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本文

令和3年度 第1回高槻市バリアフリー推進協議会

ページID:056073 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

会議概要

会議の名称

令和3年度第1回高槻市バリアフリー推進協議会

開催日時

令和3年11月11日(木曜日)10時から11時30分

開催場所

高槻市役所本館2階 全員協議会室

出席状況

出席委員20名(欠席委員3名)

傍聴者

5名

議事

  1. 高槻市基本構想の改定について
  2. その他

事務局

都市創造部 都市づくり推進課

会議資料

会議録

(事務局)

定刻になりましたので、ただ今から令和3年度第1回高槻市バリアフリー推進協議会を開催いたします。委員の皆様におかれましては、本日は公私何かとご多忙の中ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。さて、開催にあたりまして事務局からご報告がございます。令和3年8月に書面により執り行いましたバリアフリー推進協議会に係る調査審議の「議題1 バリアフリー推進協議会の会長及び副会長の選出」につきまして、事務局から前任期に引き続き会長に中林委員、副会長に石塚委員を推薦させていただいたところです。委員の皆様から異議はございませんでしたので、今期のバリアフリー推進協議会につきましては、会長は中林委員、副会長は石塚委員にお願いしたく存じます。委員の皆様におかれましては、引き続きよろしくお願いいたします。以降の議事進行につきましては、中林会長よろしくお願いいたします。

 

(会長)

おはようございます。高槻市バリアフリー推進協議会の書面会議により会長に選ばれました中林でございます。皆様、公私ご多忙の中お集りいただき誠にありがとうございます。ここからは、事務局から議事を引き継ぎ私の方で進行させていただきます。それでは開会にあたりまして梅本副市長よりご挨拶をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(梅本副市長)

皆様改めましておはようございます。副市長の梅本でございます。どうぞよろしくお願いいたします。本来でしたら濱田市長が参りまして皆様にご挨拶を申し上げるべきところでございますが、本日どうしても出席が叶いませんので、私が代わってご挨拶をさせていただきます。委員の皆様には平素より本市バリアフリーの推進にご理解とご協力を賜っておりますこと、この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。また、本日は大変お忙しい中、本協議会にご出席を賜りまして重ねてお礼申し上げます。

さて、本市におきましては、平成15年5月に現行のバリアフリー基本構想の前身であります高槻市交通バリアフリー基本構想を策定して以来、委員の皆様のご協力をいただきながらバリアフリーの推進に取り組んで参りました。今回この現行のバリアフリー基本構想が計画期間の10年を迎えますことから、その改定に取り組んでいるところでございまして、この協議会におきましても、昨年度からご審議をいただいている所でございます。

本日は委員の皆様からいただきましたご意見を踏まえまして、基本構想の素案として取りまとめを行っております。後ほどその素案についてのご審議をよろしくお願いいたします。また後ほど事務局からお話があるかと思いますが、近年のバリアフリー法の改正におきましては市全体のバリアフリーの方針をマスタープランとして策定します。また、学校教育と連携した心のバリアフリーの取組が追加されておりますが、これらは本市の現行のバリアフリー基本構想にすでに位置付けをしておりまして、先駆的にその取組を行っているものと自負しているところでございます。このため今回の改定にあたりましては、現行のバリアフリーの取組を継続実施するとともに、心のバリアフリーの充実に加え、新たな取組、新たな要素として「緊急時・災害時におけるバリアフリー」の取組を加えており、バリアフリーの幅がより広がるものと考えているところです。

委員の皆様には、本市にふさわしいバリアフリー基本構想策定に引き続きご理解ご協力を賜りますとともに本市のバリアフリーの推進に今後も継続的にご支援賜りますようお願い申し上げまして、簡単でございますがご挨拶とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

<配布資料確認>

<委員・関係者紹介>

 

 

(会長)

ありがとうございます。本協議会では、委員以外の方からも必要に応じて適宜ご発言いただきたいと思います。よろしいでしょうか。

 

(委員一同)

<異議なし>

 

(会長)

ありがとうございます。それではただいまから協議会を開催させていただきます。本日の出席者は20名でございます。委員総数23名のうち2分の1以上の出席がございますので協議会規則第3条第2項の規定により本日の協議会は成立しております。それでは早速議事に入りたいと思います。本日は傍聴希望者が5名おいでになります。今回、市から付議されております案件は公開することが不適当なものと認められませんので傍聴を許可したいと思いますがよろしいでしょうか。

 

(委員一同)

<異議なし>

<傍聴者入室>

 

(会長)

本日の議事1 高槻市バリアフリー基本構想の改定について、まずは事務局より説明していただきまして、その後質疑応答をお願いしたいと思います。では説明お願いします。

 

(事務局)

それでは、高槻市バリアフリー基本構想の改定について、資料2の素案の冊子を用いて説明させていただきます。説明につきましては、事前に示している資料からの変更点を重点的に説明させていただきたいと思います。なお、資料1につきましては、資料2の概要版になります。また、資料3としまして、前回の書面審議の際にいただいたご意見と回答をまとめております。こちらの説明につきましては、素案の説明の際に、素案に反映した点として説明させていただきますのでよろしくお願いいたします。

