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令和7年第10回高槻市教育委員会定例会会議録
令和7年9月17日(水曜日)午後3時00分、令和7年第10回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席者
西田 誠 教育長
岡本 華世 委員
美濃 律 委員
浦野 真彦 委員
松村 洋子 委員
出席した事務局職員の職、氏名
教育次長 青野 淳
子ども未来部長 乾 貴志
教育次長代理 岡田 二郎
教育次長代理 杉野 暁子
教育政策推進官兼教育政策課長 小寺 基之
教育DX推進官 八木 啓一
就学前児童施策推進官 岸野 裕方
教育総務課長 森本 和幸
学校安全課長 田口 裕之
保健給食課長 松岡 広樹
教育指導課長 西田 大世
教職員課長 武藤 亮
教育センター所長 山本由紀子
保育幼稚園総務課長 門屋 智博
教育指導課主幹 中村 吉博
教職員課主幹 尾崎 元
教育政策課課長代理 小澤 祐樹
教育指導課課長代理 直原 考志
教育センター所長代理 川端 清史
教育指導課副主幹 中前 勝則
教育指導課副主幹 誠光 俊明
教育センター副主幹 仙頭 義隆
教育政策課主査 菊川 雅也
教育政策課指導主事 村山 健
教育指導課主査 宮崎 真衣
教育センター指導主事 中島 道成
教育センター指導主事 木村 直也
教育センター指導主事 岸本 京子
教育政策課 土井 直人
議事日程
日程第1 報告第5号 令和7年度「全国学力・学習状況調査」の概要及び結果について
日程第2 報告第6号 令和7年度大阪府「すくすくウォッチ」の概要及び結果について
日程第3 請願第1号 学校教育審議会に関する請願について
(午後3時00分開会)
西田誠教育長
ただいまから、令和7年第10回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は、5名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、浦野委員 松村委員にお願いいたします。
西田誠教育長
ここで、令和7年第9回定例会会議録の承認をお願いいたします。
会議録につきましては、事前に委員の皆様方にご確認いただいております。原案のとおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、会議録の承認につきましては、原案どおり承認されました。
西田誠教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第5号、「令和7年度「全国学力・学習状況調査」の概要及び結果について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第1、報告第5号、「令和7年度『全国学力・学習状況調査』の概要及び結果について」の提案理由をご説明申し上げます。
今年度の本調査につきましては、小学校の第6学年、中学校の第3学年の全児童生徒を対象に、小学校は国語・算数・理科、中学校は国語・数学を4月17日に実施しました。中学校理科につきましては、1人1台端末を用いて4月14日から17日の期間内で指定した日に実施しています。
本調査は、調査結果の公表の方法や内容等は、市町村教育委員会がそれぞれ判断して行うこととなっています。
この点につきましては、平成20年9月の臨時教育委員会議及び、令和7年1月の教育委員会議においてご議論いただき、「学校別の結果を公表しないことを前提に、数値のみが『一人歩き』しないよう、公表の趣旨や目的等を十分に説明すること等、慎重な対応を行った上で、平均正答率も含めた公表を行う」という決定がなされています。
これらの決定をふまえ、本調査の概要及び結果を、今後ホームページに掲載するとともに、広報誌にて調査結果の概要等を公表する予定です。
なお、結果等につきましては、教育センター所長より説明させていただきます。
教育センター所長(山本由紀子)
「全国学力・学習状況調査」について、説明させていただきます。
まず、「令和7年度全国学力・学習状況調査の概要及び結果」をご覧ください。
今回の本市の調査結果についてですが、配付しております資料、1ページ下段「(4)校種・教科別正答率(大阪府および全国との比較)」をご覧ください。
今年度の高槻市の各教科における正答率は、小学校国語67%、算数60%、理科56%、中学校国語55%、数学52%となっており、小学校理科を除くすべての教科において、全国を上回る結果となりました。
なお、中学校理科については、IRTスコアとして表示され514となっています。
IRTにつきましては、2ページの「(6)中学校理科の調査結果について」をご覧ください。
今年度、中学校理科は1人1台端末を用いて実施し、「IRT」に基づき算出したスコアにより結果を表示しています。
「IRT」とは、「項目反応理論」といって、生徒の正答・誤答が問題の特性によるものか、生徒の学力によるものかを区別して分析し、生徒の学力スコアを推定する統計理論のことです。
生徒1人あたり、公開問題10問と非公開問題16問を出題しています。
公開問題には、全日程に共通する6つの問題と実施日別の4つの問題があります。
非公開問題は幅広い内容・難易度等から出題され、生徒ごとに異なる問題を解いています。
