光  俊明


議事日程

日程第 1 議案第 6号 高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について
日程第 2 議案第 7号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案について
日程第 3 議案第 8号 高槻市立図書館条例中一部改正原案について
日程第 4 議案第 9号 高槻市立幼稚園条例等中一部改正原案について
日程第 5 議案第 10号 高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について
日程第 6 議案第 11号 中学校サーバ等購入契約締結について
日程第 7 議案第 12号 令和4年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について
日程第 8 議案第 13号 令和5年度歳入歳出予算教育費原案について
日程第 9 報告第 1号 令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果について
日程第10  承認第 2号 高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について

 

(午後3時00分開会)

 

樽井弘三教育
ただいまから、令和5年第2回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、浦野委員 美濃委員にお願いいたします。
樽井弘三教育
ここで、令和5年第1回定例会会議録の承認をお願いいたします。
会議録につきましては、事前に委員の皆様方にご確認いただいております。原案のとおり承認してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、会議録の承認につきましては、原案どおり承認されました。
樽井弘三教育
それでは、議事に入ります。
日程第1、議案第6号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                          (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第1、議案第6号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案」について、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
市立の小学校及び中学校における空調設備の更新等を行う事業者の選定につきましては、「高槻市学校空調設備更新等事業者選定委員会」において、これまで計2回ご審議を行い、事業者が選定されたものでございます。本選定結果を受け、当該事業者と令和4年12月19日に空調設備更新等に係る契約を締結いたしたところでございます。
つきましては、本事業者の選定に関する事務が終了したことから、高槻市附属機関設置条例中、「高槻市学校空調設備更新等事業者選定委員会」の規定を削除するとともに、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例」中、「高槻市学校空調設備更新等事業者選定委員会」の委員の規定を削除するものでございます。
なお、施行日は公布の日とするものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第1、議案第6号、「高槻市附属機関設置条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第6号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第2、議案第7号、「特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                       (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第2、議案第7号、「特別職の職員で非常勤の報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案」について、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、令和5年3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ、原案決定をお願いするものでございます。
小学校及び中学校の薬剤師については、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導の担当者として、各校に1名配置し、学校の環境衛生全般においての維持及び改善に関し、指導・助言をいただいております。
報酬額につきましては、平成6年10月から据え置いているところであり、他市と比較しても安価な状況となっております。
このため、小学校及び中学校の薬剤師の報酬年額を131,000円から145,000円に改定するものでございます。
なお、施行日は令和5年4月1日とするものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
他市と比較して安価な状況であるということですが、145,000円に改定されて、他市の平均ぐらいになると理解したらよいでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
今回、改定することによって、三島ブロック内で3番目くらいの報酬額になります。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第2、議案第7号、「高特別職の職員で非常勤の報酬及び費用弁償に関する条例中一部改正原案」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第7号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第3、議案第8号、「高槻市立図書館条例中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                      (提案理由説明)
ただいま上程されました 日程第3、議案第8号、「高槻市立図書館条例中一部改正原案について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会に上程しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
改正内容ですが、市立服部図書館の駐車場に係る使用料の負担を要しない範囲を明確にするため、別表第2において最初の15分以内のうち規則で定める時間における使用料の額を無料とする規定を設けるものでございます。
また、附則において、施行日については公布の日からと規定し、併せて、市が設置する施設の持つ駐車場において同様の規定整備をいたします。
以上、誠に簡単な説明でございますが、ご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
この15分以内のうち規則で定める時間というところの、時間を具体的に教えていただけますでしょうか。

参事兼中央図書館長(平野徹)
現行15分無料にしておりますので、規則で定める時間も同様の時間にしたいと考えております。

浦野真彦委員
図書館に借りていた本を返しに行く時間と考えると、15分あれば手続きできるということでしょうか。

参事兼中央図書館長(平野徹)
返すだけであれば十分であると考えております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第3、議案第8号、「高槻市立図書館条例中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第8号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第4、議案第9号、「高槻市立幼稚園条例等中一部改正原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

子ども未来部長(万井勝徳)                                  (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第4、議案第9号、「高槻市立幼稚園条例等中一部改正原案について」提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会への上程を予定しており、それに先がけ原案決定をお願いするものでございます。
本改正は、こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律が令和5年4月1日より施行されることにより、新たにこども家庭庁が所掌する事務に係る関係大臣の権限が内閣総理大臣の権限に改められること等に伴い、高槻市立幼稚園条例を含む7条例に改正を行う必要が生じたことから、一括して所要の規定整備を行うものです。
高槻市立幼稚園条例につきましては、条例の中で引用している子ども・子育て支援法の条項が変更となることに伴い、第4条第2号中「第19条第1項第2号」を「第19条第2号」に改めるものでございます。
なお、本条例の施行日は、令和5年4月1日とします。
以上、簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。
樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第4、議案第9号、「高槻市立幼稚園条例等中一部改正原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第9号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第5、議案第10号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                  (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第5、議案第10号、高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、高槻市教育委員会表彰規則第8条ただし書きの規定に基づき、教育委員会表彰を致そうとするもので、今回の表彰件数は、個人1名で、表彰の内容といたしましては、規則第5条に定めております「児童生徒功績賞」でございます。
それでは、推薦理由につきましてご説明させていただきます。
本件は、第二中学校3年生の増田(ますだ) 来瞳(くるみ)さんが大阪府チームに選出され、チームの一員として出場した「皇后盃第41回全国都道府県対抗女子駅伝競走大会」で、優勝という優秀な成績を収めたものでございます。今回の成績は日頃の練習成果を存分に発揮した結果であり、これについて表彰することはその功績を認めるとともに、出場した生徒のみならず、他の生徒にとりましても大きな励みとなるものであると考えております。
よって、高槻市教育委員会表彰規則第5条第3号及び高槻市教育委員会表彰内規第2条第1項第1号「対外運動競技大会において入賞したもの」として、児童生徒功績賞を贈ろうとするものでございます。なお、経歴等の詳細につきましては参考資料の被表彰者推薦書をご覧いただきますようお願い申し上げます。
以上、誠に簡単な説明でございますが、ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申しあげます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

