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令和6年度第2回高槻市公民館運営審議会
令和7年2月6日(木曜日)15時00分から16時20分
高槻市立城内公民館 2階 多目的・視聴覚室
12人
市民生活環境部コミュニティ推進室 城内公民館
(委員長)
それでは案件1「令和7年度公民館事業計画」に入らせていただきます。
事務局より報告をお願いします。
(事務局)
成人教育事業については、多様化・高度化する市民のニーズに応えるとともに、様々な形で生きがいを追求しようとする成人層に学習の機会を提供することを目的に、「稲穂塾」「成人講座」「現代的課題講座」を実施いたします。
60歳以上の市民を対象に生涯学習の連続講座として全館で開催する「稲穂塾」は、基本的に毎月1回例会を設け、塾生が自主的に企画・運営に携わり、多種多様な事業を行っています。新規の塾生数が伸び悩んでいることがここ数年の課題ですが、今年度は、1月20日から31日まで、ケーブルテレビ「情報BOXワイドたかつき」にて稲穂塾の特集が放送され、さらに、令和7年2月号の広報誌「たかつきDays」で、次年度の塾生募集の記事とともに稲穂塾の内容や塾生のインタビューを掲載した特集が組まれ、稲穂塾の魅力をPRしたところです。
成人講座では、13館共通テーマの講座としまして、令和7年度から、新たに「公民館でトライ」と題して、大人が気軽にチャレンジ・体験できる講座を展開し、新たな利用者の発掘にもつながるよう取り組んでまいります。
現代的課題講座としまして、市民が環境に関する関心を高めることを目的とした「環境講座」や、災害に対する自助力を高め、減災のために実際に役立つ講座として「減災講座」を地域の様々な団体と共催して開催してまいります。
次に青少年教育事業についは、青少年の自主的・創造的な活動を伸ばし、健全な育成を図ることを目的に、子どもたちのチャレンジ精神を育み、様々な体験・挑戦ができる「公民館キッズチャレンジ」や、公民館利用グループ等と子どもとの多世代交流の場であり、子どもの主体性を引き出す事業として「こどもまつり」を開催してまいります。
人権啓発事業については、人権尊重の輪がより大きく広がり、人権意識がさらに定着することを目的に、概ね中学校区ごとにある一般社団法人高槻市人権まちづくり協会の地区単位会と連携して「人権講座」を開催してまいります。また、人権・男女共同参画課と共催で各館それぞれ約10日間「人権パネル展」を実施してまいります。
地域・家庭教育事業については、地域社会や家庭を取り巻く環境の目立つ変化により生ずる様々な問題の解決をめざし、望ましいあり方を考え、実践していくための学習機会や情報交換・交流の場の提供を行います。
読み語りボランティアの方々の協力のもとで実施する「おはなし会」は、読み語りボランティアと子ども・保護者との交流、保護者同士の交流の場になることを目指してまいります。
乳幼児セミナー「とびだせ絵本」は、絵本の世界観を体感する講座であるとともに、若い世代の市民に読み語りボランティアやおはなし会のことを広く知ってもらう機会を作ることを目的に実施してまいります。
ほかにも、音楽鑑賞、創作活動などを通じて、世代間交流の促進を目的とする「多世代交流講座」、花植えボランティア、こどもまつりボランティアなど、公民館における様々なボランティア活動を通じて地域貢献する人材育成を目的とする「地域・家庭教育推進活動」を実施してまいります。
文化事業では、舞台発表や作品展示などを通じて、公民館利用グループの活動成果を発表する機会を設けることにより、日々の活動に目的を持って取り組むことや、活動意欲が高まることにつながることを目的に、公民館まつり等を実施してまいります。
最後に、グループ育成事業については、より豊かな地域社会を醸成するため、公民館に集う各種グループの育成や活動促進、及び新しいグループの立ち上げを図ることを目的に、公民館の有効利用と正しい利用方法を伝えるとともに、グループ活動の大切さや公民館の役割への理解等を周知することを目的とした「グループ学習会」や、グループ創設のきっかけや会員の増加、活動内容の周知につながることを目的とした「グループ創設・支援講座」を開催してまいります。
(委員長)
只今の報告についてのご意見等はございますか。
(委員)
稲穂塾について、広報等に掲載されたことによる反響や効果はありましたか。
(事務局)
広報誌が配布された1月末以降、稲穂塾に関するお問い合わせが多数寄せられています。また令和7年度の募集が2月4日から始まったところですが、初めて受講される方からのお申し込みがこれまでより増えており、ケーブルテレビや広報誌の効果を感じているところです。
(委員長)
稲穂塾において、学習内容などの企画・立案はどのようなシステムで行われていますか。
(事務局)
塾生の皆さんに主体的に講座内容を考えていただくというのが原則で、「健康」や「歴史」等、テーマごとにグループをつくり、その中で具体的な学習内容について検討いただいております。
(委員長)
来年度から始まる「公民館でトライ」について、具体的な内容を教えてください。
(事務局)