それでは資料2をご覧ください。

まず表紙に計画名としまして、「高槻市バリアフリー基本構想」として記載させていただいております。こちらの計画名につきましては、バリアフリー法の改正により、基本構想に加えて促進方針、いわゆるマスタープランが制度化されておりますが、本市におきましては、平成15年度から現在に至るまで「基本構想」を計画名称に掲げていること、計画の内容についても従前から基本理念や市域全体の方針など促進方針に位置づけられる内容を記載し、継続して市のバリアフリー化に取り組んでいることから、本計画につきましても、計画名称を「高槻市バリアフリー基本構想」として引き続き市域全体のバリアフリー化を進めていきたいと考えております。

ページをめくっていただきまして、目次をご覧ください。本計画につきましては、4編で構成しております。このうち1編から3編までにつきましては、これまでに内容を示し、ご議論いただいた部分になります。4編の計画の推進が今回新たに追加してお示しする内容となります。目次の最下段に『「障害」の「がい」をひらがなで表記することについて』を記載しております。こちらについては、本市は意図をもって「障害」の「がい」の字を使い分けている旨を記載しており、本協議会でいただいたご指摘に対応させていただいたものになっております。

それでは1.計画策定について1ページをご覧ください。まず1.策定経緯についてですが、本文の一番下の段落部分について、平成23年に策定した基本構想が目標年次を迎えることから、改正されたバリアフリー法の趣旨を反映し、これまでのバリアフリーの取組を補完・強化するとともに、さらに効率的かつ継続的にバリアフリー化を推進するため本計画を策定する旨を記載しております。

2ページをご覧ください。2.バリアフリー法の改正についてです。2ページから5ページまでにかけまして、平成30年と令和2年に法改正された主な内容である移動等円滑化促進方針(マスタープラン制度)や移動等円滑化基準適合義務の対象拡大について記載しております。こちらにつきましても、本協議会で法改正の内容についての詳しい説明が必要というご意見を受け、法改正の項目として追加しております。

6ページをご覧ください。3.構成と位置づけについてです。(1)計画の位置づけとして法や条例、上位計画との整合を図るとともに、関連する各分野の計画と連携する旨を記載しております。また本基本構想に基づく特定事業計画を各事業者が作成され、事業を進めることを記載しております。

7ページをご覧ください。計画の構成ですが、一番上に記載しておりますとおり、本計画は、バリアフリー法第24条の2に規定する移動等円滑化促進方針と同法第25条に規定する移動等円滑化基本構想を一体にした計画として策定しております。(3)計画期間につきましては、10年とし、5年をめどに見直すこととしております。

8ページをご覧ください。4.高槻市の現況についてです。8ページから24ページにかけまして、高槻市の現況として、現行計画に記載している項目について、現在のデータに更新して記載しております。

続きまして25ページをご覧ください。25ページには、昨年度の協議会で説明させていただきました事業の進捗状況、26ページから29ページにかけましてアンケート調査結果を示しております。

30ページをご覧ください。先ほど示しました8ページから29ページまでの内容を30ページにまとめております。そのうえで、課題と計画の方向性を示しております。ページ右側に課題としてユニバーサルデザインの推進など5項目にまとめて示しております。またページ最下部に計画の方向性を示しており、現行計画の考え方を基本に、新たな取組を追加した計画とする旨を記載しております。

次に、2.移動等円滑化促進方針についてです。

32ページをご覧ください。1移動等円滑化促進方針の考え方として、促進方針は市域全体のバリアフリーに関する方針と、バリアフリー化を面的・一体的に進める移動等円滑化促進地区に関する事項で構成することを記載しております。まず市域全体のバリアフリーに関する方針として、2.基本理念・基本方針を示しており、32ページの図に基本理念と基本方針を示しております。図の上側の基本理念については、平成15年から継続して「人にやさしいまち、人がやさしいまち」を掲げております。また図の下側の基本方針についても、平成23年度に策定した基本構想の考え方をベースに「誰もが暮らしやすいユニバーサルデザインを基本としたまちづくりの推進」、以下4つの方針を位置づけるとともに、新たな方針として最下段の「緊急時・災害時におけるバリアフリー化の推進」を位置づけております。

35ページをご覧ください。3.移動等円滑化の促進に関する取組について、2段落目のところですが、これまでは重点整備地区を中心にすすめてきたハード・ソフト両面の取組を、市域全体に広げていくため、これまで行ってきた取組を整理するとともに、アンケート結果や近年の状況を踏まえ新たな取組を加え、移動等円滑化の促進に関わるハード面、ソフト面の取組を位置づけております。35ページ中段から38ページにかけまして、委員の皆様からのご意見をもとに公共交通や道路など分野ごとに整理した取組を記載し、事例となる写真を掲載しております。新たな取組といたしましては、36ページの上段の右側、写真で示しておりますけれども、道路空間が活用できる場合は、障がい者や高齢者など誰もが休むことができるベンチの設置などを例としております。次に37ページの建築物につきまして、移動経路の円滑化や連続性の確保、バリアフリートイレの整備に加えまして、知的障がいや発達障がいの方などが、クールダウン・カームダウンできるような休憩スペースの確保や、緊急時・災害時においても誰もが安心して施設を利用できる環境整備などを取組例として挙げております。