浦野真彦委員
大変すばらしい成績ですので、表彰式などがもしあるのでしたら、ホームページや広報誌などに掲載いただけたらいいなと思います。

樽井弘三教育
今回この駅伝大会で、増田来瞳さんは、何区でどれだけ走ったのでしょうか。

教育総務課副主幹(平野裕士)
増田来瞳さんですが、チームの一員として、3区の3キロメートルを走られました。タイムとしては、9分37秒で、区間の第9位という成績です。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第5、議案第10号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者の決定について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第10号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第6、議案第11号、「中学校サーバ等購入契約締結について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

学校教育監(佐藤美恵)                           (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第6、議案第11号、「中学校サーバ等購入契約締結について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本件は、各中学校に設置しているサーバ機器等の老朽化に伴う更新として、サーバ機器18台、サーバに付随するライセンス一式を購入するものでございます。
本契約につきましては、指名競争入札で8者を指名し、1月25日に4者による応札の結果、契約金額1,584万円をもちまして、大阪市淀川区宮原3丁目4番30号 Sky株式会社 代表取締役 大浦 淳司氏を契約の相手方として、現在、仮契約中でございます。
本件につきましては、予定価格2千万円以上の動産を購入することになりますので、地方自治法第96条第1項第8号及び議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、市議会の議決が必要となります。
つきましては、購入契約締結原案の決定をいただきたくお願いするものでございます。
なお、納期は、議決の日から令和5年8月9日までといたしております。
以上 誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

松村洋子委員
今回、サーバの老朽化で更新されるということですが、前回更新されたのはいつ頃だったのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
前回の更新につきましては、平成30年度になっております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第6、議案第11号、「中学校サーバ等購入契約締結について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第11号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第7、議案第12号、「令和4年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                        (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第7、議案第12号、令和4年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、3月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ教育費原案の決定をお願いするものでございます。
それでは議案書1ページ及び2ページをお開きください。ここでは、全体の歳入・歳出額を記載しております。
今回の補正は、これまでの事業の進捗状況に伴い、決算見込みを念頭におきました補正を行うとともに、国の予算を活用する事業費等を予算計上し、次年度に繰り越して円滑に実施いたそうとするものでございます。
歳入予算につきましては、1ページ最下段にございますとおり、13億4千807万5千円を増額し、歳出予算につきましては、2ページ最下段にございますとおり、41億9千47万8千円を増額いたすものでございます。
では、歳出からご説明申し上げます。4ページをご覧ください。
教育総務費の研修指導費、繰出金におきまして、奨学金貸付基金への繰出金として、3千円の増額を行うものでございます。
次に、最下段小学校費の学校管理費におきましては、需用費の消耗品費を5千395万円、5ページ上段の備品購入費を410万円、6ページ最上段の中学校費におきましては、需用費の消耗品費を2千430万円、備品購入費を180万円、それぞれ増額いたすものです。
こちらは、国の令和4年度補正予算を活用し、学校における教育活動支援のために取り組むものでございます。
児童生徒の安心安全な学習環境を確保しつつ、教育活動を着実に継続させるため、感染者等の発生に伴う対応や教育活動継続等に要する取組及び効果的な換気対策に係る取組として、消毒液などの保健衛生用品の購入、備品の整備費用として、増額補正し令和5年度に繰り越した上で、実施するものです。
次に、5ページ上段をご覧ください。小学校費・学校管理費でございますが、委託料におきまして、21億9千860万円、工事請負費におきまして、9億1千800万円、また、6ページ上段の中学校・学校管理費につきましても、委託料におきまして、8億4千300万円、工事請負費におきまして、4億1千170万円をそれぞれ増額いたします。
これは、いずれも国の補正予算を活用し、委託料におきましては、普通教室の空調設備の更新及び特別教室の新設のための設計施工、工事請負費におきましては校舎改修、エレベーター設置、トイレ整備、などを、令和5年度に繰り越した上で、実施するものでございます。
次に、6ページ中段をご覧ください。中学校費・教育振興費でございますが、扶助費におきまして、441万1千円を増額いたします。
これは、支援学級就学奨励費につきまして、学校給食費に係る国の補助金を活用するため増額するものでございます。
続きまして、事業等の進捗等に伴う今後の執行見込額を勘案した補正についてご説明いたしますので、4ページにお戻りください。
4ページ、教育総務費の教育センター費、研修指導費、学校安全費、4ページから5ページ、小学校費の学校管理費、教育振興費、 保健給食費、5ページから6ページ、中学校費の学校管理費、教育振興費、及び保健給食費、7ページ、幼稚園費の幼稚園管理費、社会教育費の社会教育総務費、青少年育成費、公民館費、におきまして、それぞれ、契約差金や人件費等の、不用額の精算などをいたすものでございます。
続きまして、歳入予算についてご説明申し上げますので、恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
上段の教育費国庫補助金のうち、教育総務費補助金におきまして、国からの交付決定に基づく増額を行うものでございます。
小学校費補助金におきましては、2千902万5千円、中学校費補助金におきましては、1千754万2千円を増額いたすものです。
これは、先ほど歳出でご説明いたしました、学校における教育活動支援のための取組及び支援学級就学奨励費に係る国の補助金を増額補正するものでございます。
次に、中段の教育費国庫交付金のうち、社会資本整備総合交付金におきまして、1千350万円を増額いたすものです。
これは、歳出でご説明いたしました、大規模改修等の校舎改修に対する防災・安全社会資本整備交付金を増額補正するものです。
小学校費交付金におきましては、9億3千969万6千円、におきましては、3億4千305万5千円を増額いたすものです。
これは、先ほど歳出でご説明いたしました、エレベーター設置、トイレ整備などに対する学校施設環境改善交付金を増額補正するものです。
下段の貸付金元利収入では、300万円を減額補正いたすもので、中学校給食の無償化に伴う学校給食物資買付貸付金返還収入の減額でございます。
最後に、8ページをご覧ください。「繰越明許費補正」でございます。
歳出補正でもご説明しました、学校における教育活動支援や改修工事等の各事業につきましては、記載しております金額を令和5年度にそれぞれ繰り越して、円滑に事業実施いたそうとするものでございます。
なお、補正における主要な事業の概要等につきまして、参考資料として添付させていただいております。
説明は以上でございます。ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