スポーツや文化活動など、様々なジャンルの活動を幅広い世代の方に気軽に体験していただき、それをきっかけに公民館で活動を続けていただけるような取り組みをイメージしています。
(委員)
環境講座や減災講座など、多くの市民にぜひ受講いただきたいと思うのですが、入口のチャンネルを増やすという観点から、ウェブの活用についてどのようにお考えですか。
(事務局)
市のホームページや簡易電子申込等を活用して取り組んでいるところです。
(委員)
システム環境の問題もあるかとは思いますが、今後の課題として、ウェブ講座や動画配信等についてもご検討ください。
(委員長)
公民館は、生涯学習の拠点施設として、市民の自主的・主体的活動の場であることが大切であると思うのですが、そうした活動のきっかけづくりとしての「グループ育成事業」について、具体的な取り組みを教えてください。
(事務局)
新しいグループの立ち上げを目的とした「グループ創設講座」と既存グループのメンバー募集を目的とした「グループ支援講座」を実施しています。
(委員長)
令和7年度公民館事業計画全般につきまして、何かご意見はございますか。
特にないようですので、続きまして「施設・設備等の整備」「公民館の多機能化」について事務局より報告をお願いします。
(事務局)
「施設・設備等の整備」につきましては、公民館全体の老朽化が進む中、施設の長寿命化を図り、避難所でもある身近な公共施設として、より安全安心に社会教育活動等ができる施設であるために、計画的に改修を実施しようとするものです。
次に「公民館の多機能化」につきまして、まず、中央図書館が実施する「まちごと図書館事業」への協力として、南大冠・三箇牧・今城塚・五領・磐手・日吉台の6館におきまして、図書館利用者がインターネット等で予約した図書の取り次ぎや、図書館司書が図書を持って各施設で予約・貸出・新規利用者登録などを実施する「出張図書館」の受け入れ行っております。また、阿武山公民館を除く12公民館において、図書館の図書を配架し、市民が図書館の図書に触れる機会が増えることにも貢献しています。
「福祉や防災の拠点施設」としましては、近隣地域の地区福祉委員会が「食事サービス」や「ふれあい喫茶」、「子育てサロン」などの活動を実施する場として公民館を活用いただいています。また、全館が災害時の緊急避難場所兼避難所となっており、災害時に市民が安心して避難生活を送っていただける身近な公共施設となっております。
多種多様な講座・事業を実施していくとともに、安全で安心して活動できる施設を維持しながら、令和7年度も、「集う、学ぶ、結ぶ」の役割を果たしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
(委員長)
ただ今の報告につきまして、ご意見等をお受けしたいと思います。
(事務局)
事前に、まちごと図書館事業について3点質問をいただいておりますので、まずそれについて回答いたします。
まず「まちごと図書館事業の開始時期がいつか」というご質問ですが、平成21年3月に「まちごと子ども図書館構想」が発表され、平成23年3月から公民館でも「まちごと子ども図書館事業」が開始されました。その後、平成30年3月に移動図書館休止に伴い、同年4月に「まちごと図書館事業」が開始し、現在に至っております。
次に「各館に配架・巡回されている図書館図書に重複する書籍はあるのか」という質問ですが、一般書については重複する書籍はありません。一方児童書につきましては、定番本が約1割程度重複して含まれているとのことでした。
最後に「一部の公民館で、まちごと図書が図書コーナーとは異なる場所に置かれている理由」についてですが、これは全館物理的なスペースの問題ということでした。
現在本の巡回時期で、昨日新しい本が届いたところです。まだキャビネットには入っておりませんが、ボックスに入った状態で置いておりますので、ぜひどんな本があるのか、ご覧いただければと思います。
(委員長)
図書の取り次ぎを行っているのが6館だけなのは何故ですか。
(事務局)
近隣に図書館がない地域をカバーする形で設定されています。
今後も図書館と公民館が連携して、市民サービスの向上を図っていきたいと考えております。
(委員長)
施設整備について具体的な計画はございますか。
(事務局)
令和9年の蛍光灯生産終了に向け、全庁的にLED化に向けた計画が進められているのですが、令和7年度はそのモデル事業の一つとして、三箇牧公民館・支所のLED化を行う予定です。その後は、各館の利用状況や設備の傷み具合を見ながら、2から3年をかけて全公民館のLED化を図っていきたいと考えています。
(委員長)
福祉委員会による「食事サービス」について、部屋の予約は事前に計画的に行われているのですか。
(事務局)
公共性の高い取り組みでございますので、年間計画に基づいて特例申請により部屋を確保していただいています。
(委員長)
報告全体を通じて、何かご意見はございますか。
(委員)
青少年教育事業の中で、三味線や太鼓など伝統文化にふれる機会やものづくりを経験する機会を提供していくことが今後大切だと思いますので、よろしくお願いします。
(事務局)
令和7年度のキッズチャレンジにおいて、計画が具体化している事業がありますので報告します。