学校や自治体ごとの結果につきましては、全国平均およそ500を基準とした「IRTスコア」で表示しています。
続きまして、2ページの上段「(5)経年比較(全国比H27-R7)」のグラフをご覧ください。
赤色のラインは全国平均を1として示しており、国語は○印、算数・数学は△印、理科は3年ごとの実施となっておりますので、平成27年、平成30年、令和4年と令和7年に×印で表しております。
3ページ以降の各教科の調査結果につきましては、右上に高槻市及び全国における、平均正答数、平均正答率、平均無解答率を掲載しています。
続いて、1.正答数分布グラフ、2.学習指導要領の内容別、領域ごとの正答率をレーダーチャートで示しており、全国の状況と比較してみることができます。次に、3.成果が見られた設問、4.課題が見られた設問をお示ししております。
小学校国語 についてですが、3.成果が見られた設問[問題2二]では、「伝統工芸品について推薦するちらしを書く場面において、手ぬぐいの模様について言葉と図で説明した理由として適切なものを選択する」問題において、正答率が高く、読み手が内容を具体的に理解できるように、言葉だけではなく図を用いた書き表し方の工夫を捉えることができています。
4.課題が見られた設問[問題3三(2)]では、「言葉の変化について自分が納得したことを、資料に書かれていることを理由にまとめて書く」問題において正答率が低くなっており、複数の図表から必要な情報を見つけ書くことに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、日常の授業において、目的や意図に応じた観点を設け、比較、分類、関係付けたりしながら考えをまとめることを挙げています。
続いて4ページの小学校算数です。
成果が見られた設問[4(1)]では、「ハンドソープが空になるまでに何プッシュすることができるのかを調べるために、必要な事柄を選ぶ」問題で正答率が高くなっており、伴って変わる二つの数量の関係に着目し、必要な数量を見いだすことができています。
課題が見られた設問[1(2)]では、「ブロッコリーの出荷量を調べるために、適切なグラフを選び、出荷量の増減を判断し、その理由を書く」問題において正答率が低くなっており、根拠となる数に着目し論理的に表現することに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、授業の中で、論理的に考え、それを説明したり、判断や考えの正しさを説明したりする機会を設けることを挙げています。
次に5ページ、小学校理科をご覧ください。
成果が見られた設問[1(2)]では、「赤玉土の粒の大きさによる水のしみ込み方の違いをまとめたわけについて、実験の【結果】を用いて書く」問題において正答率が高くなっており、【結果】を基に結論を導いた理由を表現することができています。
課題が見られた設問[2(1)]では、「アルミニウム、鉄、銅について、電気を通すか、磁石に引き付けられるか、それぞれの性質に当てはまるものを選ぶ」問題において正答率が低く、身の回りの金属について、基本的な知識の定着に課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、単に知識の暗記ではなく、自然の事物・現象と知識を関係付けながら理解を深めることを挙げています。
続いて、6ページ、中学校国語です。
成果が見られた設問[3二]では、「『兄』と『弟』が物語の中でどのような性格の人物として描かれているかを書く」問題で正答率が高くなっており、文学的な文章を読む場面において、文章全体と部分との関係に注意しながら、登場人物の設定の仕方を捉えることができています。
課題が見られた設問[2四]では、「発表のまとめの内容をより分かりやすく伝えるためのスライドの工夫について、どのような助言をするか、自分の考えを書く」問題で正答率が低くなっており、資料や機器を用いて、自分の考えが分かりやすく伝わるように表現を工夫することに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、「話すこと・聞くこと」の学習においては、話の内容だけでなく、話の構成や論理の展開、資料や機器の活用など表現の仕方を工夫することや、話し手の表現の良い点を自分の表現に取り入れる視点をもって聞くことを挙げています。
次に7ページ、中学校数学です。
成果が見られた設問[7(1)]では、じゃんけんカードゲームを行うとき、1回目にAが勝つ確率を書く」問題で、正答率が高くなっており、事柄の確率について、求めることができています。
課題が見られた設問[8(2)]では、「A駅から60.0km地点につくられる新しい駅の運賃がおよそ何円になるかを求める方法を説明する」問題で正答率が低く、また無解答率も高くなっており、答えを求める方法を、数学の用語や記号を用いたり、他者に伝わる表現を用いたりして、説明することに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、論理的に説明する力をつけるには、授業で説明する機会を計画的に取り入れることや他者の異なる説明と比較し自分の表現をより高めていく機会を設けることを挙げています。
次に8ページ中学校理科です。
