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令和6年度第1回高槻市図書館協議会
令和6年10月4日(金曜日)午後2時から午後4時
教育委員会室
可
中央図書館
2人
8人
角所 宙子委員、川瀬 綾子委員、瀬野 周馬委員、高木 りゅうた委員、
高田 聖美委員、松岡 洋之委員、南 靖子委員、村上 泰子委員
1 令和5年度高槻市立図書館の運営状況について
2 「第2次子ども読書活動推進計画」の進捗状況
3 その他
1 次第
2 令和6年図書館年報(令和5年度統計)
3 資料1 御礼状
4 資料2 電子図書館の実績
5 資料3 天神山書庫資料の活用について
6 資料4 第2次子ども読書活動推進計画の進捗状況
7 資料5 おはなし室改修工事
8 資料6 その他(接遇研修、システム更新)
在任委員8名中8名出席につき、本会議は成立。開会に際し中央図書館長より挨拶。
(傍聴の確認と許可)
<案件1>令和5年度高槻市立図書館運営状況について
事務局:(令和6年図書館年報、資料1、資料2、資料3により概要説明。)
会長:案件1についての事務局の説明はこれで終わりました。委員の皆様、ご意見などあれば、お願いしたいと思います。非常にたくさんの説明を受けましたので、急になかなか出てこない部分もあろうかと思いますけれども、事前に資料は見ていただいておりますので、お気づきの点がありましたらどなたからでも結構です。いかがでしょうか。
委員:まず1点お聞きしたいのですが、年報の36ページ。芝生図書館の入館者数のデータで、何かエラーがということをお話しいただきましたけど、データが多く出ているのか少なく出ているのかお伺いしたいのですが。
事務局:私たちが調べたところ、少なく出ているのではないかと考えております。例年であったらもう少し数が上がるはずで、この時期に大きな工事や何かがあったわけではなかったということを把握しておりますので、もう少し全体的に数値が上がるものと考えております。
会長:そうしますと、令和元年と同じぐらいの数字になってくるかもしれないということですか。
事務局:どのぐらいの数になるかは、今からでは来館者数をその時点に戻って把握することが難しいと聞いているのですけど、今調査の最中でして、わかり次第ご報告させていただきます。
委員:その点につきまして1つお伺いしたいことがあります。入館者数というのが、令和元年から比べますと、ある程度コロナ禍を経て戻ってきているということで、令和4年と令和5年を比べますと、増加しているということですけれども、一方の25ページの利用者数推移を見ますと、令和4年と令和5年を比べましても、減少傾向にあると出てきております。この点につきましては何か理由などがおわかりであれば、教えていただきたいのですが。
事務局:確かに数字が下がってきている部分もありますが、これがコロナ禍から数が戻ってきた中で、その後の傾向として増え続けるのか、また横ばいでいくのか、下がるのかというのは、コロナ禍が終わった中での、その行動といいますか行動様式といいますか、人の動き方で左右される部分があるのかな。令和6年、7年の数字を見ていく中で、ちょっと横ばいになるのかな。本当は増えていくのが一番いいのですが、その辺をちょっと見ていくしかないのかなと。今の数字だけを見て、多分これはこういうことだろうというのはちょっと難しいのかなと思います。
会長:確認ですけれども、入館者数というのは独自のセンサーで数えてらっしゃると思いますが、利用者数というのは、来て貸し出しとかを受けた人の数、ということになりますか。来館して本を読むなど滞在型の利用をして、帰られるという方は含まれていないという理解でいいですか。ありがとうございます。他にはいかがでしょうか。
委員:いくつかあるのですが、21ページの「蔵書状況」のところで、中央図書館は整理した図書が多かったということで、大幅に昨年度から蔵書が減ったという説明があったのですけど、家庭地域文庫も、最新の数字では一番下の合計は1万9,530冊。昨年の図書館年報では3万895冊ということになっていて、こちらも大幅に昨年度から蔵書が減っているので、その理由をお聞きしたいです。それともう1つは、23ページの「利用状況」「貸出状況」「月別貸出冊数」のまちごと図書館のところで、月別で出ていますが、2月だけ2万2,979冊と突出して多いので、この理由をもしわかればご説明ください。
