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高槻市みらい創生審議会
令和7年8月29日(金曜日) 午後3時から午後4時45分
高槻市役所 本館3階 第2委員会室
総合戦略部みらい創生室
公開
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【資料3】みらい創生審議会 スケジュール(案) (PDF:365KB)
【事務局】
令和7年度第1回高槻市みらい創生審議会を開催する。
審議会の開催に当たり、副市長から挨拶を申し上げる。
<副市長挨拶>
【事務局】
委員の互選により、会長を金田委員、副会長を土屋委員にお引き受けいただく。会議の進行を会長に引き継ぐ。
【会長】
委員出席数は4名で、会議は成立している。
会議の公開に関する要綱及び傍聴要領に基づき原則公開だが、傍聴希望者はいるか。
【事務局】
傍聴希望者なし。
【会長】
議事に入る。
【会長】
事務局より、配布資料の確認をお願いする。
【事務局】
<資料確認>
【会長】
資料1「みらい創生取組一覧」について、説明をお願いする。
【事務局】
<資料説明>
【会長】
資料1「みらい創生取組一覧」について、各委員からご質問等を受けたい。
【委員】
項番1で、人口の社会増減が令和5年はプラス258人、令和6年はプラス644人とあるが、北摂の各市町の状況はどうか。例えば、高槻市と状況が似ている茨木市や吹田市を選ばれた方が何を決め手にされたのかを分析してはどうか。
【事務局】
人口の社会増減は、北摂全体で増加傾向となっており、本市も含めて立地の良さがあると思う。住宅供給がよりできている市は、社会増も大きい傾向にある。本市も三世代向けの住宅補助制度を設けるなど定住促進に取り組んでおり、他市も参考にしながら更に社会増が実現できるよう取り組んでいきたい。
【委員】
他市と比べて自習室が少ないイメージがある。ニーズはあると思うので、もう少し増やしてもよいのではないか。また、場所を知っている子どもだけが使えるのではなく、中学校などを通じてお知らせするようにしてはどうか。
【事務局】
クロスパル高槻で勉強しているお子さんが結構おられる。子どもが勉強できるスペースはニーズがあり、課題と認識している。
【会長】
JR高槻駅南の再開発においても、子どもが利用できるスペースなども含め、広い視点で利便性を考えることが大事だと思う。
【委員】
クロスパル高槻は非常によい立地にあるため、幅広い人が使えるように考えていってはどうか。また、人口の話題に関連して、火葬場の処理能力が何年ぐらいもつのか検討しておく必要があるのではないか。
【事務局】
クロスパル高槻は、JR高槻駅南の再整備の検討区域に含まれており、実際に区域に含めてもらうかどうか市において検討を進めている。火葬場については状況を確認しておく。
【委員】
資料1は、これまで市がみらい創生の様々な取組をしてこられ、令和7年2月に「みらいのための改革方針」を改定して進めてきた内容も含め、継続して取組状況をフォローしていくための資料と理解してよいか。
【事務局】
そのとおりである。
【委員】
人口の社会増減について、経年的な変化を教えてほしい。
【事務局】
令和2年は512人、令和3年は61人、令和4年は313人、令和5年は258人、令和6年は644人の社会増であり、社会増の傾向は続いているが、自然増減はマイナスの傾向で、トータルでは人口が少し減っていっている状況にある。
【委員】
人口推計をしていると思うが、どのような状況なのか教えてほしい。
【事務局】
30年ほど先まで人口推計をしており、昨年度に見直しを行ったところ、4年前の推計よりも、人口の減少見込みが改善されている状況である。
【委員】
先ほど北摂エリアの話があったが、市内ではどのような場所で人口が増加傾向なのかを知りたい。項番7で、高槻インターチェンジや幹線道路整備に伴う新市街地の形成とあるが、新市街地はインターチェンジの近くにあるのか。今の傾向では、中心市街地活性化も含め、都市の中心部で、例えば空き家を改善したり利活用する動きがあるが、市街化調整区域や山側は、あまり開発されていないように思う。この地区に進出した9社は製造業やスーパーということだが、新市街地の形成とどう関係しているのか。