浦野真彦委員
参考資料の1番最初に、「小中学校教育活動体制整備」とありますが、令和3年3月の補正では、事業名が「小中学校感染症対策等支援」になっていたのですが、事業名が変わり、事業内容はどの程度変わっているのでしょうか。

教育総務課課長代理(高橋直樹)
今回の補正における「小中学校教育活動体制整備事業」につきまして、「感染症対策等支援事業」と比べまして、国庫補助率は引き続き2分の1で、変更はございません。
変更点といたしましては、消毒等の際の保健衛生用品につきましては、今回の補正の事業では、感染者等が発生した後の費用が対象になる等の変更がされております。それに伴いまして、前回の補正で取り組んでまいりました感染症対策等支援事業の場合は、上限額の範囲で年間の対策を続けましたが、今回は、感染者が発生した後の対策となりますので、事業終了後に残額が発生した場合は、国への精算を予定している事業でございます。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

美濃律委員
6ページの中段の、中学校支援学級就学奨励費と学校給食費との関係を具体的に教えていただけないでしょうか。また、支援学級就学奨励費は、他にどのようなことに使われているのでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
支援学級就学奨励費は、支援学級に在籍されている児童生徒に対して支給しているもので、その種類の一つに学校給食費があります。その他には、学用品日、修学旅行費、校外活動費等がございます。

美濃律委員
支援学級で就学されている方は、支援学級以外の生徒とは別の費用として算定しているということでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
別の費用となっております。
就学援助制度と支援学級就学奨励費の両方を支給することはございません。
優先するのは、支給額の高い就学支援制度となります。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
トイレの整備について伺います。
昨年の補正の時は、中学校で、10校16か所でしたが、今回は5校9か所ということで、数字だけ見ると約半分になっています。
昨年は女子トイレのみだったのですが、今年は男女とありますので、男女それぞれ1か所とカウントすると、18か所となり、昨年並みと考えてよろしいでしょうか。

学校安全課主幹(川本亨)
小学校のトイレ整備については、平成27年度からの整備当初から、男女ともに実施してきましたが、中学校につきましては、開始当初は、臭気対策を主に行い、まず男子トイレから実施した経過があります。
その後、女子トイレを整備し、来年度から男女セットで整備しますので、整備箇所の書き方を小学校と合わせ、9か所としています。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第7、議案第12号、「令和4年度歳入歳出補正予算(第5号)教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第12号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第8、議案第13号、「令和5年度歳入歳出予算教育費原案について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。