三箇牧公民館では、地元の工務店の協力を得て、10月に工作の講座を実施予定です。
阿武山公民館では、高槻環境市民会議里山グループの指導により、竹を素材としたものづくりに取り組む予定です。
また複数の館で、夏休みなどに子ども陶芸教室を開催しています。
(委員)
来年度からコミュニティスクールが実施され、学校と地域の連携がより求められると思われます。公民館の地域家庭教育事業等において、地域ボランティアなどの学校にかかわっていただける人材の育成に協力いただければと期待しています。
(事務局)
公民館としましても、青少年講座を中心に、学校との連携を図っていきたいと考えていますので、チラシの配布などへのご協力をよろしくお願いします。
(委員長)
今後、学校と地域の連携はますます重要になってくると思われます。地域の様々な人材については、今日お集りの皆さんがよくご存知だと思いますので、ぜひ積極的にご協力いただきたいと思います。
(委員)
PTAとしては、地域の方々に働きかけていきたいという思いはあるのですが、具体的なアプローチ方法がわからないというのが実情です。例えば公民館に地域との窓口なっていただくなど、公民館やコミュニティと連携が取れるようなシステム作りを考えていく必要があると思います。
(委員)
コミュニティスクールについては、趣旨は理解できますが、今のところ実態が伴っていないように思われます。学校の状況がよくわからない中で地域サイドから積極的にかかわっていくのは難しいのが現状です。やはり主体的に学校と地域間のコーディネートする機関が必要だと思います。
(事務局)
地域との連携の事例ということで、真上公民館では地域課題の解決をめざし、3年程前にコミュニティ連合、民生委員児童委員協議会、社会福祉協議会等と連携して準備会を発足しました。現在は1年を通じて様々な人を巻き込みながら準備をし、年度末に減災講座を実施するという形で取り組みを続けています。
(委員)
地域の高齢化が進む中、実際の災害現場では、若い人たちの力が必要とされると思われますので、小中学生などの世代にも地域の防災訓練に参加してほしいと考えています。こうした取り組みに公民館にも協力いただくことはできますか。
(事務局)
これまでも食事サービスやふれあい喫茶など、地域との連携の中で公民館を利用いただいています。公民館は地域の活動拠点としての役割も担っておりますので、公民館で避難訓練等を実施することは可能だと考えています。
(委員長)
地域の皆さんは学校との連携を前向きにとらえておられますので、学校側から公民館も利用しながらアプローチしてみてください。
(委員)
地域の役員の多くが高齢化しており、次の世代を育てる必要に迫られています。私の地域では、PTA役員さんに個別に声かけしており、現在40代の女性と30代の男性が食事サービスに参加してくれています。そこから周囲の若い人たちにつながりが広がっていけばと思っています。
(委員)
コミュニティスクールを推進していくためには、学校、地域、保護者の連携・協力が必要であることを強く感じていますが、公民館が地域の中で果たす役割についてのお話しをお伺いし、改めて公民館との連携の必要性も感じています。
この間、学校の清掃活動や家庭科の実習などの場面で、地域の方の協力を得ることができました。学校だけではできないことが多くの方の協力でできるようになるなど、まだまだ可能性のある取組だと思います。
また、この3月に三箇牧公民館で本校の吹奏楽部が演奏させていただきますが、そこでまた新しいつながりができていくことを期待しています。
(委員長)
それではこれを持ちまして、案件1「令和7年度公民館事業計画について」の審議を終了します。
案件2の「その他」につきまして、事務局より報告はございますか。
(事務局)
・令和6年度公民館改修事業について
五領公民館外壁補修が12月に完了
・公民館運営審議会委員の任期について
本年6月末に任期が終了。任期中の審議会は本日が最終となる。
(委員長)
ただいまの報告に関しましてご意見等ございますか。
(委員)
市役所庁舎では便器の洋式化など進んでいるようですが、公民館ではトイレの改修についての計画はありますか。
(事務局)
予算の範囲内で継続的に取り組んでいきます。
(委員長)
高齢化が進む中で、バリアフリー化については特に意識的に取り組んでいただきたいと思います。
それでは全体を通じて何かご意見はございますが。
(委員)
公民館は災害時の避難所となるとの報告がありましたが、受け入れのキャパシティーなど避難所としてどの程度の機能を備えておられるのでしょうか。
(事務局)
基本的に公民館は初期避難所として開設されますので、多くの方が長期間滞在するような場合、小中学校の体育館が最終的な避難所となります。
(委員)
公民館で避難所訓練は行われていますか。
(事務局)
市が実施している防災訓練において、公民館でも避難所の開設訓練が実施されています。
(委員長)
それでは、以上をもちまして令和6年度第2回公民館運営審議会を閉会させていただきます。
皆様のおかげで無事審議を進めることができました。ありがとうございました。
(事務局)
ありがとうございました。