【事務局】
ここでいう市街地は、もともと農地だったところが、用途が変わって製造業や店舗が立地したという意味で、このエリアの人口は増えていない。市全体では、駅前周辺のマンション建設など、開発があったところが増えている一方、市内満遍なく減っている状況である。郊外の戸建ては、空き家もあるが、世帯人数の減少などで全体的に人口が減っている。
【委員】
審議会には、みらい創生の取組全般について諮問されているが、もう少し具体的に考えると、令和7年2月に改定された「みらいのための改革方針(「大阪の高槻」から「日本の高槻」へ)」の実行状況についてフォローしつつ、必要な意見を申し上げるのが、審議会の役割だと思っている。「日本の高槻」への取組に対し、審議会として具体的にどのようなフォローをし、どのような意見を申し上げていくのか、その役割についてもう少し議論しておく必要があると思う。
【事務局】
「大阪の高槻」から「日本の高槻」へというのが一つの大きな表題で、高槻の未来を作っていこうという中で、高槻の歴史と文化を軸に、市民の皆さんに理解してもらえるように取り組んでいきたい。また、中心市街地や富田地区全体のまちづくりに加え、摂津峡の再整備など市民の憩いの場を更に増やしていきたい。「日本の高槻」という言葉は、市民の皆さんの未来を明るくするということで、どのような形で市民の皆さんと一緒に高槻の未来を作り上げていくかを考えていきたい。
【委員】
令和4年9月の中間取りまとめや令和7年2月に取りまとめられたデータを見ると、高いレベルの成果を出しており、今までは近郊エリアや府内で比較して優位という状態だったものを、もう一歩高いレベルを目指してバージョンアップする基礎が整ったと思う。「日本の高槻」に関して審議会として見ていく視点が二つあると考えており、一つは、市の様々な施策は、住んでいる人や訪れる人がいかに満足し、納得するかという点だと思う。もう一つは、改革方針に掲げる歳入改革、歳出改革、公営企業・外郭団体改革を担う行政の質の高さだと思う。おそらく中核市、政令市と比較して優位にある部分もたくさんあり、「日本の高槻」を検証する一つとして、市民の満足度の高さは、市に対するプライドや誇りにつながる。また、社格という言葉があるが、都市格という言葉があってもいいのではないか。個別の議論の延長線上で、高槻市の格が、他の都市と比較しても総合値が高いということを議論していけばどうか。
【委員】
他市でも審議会委員をしているが、他市の職員から高槻がどう見られているかというと、財政面で使うべきところに使って、使う必要のないところは使わないというような、堅実性については評価が高い。住む人にとっては、安定して住みやすいが、観光客や高槻を外から見る人からすると物足りない部分もあり、「日本の高槻」の一歩手前で、もう少し発信力があってもいいと思う。一つ一つは堅実に取り組んでいるが、ストーリーとしてつながった発信になっていないと感じるので、審議会で一緒に考えていきたい。
【委員】
高槻城公園芸術文化劇場や安満遺跡公園を整備され、今後も中心市街地や摂津峡などを開発されるということだが、ハード面だけではなく、連綿と続く歴史や自然環境などのソフト面を合わせていけば、住む人も訪れる人も満足度が高くなるのではないか。最近はハード先行のように見えるが、ハードにソフトが付いて価値が出てくるので、長い歴史をストーリーとしてつなげ、活用していくことがまだまだ十分ではない。
【会長】
これまで様々な成果を上げてきたが、これからは「日本の高槻」という観点で、JR高槻駅南の再開発ができれば、高槻がもっと素晴らしい市になる。今後も少し高いレベルから、角度を変えて他市と比較していくとよいのではないか。
【委員】
「日本の高槻」という高い目標に対して、個別の具体論をつなげて、きちっとフォローし、検証していくことで高いレベルが実現できるのではないか。市全体がまとまって高いレベルを目指していくためのよい目標だと思う。
【会長】
資料2「たかつきDAYS(広報たかつき)令和7年4月号」について、説明をお願いする。
【事務局】
<資料説明>
【会長】