成果が見られた設問[1(6)]では、「水道水と精製水に関する2人の発表を見て、分かったことや考えが変化したことなど着目したことを明確にして記述する」問題において、正答率が高くなっており、新たに疑問に感じたことや身近な生活との関連などについて学習の振り返りを記述することができています。
課題が見られた設問[1(4)]では、「生物の動画を見て、呼吸を行う生物をすべて選択する」問題において、正答率が低くなっており、動きの少ないミカヅキモなどは呼吸をしていない生物であると誤って捉えていることが課題として見られました。
授業改善のポイントとしましては、 動物の「呼吸」や植物の「呼吸」にどういう働きがあるのか、生命を維持する働きと関連付けて学習することを挙げています。
続いて、9ページ児童生徒に対するアンケートの結果についてです。
アンケートは、学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する状況を把握する質問となっています。
調査結果につきましては、第2期高槻市教育振興基本計画にあります、つけたい4つの力と関連させて、「たかめる力」「かんがえる力」「つながる力」「きりひらく力」の順で、経年比較で示しています。
また、各項の左側(緑色)のグラフが小学校、右側(黄色)が中学校を表しております。
10ページの「かんがえる力」(2)「学校の授業時間以外に、普段(月曜日から金曜日)、1 日当たりどのくらいの時間、勉強をしますか」という質問で1 時間以上の割合は、昨年度課題として取り上げておりましたが、小学校で上昇傾向が見られ、中学校では全国平均をやや上回りました。
「かんがえる力」(4)「5年生までに、あるいは中学1、2年生の時に受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していましたか」という質問も小学校で上昇し、中学校でも引き続き全国平均を大きく上回っており、授業における工夫・改善が進んでいるものと考えられます。
教育委員会事務局におきましては、全国学力・学習状況調査の結果の公表を受けて、様々な視点からの分析を行い、調査の結果分析と、改善方策に係る、教員研修を実施予定です。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
浦野委員
IRTについて質問します。非公開問題は生徒ごとに問題が違うということですが、これは誰にどんな問題が出されるか、全くのランダムに出題されるのでしょうか。
また、生徒の正答・誤答が問題の特性によるものなのか、生徒の特性によるものなのかを分析するとのことでしたが、なぜわかるのか、もう少し詳しく教えてください。
教育指導課長(西田大世)
1点目の非公開問題の出題についてですが、生徒ごとに学習指導要領の各領域から幅広く出題できるよう用意された複数の問題セットから生徒ごとに異なる問題セットが割り当てられて出題されております。
2点目の生徒の正答・誤答が問題の特性によるものなのか生徒の特性によるものなのかが分析できる理由については、IRTでは予め過去のデータ等により、問題ごとに難易度や学力の判断のし易さなど定めてから出題するため、生徒の正答・誤答の状況と照らし合わせることで、問題自体が難しいのか、生徒の学力の課題なのかを、容易に見極めることができるようになっております。
美濃委員
小学校理科において、全国平均を少し下回っていますが、調査結果から分かった課題はありますか。また、その課題に対してどのような改善工夫が必要と考えられますか。
教育センター所長(山本由紀子)
小学校理科において、17問中8問が知識・技能を見る問題で、その8問中5問が全国平均を下回る結果となりました。乾電池のつなぎ方や水の蒸発・結露など理科に関する基礎的・基本的な知識・技能の習得に課題が見られました。
特に正答率が低かった設問は、課題があった問題として報告いたしました磁石につくもの、電気を通すものを選択する問題でした。これらの内容は小学校3年生で学習するものであり、学習した時は理解したとしても知識として定着が図られていないことが伺えます。
理科の学習で学んだことを、日常生活で起こることや身の回りのものと関連付けて、知識や技能の理解を深めることが必要だと考えております。
また、顕微鏡の適切な操作についての技能が身についているかどうかをみる設問にも課題が見られました。それらに触れる機会や使用する経験がなければ知識・技能として定着しにくいことが考えられます。
動画を見せただけの知識は剥落しやすいため、観察や実験を行う機会をしっかりと確保し、日常的に実験器具や観察器具に触れる機会を増やすことができるよう、理科室や教室にもコーナーを設置するなど環境面での工夫が必要ではないかと考えております。
松村委員
小学校の国語の課題が見られた設問の項で、課題として、目的に応じて複数の図表から情報と情報を結びつけるなどが挙げられていますが、授業の中で図表を取り扱うことは、しばしば行われているのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
現在、使用している教科書の中で、目的に応じて複数の図表から情報と情報を結びつける内容が含まれる単元については、すべての学年で取り扱われております。特に、3年生、4年生で取り扱われる単元が多い傾向にあります。
