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高齢者の誤飲・誤食事故に注意してください
高齢者は、視覚や味覚の衰えなどの身体機能の低下や、認知症により十分な注意を払えなくなる、取り違えや思い込みが起こりやすくなる等の理由で、誤飲・誤食事故のリスクが高まると考えられます。
場合によっては重篤な健康被害を生じるおそれもありますので、高齢者のいる御家庭では日頃から以下のようなことに注意しましょう。
注意するポイント
薬のPTP包装シートは1錠ずつに切り離さない
PTP 包装シートが1錠ずつに切り離せないよう横または縦の一方向にのみミシン目が入っているのは誤飲を防ぐためです。1錠ずつに切り離してはいけません。
食品や薬とそれ以外のものは分けて保管する
食品や薬と間違えて口にしてしまうという事故が見られます。食品、薬、それ以外のものはそれぞれ分けて保管するようにしましょう。特に、食品に似た外観など、取り違えやすいものは注意しましょう。
食品以外のものを食品用の容器に移し替えない
食品用の容器に移し替えたために誤飲・誤食してしまう事故が見られます。食品以外のものをペットボトルや湯のみなど食品用の容器に移し替えてはいけません。
認知症の方の手が届く所に不要なものや危険なものを置かない
認知症の方や判断力が低下している方は、思いがけないものを口に入れてしまうことがあります。家族や介護する人は家庭用品等の使用や保管に十分注意し、認知症の方の手の届く所に不要なものや危険なものを置かないようにしましょう。
消費者庁公表資料 高齢者の誤飲・誤食事故に御注意ください! (PDF:200.3KB)
誤飲・誤食事故が発生した場合の対処
万が一、誤飲・誤食事故が発生した場合は、直ちに患者の状態や誤飲したもの・量を確認した上で、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
また、吐物が気管に入ってしまうことや、吐かせることで症状が悪化することがありますので、むやみに吐かせないようにしましょう。
公益財団法人日本中毒情報センター「中毒110番」
医薬品、化学物質(たばこ、家庭用品など)、動植物の毒などによる中毒事故への対処についてのアドバイスを受けることができます。
連絡先(24時間対応、通話料は相談者負担)
072-727-2499(大阪中毒110番)
072-726-9922(たばこ誤飲事故専用電話)
公益財団法人日本中毒情報センター 中毒110番<外部リンク>
休日・夜間に受診可能な医療機関
いざという時に慌てないためにも、日頃から連絡先を確認しておきましょう。
救急車の要請
緊急に病院に行く必要があると思った時は迷わず救急車を要請しましょう。
関連リンク
消費者庁ホームページ<外部リンク>