次に39ページをご覧ください。ここからはバリアフリーを優先的に進める必要がある移動等円滑化促進地区について記載しております。

40ページをご覧ください。移動等円滑化促進地区として設定する4地区について記載しております。鉄道駅周辺地区としては、高槻、富田、上牧の3地区、官公庁・福祉施設等周辺地区として郡家周辺地区の1地区を設定しております。これら4地区につきましては現行の基本構想の重点整備地区と同じ地区としております。またその他の地区として、委員からのご意見を受け、この4地区以外でも新たな市街地形成が行われるエリアや、障がい当事者などから要望があるエリア、地域主導によるユニバーサルデザインを基本としたまちづくりやバリアフリー化に取り組むエリアのうち、39ページに記載する要件を満たす区域については移動等円滑化促進地区への追加を検討する旨を記載しております。

43ページをご覧ください。ここからは各移動等円滑化促進地区の方針を地区ごとに記載しております。43ページから47ページまで高槻駅周辺地区について、48ページから51ページまで富田駅周辺地区について、52ページから上牧駅周辺地区、55ページから58ページに郡家周辺地区について記載しております。これらの移動等円滑化促進地区に関する記載につきましては、従前に示している資料から大きな変更はございません。

次に、3.移動等円滑化基本構想についてです。

59ページをご覧ください。1.移動等円滑化基本構想の考え方についてですが、基本構想ではバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進し、面的なバリアフリー化を図ることを目的に重点整備地区を設定し、施設のバリアフリー化や、施設間を結ぶ経路のバリアフリー化を図るために必要となる具体事業を定めております。なお、本市の場合、重点整備地区は先ほどお示しした移動等円滑化促進地区と同じ区域としております。

62ページをご覧ください。3.重点整備地区の特定事業ですが、国や府の各種基準、関連のガイドライン等に沿った整備・改良を基本とし、誰もがより利用しやすいものとするため、高齢者、障がい者等を含む市民のニーズを反映した整備を行うことを前提に、各事業者との協議を行い、具体的な整備事業メニューを位置づけております。62ページ中段から116ページにかけまして、各重点整備地区の特定事業を示しており、各事業者や関係機関等から提出のあった事業を特定事業ごとにまとめております。従前資料からの変更点としましては、委員からのご意見を受け、緊急時・災害時の取組を鉄道事業者と調整を行った上で、新たに事業として位置づけております。62ページのJR高槻駅に関する事業の表の最下部に、緊急時・災害時における電光表示による情報提供、案内放送による情報提供を追記しております。これらは他の市内の駅でも同様に位置づけており、これまでも鉄道事業者で行っていただいているものですが、特定事業として位置づけ引き続き取り組んでいただきたいと考えております。

120ページをご覧ください。4.計画の推進についてです。これまで説明した部分につきましては、昨年度からの本協議会においてご確認いただいた内容ですが、ここからは新たにお示しする内容になります。まず1.継続的改善の着実な実施(スパイラルアップの取組)ですが、下から2段落目の部分、本市では高齢者、障がい者等を含む市民、各事業者、関係行政機関の協働のもと継続的にバリアフリー化を推進するため高槻市バリアフリー推進協議会を毎年開催しておりますので、今後も本協議会の意見を伺いながら、スパイラルアップを図る考えです。

121ページをご覧ください。2.ICT(アイシーティー)を活用したバリアフリー対策の推進についてです。情報通信技術をはじめとした技術の発展により、スマホアプリやAI(エーアイ)などを活用した様々な技術開発が進められておりますので、本市においてもICT(アイシーティー)をはじめとした新しい技術の活用を積極的に検討し、さらなるバリアフリー化の推進を図る考えです。

次に3.社会変化に対応したバリアフリー対策の推進についてです。今日の人口減少や少子高齢化、相次いで発生する自然災害など様々な課題が生じており、世界的規模のパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症についてはソーシャルディスタンスの実施や会話の自粛など現在の日常生活に大きな影響を与えております。下から2段落目のところですが、どのような社会変化の中であっても高齢者や障がい者等を含め、誰もがいつでもどこへでも安全安心かつ円滑に移動できるような社会の実現が求められており、本市においても、ハード面・ソフト面両面において、社会変化に対応した柔軟な取組を推進していくことを記載しております。

以上で素案の説明を終わらせていただきます。

 

(会長)

ありがとうございました。それではここから質疑応答に移ります。内容が多岐にわたりますが、色々と質問が出るようでしたらまた整理したいと思います。どこからでも質問があればお願いします。

資料3にありますように、既に書面で委員の方からはいろいろなご意見をいただきまして、それを反映した形ということでこの提案が行われておりますが、これらの点については何かご意見はございませんか。

 

(副会長)