事務局:まず1点目のご質問、中央図書館と家庭地域文庫の蔵書数についてのご質問について、回答いたします。4年度と5年度を比較し、5年度の蔵書数が減少しているのは、旧天神山図書館にございます中央図書館と家庭地域文庫の資料について、近年利用のないものや内容の古いもの、また資料が劣化し、貸し出しができない本を整理した結果です。これら整理した資料のうち、リユースできる資料については、52ページに記載しましたリユース本として、幼稚園や公民館など、団体や各図書館のリユースコーナーで市民に提供させていただきました。
事務局:もう1つ質問にございました件で、まちごと図書館の2月の数字が上がっていることについてですけれども、巡回している図書を、公民館、小学校、中学校、子育て支援施設へ配送する時期が2月になっておりまして、この時期に貸し出しをしているということで、2月の数字が上がっております。
委員:わかりました。中央と家庭地域文庫の方でも、ある一定古くなった本を使えるものはリユースという形で譲渡したということですけど、先ほど資料3で、その譲渡先の一覧を出していただいていて、利用されることはいいことだなと思うのですけど、例えば市内で、いわゆる子ども食堂みたいなところも何か所かありますが、そういったところでも児童書の需要というのは一定あるのかなと思うのですが、この譲渡先を、図書館の方でお声掛けしたのかと思いますが、福祉の方でもいりませんかみたいな声掛けみたいのがあったんですか。
事務局:昨年度につきましては、こちらに書かせていただいている関係部署の方に、お声掛けをさせていただいて、例えば子ども未来部であるとか、文化財の方とか小中学校の方にお声掛けさせていただいた状況です。あとコミュニティ、公民館にもお声掛けさせていただいています。ご質問の福祉の関係や他の分野、様々なところがあろうかと思いますが、すべてに一斉に声を掛けたわけではございませんし、まだ天神山書庫にはたくさんのリユース本がございますので、また順次、時期を見て、譲渡先を考えて、周知啓発していこうと考えております。
委員:社協は、一応市内の子ども食堂の関係もあったりするので、そういう所にも声を掛けていただければなと思います。あと1点、図書館年報を見させていただいて、以前に比べて本当にいろんな情報を載せていただいているなあと思うのですけど、その中でちょっと掲載されてないので、あえてお聞きするのですが、私も図書館のホームページで蔵書検索して、市内の図書館にない本について、購入リクエストしようかなと思ったりもするのですけど、大体もう気持ちがせいてしまって、本屋に買いに行ったりすることが多くて、したことはないのですが、年間大体蔵書のない本の購入リクエストというのはどれぐらいあって、それに対してどれくらい購入するのか、あるいはよその図書館から借りたりとかあると思うのですけど、その数字をお聞きしたいと思います。
事務局:蔵書のないものの購入希望の件について回答させていただきます。蔵書のない本で図書館に購入希望された件数は、令和5年度5館合わせて、5,119件です。そのうち購入したのは2,870件、他の自治体から取り寄せたものは2,098件。合計すると4,968件で、全体の約97%の方が、希望された図書を手に取られています。なお、同一の図書に複数の方から希望があった場合に、1冊だけ購入する場合と、複数購入する場合があります。こうした場合は、1件の希望に1件の購入として算出しています。また、購入や相互貸借できなかった図書が全体の3%、151件ありました。その理由は、自己都合によるキャンセルですとか、単行本がご希望ですが、すでに文庫本で所蔵している。また、自費出版など流通していないなどの理由で、キャンセルさせていただきました。
委員:リクエストがあったら、それにほぼ高い割合で応じているということで、非常にいいことだなと思うので、こういうことも1つの情報として図書館年報にも入れたらいいのかなと思うのですけれども、そうするとリクエストがより増えて、図書館としては、ということがあるのかもしれませんけど、図書館利用を増やすという観点では、こういう事例を紹介するのも1つかなと思いました。もう1点ですけど、以前はなかったと思うのですが、56ページ、57ページに職員研修の内容についても記載していただいていまして、その参加図書館名も一番右端にありますが、見ると服部図書館が割合参加されているのかなと思うので、何か理由があるのか教えていただきたいのと、参加人数は書いてあるのですが、正規職員、会計年度の非正規の職員の参加の割合がどんなものなのか教えていただきたいです。