教育次長(土井恵一)                                       (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第8、議案第13号、令和5年度歳入歳出予算教育費原案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。本件につきましては、3月市議会定例会に上程されるものですが、それに先がけ教育費原案の決定をお願いするものでございます。
令和5年度につきましては、4月に市長選挙等が予定されておりますことから、本予算案につきましては、経常経費や継続しなければならない事業経費等、最小限必要な経費を計上いたします「骨格予算」となっております。新規政策事業につきましては、選挙後の市長の予算編成方針等に基づき、補正予算として計上をいたすこととなります。
それでは議案書1ページ及び2ページをお開きください。ここでは、全体の歳入・歳出額を記載しております。
2ページの最下段にございますとおり、令和5年度当初予算教育費の歳出予算合計は、109億6千819万9千円でございます。
それでは、歳出からご説明申し上げます。7ページをご覧ください。
教育総務費・教育委員会費、1千86万6千円につきましては、教育委員報酬及び教育委員会の運営等に係る予算を計上しております。
中段の部分、事務局費、8億4千668万5千円につきましては、教育委員会事務局における職員等の人件費や、事務局運営に係る経費等でございます。
9ページ中段からをご覧ください。
教育センター費、5億3千247万5千円につきましては、教職員の各研修・調査研究費や教育ネットワーク管理に係る費用、教育センター及び教育会館の運営費等でございます。
11ページをご覧ください。
研修指導費、1億414万5千円につきましては、生徒指導の推進、英語教育の充実、コミュニティ・スクール導入の取組、統合型校務支援システムなどの経費でございます。
12ページ中段、人権教育指導費、284万円につきましては、人権教育推進に係る事業費でございます。
最下段、教職員福利厚生費、8万5千円につきましては、小中学校教職員の福利厚生に係る事業費でございます。
13ページ上段をご覧ください。在日外国人教育費、707万8千円につきましては、多文化共生・国際理解教育事業における費用でございます。
13ページ中段から14ページ上段、特別支援教育費、1億2千49万9千円につきましては、特別支援教育支援員の配置、支援学級整備、巡回相談等の事業費でございます。
14ページ中段をご覧ください。
学校安全費、1億545万8千円につきましては、警備員配置などを含む、学校安全に関する各種取組に係る事業費でございます。
寿栄小学校・第三中学校区でのセーフティプロモーションスクール認証取得の取組で得られた知見・成果を他校区に普及させるなど、学校安全の取組を推進してまいります。
15ページをご覧ください。
小学校費の学校管理費、28億9千599万2千円につきましては、給食調理員・校務員等の人件費や、教材の整備、学校図書館の充実、各種設備備品の購入、学校施設の維持補修などに係る事業費でございます。
17ページ上段の工事請負費にございますとおり、令和5年度は小学校3校の整備を実施するための費用等を計上しております。
17ページをご覧ください。
教育振興費、2億2千502万1千円につきましては、児童の遠距離通学補助、児童学用品費等の就学援助に係る事業費でございます。
保健給食費、14億3千211万6千円につきましては、学校医等の報酬、学校環境衛生や健康診断・各種検診等の保健事業、学校給食事業、日本スポーツ振興センター負担金や、就学援助児童医療扶助費などの予算を計上しております。
18ページ下段、負担金補助及び交付金の補助金・給食費補助につきまして、4月以降も引き続き想定される、物価高騰に対応する子育て支援・生活支援を継続していくため、小学校において、7月末までの時限的な無償化を継続します。
また、令和5年度から新たに実施する学校給食費の公会計化に伴い、給食物資購入業務について市が一括管理を行うため、18ページ上段の賄材料費を新たに計上しております。このため、前年度と比較して、11億9千114万4千円、増加してございます。
19ページをご覧ください。
中学校費の学校管理費、12億2千948万8千円につきましては、給食調理員・校務員等の人件費や、部活動活性化の費用、教材の整備、学校図書館の充実、施設の維持補修費などに係る事業費でございます。
生徒個々へのきめ細かな指導の実現を図っていくため、中学校における35人学級につきましては、今年度は中学校1年生で実施しておりますが、令和5年度は、中学校3年生までの全学年で実施をいたします。
また、小学校費と同様、令和7年度までに全校の学校体育館へ空調設備を整備するため、令和5年度は中学校2校の整備を実施するための費用等を計上しております。
20ページ下段をご覧ください。
教育振興費1億6千270万6千円につきましては、小学校費と同様、通学補助や就学援助に係る事業費でございます。中学校給食費の無償化に伴い、支援学級就学援助に係る学校給食費について、国の補助金を活用するため、扶助費として予算を計上するものです。
21ページをご覧ください。
保健給食費、11億5千716万8千円につきましては、小学校費と同様に、学校医等の報酬、保健事業、学校給食事業及び就学援助生徒医療扶助費などでございます。
中学校給食費については、今年度と同様に、年度末までの無償化を継続いたします。
また、小学校費と同様、公会計化等の理由により、前年度と比較して4億9千336万8千円、増加してございます。
22ページから23ページをご覧ください。
幼稚園費の幼稚園管理費、6億7千213万5千円につきましては、幼稚園教諭等の人件費、保育備品等の購入費、保健活動費、施設の維持補修、警備員配置等の安全推進などの事業費でございます。
24ページをご覧ください。
社会教育総務費、3億239万9千円につきましては、職員や社会教育委員等の人件費、自然博物館の指定管理料、人権教育や家庭成人教育の推進等に係る予算などを計上いたしております。
25ページをご覧ください。
青少年育成費、9千589万1千円につきましては、青少年活動拠点施設、キャンプ場運営、青少年育成、二十歳のつどいの運営、青少年チャレンジ推進の事業費等でございます。
27ページをご覧ください。
公民館費、3億1千763万8千円につきましては、公民館の運営、各種講座・教室の開催、施設管理・維持補修等の事業費でございます。
28ページ下段から30ページの図書館費、7億4千751万4千円につきましては、図書館職員の人件費、図書館協議会委員の報酬、各図書館やまちごと図書館の事業、施設の維持補修に係る予算を計上いたしております。
次に、歳入のご説明を申し上げますので、恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
教育費負担金、1千60万9千円につきましては、日本スポーツ振興センターの保護者負担金でございます。
教育使用料、661万4千円につきましては、学校園の施設使用料及び社会教育施設の使用料でございます。
4ページをご覧ください。
教育費国庫補助金、8千293万円につきましては、いじめ対策・不登校の支援や、特別支援教育やセーフティボランティアの体制整備等、記載しております各事業費の補助金でございます。
教育費国庫委託金、129万1千円につきましては、人権教育と教育課程の研究、それぞれの指定校事業に対する委託金でございます。
続きまして、5ページをご覧ください。
教育費国庫交付金、2千25万円につきましては、幼稚園における教育支援体制整備事業費交付金、及び、小学校の施設整備に係る、防災・安全社会資本整備交付金でございます。
教育費府補助金、379万7千円につきましては、記載の事業に係る大阪府からの補助金でございます。
財産貸付収入、90万9千円につきましては、建物貸付料収入でございます。
利子及び配当金1千円につきましては、奨学金貸付基金の利子収入科目設定でございます。
6ページをご覧ください。
学校給食物資・買付貸付金返還収入につきましては、歳出でご説明いたしました、学校給食費の公会計化に伴い、給食物資購入業務について市が一括管理を行うため、計上しておりません。
雑入、14億7千52万4千円につきましては、記載しておりますとおり、各種の料金収入等でございます。学校給食費の公会計化に伴う児童及び教職員等の給食費収入を新たに計上しております。
最後に、債務負担行為につきまして説明いたします。
31ページをご覧ください。
外国語指導助手派遣業務につきましては、人材確保等の準備や手続きなどにおいて、一定の期間を要するため、令和5年度から6年度にわたり、4千900万円を限度額とする債務負担行為を設定するものです。
なお、主要事業の概要等につきましては、参考資料として添付させていただいております。
説明は以上でございます。ご審議の上、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げます。

樽井弘三教育
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
給食の件で、令和5年度から公会計化されるということですが、小学校は7月まで給食無償化ということなので、8月以降は、ここの歳入に計上されてくるということでしょうか。
また、これまで市が一括管理を行うまでは、どのような体系になっていたのかというのを教えていただけますでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
令和4年度までは、学校長や栄養教諭、学校関係者、市のPTA協議会会長等で構成している「高槻市学校給食会」で給食費の管理をしておりますので、市の歳入歳出を通しておりません。
また、給食費の無償化につきましては、8月以降は時限的で、今後どうなるかは分かりませんが、保護者からいただく給食費については、歳入といたします。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
給食についてですが、1食当たりの単価が、小学校が250円、中学校が300円になっていますが、これは量が違うということでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
給食費の単価ですが、小学生も中学生も必要な栄養量をとるため、献立を考え、金額を設定しています。
基本的には小学校と中学校で同じ献立ですが、中学校ですと、必要な量を増やしたり、献立で足りないものを追加したりしており、小学校と比べて、約1.2倍となっております。また、味付け等も小学校、中学校で少し配慮して提供しております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
35人学級制についてですが、教職員の必要数増加とありましたが、何人ほど新たに必要になるのでしょう。 