私から2つ質問をさせてください。まず、6ページに本計画の位置づけを整理していただいていますが、高槻市さんは立地適正化計画を策定していると思います。その中で定めている都市機能誘導区域と今回の移動等円滑化促進地区の関係はどうなっているのを一点教えていただけますか。2点目は、最後の計画の推進にあたってICT(アイシーティー)を活用したバリアフリー対策の推進を新たに位置づけられ、この方針そのものは素晴らしいと思いますが、ICT(アイシーティー)のサービスは基本的には民間主導で開発されていくものが多いと思います。高槻市さんとして具体的に何かそういうもので既に取り組まれていることがありますか。例えば、ある自治体さんでは道路とかのバリア情報を写真で撮ると自動的にアプリを通じて自治体に連絡できるようなシステムを使っているところがあります。既に高槻市さんとして活用、実施されていることがあれば教えていただきたいと思います。以上です。

 

(事務局)

ありがとうございます。まず都市機能誘導区域との関係ですが、本市の都市機能誘導区域の設定として都市拠点の設定があります。それが今回のバリアフリーで設定している地区の区域と近いと思っています。都市拠点としまして、高槻都市拠点、富田都市拠点がございます。区域について、富田都市拠点と今回の富田駅周辺地区の区域については、ほぼ一緒になっております。高槻駅周辺地区につきましては、高槻の都市拠点がすごく広くとられていることから今回の範囲とは若干違うところがございます。そういったところもありまして、今回高槻駅周辺地区については地区を拡大して安満遺跡公園を入れるなどさせていただいている形となっています。

2点目のICT(アイシーティー)の技術については、バリアフリーに関してぱっと思い浮かぶものはないような状況です。民間の技術開発の状況などを注視して、積極的に検討していきたいと考えているところです。以上です。

 

(副会長)

ありがとうございます。1点目の高槻駅周辺地区については高槻都市拠点のエリアがかなり広く設定されているということですが、今回の基本構想では促進地区と重点整備地区の区域が同一ですよね。促進地区というのは新たに設けられた制度で、ある意味、市域全体のバリアフリー化を目指して長期的にバリアフリー化を図っていく地区として位置づけられるメリットがあります。なので、事業が必ずすぐにはぶら下がっていなくても中長期的にはバリアフリー化していくエリアだという位置づけができます。新たに設けられた制度なのでこれをうまく活用するとすれば、高槻都市拠点のエリアを見据えて移動円滑化促進地区は一回り広く設定するということも方法としてはあるのではないかと思いました。

 

(会長)

これに関連することで意見はございますか。

 

(A委員)

初期の基本構想からみると随分幅広く発展してきたと思います。逆に注文をつけにくくなってきていますが、先ほどから説明がありますように法改正等につきましても特に力を入れておりますのは、当事者参加です。ここにいらっしゃる市民委員の方々がまさに目の前の事業者委員の方々とお互い知恵を絞って合意点を見出していくのが特徴と思います。なるべく発言しやすいような進行をお願いしたいと思います。

それは前置きで、私の心象だけ申し上げておきますと、2つ3つあります。先ほどご指摘ありましたように、基本構想というのは、本市では、具体的に短期・中期・長期目標にある程度の財源のめどがつく中で事業として展開するものを策定するというものでした。前回の法律改正で新しく入った制度が今日ここで提案されている促進地区、いわゆるバリアフリーマスタープランで、特定の事業化までは至らなくても、考え方の段階、方針の段階でいいので記載できるものを方針として設定することによって、バリアフリー化を促進することが特徴です。ですから、あまり事業化に大きくとらわれず、おおまかな合意があれば、それを載せていく方向でいくと、もう少し強化できるのではないかと思います。高槻市ともなれば全国的にバリアフリーが進んでいる市として有名ですが、こんなところで満足してはいけない。その第一が、高槻市に足を踏み入れたら、中小の小売店舗それから飲食店あらゆるところがバリアフリー化されている、どこでも入れる、車いすでも入り口は入れるし、中でコーヒー飲むこともできるといったことです。この取組は、もちろん民間の商店の取組なのでやり方が少し変わってきますが、単純に方針を決めていつから出来ますというのは民間の商店と協力しながら市が力を入れて、ぜひ商店のみなさんお願いしますというような、色々なやり方があると思いますが、バリアフリーを促進するという意気込みをもうちょっと入れられないかと思います。

2つ目が、観光や神社仏閣、本市では大したことないだろうというところがあるのかもしれませんが、日本を代表する、すごい古墳がある訳でありまして、市の美術館などでの展示や、博物館もあります。ここでの通常のバリアフリーは当たり前、入り口を車いすが入れるように整備する、視覚障がい者のために整備する、これらはやって当たり前の世界ですが、今求められているものは、そのレベルを超えたユニバーサルデザインというものです。今世界的な取組が日本でも広がってきていますが、例えば展示ですと、見る展示だけではなく、視覚障がい者の方にも分かる、触って楽しむ展示です。彫刻などは割と触れる、とにかく触って楽しむことが世界的な取組としてあります。もう一つは匂い。たとえばガーデンの匂い。市の公園の花、病院の中庭の花、至るところで、これまで見て楽しむのが一般的なものが、視覚障がい者が楽しめる。薬草などは、障がいのない健常者にとっても良い楽しみ方と思います。そのあたりの見せ方や楽しみ方に関する内容があってもいいのではないでしょうか。