国語の学習では、まず文章の構造や内容を捉え、図表が文章のどの部分と結び付くのか、文章全体と複数の図表がどのように結び付いているのかなどを確認します。そのうえで、文章や図表などを使って書き手が伝えたいことを読み取ります。
また、複数の本や図表を比べたり、読んだりして、児童同士が分かったことを伝え合う活動の中で、他の児童の考えや理由を聞き、自分の考えをさらに深めていく学習を行っております。
課題解決に向け、国語科のみならず、社会科や理科、総合的な学習の時間などを通して、教科横断的に育成していく必要があると考えております。
岡本委員
全国との経年比較を表す折れ線グラフを見ますと、小学校国語・算数が昨年度より下がっているようですが、昨年度と今年度で、解答状況や児童質問紙等から見られる変化はありますか。
教育センター所長(山本由紀子)
小学校国語・算数の昨年度との解答状況等の変化についてですが、無解答率に着目しますと、無解答率は、昨年度は、国語・算数ともに、全国を下回っていましたが、今年度は、国語は、高槻市3.4%、全国3.3%、算数は、高槻市3.7%、全国3.6%と、ともに、0.1%上回っており、その要因について、今後、さらなる分析が必要であると考えています。
一方、児童質問紙おける昨年度との比較においては、「国語の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役立つと思いますか」という質問において「とてもそう思う」と回答した児童は、昨年度は全国より低かったのですが、今年度は全国より2.8ポイント高い結果となりました。また、算数においては昨年度同様全国を上回り「とてもそう思う」と回答した児童の割合が4.8ポイント高い結果となり、学校で学習したことが役立つと実感できている児童が増加しています。
今後も、子どもたちが日常生活や授業の中で抱いた興味や課題意識に基づいて学びを深められ、何のために学んでいるのか実感できるよう授業研究をしてまいります。
浦野委員
中学校理科では、一人一台端末を活用した調査になったことによって、調査を受けた生徒の立場から、前回の調査と比べてどのように変わったのでしょうか。また、実施にあたっての課題など、学校現場から何か聞いていますか。
教育センター所長(山本由紀子)
一人一台端末による出題により、水道水を電熱線で加熱して蒸留しているアニメーション動画や水の中の生物が動く様子の動画、大気圧を利用して空き缶を潰す実験動画などを見ながら答える問題が出題されました。様々な事象を動画で見ることにより、その動画の情報を基に思考することができるようになりました。
また、出題される植物等の図版もカラーの静止画で示され、実際の植物の観察やスケッチに近い場面が画面上で表されていました。回答にあたっては端末上で選択や文字入力を行います。
また、動画で見た化学変化を原子や分子のモデルを動かして、試行錯誤しながら解答できるものもありました。
なお、実施にあたって学校現場からトラブル等の報告は特にありませんでした。
西田誠教育長
今後もCBTによる調査は行われていくのでしょうか。
教育指導課長(西田大世)
令和8年度の中学校における教科調査は、国語、数学、英語で実施される予定となっており、そのうち英語がCBTとなる予定です。中学校英語は3年に1回程度の実施となっており、次回で3度目の実施となりますが、「話すこと」以外の「聞くこと」「読むこと」「書くこと」の領域もすべてCBTとなるのは初めてとなります。
また、令和9年度には小学校・中学校の教科調査、児童生徒質問調査すべてがCBTで実施される予定です。
西田誠教育長
これから増々変化していくと予想されますので、慎重に進めていただきますようお願いします。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、報告第6号、「令和7年度大阪府「すくすくウォッチ」の概要及び結果について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第2、報告第6号、「大阪府『すくすくウォッチ』の概要及び結果の報告」につきまして、提案理由をご説明申し上げます。
本調査につきましては、令和3年度より、子どもたち一人ひとりが自らの強みを知り、学びの基盤となる言語能力や読解力、情報活用能力、問題発見・解決能力等を向上させ、これからの社会を生き抜く力を着実につけることを目的に実施しています。
すくすくウォッチは、小学校の第5学年及び第6学年を対象に4月16 日から4月24 日の期間に、第5学年では国語、算数、理科と、教科横断型問題としてわくわく問題及びアンケートを、第6学年では、わくわく問題及びアンケートを実施しました。
調査結果の公表の方法や内容等は、市町村教育委員会がそれぞれ判断して行うこととなっています。
この点につきましては、令和2年10月の教育委員会議においてご議論いただき、「学校別の結果を公表しないことを前提に、数値のみが『一人歩き』しないよう、公表の趣旨や目的等を十分に説明すること等、慎重な対応を行った上で、平均正答率も含めた公表を行う」という決定がなされています。
これらの決定をふまえ、本調査の概要及び結果を、今後ホームページに掲載する予定です。
なお、結果等につきましては、教育センター所長より説明させていただきます。
教育センター所長(山本由紀子)
「大阪府『すくすくウォッチ』」について、説明させていただきます。