資料2「たかつきDAYS(広報たかつき)令和7年4月号」について、各委員からご質問等を受けたい。
【委員】
重点施策が紹介されており、予算額を記載されているが、例えば市民一人当たりの必要額、享受額が他市と比べることで、市民に身近な問題として捉えてもらえるのではないかといったことなどを審議会で深掘りしていくとよいのではないか。市民の心に響くことで、郷土愛やプライドにつながると思う。
【事務局】
10月の広報誌では、令和6年度の決算の概要について、市民一人当たりの指標も示しながらご紹介することを予定している。審議会では、より分かりやすく他市と比較できるような指標を示しながら、ご確認いただきたい。
【委員】
高槻市は頑張っているのにアピール下手だと聞くことがある。市民に当事者意識がないと、どうしてもそうなってしまうので、例えばモニター制度のようなものを作り、市民の皆さんも当事者になって一緒に考えてもらう取組をしてはどうか。小中学生、大学生や、子育てしている方、働いている方、高齢者などに、市の取組を紹介したり、高槻市が良くなるためにどうしたらいいかを話し合う集まりを持てば、様々な意見が出て、自分の意見を言った以上は、市が良くなったかどうかなどを気にしてもらえるのではないか。
【委員】
公民館やコミュニティセンターなどに市の資料が置かれているが、置けば読んでいるはずだと思い込まず、大事な事柄については、コンパクトに分かりやすいものを作って、施設の責任者に説明すべきだと思う。また、市の幹部が各所へ訪問する際に施策を説明するなど、市民に理解と協力を得るための努力がもう少しあってもよいのではないか。
【会長】
広報誌は以前から評価しているが、市民がより見やすいものにする努力を続けていただくと同時に、我々自身も市と一緒に地域のコミュニティに出向いて説明するといったことが大事だと思う。
【委員】
高槻市の施策の実施状況を知っているかどうか、関西大学と共同で市民にアンケートをされているが、ほとんど知っている人がいなかったと思う。それが現実かもしれない。
【委員】
重点施策で、「3子育て・教育の環境が整ったまち」とある。豊中市では、小学校の中に公民分館があり、地域活動をしている大人の姿を小学生が目の前で感じながら育っていると実感した。後藤新平という都市計画家が、「上」は人を残すこと、「中」は仕事を残すこと、「下」はお金を残すことだと言っており、人を残すことはそれだけ大変で、次世代の子どもたちに今のまちを引き継いでいく環境をどう作っていくかが非常に重要である。また、「7地域に元気があって市民生活が充実したまち」とある。最近見た映画のロケ地に選ばれているのが、高槻ではなく茨木や吹田であったりする。住んでいるまちが映画化されたりすると、まちに対する誇りや愛着が子どもたちにも育まれていくのではないか。そうした中で、将棋文化は転換期になっており、娯楽の範疇を超えて、賢い子どもが育つというイメージで将棋教室に通わせている保護者が結構多く、これを伸ばしていくことが非常に重要だと感じる。
【事務局】
地域の祭りや様々な事業にお子さんに参加してもらう取組や、地域の方々と行政との意見交換も実施している。難しいのは、市民の皆さんに行政の中身がどこまで伝わっているかということで、SNSなども一つの方法ではあるが、市としては、市民福祉をどう充実するのかという面や、他市と比較して施策の状況がどうかという意識がどうしても強く、PRが不足している面がある。市としても様々な改革をしてきたが、広報誌を見ていない方もおられ、制度や事業の趣旨、市の考え方をどのようにお知らせするかは充実していくべきと認識している。
【委員】
市の職員、少なくとも幹部の皆さんは、広報マン、伝道師となって、市民に知らせたい施策については、定期的にきちっと伝えていくとよいと思う。
【事務局】
10年ぐらい前から、市外から転入していただくために定住促進プロモーションに取り組んでいる。市外の人に高槻市の魅力をしっかりPRする側面と、市民にも高槻市の良さを今一度確認してもらい、市外の方に伝えていただくことで、高槻に関心を持ち、来ていただいて住んでいただくという取組を継続している。また、職員も一人一人が営業マンということで、毎年、市の重点施策をコンパクトにまとめたものを職員に配布しているが、活用状況には課題もある。広報誌についても、タブロイド判から冊子に変えるのと同時に、行政施策の記事に加えて雑誌のような形で巻頭特集を載せるなど、広報誌自体に関心のない若い世代などにも見ていただけるよう取り組んでいるが、まだ改善すべきところがあると認識している。