ただ、お寺さんなどの場合はなかなか、市から命令的には出しにくいと思います。協力を願うなど、1つのやり方として、私の経験としては、奈良は極端ですけど資料集を作ってお寺さんにこんなやり方がありますよ、と提供しています。上から目線に強制することは難しいですが、資料提供などは可能かと思います。

また、外国人のことはどこかに書いてありましたか。どんどん外国人の方は増えてきているので、日本の仕組みがわからない人はバリアフリーのどこかに入れてもいいと思います。

最後になりますが、コロナのことです。コロナに関する記述が一番最後のページにあります。えらいことになっています、障がい者大変ですよ、という内容で終わっていますが、マスタープランの中にしっかりと書き込んでもいいと思います。今のコロナ禍で、当分、人間同士が近づかないという社会が続きますので、障がい者の方々から声があがっております。それを考えると、一番最後に書いていることを、マスタープラン本文の中に書き込むのも良いかもしれません。市民啓発は大事ですから。例えば、スーパーマーケットやコンビニで、この線の場所に並んでくださいと言われても、目の見えない人はわかりません。そういうこと含めて、啓発は大事です。啓発だけでなく物的な対処もできるので、そういうようなことを書き込めないでしょうか。

 

(会長)

このあたりの点について、他にご意見ございますか。初めてご出席の方もいらっしゃるので私の方から少し申し上げますと、今日はこの構想の議論ですのでそれほどでもないのですが、いつもは進捗状況の議論だとか、この会はかなり活発に議論されてきました。そういうことの反映として色々積み重ねが随分あるわけです。ですから、そのことを踏まえると、今の委員の発言のようにもう少し積極的なというか、高邁な理念、そういうようなものを書き加えた方がいいのではという意見でした。皆さんどうでしょうか。

それでは私の方から提案ですけども、委員のご意見を踏まえますと、32、33ページのあたりを充実させるということになるのでしょうか。

 

(A委員)

そうですね。網羅的によく出来ていると思います。基本的に、これが抜けているからこれがいけないと、大きな項目が抜けているということを申し上げているわけではありません。33ページの「誰もが暮らしやすい」のところは、LGBT(エルジービーティー)、性同一性障がいの話ですとか、知的精神の方々もあげて書いてありますし、大きな方針としては良いと思います。特に注目しているのは、誰一人取り残さないということが明記されているので、大変よくできていると思います。

 

(会長)

私が聞き取ったところでいいますと、困難があるから困難を除くというだけではなくて、積極的に障がい者を含めて生活できるとか、そういうことも高槻市のこれまでの積み重ねを入れてもいいのではないかと思います。どうしても行政の方は事業化というものが念頭にありますので、なかなか書きにくい面もありますが、高槻市に来ればかなりバリアフリーが進んでいるということを宣言するといいますか、そういうところまでいかなくても書き込んだらどうでしょうか。具体的には観光や、先ほどの触れる、匂うなどをどう書き込むか、あるいは外国人に向けてバリアフリーをどうするのかとか、コロナのことや、これからまた起こるかもしれないパンデミックみたいなところの観点をどうするかというようなところを重視するというようなことです。

 

(副会長)

もしよろしければ、市民委員の方々に教えていただきたいと思うのですが、今回マスタープランになってバリアフリーの対象が拡大されました。その拡大は、エリア的に拡大できるようになったことと、場面の拡大です。委員がおっしゃったように、観光だったらどうか、災害のときだったらどうかなど、今まではどちらかというと日常の移動を対象にしていたのが、場面が拡大されて、その時の困りごとやバリアを解消するために、このマスタープランや、基本構想を活用できるようになったということが大きなポイントだと思います。これまではどちらかというと、日常での困りごとを市民委員の方から色々と教えていただいていたわけですが、それ以外の場面でも最近気になっていることや、もしくは駅周辺は本当に高槻市さんこの長年のご苦労、ご努力で本当に良くなっていて、アンケートの結果でも非常に市民の方々から評価されているので、それを更に駅周辺に限らず人が生活されている中で、例えば遠くに買物に行く時には、という観点でお気づき、気になっていることがありましたらご意見いただけたらと思います。

 

(会長)

どうですか市民委員の方、すでに書面の審議の時に随分意見を伺っていると聞いています。

 

(B委員)

ユニバーサルデザインのことをさっきおっしゃっていました。ユニバーサルデザインについて、私はよく知っていますが、車椅子が入れるトイレというのを知らない方が結構多くいらっしゃいます。お店やスーパーに行っても、ユニバーサルトイレが今使えなくなっていると言っても、ユニバーサルってなんですかというお返事が結構あります。なので、一般的にユニバーサルという言い方自体がわからない方がいるのか、考え自体がわからない方がいるのか、一般的にまだ馴染みがないような感じがします。それと、高槻駅の周辺がバリアフリーでよくなっているとおっしゃっていましたが、よく駅の周辺でエレベーターを使うのですが、エレベーターを使っている方があまりいません。あれは健常者というか、元気な人は乗らないでおきましょう、という考えなのかは知りませんけれども、乗っているのは私一人ぐらいであまり利用している人がいません。その世の中的な考え方が不思議だなと思っています。