まず、「すくすくウォッチの概要および結果」をご覧ください。
本市の調査結果についてですが、配布しております資料、1ページ目中段の表、「(4)教科別・平均点比較(対大阪府)」をご覧ください。
今年度の高槻市の各教科における正答率は、5年生国語71.9%、算数70.4%、理科62.0%、5年生6年生わくわく問題73.4%となっており、すべての教科において、大阪府平均を上回る結果となっています。
次に、「(5) 児童アンケート」をご覧ください。
大阪府の設定した指標に基づき、レーダーチャートで示しています。
子どもの将来には、テスト等で図ることのできる「学力」に加え、非認知能力を育むことも大切です。
非認知能力について、大阪府では「目標に向かって頑張る力」「人と関わる力」「気持ちをコントロールする力」の3つからなる『未来に向かう力』と、新たな知識や経験を探究する原動力となる『好奇心』に、アンケート項目を整理しています。
続いて各教科の調査結果についてです。
2ページをご覧ください。
まず、5年生国語です。
成果が見られた設問[3(2)]では、「『この町の特徴は、古い建物がたくさんあります。』という文の主語と述語の関係に注意して述語の部分を正しく書き直す」問題で、大阪府を大きく上回っており、文の中における主語と述語との関係を適切に捉えることができています。
課題が見られた設問[10]では、「二つの文を意味が変わらないように、一つの文に書き直す」問題で正答率が低くなっていました。
授業改善のポイントとしましては、接続語がどのような役割を果たすか、その種類を理解することや種類ごとに、多くの例文に触れることを挙げています。
続いて、3ページ算数をご覧ください。
成果が見られた設問[1(1)]では、1 枚の画用紙に円を何個かくことができるかを答える」問題で、正答率が高くなっており、円の性質を基に、1枚の画用紙にかける円の数を考えることができています。
課題が見られた設問[2(1)]では、「資料から読み取った内容と棒グラフが示している内容を関連づけ、正しい内容を選ぶ」問題で正答率が低くなっており、棒グラフの内容を正確に読み取ることに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、日常生活や社会に関連させ日常で使える「知識・技能」として身に付けることを挙げています。
次に4ページ理科をご覧ください。
成果が見られた設問[1(3)]では、「濡れたタオルが乾いていた現象について、空欄に適切な言葉を記述する」問題において正答率が高く、水が水蒸気に変化することを、「蒸発する」という現象であることを理解しています。
課題が見られた設問[1(6)]では、「日陰の位置は太陽の位置によって変わり、日なたと日陰では地面の暖かさに違いがあるということを理解し、現在の陰の位置を予測する」問題で正答率が低く、太陽の位置や動きから変化する陰の動きを予測することに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、理科の授業以外でも、太陽の位置や陰の位置を実際に体感することなど、実感を伴って理解をすることが大切であると考えます。
最後に5ページの5・6年生のわくわく問題です。
わくわく問題に関しましては、文章や絵、図、表、グラフなどを読み取りながら、自分の考えを表現する力を問う教科横断型問題となっています。今年度はミックスジュースを切り口に、資源をむだにしないなど、環境をテーマにした問題や地域で行われる防災訓練を題材とした問題、さまざまな社会的場面で活用されている「ナッジ」を題材とした問題が出題されました。
成果の見られた設問[3(1)]では、「スーパーにお菓子を買いに行った場面での会話から分かることを選択する」問題において正答率が高く、複数の情報を関連付けて捉え、それを基に論理的に考えることができています。
課題が見られた設問[1(3)]では、「卵のパックとして『パルプモールド容器』と『プラスチック容器』のどちらの方がよりよいと考えるか、条件に合わせて自分の考えを書く」問題において正答率が低く、複数の情報を基に自分の考えをまとめ記述することに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、自分の考えを、思考ツールなどを活用し可視化して整理することや、「しかし」「したがって」などの接続詞や、意見を表す「…と考える」「…と主張する」などの言葉の使い方を学ぶことを通して、自分の考えをより豊かに表現することを挙げています。
また、どの教科等でも問題解決のために自分の考えを持ち、互いに伝え合い、よりよくなるよう粘り強く考えることが重要であると考えています。
教育委員会事務局におきましては、「すくすくウォッチ」の結果の公表をうけて、様々な視点からの分析を行い、全国学力・学習状況調査同様、分析結果を指導改善にいかしていきたいと考えております。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
松村委員
わくわく問題は同じ問題を5年生と6年生が受けていますが、学年ごとの結果はどうなっていますか。
教育センター所長(山本由紀子)