教職員課主幹(武藤亮)
35人学級制につきましては、中学校において、今年度は1年生で実施、来年度以降については2年生、3年生で実施することになっております。
今年度につきましては、11学級増えており、11人配置しております。
来年度につきましては、32学級必要となる見込みですので、中学校は21人増える見込みとなっております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
参考資料の「豊かな心」を育む教育の推進の(1)4学校問題解決チームというのがあるのですが、これはどのような活動をされたのか教えていただけますでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
学校問題解決チームは、児童生徒の生徒指導上の課題について、重大な事案や、学校だけでは解決が困難な事案に対して、学校が適切に対応できるよう支援を行うために派遣するものになっております。
具体的には、指導主事、校長OB、学生サポーターなどを派遣し、問題行動の解決や学級の立て直しなど、緊急課題に対する学校の取組を支援することや、緊急性の高い事案が生起した場合は、スクールカウンセラーを学校に集中的に派遣すること、また、対応に苦慮する事案に対して、弁護士の助言を受けることなど、様々な支援を行っております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
令和5年度の予算の総額ですが、109億7000万くらいかと思います。
また、教育費の割合がかなり大きいと思うのですが、これは過去と比べて多いのでしょうか。

教育総務課課長代理(高橋直樹)
令和5年度予算教育費の総額は、109億6,819万9千円でございますが、令和4年度は86億4632万9千円でしたので、比較しますと約23億円の増額でございます。
令和元年度以前は、文化財行政につきましても教育費に編成し、100億円を超える年度もございましたが、ここ数年で申し上げますと、大きな額になっております。市の一般会計予算全体における教育費が占める割合につきましても、大きくなっております。
主な要因といたしましては、先ほど申し上げました給食費の公会計化、それから、小学校の無償化の継続等に伴い、増額となっております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

美濃律委員
通学補助というのは、具体的にはどのような補助をされているのか教えていただけますでしょうか。

保健給食課長(橋長忠司)
市立小中学校に在籍する児童生徒で、通学距離が片道2キロメートル以上で交通機関を利用している者の保護者に対して、通学費の一部の補助をしている事業です。主には、市バスの定期代の一部を支給しております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

松村洋子委員
英語教育充実のところの、外国語指導助手というのは、どのような方が選ばれているのでしょうか。

教育センター所長(丸山みち子)
契約している委託業者に、英語を母語とし、大学等の卒業資格のある方、日本の学校において指導経験のある方などの条件を満たす方を派遣していただいております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
参考資料の2ページ、「豊かな心を育む教育の推進」からですが、(1)と(2)で比べてみると、(2)不登校児童生徒支援室で、不登校等支援員は中学校区ごとに配置と書かれているのですが、スクールソーシャルワーカーやカウンセラーなどは、中学校区ごとで捉えられているのか、学校ごとで捉えられているのかどちらになるのでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
(1)生徒指導推進についてですが、スクールソーシャルワーカーは、教育指導課に3名職員を配置しておりまして、担当の学校を決め、必要に応じて学校に行って支援をしております。
スクールカウンセラーについては、ここに書かれているのは、先ほどの学校問題解決チーム等の派遣も含めて、緊急時のスクールカウンセラーの派遣となりますので、特別な事案や緊急な事案が生起した際に、学校に対して緊急的に派遣をするスクールカウンセラーの派遣になっています。
また、これとは別に、府の派遣のスクールカウンセラーがおり、その方は、中学校区に配置のスクールカウンセラーです。
それから今年度は、小学校に6校を拠点校として配置しているスクールカウンセラーがおり、また、常時配置しているスクールカウンセラーもおります。

樽井弘三教育
部活動の地域移行が、今どのような状況なのか、また、ここに部活動の予算が入っているかと思いますが、その中には、その準備に充てるような予算も含まれているのか、確認をしたいと思いますのでお願いします。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
部活動の地域移行に関してですが、年末の12月27日に国のガイドライン等で、一定の方向性が示されているところです。
その中では、令和5年度から3年間を、改革推進期間と位置付けており、まずは、休日の部活動から段階的に地域移行すること、それと同時、または後に、平日の運動部活動の地域移行についても考えていくという方針が出されています。
本市におきましては、令和5年度に、まず庁内で検討をしっかりしていきたいと考えています。
高槻の生徒にとってよりよい部活動の在り方や、スポーツや文化芸術の振興の在り方について、きちんと考え方を整理し、今後どのような方向で進めばいいのかというのを考えるため、検討会議をまずは実施していこうと思っています。
予算につきましては、そこに有識者として、講師を招聘し、考えを整理するための助言をいただきたいと考えています。
予算額としては、2万5千円を5回分計上しております。これについては、府の補助も見込まれるということですので、その予定をしております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
日程第8、議案第13号、「令和5年度歳入歳出予算教育費原案について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議が無いようですので、議案第13号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第9、報告第1号、「令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果について」を議題といたします。報告を求めます。