それともう一つ、今、高槻の基本構想について検討している中で、この様なことを言うのはなんですが、大阪市のシンフォニーホールに行った際、エスカレーターはこちらというように案内はしていましたが、エレベーターは車椅子の方は入ってすぐ正面左に車椅子用のエレベーターがありまして、今工事中だから使えませんとなっていました。そしたら、楽しみに行こうと思っていた人は行けないのですか、という疑問が最近ありました。そのエスカレーターも最初は上がるばかりで、帰りはみんなが帰るから全部下りにするのか知らないですけれど、建築家の先生方はあまりそういうところに考えが及ばず、デザインの方ばかり力が入っているというお話を思い返しました。

 

(会長)

ありがとうございます。他にどうでしょうか。事業者の方も何かお気づきの点はないでしょうか。言ってしまうとやらないといけないということはないので。

 

(C委員)

市民委員から日常気づいていることはありますか、ということなので、とっさに何も浮かばなくて申し訳ないのですが、先ほど委員が基本構想と促進方針の違いを説明してくださって、物知らずでしたが、よく分かりました。高槻はいいよと仰っていただくと市民として嬉しいので、理想をもって市の中を整備していくという目標をここで作っていけるのでしたら、そうなってほしいなと思います。さっき言われたように外国人や、日本語がわからない方への表記など、外国人の方も含めて、LGBT(エルジービーティー)の方へなど具体的な文言を促進方針には入れてもいいということでしたら、あれもこれもという理想になるかもしれませんが、色々含めた言い方ではなく、具体的な目標を挙げてほしいなと、思います。市民目線の具体的な話が出来なくて申し訳ないですけど。

 

(会長)

ありがとうございます。他にどうでしょうか。

 

(D委員)

先ほどご意見をいただきました区域の設定ですけれど、促進地区と重点地区とが一緒の区域になっているため、促進地区の方はもっと幅広く設定してはどうかという話ですが、重点整備地区の整備が全てできているわけではありません。まずは、その整備を推進しなければならないと考えており、その中で先ほどから出ております、40ページのその他の地区についてもその都度、色々なご意見をいただきながら拡大について見直しも含めてやっていくということで考えております。これは今までも当然やってきていますが、それを推進して、他の地区についても色々な課題がでてきたらその時にはちゃんと評価をして、要件に合致したらそこも入れていくというよな、基本的なスタンスはもっております。32ページのところに「平成15年に基本構想を策定して以降、色々とやってきました」と簡単に記載していますが、皆さんの評価もいいということであればもう少し具体的にこういうことを取り組んできて、こういう形になってきている、ということですとか、まだこれからもやっていかないといけないということなど文言については考えた方がいいかと思っています。

基本理念で「人にやさしいまち、人がやさしいまち」の部分で、人を区別していないんですね。その中で外国人については当然含まれているのですが、委員がおっしゃっていたようにそれを書くと案内板の表記をどうしたらいいのかといった話も当然ありますが、そういうことも含めて検討していかないといけないと思っております。

最初に出たICT(アイシーティー)の関係ですが、アプリの事例を出していただきましたけども、道路の陥没しているところの写真と場所を送ってもらうというのは他の自治体や、大阪府さんもやっていたと思います。その中で実務的にいいますと、連絡が来たとしても、やっぱり現場に行き、そこで確認するということになるので、そのあたりのトータル的な評価をした上でやっていかないといけないと思っております。ただデジタルサイネージや、その辺の話は、技術も進歩していきますので、そういった部分では今後も検討が必要かと思っておりますのでよろしくお願いします。

 

(会長)

ありがとうございます。では事務局の方から。

 

(事務局)

様々な貴重なご意見ありがとうございます。本市におきましては、平成15年に高槻市交通バリアフリー基本構想を策定してから、毎年協議会を開催して進捗状況を把握しながら進めてきて経緯があります。特にアンケートの結果は、大変よくなった、よくなったの割合が多いですけども、我々が注目しているのはあまりよくなっていない、全くよくなっていないという項目が2%とか一桁台ということが、非常にこれまでの取組が高く評価されていると思っております。そういうこれまでの、平成15年からずっと継続した取組方針、内容が、今この思いをどういう形で計画に反映していけるかは検討していかないといけませんが、この思いを内容の方に反映させていただきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。

 

(会長)

今の趣旨で該当するところの文言を充実するということでよろしいでしょうか。皆様には意見をあらためてお寄せいただいてもいいですが、この議論の結果から、協力していただくということでよろしいでしょうか。では事務局の方もよろしくお願いします。

 

(A委員)

補足させていただきます。市民委員の皆様、色々とご意見いただきまして大変参考になりました。ありがとうございました。

最初に出ましたユニバーサルデザインをみんな知らないということを事務局はしっかり受け止めた方が良いです。我々にとっては常識の言葉です。市の広報では、コラム記事とか、公的な通信手段で活用できる方法があると思うので、意識的にユニバーサルデザインという言葉の概念を普及することをどこかに書き込んでも良いかもしれません。ほとんどの皆さんが知らないです。

