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市販薬の過量摂取(オーバードーズ)について

ページID:102811 更新日:2025年8月27日更新 印刷ページ表示

市販薬の過量摂取(オーバードーズ)とは?

市販薬の過量摂取とは、薬局やドラッグストアで購入できる風邪薬や咳止めなどの市販薬を大量・頻回に服用することです。「オーバードーズ」「OD」とも言われます。

市販薬は適切に使用すれば治療目的どおりの効果を得られますが、過量に服用すると有害な事象が生じることがあります。また、成分によっては依存症があることも忘れてはいけません。軽い気持ちで始めても、自分の意志ではやめられなくなってしまう可能性があります。

過量摂取により亡くなってしまう事例が発生するなど、近年、このオーバードーズが深刻化し社会問題となっています。

                  あなたと、あなたの大切な人がのみこまれないように。

あなたと、あなたの大切な人が、飲み込まれないように。<外部リンク> 

一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>

オーバードーズが身体に及ぼす影響

医薬品は少しの量で身体に大きな作用を起こします。たくさん飲んでしまうと、身体に大きなダメージを与えてしまいます。

例えば、風邪薬をたくさん飲みすぎると、肝臓が壊れてしまったり、死んでしまうおそれもあります。

オーバードーズを行い、救急搬送された方の調査では、吐き気や嘔吐、腹痛等の消化器症状や、意識障害や不穏興奮、イライラ等の中枢神経症状がありました。また、ふるえや頭痛、耳鳴りといった神経症状、不整脈等の循環器症状も見られました。(出典:救急医療における薬物関連中毒症例に関する実態調査:一般用医薬品を中心に(2022年)より)

特に、薬局やドラッグストアで買える市販薬には、いろいろな成分が含まれているため、たくさん飲んで中毒になった時に、作用が影響し合って、原因がわからなくなる場合があり、治療がとても難しくなってしまいます。

医薬品は用法・用量を守り、正しく使いましょう。

くすりの正しい使い方

オーバードーズの背景

「オーバードーズ」は10代・20代の若年者を中心に増加しており、過去1年以内に市販薬の乱用経験のある割合が高校生では約60人に1人、中学生では約55人に1人というデータもあります。市販薬は身近に買えることや、SNSにおける情報交換等も、若年者に広まる要因の一つといえます。高校生や中学生では女性が多い、社会的孤立を感じているなどの特徴があるとされています。

その背景には、家庭や学校等で感じている「つらい気持ち」があると言われています。いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立など、深刻な問題が潜んでいる場合もあります。これらを和らげるために市販薬に頼ってしまうことが考えられます。


市販薬の乱用の状況

市販薬の過量摂取を行うことで、沈んだ気持ちを和らげようとしますが、これらは一時的なものです。その後は逆に不快な気分になることから、再び気を紛らわせようとして、オーバードーズを繰り返してしまいます。

1人で抱え込まずご相談ください

オーバードーズがやめられない方は、一人で抱え込まずご相談ください。

また、ご家族の方も、本人が何に悩んでいるのかを探り、一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことが必要ですが、自分たちだけで解決しようとしてうまくいかず、こじれてしまうこともあります。相談窓口へご相談ください。

こころの健康相談 - 高槻市ホームページ

大阪府こころの健康総合センター<外部リンク>

厚生労働省 まもろうよ こころ(SNSでの相談もできます)<外部リンク>

啓発資材

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薬剤師、登録販売者のみなさまは、以下のページをご覧ください。

市販薬の過量摂取(オーバードーズ)について(薬剤師・登録販売者の方へ)

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