わくわく問題は、5・6年で同じ問題が出題されています。学年ごとの結果については、5年生の平均正答率が69.6%、6年生の平均正答率が77.2%でございました。平均正答率は6年生が10.8ポイント高く、また、すべての設問において、6年生が5年生の正答率を上回る結果となりました。これらの結果については、わくわく問題で測る力である、文章や情報を読み取る力や様々な情報を活用する力などの力を、各校での学習指導を通じて、継続的に身に付けた結果であると考えます。
浦野委員
算数について、昨年度の平均正答率が高槻市37.5%、大阪府36.7%でしたが、今年度は平均正答率がずいぶん上昇したように思います。その理由についてどう分析されていますか。
教育センター所長(山本由紀子)
正答として、正答率に含まれるものの中には、完全に正しい答えである「正答」に加え、完全な正答ではないが間違えではない「準正答」が含まれる問題があります。
算数において、令和6年度は、7問中2問で、準正答が正答して含まれていましたが、今年度は、6問中5問で準正答が正答に含まれており、準正答が正答して扱われる問題が増えたことで、全体として平均正答率が上昇した可能性がございます。
美濃委員
教職員へのアンケートから見られる特徴はありますか。
教育センター所長(山本由紀子)
特徴的なところで言いますと、授業研究に関する質問では、肯定的な回答が高い傾向が見られました。例えば「校内では普段から授業を見せ合う機会がある」という設問に対する肯定的な回答は高槻市が90.9%、大阪府が85.9%と高槻市が5ポイント高く、他にも「教職員同士で教材研究に意欲的に取り組んでいる」という設問に対する肯定的な回答は高槻市が86.7%、大阪府が81.6%と高槻市が5.1ポイント高くなっておりました。
授業研究に関する他の設問でも肯定的回答が高い傾向にあったことから、高槻市の教職員が組織的に切磋琢磨しながら授業研究に取り組んでいることが伺えます。
岡本委員
理科では、太陽の位置や太陽の動きから変化する陰の動きを予測することに課題がみられたとのことですが、大変難しく感じられました。授業改善のポイントにおいて、実感を伴って理解するとは、具体的にどのように取り組むのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
「日陰の位置は太陽の位置によって変わり、太陽の沈む方角をから陰の位置を予測する」問題で正答率が28.5%でした。太陽と影の様子については、小学3年生で取り扱うことになっております。
授業改善のポイントとして体験的な活動を取り入れることが効果的です。例えば、太陽の向きに合わせて陰の向きが変わることを同じ場所で継続的に観察、記録すると太陽の反対側に陰ができること、太陽の動きによって陰の位置が変わることを体験できます。その際、太陽が東から昇り、西に沈むという動きと陰の向きの変化と結びつけて考えさせることが重要であると考えます。
西田誠教育長
さきほどの「全国学力・学習状況調査」の結果も踏まえて、質問をさせていただきます。
7月に、文部科学省より、令和7年度の本調査の結果と合わせて、令和6年度の全国学力・学習調査の「経年変化分析調査・保護者に対する調査の結果」の公表がありました。それによると、経年変化分析調査において、5教科中4教科でスコアの低下がみられたこと、とりわけ、社会経済的背景が厳しい児童生徒の層に、スコアの低下が顕著に確認されたとのことでした。つまり、社会経済的背景による学力格差が拡大しているとのことです。
また、令和7年度の調査において、各教科の基本的な概念の理解・定着が不十分であるとの課題も指摘されています。今後、詳細の分析は行うと思いますが、本市においても、同様の傾向があるのかお伺いいたします。
教育センター所長(山本由紀子)
まず、社会経済的背景による学力格差が拡大しているのかということについてですが、小学校・中学校の学校間の平均正答率の差が拡大している傾向にあります。
また、児童生徒質問紙の「あなたの家には、およそどれぐらいの本がありますか」という質問と国語、算数・数学の過去5年間の得点率についてクロス分析を行ったところ、家にある本の冊数が少ない児童生徒の算数・数学のスコアにおいて、特に低下が確認されたことから、全国と同様に、社会経済的背景による学力格差は拡大していると捉えています。
次に、各教科の基本的な概念の理解や定着についてですが、本市においても同様の傾向が見られ、課題であると認識しています。具体的には、小学校算数の分数の足し算の問題や中学校数学の一次関数のYの増加量を求める問題と、コロナ禍以前の調査で出題された同様の問題とを比較しますと、全国と同様に、正答率の低下が見られました。
西田誠教育長
家庭環境等に限らず、全ての子どもに等しく学力をつけることは、公教育の最も大きな役割であると考えています。
義務教育は、これからの社会を生き抜くうえで、基礎となる力をつける場です。その中心となるのが「授業」です。毎日の「授業」の中で、全ての子どもたちに、各教科の基本的な概念や知識をしっかりと身に付けることが必要であると考えています。それは、ドリル的な学習を通して知識を詰め込むのではなく、子どもたちが、未知の課題に出会ったときに、考える基盤となる「確かな知識」として、身に付けることが必要であると思っています。その知識をもとに、他者とともに解決策を考え、よりよい社会を形成することにつなげる、そのような「生きて働く確かな知識」を授業の中で身に付けていかなくてはならないと、本学力調査の結果を通して、あらためて考えているところです。