工事中の話が出ましたが、豊中では、ビル工事などで車いすの方が迂回方法もわからない、書いてあっても車道に出るなど危険な迂回がないよう、きちんとした工事中の対処を明示する規定を作りましたので、参考にされても良いと思います。

エレベーターの利用者が少ないというのはみんなで考えないといけないです。仕事柄、都心の混むところのバリアフリーは毎日のようにチェックしています。最近はベビーカーの人のエレベーター利用がとても多い。車いすが入ってくると処理しきれません。日本のエレベーター基準は大阪府の条例を含めて11人乗り以上にしています。未だに11人乗りがあちこちにありまして、2回待ちみたいなこともあります。特に障がい者の2回待ちはあまりにも気の毒です。途中でお手洗いに行きたくなったら本当に悲惨な状態です。むしろ国際的な基準に合わせて17人や21人乗り以上を標準とした社会にしていきたいと思います。おっしゃる通り、そんなに大きなものを作ってもあまり使っていませんよ、という声があるならば、それは課題としてここで受け止めて、実際に高槻では一日の利用がどの程度いらっしゃるのか調査してみても良いかもしれません。ただ、健康な人は階段歩きましょう、というのは基本中の基本ですので、なるべくお急ぎでなくて、健康な人はみなさん階段を利用してくださいということはあります。この辺はしっかりとメリハリをつけて市民の方に理解してもらってはどうでしょうか。エレベーターがあまり使われてないということになると、これはこれでまた事業者の方が相当苦労してエレベーターつけたのにやっぱり使われてないとなっては問題です。事実関係を調べて対策があるなら対策したいです。

その他事項として、私から紙一枚を配布しましたので、お手元にあると思います。用意しました資料は私の思いということで、聞いていただきたいです。

大阪は、全国に先駆けてノンステップバスがトップレベルで普及してきております。バス事業者の方々にもそういう意味では敬意を評したいと思います。ただ残念ながら、世界からみると二周ぐらい遅れているなと思います。今、世界標準ですと先進国の多くの都市のバスは、電動スロープがだんだんと主流になってきています。電動というのはここの写真にありますように、右上はバンクーバーで、右側通行、右乗り、車両中央降りで、日本と、関西とはやり方が違いますけど、この写真で黄色い枠にあたるのがスロープでして、運転手さんがバス停を見て、障がい者がいらっしゃるなとなったら、スロープの端がヒンジになっていて回転するようになっており、ボタン1つでスロープになります。車いすを利用される方が歩道におられたら、運転手さんが、ボタンを押しますと1秒でぱたんと出てきます。この電動のスロープの何が良いかといいますと、運転手さんが降りてきて、下から押し上げるまでの時間というのはかなりロスが出ます。もちろん利用者はみんな平等ですから、誰もが乗れなければいけないということで、基本的な捉え方として、技術大国日本となれば、技術面でなるべくみなさんの世話をかけないようにしてほしいと言われます。このバンクーバーの写真にあるような、バンクーバーだけでなくロンドン、パリもそうですが、2階建てバスも電動でスロープが出てきますので、とても便利でタイムロスがありません。言いにくいことですが、私も2、3回経験しているのですが、朝夕の混んでいるときにバスで車いすに乗っている方が来たら、嫌な顔される方もいます。残念なことですが、市民の広報でそういうことないようにとお願いしたいです。そういう声が出るのなら、やはり電動にしてほしいと思います。ベビーカーは次から次へとこの状態で乗車していきますが、運転手さんの補助一つ使わないです。日本もそうなりたいなと思います。参考までにフォトライターのハシヅメさんが撮った写真ですが、左下の列車についても同じように電動のスロープがついています。これは横から飛び出てきます。とても便利です。日本は整備新幹線に幅狭のものが導入されていますが、この様なケースが日本でもありますので、その技術を応用すると世界から勉強しに来るぐらい素晴らしい電動スロープになります。残念ながらバスはまだ標準品では出しておりませんが、こういう場で情報を広げて、すぐには難しいですけど、導入のきっかけは作っていきたいです。

 

(会長)

はい、ありがとうございます。それでは議事の1つ目の高槻市バリアフリー基本構想の改定についてその他ご意見はないでしょうか。

 

(事務局)

先ほどユニバーサルデザインの件について、我々は今まで心のバリアフリーとして教育啓発、周知につとめていたところでございますが、改めてがんばっていかないといけないと考えた次第でございます。少なくとも、計画におきましても、例えば語彙の説明であったりコラムであったり何か解説するような内容についても少し検討していきたいと思っているところですのでよろしくお願いいたします。

 

(会長)

はい、ありがとうございます。それでは先ほど出ましたような指針の内容で基本的にはこの構想は本協議会からは承認されましたけれども、文言を充実するという方向で検討したいと思います。

パブリックコメントも予定されているようですので、急いでその作業をするということで、事務局の方よろしいでしょうか。

それではありがとうございました。本日の議事はこれで以上です。事務局から何かありますでしょうか。

 

(事務局)

本日は多くのご意見をいただきましてありがとうございます。今回委員の皆様方からいただいたご意見を踏まえまして、事務局で再度検討させていただいた上で、12月20日から一ヶ月間パブリックコメントを実施させていただこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。以上でございます。