【委員】
広報誌は読んでいる人が多いと思う。稼ぐとか営業という言葉が行政になじむかは少し疑問もあるが、市の施策を知っていただく広報活動はきちっとやっていくとよい。以前から、大阪駅と京都駅で、高槻市のキャンペーンを実施しているが、そこに高槻市民が喜んで寄ってこられることがあり、郷土愛につながる取組だと感じた。
【会長】
民間企業でも、新商品のPRはアイデアを出し工夫しながら行っており、こうした取組は必要である。また、高槻城公園北エリアに整備される火見櫓は、国道171号沿いで目立つ場所にあり、よいアイデアだと思う。
【事務局】
城下町のランドマークであった火見櫓が昔の写真で確認され、再現することになった。市民会館の跡地も整備を進めており、火見櫓と同じく令和8年度末にオープンする予定となっている。
【委員】
火見櫓はランドマークになり、近くには寺もあって道路も石畳になっているなど、街並みも含めてうまくロケ地などに活用できれば、市民が喜び、郷土愛につながる。また、将来を担う子どもたちにも、学校のカリキュラムで、今城塚や阿武山など、我々が住んでいるまちはこんなに長い歴史があるところだと郷土愛を育むような校外活動などを行うとよい。
【委員】
ふるさと寄附金で税収が増えたということだが、ふるさと寄附金の返礼品としてマラソン大会の参加権を設けている例もあるので、参考にしてはどうか。また、阪急高槻市駅の周辺にもう少し駐輪場があればよいのではないか。自転車は有効な移動手段であり、市営バスを利用してほしいという声もあるが、それならバス停の周辺にパークアンドライドのような形で駐輪場を整備するまちづくりもよいのではないか。
【委員】
重点施策を見ると、環境問題があまり大きく打ち出されていない。「6良好な環境が形成されるまち」に省エネ設備の導入支援などが載っているが、CO2の削減と言われている中で、「4健やかに暮らし、ともに支え合うまち」や「2安全で安心して暮らせるまち」にも関連し、副次的にCO2削減が体にもたらす影響や、エネルギーの問題も、省エネだけではなく再生エネルギーなどもある。また、高槻の一番いいところは山も川もあることで、上流の山づくりと川づくりをしていけば、海に流れていく質のいい水が確保できるということであったり、流域という捉え方をすることも重要だと思う。環境問題について市で考えていることがあれば教えてもらいたい。
【事務局】
高槻は自然環境が豊かで、芥川では、アユを遡上させる活動や生息する生物の調査なども行われている。また、森林組合は間伐等の森林整備作業を通じた森林の利活用、保全活動に取り組んでいる。
【委員】
森林組合が行っている活動は、自然を守り、私達の安全な暮らしをどう作っていくかにつながる重要な要素と考えている。山と川と海がつながっているという発想は、なかなか説明するのは難しいが、教育やイベントなどを通じた啓発が必要で、少し間接的かもしれないが、私たちの暮らしは、山の整備や川の美化といったものから成り立っていることを伝えていけるとよいと思う。
【会長】
資料3「みらい創生審議会 スケジュール(案)」について、説明をお願いする。
【事務局】
<資料説明>
【委員】
令和8年の開催時期については、あまり冗長にならないように、できるだけ前倒しにしたらよいと思う。次回を12月に開催したら、春は、市の来年度の施策がある程度分かる令和8年3月か4月、夏は6月か7月に概ね議論して、8月には中間取りまとめをしてはどうか。
【委員】
取りまとめにおいて財政効果を出されると思うが、根拠を持って取りまとめてもらいたい。
【委員】
パブリックコメントの予定はあるのか。
【事務局】
取組と成果の取りまとめは、高槻市が今このような取組をしているというご紹介をさせていただくものとなるため予定していない。各施策においては、それぞれ市民のご意見をお聞きしながら進めていく。
【会長】
本日の審議会を閉会する。