そのために、各教科で学ぶべき基本的な概念や知識とは何か、これを義務教育9年間という視点で、あらためて問い直し、各学校が、子ども達に「確かな学力」を身に付ける授業づくりを行うことができるよう、教育委員会事務局として、学力調査からみられる課題を整理・分析し、各学校に発信していただくようお願いします。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第3、請願第1号、「学校教育審議会に関する請願について」を議題といたします。審議の参考とするため、事務局の意見を伺います。
教育次長(青野淳) (事務局説明及び意見)
ただいま上程されました日程第3、請願第1号、「学校教育審議会に関する請願」につきまして、ご説明させていただきます。
説明に先立ちまして、教育政策課長より請願書を読み上げさせていただきます。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
学校教育審議会に関する請願について、読み上げをいたします。
請願者の住所・氏名、「高槻市神内2丁目3-7」「新谷 一男」氏
請願の趣旨、「学校教育審議会の審議の不備を認めて、やり直しか中止を決断してください」
請願の理由、「2024年5月から、学校教育審議会が開催されています。今まで7回の審議会が開催されてきました。市内のすべての小学校中学校を18中学校区に、義務教育学校を新設し再編成するための審議が行われています。当初の予定では7月第8回、9月に第9回、11月の第10回の審議会で、答申を確認承認する予定ですすんでいました。
しかし、第8回目の審議会が7月にも8月にも開催されず、9月26日に開かれる予定と広報されました。しかし、11月の審議会で答申を承認するためには、毎月開催する必要があります。今まで審議会の傍聴をしてきましたが、義務教育学校を設置するためのメリット・デメリットも含めて、十分な審議が尽くされているとは思えません。残された日程を考えると、答申を承認するにはあまりにも無謀な日程となります。
しかも、この学校教育審議会を市民に広報することなく設置しました。審議会の開催日を広報はするものの、学校教育のどのようなことを審議しているのかも、市民に知らせようとしていません。
また、議事録をHPで公開していますが、これも市民にはHPで掲載していることを広報していません。全く市民不在で、審議会が開催されていると言っても過言ではありません。
今回の学校教育審議会の審議は、小中学校の再編成という、子どもたちにとっては学校教育を受ける権利から見て、重要な教育の変更に当たります。にもかかわらず、子どもたちの意見表明や、意見集約の機会も与えられていません。
このような不備のまま、全市の小中学校を18中学校区に義務教育学校として再編するという答申を出すことは、無謀としか言えません。再検討して審議会のやり直しか、もしくは中止を決断してください。」
以上でございます。
教育次長(青野淳) (事務局説明及び意見)
本件は、高槻市教育委員会に対し、高槻市学校教育審議会の審議の不備を認め、審議会のやり直し、または、中止の決断を求めるものです。
請願の理由は大きく2点ございます。
1点目は、これまでに開催された審議会において、義務教育学校を設置するためのメリット・デメリットも含め、十分な審議が尽くされているとはいえず、11月に審議会が答申を承認するには、あまりにも短い日程であること、2点目は、審議会を市民に広報することなく設置したことや、学校教育のどのようなことを審議しているのかを市民に知らせようとしていないこと、議事録をホームページで公開していることを市民に知らせようとしていないこと、子どもたちの意見表明や意見集約の機会を与えていないことを、審議の不備と主張しています。
次に、本請願に対する教育委員会事務局としての見解を述べさせていただきます。
1点目の答申策定に向けた日程については、令和7年5月30日開催の第7回審議会において、審議会委員から答申策定に当たってはもう少し情報や議論が必要ではないかなどのご意見を、すでにいただいております。これらを踏まえ、審議会がさらに調査・審議を行う必要があると判断すれば、審議会と調整し、答申策定に向けた日程の変更もあるものと考えております。
2点目の市民への広報なしに審議会を設置したとの主張についてですが、審議会の設置にあたっては、高槻市附属機関設置条例の改正を議会に提案し、議決を得ているところであり、審議会委員についても、市民委員の募集を本市広報誌で行ったうえで委嘱しております。また、審議会の開催に当たっては、事前に市ホームページ等で広報し、毎回、他の審議会と比較しても多数の傍聴者が来庁しているほか、審議会開催後には、市ホームページや行政資料コーナーにおいて、審議会の配付資料や会議録を公開しております。また、議事録をホームページで公開していることを広報していないとの主張に関しましては、事務局といたしましては、ホームページに掲載することで広く市民に情報を知らせているものと考えております。
次に、子どもたちからの意見表明や意見集約の機会を与えられていないといった主張については、審議会の答申は、審議会委員のご意見を取りまとめるものでありますので、子どもたちからの意見聴取を行うことについては、答申を受けたのち、適切に判断するものと考えています。