 

(A委員)

すみませんが、最後にお時間頂戴します。報告の追加です。先ほど、申し上げるべきでしたが、昨年末から私が会長をしている国土交通省バリアフリー評価会というのがあります。その分科会が近畿運輸局でありました。その分科会と関西国際空港ともうひとつ、ここにいらっしゃる委員が事務局長をされている、学者、障がい当事者、事業者にお集まりいただいている3者がコラボした案件があります。現在、工事を進めている関空第1期工事といいまして、レイアウトは今のままで、中を組み替える工事をしています。その工事の設計図は今年末ぐらいまでに作らないといけないので、その検討の最中ですが、先ほどの3者がコラボして関わっています。現時点では終盤ですが、もうちょっと早く取り組んでいればと私も反省しています。なかなか一度では難しいというところがあるのですが、徹底的に当事者参加で、時間がなかったので何百人もとはなりませんでしたが、車いすを利用されている方々から精神障がいの方まで来ていただき、チェックして、300項目ほど指摘が出ております。そのようなことで、結論で何を申し上げたいかといいますと、今の報告、そしてお願いとしては、今ならまだ間に合いますので「飛行場を私は利用したことがあるけれども」というようなご意見がありましたら事務局にお伝えいただいたら私のところにメールが入ると思いますので、可能な限り反映させたいと思います。今ならまだギリギリ間に合うかなと思います。できればこういう当事者参加の大きな仕組みがつくれるといいと思っています。

 

(副会長)

手短に3点です。1点目は今回の改正で緊急時・災害時のことがきちんと方針に位置づけられたということはとても大切なことだと思います。今日は時間がない中で細かな説明は省略されていましたけれども、例えば公共交通特定事業、63ページのところにはちゃんと緊急時・災害時の取組というのを事業者さんから位置づけていただいていますし、114ページに心のバリアフリー、ソフト面の取組の中でも緊急時・災害時の取組が位置づけられています。行政内部で複数部署の連携と事業者と市民の方が横に連携して事業に取り組めるということがこのバリアフリー推進協議会の最大のメリットです。それは緊急時・災害時の取組への応用が本当に大切だと思います。緊急時・災害時は本当に縦割りで取り組まれていることが多いので、ぜひこのバリアフリーという切り口から、事業者さんと市民、行政の連携した避難訓練を実施してみるとか、そういうものが生まれるといいかなというふうに期待しております。今日は時間がないですが、公共交通事業者さんで各駅舎等での避難訓練は実施されていると思いますけど、地域との連携であったり障がい当事者との連携をされたりしてみたいなと思ってらっしゃる事業者さんがあればぜひ教えていただきたいです。

2点目は、委員から観光をテーマに、バリアを除くのではなく新しい楽しみ方を提案することが大切という話があったと思います。現在、万博記念公園にある国立民族博物館でユニバーサルミュージアム展というのをやっています。これは広瀬浩二郎先生という人類学者の先生が長年取り組まれてきた成果を展示しているのですが、例えば絵画に触るとか、景色の音を聞くとか、もちろん彫刻に触るとか、様々な触ることをテーマに大きな特別展を11月末まで実施されていますので、ぜひお時間あれば行かれると今後の観光のユニバーサルデザインのヒントをたくさんいただけるかなと思っています。

最後に3点目、今回の基本構想の冊子ですが、とても見やすく作っていただいていると思います。非常に細かな内容が含まれていて地図なども本当に情報が多いですけど、可能な限りとてもメリハリを効かせた、例えば文字の色や太さとかフォントとか、かなり工夫して作っていただいているなと思いました。事務局はもちろん、それを支えられているコンサルタントの方のご努力がすごくあらわれているなと思います。気づいてらっしゃらない方もいるのではないかということで3点目にさせていただきました。今日はありがとうございました。

 

(会長)

もしまだ何かおっしゃりたいことがありましたら。

 

(E委員)

私は、他のバリアフリーの会議にも参加しているのですけど、感染拡大、コロナウイルスは落ち着いてきまして、対面で開催していただいていますが、できればICT(アイシーティー)の活用ということもありますし、ウェブでの会議の併用みたいなことを是非ご検討いただきたいと思っています。今月も会議に4回出席することになっておりまして、例えば姫路などすごく遠いエリアにいくということもありますので、各会議においては距離的なバリアを取り除くことで取り組んでいただきたいです。他の出席されている方は市内から出席されている方が多いと思いますけども、鉄道業者としてはこういった形で参加させていただいていますので、ウェブなのか、対面なのかどちらかではなく、併用できるように、環境にあわせて出席される委員が選択できるようなシステムをご検討いただければと思っております。以上です。

 

(会長)

ありがとうございます。その点については事務局の方でご検討いただきたいと思います。他にないようでしたら、以上で終わらせていただいてよろしいでしょうか。では今日の議論を踏まえて、内容の充実、そして議事録のまとめをやっていただきます。以上をもちまして、令和3年度第1回高槻市バリアフリー推進協議会を閉会させていただきます。どうもありがとうございました。

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