事務局:服部図書館から研修に行っている回数が多いということですけれども、火曜日に開催される研修というのがまず1つ、大きな理由でございます。火曜日が休館の図書館もありますので、服部図書館と小寺池図書館が開館しているという都合もありまして、多いというのも1つあります。それから、服部図書館はティーンズコーナーを持っておりまして、児童系とかティーンズ系に力を入れているところもありますので、そういった理由で児童の研修に参加している回数が比較的多いのかなというところがあると思っております。
会長:あと、非正規の方はいかがでしょう。
事務局:研修に行っているのは職員もですが、非正規の職員といいますか司書、会計年度任用職員が主に行っているという感じになります。
委員:特に正規職員だけが行っているわけでもなく、会計年度任用職員もということですね。
会長:補足として、前回お聞きしたところによりますと、研修に行かれた成果は館内でも情報共有を皆さんでされているとお聞きしていますけれども。
事務局:そうですね。
委員:1つ戻るのですけど、購入リクエストのところですけど、実際に購入希望してから、それがリクエストされた方に貸し出すまで大体どれぐらいの時間がかかるのか教えていただきたい。
事務局:資料にもよりますが、それを購入するかということを担当者で検討しまして、発注という流れになるので、1か月はお時間をいただいている状況です。
会長:相互貸借の方が早い場合もあるということですよね。
事務局: そうですね。
委員:ちょっと補足といいますか、先ほど、家庭地域文庫の蔵書冊数のページにもありましたけど、私たち家庭地域文庫も、譲渡先としてたくさんいただいて、遠隔地のこゆい文庫ですとか、空想ィ文庫ですとか、私のところもそうですけど、資料をだいぶ譲渡していただきましたので、資料3の裏面の譲渡先ところにも書いていただけていたら、大丈夫ですよと言えたのかなと思います。同じく資料3のところですね。大阪府立中央図書館の方に、在架リストを送付するという、そして貴重な資料を譲渡予定とありますが、こちらの方は、高槻市の方で持っているということは考えてはいらっしゃらないということでしょうか。それはどういう理由でしょうか。それと、先ほど購入リクエストのことがありましたが、実際リクエストをして、断られたという事例も幾つか聞きますけれど、リクエストの購入基準といいますか、そうしたものを示していただければ、わかりやすいかと思いますが、そうしたことは各館の方でも、リクエストの基準はこうですよということで、説明はされているのでしょうか。
事務局:まず、家庭地域の譲渡の件ですけれども、資料3の方に載っていないのは、こちらに掲載させていただいているのは令和5年度の実績を載せています。家庭地域さんに譲渡させていただいたのは、令和6年度に譲渡させていただいたというところで、こちらの方には載っていないという状況になります。あと次の大阪府立の譲渡の質問ですけれども、もともと4万7,008冊のリストというのは、除籍をしたリストになりまして、この除籍をした本を活用していただけるようにということで、大阪府立の方にリストをお渡ししております。もしここで府立が必要なものを仰っていただければ、譲渡をさせていただくのですけれども、それ以外に関しては、次は、市民の方にリユースとして譲渡させていただいたり、そのまま廃棄になってしまう資料もあるのですけれども、その中でも、リユースもしくは、この資料3にありますように、希望があればコミュニティさんですとかそういったところに譲渡させていただくことも可能となります。
事務局:リクエストの購入基準については、基本的にはできるだけ利用者の方の求めに応じて購入はさせてはいただいているのですけれども、類似本があったりですとか、流通していない本というのは、基本的には購入はできなかったりするので、そういったものは、お断りさせていただいていますが、できるだけ利用者の求めにお応えするようにはしております。あとは、書き込みをしないといけないようなものは、貸し出しすると書き込まれるということもありますので、そういった本はできるだけキャンセルをお願いしています。