学校教育監(佐藤美恵)                                         (提案理由説明)
ただいま、上程されました日程第9、報告第1号「令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の概要及び結果」の報告につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
スポーツ庁は、平成20年度より小学校第5学年、中学校第2学年の児童生徒を対象として「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しております。
今年度も、悉皆調査として、市内のすべての小学校第5学年及び中学校第2学年の児童生徒を対象として実施いたしました。
本調査の実施目的は3点ございます。
1点目は「国が全国的な子どもの体力の状況を把握・分析することにより、子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。」こと、2点目は「各教育委員会が自らの子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を把握し、その改善を図るとともに、子どもの体力の向上に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。」こと、3点目は、「各学校が各児童生徒の体力や運動習慣、生活習慣等を把握し、学校における体育・健康等に関する指導などの改善に役立てる。」ことでございます。
調査内容といたしましては、小学校8種目、中学校9種目からなる実技に関する調査及び運動習慣、生活習慣等に関する質問紙調査でございます。
本市の児童生徒の体力・運動能力等の状況につきましては、教育指導課長より説明させていただきます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
令和4年度に実施いたしました、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果について説明させていただきます。
本調査の目的及び実施内容の概略は先ほど、学校教育監から説明させていただきましたので、私からは今年度の調査結果について、ポイントを絞って説明をさせていただきます。
はじめに、本市の児童生徒の「実技に関する調査結果」について説明いたします。
左下にあります「体力合計点の推移」をご覧ください。
令和3年度調査と比べ、体力合計点については、小学校の男女、中学校の女子は下回りましたが、中学校の男子は上回る結果となっております。
小学校の男女では、全国平均との差が広がりましたが、中学校の男女は、全国平均との差は縮まりました。
続いて、「高槻市と全国を比較したレーダーチャート」をご覧ください。全国平均値を「50」としたレーダーチャートになっております。
小学校の男子では、「50m走」は全国平均を上回りましたが、2.5ポイント以上全国平均を下回っている種目は、「反復横とび」で敏捷性に課題がみられます。
小学校の女子では、「50m走」は全国平均を上回りましたが、「上体起こし」「反復横とび」「立ち幅跳び」が全国平均を2.5ポイント以上下回っており、筋持久力、敏捷性、跳躍能力等に課題がみられます。
中学校の男子では、「握力」「20mシャトルラン」「50m走」は全国平均を上回りました。
中学校の女子では、「握力」は全国平均を上回りましたが、「上体起こし」「持久走」「ハンドボール投げ」が全国平均を2.5ポイント以上下回っており、筋持久力、全身持久力、巧緻性・投球能力等に課題がみられます。
参考として、現在の中学校2年生の、小学校5年生時の結果を載せております。中学校男女とも、小学校5年生時に比べて、反復横とびで改善が見られましたが、長座体前屈は低下する結果となりました。
資料下の「1週間の総運動時間の状況」をご覧ください。
体育の授業を除く1週間の総運動時間が60分未満の児童生徒の割合は、小学校の男子で11.5%、女子で17.0%となっております。中学校の男子は7.9%、女子は18.2%で、いずれも全国平均より高い割合となっています。
続いて、本市の「質問紙に関する調査結果」について説明いたします。
2枚目をご覧ください。資料上段一番左の項目をご覧ください。「体育の授業は楽しい」と回答した児童生徒は、小学校の男子で、前回調査を下回りましたが、小学校の女子、中学校の男女で前回調査を上回る結果となりました。
資料左から3番目の項目をご覧ください。「運動やスポーツをすることが好き」と回答した児童生徒は、小学校の男子で、前回調査を下回りましたが、小学校の女子、中学校の男女で前回調査を上回る結果となりました。
3枚目は、家庭生活における「朝食の摂取、睡眠時間、テレビやスマートフォン、ゲーム機等による映像の視聴時間」についての調査結果を載せております。
令和4年度の調査結果につきましては、改善がみられる項目も多くありましたが、体力合計点が全体としては低下傾向にあること、質問項目についても依然として全国平均を下回る項目が多い状況であることなど、課題のさらなる分析が必要であると考えています。
教育委員会事務局では、これまでの取組の成果と課題を検証するとともに、引き続き、小・中学校が連携した体育の授業づくりの工夫・改善の取組を推進してまいります。
なお、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果につきましては、担当者向けに結果分析と改善方策に係る研修会を実施する予定でございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願いいたします。

樽井弘三教育
ただいま、報告が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。

美濃律委員
1枚目の資料の1週間の総運動時間の状況ですが、この4つのグラフ全てを見ても、全国の値と高槻市はそれほど変わらないと思うのですが、左側の体力合計点の推移のグラフは、全国の平均を下回っているのが多いと思います。これについて、何か関係はあるのか教えていただけますでしょうか。

教育指導課課長代理(小寺基之)
今回の全国の運動時間の調査結果について、1週間の総運動時間は、小中学校男女ともに、コロナ以前の令和元年度の体力調査に確実に近づいております。
また、小学校では、スクリーンタイム、これはテレビ、スマートフォンや、ゲーム機器の映像等の視聴時間ですが、これについても、小学校では改善が見られます。
しかし、例えば中学校のスクリーンタイムが増加傾向にあることや、体力合計点が、全体的には低下傾向にあることは、様々な活動が制限されたことによる生活習慣の変化等が、要因の一つになっていると推察をしています。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
体力合計点を見ますと、中学2年生の男子のみ上昇していますが、この中学2年生の他のところを見ますと、「授業は楽しいですか」というところや、「卒業後も授業以外で自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたいと思いますか」というのも上がっています。また、「体を動かすことが好きですか」というところも全国より高くなっています。
昨年の調査を見ますと、中学2年生のこの辺りは下がっているのですが、今回は軒並み上がっているというのは、何か分析などはされているのでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
中学校の特に男女の差で、何か違いがあるかを見ると、中学校の男子の体力合計点が向上した背景としまして、中学校の男子の運動時間の増加が関係していると考えています。
1週間の総運動時間は、中学校では男女ともに増加していますが、とりわけ中学校の男子での増加は顕著であります。
これにつきましては、子どもの感染拡大の防止対策を行いながらも、部活動の活動時間が、コロナ前の水準に近づいたということも背景としてあり、また、運動部の入部率が男子と女子に比べると、男子の方が高いということもありますので、それも要因の一つかと考えています。
しかしながら、まだ男女の差というのは分からないところもあるので、今後分析を進めていこうと考えています。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

岡本華世委員
中学校の質問紙調査で、保健体育の授業が楽しいとの回答が増えていますが、その理由として考えられることがあったら教えてください。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
昨年度に、質問紙調査の中学校の体育の授業が楽しいという回答が下がったことや、授業に関する質問項目が全国を大きく下回っている状況などについて、この全体の調査結果を、小中学校の校長会や体力向上担当者説明会で、教育委員会が課題と考えていることを共有いたしました。
また、中学校の市教育研究会保健体育部というのがあるのですが、そこの先生方とも調査結果を共有し、授業改善の取組を連携してきました。
授業の中で、生徒ができたという達成感を実感できるような工夫など、各学校において、授業づくりの取組が推進されてきた成果もあるのかと考えています。

岡本華世委員
2回ほど、中学校の体育の授業を見せてもらったことがあるのですが、私たちの体育の時とは違い、ホワイトボードがあって、それぞれみんなが気付きを記入したり、その場で相談したり、ただ単に体を動かすだけではなく、みんなが参加しているという一体感を、私もそこから見て感じました。ですので、そのようなことも含まれているのかなと、この結果を見て思いましたので引き続き、お願いします。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

松村洋子委員
小学校の体力調査のところですが、反復横跳びが男女とも全国と比べて、目立って低いように見えますが、この小学校5年生の児童は、反復横跳びの経験が、他の市町村に比べて少ないというのは、高槻は反復横跳びの導入が遅いなど、そのようなことはあるのでしょうか。

