本文
皆さんこんにちは、健康福祉部長の根尾です。
市内でも桜が咲き始めました。昨年までは新型コロナの影響もあり、お花見など多数の人が集まる場への参加を自粛されていた方も多いのではないでしょうか。今年は、久しぶりのお花見を楽しめるとよいですね。
さて、今回は、去る2月22日、本市、学校法人大阪医科薬科大学、一般社団法人高槻市医師会、一般社団法人高槻市歯科医師会、一般社団法人高槻市薬剤師会の5者で連携協定を締結した「健康医療先進都市」の取組についてご紹介します。
令和6年2月22日の調印式の様子
当日の様子は、4月20日からケーブルテレビ「情報BOXワイドたかつき」で放映予定ですので、ぜひご覧ください。
令和6年度の施政方針で、全ての市民が健康でいきいきと暮らすことができ、質の高い医療・介護が受けられる「健康医療先進都市」を推進するため、施策の更なる充実と、その積極的な発信に取り組むことを位置づけました。この「健康医療先進都市」とは、端的に言うと、高槻市の医療体制が全国に誇るべき充実度であることを表現したものです。
市民の皆さんに、その医療体制が、長年、関係機関の皆さんが連携・協力して、一丸となって築いてきたものであることを知ってほしい、再発見していただきたい。また本市の充実した医療体制や先進的な取組をPRすることで、市外の皆さんにも「健康医療先進都市たかつき」の魅力を知っていただきたいと思っています。
特に知ってほしい、高槻市の長所は次の3点です。
市内には、「かかりつけ」となる病院、医科・歯科診療所(クリニック)が約500施設、薬局は約170施設もあります。また、かかりつけ医を後方支援する「地域医療支援病院」が5施設、高度医療を担う特定機能病院、次世代のがん治療法「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の臨床・研究施設も所在しています。
365日体制で平日夜間から深夜にかけて急な発熱やケガ等の応急診療を行う高槻島本夜間休日応急診療所、入院等を必要とする症状の重い患者に対応する二次救急病院が11施設、命に危険のある重篤な患者に対応する救命救急センター、小児救命救急センターが所在しています。
長年の市民一人一人の健康づくりの心がけにより、がん検診の受診率は、大阪府平均、全国平均を上回り、特に子宮頸がん検診は、全国の政令市や中核市で1位(令和3年度)となっています。このほか、「健康づくり推進協議会」をはじめ、市民団体、事業者等が健康づくりや食育の推進に向け、連携・協力して様々な取り組みを進めてきたことや、市民の皆さんの高い健康意識と充実した医療体制で、高槻市民の健康寿命は、女性が大阪府内4年連続1位、男性が府内5位と府内トップクラスになっています。
詳細や、その他の様々な取組については、以下のページにまとめているので、ぜひ一度、ご覧ください。
健康医療先進都市の推進
さて、本取組の一環として、高度医療を担う特定機能病院の大阪医科薬科大学病院、「かかりつけ」を後方支援する地域医療支援病院の5病院(高槻病院、北摂総合病院、高槻赤十字病院、第一東和会病院、みどりヶ丘病院)、次世代のがん治療拠点施設の大阪医科薬科大学関西BNCT共同医療センターの紹介をケーブルテレビ市広報番組「情報BOXワイドたかつき」で、今後7回にわたって放送予定です。濱田市長が各機関を訪問して、その取組や強み等を伺いながら紹介するなど、地域の医療機関についてより深く知っていただける内容を予定していますので、ぜひご覧ください。
今回、特集する病院以外にも、救急等を担う急性期病院と連携して、患者さんの回復期、慢性期を支える病院、患者さんの社会復帰を支援する精神科病院、身近な「かかりつけ」として、また、個別の疾病に応じた専門医療を提供する病院があります。
市内17病院の地図
地域に根差した各病院が得意分野を伸ばし、切磋琢磨し、ときには補い合いながら医療提供が行われてきたからこそ、この充実した医療体制があるものと考えています。
さらに、令和6年度は、連携協定の締結を記念し、「健康・食育フェア&健康たかつき21シンポジウム」を拡充して開催予定です。詳細は「たかつきDAYS(広報たかつき)」などでお知らせしますので、ご参加ください。
この誇るべき医療体制は、市、関係機関だけでなく市民の皆さんも含めて、地域全体で一体となって、守り、そして、発展させていくものと考えています。
各医療機関がその機能を十分に発揮するためには、医療機関の適正受診に関する次の3点について、市民の皆さんのご協力が必要です。
かかりつけ医をもちましょう
高槻島本夜間休日応急診療所
救急医療相談窓口
市民の皆さんにおかれましては、これまで以上に、「健康医療先進都市たかつき」を支える地域の医療・介護従事者と信頼関係を築き、いつまでも健康でいきいきと暮らせるよう、健康増進や介護予防に取り組んでいきましょう。
根尾 俊昭
1965年(昭和40年)、大阪府生まれ。2020年(令和2年)4月から現職。趣味はドラマ・映画鑑賞。