委員:そういったことを窓口で丁寧に説明していただけたら利用者の方も納得できるかと思いますので、そうしたことが多く行われることを望んでおります。
事務局:先ほど申し上げましたようにリクエストがあった分の97%は一応かなっているということもありますので、委員のお耳に入った方の件は、具体にお話いただければ、確認できるかなと思います。
会長:具体的に個別にというのもありますけれども、それ以前にリクエストをされる方に対して、こういうものはお断りしていますというようなことがわかりやすくなるといいな、というお話だったかと思います。よろしくお願いいたします。私からも1点。非常に年々この図書館年報もデータが詳しくなってきて、それも公開されていますから、私たちが高槻の図書館について、時系列でいろいろと調べるのにも、非常に役立ついい資料だと思います。その上で、仕事を増やすと怒られてしまうかもしれないのですけれども、最近省庁の色々な報告書でも概要版というのが、A4サイズ1枚ぐらいでついていたりします。年報の冒頭に、この年の特徴というか、力を入れたことや、動きがあったことをわかりやすく、誰もがここを見たら、この年の高槻の図書館のことが簡単にわかるというようなページを作っていただけると、一般の方がこれを見られてもわかりやすいのではないかと思いました。またご検討いただければと思います。よろしくお願いいたします。
会長:また後の時間で思いついたことがありましたらご質問いただくとしまして、次の案件に進ませていただければと思います。案件2「第2次子ども読書活動推進計画の進捗状況について」事務局から説明をお願いいたします。
<案件2>「第2次子ども読書活動推進計画」の進捗状況について
事務局:(資料4、資料5により概要説明。)
会長:案件2についての事務局の説明が終わりました。みなさんの方からご意見、ご質問などがあればお願いします。できましたら、先ほどご発言のなかった方の中から優先でお願いできればと思います。いかがでしょうか。学校ともかかわる部分が多かったと思います。もし少し時間が必要なようでしたら他の方でも、ご意見のある方お願いいたします。
委員:子ども読書活動推進計画の4ページの職業体験です。非常にいい取組だと思うのですけども、実際に参加された生徒さんからどういう感想が出ているのか、できればお願いしたいのと、6ページの4の人材育成の外国語が母語の子どもの支援で、内容のところにおはなし会の実施、読書相談等といったところで支援を行いますと書いているのですけど、それは先ほど令和5年度というのは10冊購入したということですけど、それはおはなし会だとか相談があった中で、その方の母語の本を買うというような、そういうリクエストがあって買っているかどうか、お聞きしたいと思います。
事務局:ご質問がありました職業体験のことですが、中学2年生がお越しになられまして、1回で4人ぐらいの子どもさんに体験していただいているのですけど、感想としては、窓口を体験していただくので緊張したとか、あと書架に本を配架するということもしてもらうので、図書館特有の配置について、考えながら配架するのがちょっと難しかったとか、もともと本が好きで来ている方はその体験をできてよかったとか、そういう声をいただいております。続きまして、外国語の資料について、リクエストがあって購入しているのかということですが、実際に母語が日本語でない子から直接ご相談をいただいて購入しているというよりは、図書館の方で独自にいろんな方に資料を提供するという使命を持ちまして購入しています。もともと出版件数が外国語資料について、しかも児童書となりますと、年間で買えるもので選べるものが少ないのですが、その中で、こちらで所蔵したほうが良いのかなというものに関して、収集しているというところでございます。
会長:前回継続しかないということを申し上げましたが、今回拡充というのを作っていただきましてありがとうございます。でも拡充は1つしかないなと非常に寂しく思っていますが、5か年計画の2か年目ですから、まだこれからに期待しております。