教育指導課課長代理(小寺基之)
反復横跳びという種目ですが、小学校の男女でこれまでも、全国との差が大きな種目になっています。体力要素は、敏捷性となりますが、この向上というのは本市で課題であると認識しています。
この反復横跳びは、日常生活ではなかなか行わない動きであり、小学校5年生で初めて体験する児童も多く、動き方が分からず、慣れない状況で測定をしていることが、この結果にも影響しているのではないかと考えています。
これは、全国との比較において、高槻市と比べると、他府県では、小学校4年生までに体力調査を実施しているところが多いので、そのような状況も、この結果に影響しているかと考えています。
子どもたちの体力や運動能力の状況や課題を明らかにするため、実施要項に基づき、正しい測定方法で測定する必要があると考えています。児童が動き方を理解した上で測定できるように、例えば、測定前に先生が見本を見せたりするなど、子どもたちが動き方を確認出来たりするように、事前の説明会等で、学校に対して助言してまいりたいと考えております。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
質問紙調査の睡眠時間の「毎日どのくらい寝ていますか」というところですが、小学生は「8時間以上」、中学生は「6時間から8時間未満」と設定されていますが、この質問に、はい、と回答しなかった児童生徒というのは睡眠時間が少ないということなのでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
「毎日どのくらい寝ていますか」という質問ですが、これは実際の質問に対しては、6択で答えるようになっています。1番は「10時間以上」、2番は「9時間以上10時間未満」、3番は「8時間以上9時間未満」、4番は「7時間以上8時間未満」、5番は「6時間以上7時間未満」、最後の6番は「6時間未満」で、この中から選ぶようになっています。
この結果概要の示し方ですが、なぜこれは、小学校「8時間以上」、中学校「6時間以上8時間未満」と回答した児童生徒の推移を追っているかといいますと、小学校「8時間以上」と中学校「6時間以上8時間未満」というのは、体力へのプラスの相関関係が見られる睡眠時間になっていることからです。
小学校は、先ほど申しました6択のうち、多い方から3番目までが、「8時間以上」を選んでいる児童の割合になりますので、そのグラフに載っていない、選んでいない児童というのは「8時間未満」の睡眠時間ということになります。
一方で、中学校は、その6択のうち、4番目と5番目になるので、ここに載っていない生徒というのは、ここの率よりも多く寝ている生徒もいますし、少ない睡眠時間の生徒もいるという状況になります。
今回の体力調査の結果の中で、睡眠不足の児童生徒が増えているということも、全国の結果ではあったかと思いますが、本市の状況で言いますと、このグラフから、小学校の睡眠時間は、やはり少し短くなっていると考えています。
中学校はこのグラフからは分からないのですが、先ほどの6番「6時間未満」を選択した生徒の状況を見ますと、昨年度とそれほど変わらず、もしくは少し減っている状況です。ですので、本市においては中学校では睡眠が短くなっているという課題は、特に見られなかったと考えています。

浦野真彦委員
もう1点、睡眠のことですが、平成29年度に、小学生の男子、女子ともに、急に上がっています。これは何か理由があるのでしょうか

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
平成29年度に、小学校の回答が向上している理由については、はっきりした理由は不明ですが、実は少し回答の方法が変わっておりまして、平成29年度から、回答の選択肢が、これまで3択であったのが、2択になっております。
小学校では、選ぶ際の心理的な影響などが、もしかしたら表れたかと考えております。

浦野真彦委員
この質問紙調査の中で、電子機器については、話題や質問が多く出ていることだとは思いますが、パソコンなどの使用も睡眠時間と関係しているかと思います。睡眠も非常に重要なことだと思いますので、引き続き注視していただければと思います。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

美濃律委員
この質問紙に関する調査についてですが、「朝食は毎日食べますか」というところで、中学校の女子が、平成28年度がかなり減っていると思います。
全国平均も多少は減っていますが、それよりも、急な減少だと思います。家庭のことなので、なかなか難しいかとは思うのですが、何か対策として取り組まれていることはあるのでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
これにつきましては、今回の結果を確認し、低下の傾向が課題であると認識しています。
近年、朝食を毎日食べる児童生徒の割合、これは、学校が休みの日も含めて毎日食べるという設問に回答した率になるのですが、年々減少傾向にあります。
特に、中学校女子の回答の中で、例えば、「食べない日もある」や、「食べない日が多い」という、いわゆる欠食の割合が増加していることが分かります。
朝食の摂取は心身ともに健康な成長に必要なものであり、欠食の割合が増加していることは、やはり課題であると認識しています。
基本的な生活習慣は、保護者と連携して取り組んでいくことが必要だと思いますので、各学校が調査結果を家庭とも共有するなど、今後はそのような働きかけも含めて、取り組んでいきたいと考えています。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

美濃律委員
朝食の話ですが、小学校、中学校を合わせて、肥満との関係は、何か調査されたことはありますでしょうか。

教育指導課課長代理(小寺基之)
肥満の状況についてですが、全国では肥満の傾向が、このコロナ禍の生活習慣で増加している状況がございました。また、朝食の摂取率が低下していることと、肥満との関係性があるかを分析した結果、相関が見られると分析されています。
一方、高槻市では、肥満の傾向が全国よりも多くなっているということは、特段明らかになっていませんので、相関は見られなかったと考えています。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
質問紙調査で、「できなかったことができるようになった」、「授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった」、と回答している児童生徒は一定いますが、これは、できるようになった経験自体が減っているのか、あるいは、別の理由で、できるようになったと思う児童生徒が増えているのか、その点はいかがでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
この質問につきましては、これまでの体育の授業で、できなかったことができるようになったきっかけの理由はどのようなものだったかという質問になっていて、複数の選択肢の中から選ぶようになっています。
その中で、回答が一番多かったもの、これは小中学校ともにですが、友達に教えてもらったというのが、小学校男子で51.6%、小学校女子で61.4%、中学校男子でも59.6%、中学校女子で70.9%と、かなり高くなっています。
次に、先生や友達のまねをしてみた、また授業中に自分で工夫した、というのが次いで多く、児童生徒が選択しています。
これらのことを見たときに、教員が指導の中身として、例えば、他の児童生徒と教え合うことや、互いに考えさせることなど、そのような共同的な学びも大切だと考え、今取り組んでいるところですので、そのような授業づくりも進んでいると理解しています