以上のことから、請願者が主張する当審議会の審議の不備は認められず、本請願については、不採択が妥当であると考えておりますので、よろしくご審議いただきますようお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、請願第1号について、事務局からの参考意見がありましたが、委員の皆さん何かご意見はございませんでしょうか。
浦野委員
確認ですが、学校教育審議会では、これまでどのような審議が行われてきたのでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
学校教育審議会の審議についてですが、審議会では、本市における連携型小中一貫教育の成果と課題を確認した上で、本市の未来を創る子どもたちにどんな力をつけて欲しいか、また、その実現に向け、義務教育学校制度の導入がどのような意義があるのかについて、国の方向性等を踏まえた議論が行われております。
松村委員
審議委員は広報紙を用いて、市民委員を募集したということですが、募集期間はどのくらいあったのでしょうか。
また、審議会には他の審議会と比較して多くの傍聴者が来られているということですが、具体的には何人程度来られているのでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
市民委員の募集期間は、令和6年4月1日から4月19日でございます。
傍聴人数についてですが、学校視察を行いました第3回の審議会を除いて、傍聴人数は15名から30名でございます。第1回から定員を超える傍聴を許可してまいりましたが、より多くの方が傍聴できるよう、第6回よりサテライト会場を用意しております。
松村委員
学校教育審議会はホームページや行政資料コーナーで審議会の配付資料や会議録を公開しているとのことですが、他の審議会はどのように広報しているでしょうか。違いはあるのでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
基本的には、学校教育審議会と同様でございます。
審議会の開催に当たっては、事前にホームページ等で広報し、審議会開催後には、ホームページや行政資料コーナーにおいて、審議会の配付資料や会議録を公開しております。
美濃委員
確認ですが、前回の審議会で、「もう少し議論が必要ではないか」といった意見があったとのことですが、どのような審議がされたのでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
5月30日開催の第7回学校教育審議会では、安全で安心な教育環境を整備するという観点から、学校規模に対応した義務教育学校の在り方や先行校選定の観点など、さまざまご意見をいただいております。
岡本委員
11月の審議会で答申を承認する予定とのことですが、審議会が情報や議論が必要と判断すれば、承認時期は延期になるということでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
事務局としましては、審議会委員の意見を尊重し、対応したいと考えています。
浦野委員
意見として、広報に関わることについて、議事録を私も読みましたが、議事録のページにたどり着くのに結構苦労しまして、どこにあるのか、わかりにくいなと感じました。多くの市民に知っていただくためにも、工夫していただけたらと思います。
また、これまでの議事録を読ませていただくと、高槻市の教育についての現状、今後急速に進むであろう少子化を見据えた課題、義務教育学校のメリットや懸念など、本当に委員の皆さんが様々な視点から、数多くの意見を出してくださっており、私自身も大変勉強になっています。義務教育学校は非常に重要な施策であり、審議会では今後も議論を尽くしていただけたらと思います。
西田誠教育長
確認となりますが、審議会の委員について、どのような方々が参加されているのか教えていただけますでしょうか。
教育政策推進官兼教育政策課長(小寺基之)
審議会委員の構成についてですが、審議会委員は、「学識経験者」として、義務教育を中心とした学校教育に関する知見を有する方、幼児教育に関する知見を有する方、安全教育を中心とした本市の教育に知見を有する方の計4名、「関係団体を代表する方」として、三島人権擁護委員協議会、高槻市青少年指導員協議会、高槻市コミュニティ市民会議の3団体からご推薦をいただいた方3名、「保護者の代表」として、市PTA協議会からご推薦をいただいた方2名、「教育職員」として、市立幼稚園の園長会と小学校及び中学校の各校長会からご推薦をいただいた方3名、そして、公募により選ばれた市民の方1名の計13名で構成されております。
西田誠教育長
非常に様々なお立場の方が、様々な視点でお話されているということが改めて確認できたかと思います。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
請願第1号、「学校教育審議会に関する請願について」を採択することに賛成の方は挙手をお願いします。
(挙手者なし)
西田誠教育長
賛成者なしと認めます。従って、請願第1号は、不採択とすることに決しました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
(午後3時57分閉会)