副会長:小中学校に司書教諭の方を配置していただいて、自分の実感としてはすごく活発になったなあという印象を受けています。授業での活用であったり、多くは総合の授業等で活用させていただいています。貸出冊数も、このことについて増えてきているのかなあと思ったり、それから、司書教諭さんと、図書館で連携する機会って実際増えているのかなあということであったり、それから、具体的に推進校として挙げられている学校なんかの取組がいくつか例として挙げていただけるのであればありがたいなと思います。
事務局:前年度につきましては北大冠小学校と第六中学校、今年度も2か年連続ということで、北大冠小学校と第六中学校が、モデル校に選ばれているということです。頻繁に司書教諭の先生が図書館にお越しになって、授業に活用する本を選んでいただく機会が増えています。連絡便もたくさん使っていただいて、こんな資料はあるのかというご相談を受けることもあります。第六中学校につきましては、令和5年度のモデル校の中で、電子図書館を活用するというのも1つとして実施するということで、第六中学校の1年生から3年生までの図書カードを持っていない子だとか有効期限切れのカードしかない子に対して、図書カードの発行をしまして、電子図書館が読めるようにご協力をしました。朝の読書の時間で電子図書館の活用をされておりまして、生徒の反応としては、学年によったら、30人中20人ぐらいの使用率で電子図書館を、朝の時間の読書で、紙の本でも、自分の家で買った本でも、学校図書館で借りた本でも、どんな本でも持ってきていいのですけども、その中で電子図書館を利用する子というのが、全体の3分の2という学年もあったぐらい利用されているということを聞いております。電子書籍は表紙を見ることができるので、実際に視覚に訴えることができて、子どもたちの好奇心を刺激して、興味を持ってもらえているのかなと思います。また読書に興味がなかった子が電子図書館を使って本を読んでいる子を見て、貸出券を作って欲しいと先生に頼んで、電子図書館の本を読み始めたということで、その後、その子は紙の本へ移行して読書をするようになっているということも聞いているので、きっかけとして新しいツールの電子図書館を通じて、紙の図書へ移行ということもあるのかなと、先生のお話を聞いて、こちらとしてもそのような使用の仕方があるのかなと思いました。
副会長:ありがとうございます。全体の学校がどうかという状況はわからないのですが、100万冊計画をして学校にたくさんの書籍が入ってきたことで、それから司書教諭が来てくださったことで、図書館の利用率というのはぐんと上がりました。その中でやっぱり決まった子という形がすごく多いのと、それからいろんな学校で朝読書という、今言ってくださった取組をしているのですけど、続けて習慣にして、活字に慣れていくという、それが理解力につながったりというところなのですが、なかなか本というものから、やっぱり今の子は離れていてデジタルが強くなっていますので、そういう観点でもすごくいい取組だと改めて感じました。ありがとうございます。
会長:関連してですけれども、同じところの取組の最後に、その研究の成果を市内各小中学校に広めると書いてありますが、その広めるプロセスというか、どのような手段でどういうふうに計画されているのかと言うのは、何かわかることがありましたら教えていただきたいと思います。
事務局:モデル校になった学校は、学校公開という授業がありまして、学校図書館の本や図書館の本を使って、学校図書館を利活用した教科横断的な単元デザインの実現というのも第六中学校は、今年度でされるということです。そういった形で、公開授業において発表されて、いろんな学校さんに、モデル校としての実績といいますか、どのように利用が深まっていったのか、授業でどんなふうに理解が深まっていったのかということを見ていただく機会があります。
会長:はい、ありがとうございます。図書館が担当課のところではないので、どこまで図書館さんがおっしゃられるのかわからないのですけど、令和4年度も実施、令和5年度も実施、どれだけどう実施の内容が濃くなったのかということが全くわからないので、評価のしようがないなと見ていて思うのですね。そういうところが非常に多いので、図書館さんが作ってらっしゃるところは、冊数が比較できるように書いてあるところが多くていいのですけれども、それ以外のところも、ぜひ図書館の方からですね、見るものがわかるように書いて欲しいということをお伝えいただければと思います。切に願っております。よろしくお願いいたします。