樽井弘三教育
今の質問に関して、この中学校2年生が前に受けたものが令和元年度ですよね。令和元年度のグラフで見ると、この子どもたちが小学校の時は、圧倒的に先生に教えてもらっています。それが、中学校に入るとそうではない、ということですね。ですから、恐らく授業の在り方というのが変わっているのだろうと思います。
そのことについて、どのように変わったのか、説明をお願いできますでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
学校の質問紙調査で、特に中学校について、全国と比べると顕著に違うところがあります。それは、例えば、「授業の中で目標を示す」や、「学習を振り返る活動がある」、「生徒同士が助け合い、役割を果たす活動がある」、「生徒同士が話し合う活動がある」というのは、全国と比べて、かなり高い数字になっている傾向があります。ですので、そのような授業づくりが進んでいると考えます

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。

浦野真彦委員
今の体育の話ですが、コツが分かるようになった理由に、YouTubeで見た、というのが上位に来ているのではないかと思っていました。
今様々な動画で、教えてもらえることができると思いますが、実際に学校の授業で、例えば、走り方の正しいフォームなどの動画を、児童生徒に見せたりしているのでしょうか。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
今年度の市の教育研究会のテーマで、1人1台のICT端末を効果的に活用した整備をすることについて、取り組まれております。
ICTの1人1台端末を活用して、例えば動画で、正しいフォームを見ることや、お互いのフォームを撮影したりすることなどの取組もしています。
しかし、同時にそれを見ると、かなりの時間を要してしまい、実際に動く時間がなくなってしまうという課題もあるので、どのように運動時間を確保して、効果的にICTを活用するかというような課題意識も持って取り組まれたと聞いております。

樽井弘三教育
それでは私から、二つ確認をしておきたいと思います。
同じような調査で、全国学力学習状況調査というのがあります。その調査からは、家庭の社会的経済的背景と子どもの学力の形成との相関関係が明らかになっています。
この体力調査においても、その全国学力学習状況調査で見られるような、家庭環境との相関が見られるのか。あるいは地域間格差や学校間格差が、学力調査では、かなり大きくあり、固定化傾向にあるのが課題であると思っているのですが、体力調査ではどうでしょうか。
もう一つは、行政がこの結果を検証して、施策にどう活かしていくのかということと、学校がこの結果を見て、指導をどう変えていくのか。大きく言うと、この二つです。
ここには、子どもがこの結果を見て、どのように体力向上に向けて意欲的に取組を進めていくのか、という視点が入っていないですよね。これは重要なことだと思いますので、各学校では、この結果を子どもたちにどのように返して、そして、体力向上への意欲を高める力、体力向上に向かう力をどのように起動させるために活用しているのか、ということについてお答えいただきたいと思います。

参事兼教育指導課長(杉野暁子)
まず一つ目の、全国学力・学習状況調査等に見られる家庭の社会経済的背景、地域間等における学力格差、低下の相関についてですが、過去4年に遡り、学校ごとの全国体力調査の結果を確認しました。しかし、児童生徒の体力運動能力の状況については、学力調査の結果に見られるような、地域間の明らかな格差やその固定傾向というのは確認されませんでした。
二つ目ですが、どのように子どもたち一人一人の学びを起動させるかというのは、非常に大事なことだと考えています。
この体力運動能力というのは、特に小中学校の時期に大きく伸びて、二十歳になる前にはピークを迎え、その後、大人から高齢の時期に低下をしていくという傾向があります。ですので、小中学校の時期に、よい運動習慣や生活習慣を身につけることが、生涯の体力運動能力を保つことにもつながると考えています。
そのようなことからも、学校では児童生徒に対して、個人の記録を活用し、全国の平均値と比較して、自分の体力の現状を把握するとともに、例えば、体の柔らかさや動きを持続する能力など、自分が高めたい体力要素を考えられるよう指導していきます。
体づくり運動の時間などに、体力を高めるための運動の仕方を学習し、最終的には、自己の課題に応じた運動計画を、自ら立てることができるようにすることで、日常的に運動やスポーツに取り組めるよう指導することが理想的だと考えています。
今後、そのような子どもたちへの返し方についても、意識をして学校には指導・助言していきたいと思っています。

樽井弘三教育
今後の方向性について確認しておきたいのですが、質問紙調査の中で、「授業が楽しいですか」というところで、保健体育の大きな目標というのは、生涯に渡ってスポーツを続けるということです。それが健康増進にもつながるだろうということだと思うので、そのような意味では、この授業が楽しいというのは大事なポイントだと思います。
今回、中学校の男子、女子ともにV字回復していることは、様々な工夫があったかと思うのですが、今後、推進していただきたい二つの方向性を共有したいと思います。
一つは、本市は小中一貫教育の枠組みを強化し、その中で様々な施策を展開していこうとしています。
ですから、中学校区における専門性のある体育の先生と小学校の体育との関わりをどのようにつくっていくのか。その辺りのシステムづくり、中学校区における体育の小中の垣根を越えた授業の在り方が鍵になるのではないかと思っています。
もう一つは、高槻市の教育研究会というのがあり、そこでは、全教科で中学校部会と小学校部会に分かれています。その体育部会を、小中の統一は難しいかもしれませんが、連携をして、実践的な授業改善、研究を進められないかと考えています。
高槻市の小中の教員間の異動や、管理職の異動なども含めた、連携教育の強化や、コミュニティ・スクールでも一つになっていっているので、そのような視点で、市の教育研究会を使って、実践研究を進めていってほしいと思います。
今申し上げた二つの方向性を、すぐには難しいかもしれませんが、練っていただき、今後進めてもらいたいと思います。これは、体力向上の大きな方策になると思いますので、よろしくお願いします。

樽井弘三教育
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第10、承認第2号、「高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について」を議題といたします。
本件は、人事案件にあたりますので、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第14条第7項ただし書きの規定に基づき、秘密会にして審議すべきと考えますが、委員の皆さん、ご異議ございませんか。

 

(異議なし)

 

樽井弘三教育
ご異議がないようですので、本件につきましては、秘密会といたします。

 

-秘密会-

 

樽井弘三教育長
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。

 

(午後5時04分閉会)