委員:モデル校というのが2校目になるかと思います。小学校は北大冠小学校の前に安岡寺小学校、中学校は第六中学校の前に、第四中学校がモデル校として、私も授業を見させていただきました。たくさんの学校図書館に関わるものが、それぞれの発表会に行っていまして、学校図書館といいましても先ほどあったように、普段担任とかをしている司書教諭、それから協力員、今年度からは校区をまたがって活動してくれる支援員、たくさんのものがおります。直接そういう研究会に行かせていただいて、また視点が違う。ですから、新たに関わるものに関しては、教科は担当しないけれども、図書館に来る子どもたちと深く関わりますので、その中で、モデル校が、図書館の皆さんに教えていただいたり、お手伝いいただいたりして、工夫してきたことを広めていく。それは、本校にしてもそこで見てきたものが広がって繋がっています。ですので、今回の北大冠小学校、第六中学校、昨年度に続いて発表されると思うのですけれども、今、学校の中で広まってきているのは前のモデル校であった安岡寺小学校、第四中学校の内容がとても広がっています。さらに、私は昨年度申し上げたかもしれないのですけれども、学校図書館協議会、大阪府全国から繋がるものの中で、高槻市の方の活動もしているのですけれども、その中でも、図書館の利活用という中で、モデル校が一生懸命積み上げてきたもの、例えば、教育課程の中で図書館をどのように利用していくかという表は、モデル校の先行研究として、そこを提出してもらってそこをもとに各校でまたプラスしていって、高槻全体で広げていく、広がっていく、繋がっていくという動きをしております。それらすべて最初のモデル校のときに、図書館の皆さんが一生懸命に指導したり、ご助言していただいたり、ご支援していただいたおかげだと感じております。
委員:資料2ページの3番目ですね、学校でというところで取組のところですが、これ学校司書コロンになっていて、学校図書館支援員、読書活動協力員とあるのですけど、これは学校司書というのは、支援員・協力員という意味なのか、先ほどの司書教諭が配置されてあって、司書教諭と学校司書と支援員と協力員というのはどのような関係にあって、また図書館とはどういう繋がりで連携してらっしゃるのか、よくわからない部分がありますので、ご説明していただけたらと思います。
事務局:今のご質問ですけれども、2ページの取組のところを見ていただきますと、校長のリーダーシップのもとの説明の一番下段ですね。※で、学校司書で学校図書館支援員、読書活動協力員と書いてありまして、学校司書とは学校図書館支援員と読書活動協力員を指しております。司書教諭は学校の先生で、表の実績では、その役割の方で書かれていると思います。
会長:図書館との関係で、どういう役割分担というか、関係性を持ってお仕事されているのかというご質問だったと思うのですけど。
事務局:図書館との役割の分担のお話ですけれども、それは各学校の学校長の先生が業務分担を各学校でされておられますので、図書館の方で、その役割がどう分かれて、どうされているのかというのを把握するものではなく、しておりません。
会長:例えば図書館にこられる方というのは、どちらが多いということはありますか。
事務局:協力員の方が来られる場合もありますし、支援員の方がこられる場合もありますし、司書教諭の方が来られる場合もあります。それは各学校の校長先生のリーダーシップのもとで、事務分掌を決められていますので、そこでの取り決めかと思います。
委員:名称のところで混乱しているのですが、支援員、協力員というのはボランティアですか。
事務局:採用については教育委員会の教育指導課の方になりますが、こちらで確認しているところによりますと、学校図書館支援員というのが、会計年度月額制の職員となっておりまして、週4日勤務で学校図書館の業務を司書教諭の補佐をするという役目をされているのかなと思っております。読書活動協力員という方は、会計年度職員の時間額制の職員になりまして、小学校につきましては週4日の勤務になっておりまして、中学校については週2日の勤務で、司書教諭を補助し図書の整理や貸し出しを行う人ということで募集がされております。
委員:確か年度末に学校司書の募集があって、資格が必要だと言われているので、学校司書という名称が使われてそのように統合されたというのは非常に素晴らしいと思って見ていたのですけれど、その学校司書イコール支援員、協力員と考えてよろしいのでしょうか。
事務局:こちらの年報については、令和5年度の実績になっておりまして、まだ委員の言われている校区学校司書が採用される前の情報になります。令和6年度6月より校区学校司書というのが導入され、こちらは会計年度月額制の職員になっておりまして、司書または司書教諭の免許が必要でございます。勤務条件が週4日となっておりまして、中学校を拠点に、校区の小中学校で学校図書館の整備運営や、児童生徒への読書指導、学習指導の支援などを行う。こういう内容で採用されているとお聞きしております。
委員:ということは、これは令和5年度の資料ということで学校司書の役割は、支援員・協力員が担っていたということでよろしいですね。
委員:モデル校の話を聞いて、モデル校を選んだということは、どんどん広めていかないと、これは多分、教育指導課が担当のところなので、聞いてもあれかなと思ったのですが、結局モデルを選びましたよとやっていたら、その場で止まっちゃうので、どんどん広げていかないと、いつまでたってもモデル校をやっていても仕方がないと思います。それから、電子書籍の話ですけど、実際、使用感みたいなことをよく周りの保護者とかで話すのですが、やっぱり借りようと思ったら、1年先やとかみたいなんですよ。いいものがあるのに。それが結局使用回数になっているのか予約回数になっているのかわかんないですけど、とりあえず本の借りられる数を増やしていかないと1年先、いつ借りられるのだろうって、キャンセル待ちみたいな状態になっているので、それは改善できたらして欲しいなっていうのと、あと、資料5ですが、できたら完成予測図の方がよかったなっていう、それぐらいです。
委員:デイジー図書をボランティアで製作しているので、デイジー図書とか障がいのある方のところがすごく興味があるのですけれども、この中で、デジタルの図書のダウンロード数も国会図書館ですごく驚異的に増えているという、すごくやりがいがあってそれもコピーとか本のコピーとかをしていただくのも、すべていつも小寺池の司書さんにすごくお世話になっています。あと、障がいのある子どもさんには聞いていただきたいなということで、ボランティア一同、児童書の音訳とか、あと性教育の音訳とかもしていますので、また積極的に図書館の方で学校の方に周知していただきたいなと思っています。あと、ソフトが結構使いこなすのが難しいので、また、図書館の音訳のボランティアもだんだん高齢化してきています。60代が若手の方になってしまっているので、今年度は対面の朗読ボランティアの講座がなかったのですけれども、その講座を終えていないと音訳ボランティアに進めないので、できるだけまた講座をしていただきたいなと思っていますのでよろしくお願いいたします。
会長:はい。ありがとうございます。それでは、案件1、2と終わりました。案件3、その他について事務局からお願いいたします。
<案件3>その他について
事務局:(資料6により概要説明。)
会長:はい。ご説明ありがとうございました。この件に関して、よろしいですか。それでは、予定されていた案件は以上でございます。最後に事務局から何かございますか。
事務局:それでは図書館協議会閉会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げたいと思います。本日は本当にありがとうございました。貴重なご意見をたくさんいただきました。最初のごあいさつの中でも申し上げましたけれども、図書の活用というのが一番大事なのかなと思っています。協議会の今の説明の中でありましたけれども、本を10万冊ほど減らしました。減らしましたけど、まだ150万冊の図書を持っています。これは他市の図書館と比べてもまた3、40万冊要するに多い。高槻市の1つの特徴となっています。ですからこの多い図書を、資料を活用しないともったいない。いかにこう活用していくかということが、与えられた課題と思っています。またいろいろご意見をいただきながら、頑張っていきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。本日はどうもありがとうございました。
会長:それではこれをもちまして、令和6年度第1回高槻市図書館協議会を閉会いたします。皆様本当にありがとうございました。
(以上)