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ひと月10万円! 子どもはスマホ通話料が有料と知らない!?
中学生の子どものスマートフォンで、ひと月で10万円の通話料の請求が来たというご相談が寄せられました。子どもに確認すると、「スマホの通話料が有料だとは知らなかった」と言います。
何人かの中高生に確認すると、通話料が有料だと知らない子どもが少なくないことが分かりました。
事例
中学1年生の息子にスマホを買い与えました。
ペアレンタルコントロールや、LINEの利用時間の設定などを行い、使い過ぎや課金トラブルの対策も行ったつもりでした。
ところが先月、10万円の請求が来ました。利用状況を確認すると、40時間も通話していました。驚いて息子に確認すると、「LINEの利用時間の制限がかかったから、そのあとは電話で通話していた。スマホの通話が有料とは知らなかった」と言います。私は、通話料が有料なのは常識だと思っていたので、わざわざ説明していませんでした。
通信会社に未成年者取消を依頼しましたが、認められないと回答がありました。
アドバイス
今の子どもは、スマホを持った時からLINEなどアプリの「無料通話」を利用していることがほとんどです。そのため、スマホの通話料が有料という認識がない子どもも少なくないようです。
そのような状況で、保護者が無料通話アプリの利用時間の制限を設定すると、子どもは通話時間が足りないので、有料とは思わずスマホの電話で長時間通話をし、料金が高額になるようです。
大人の感覚からすると珍しいケースのように感じますが、中高生に話を聞くとよくある話だといいます。
- 子どもにスマホを与えるときは、どんな時に料金が発生するのか説明し、使い方のルールを決めましょう。
- 子どものスマホは、ペアレンタルコントロールの機能を利用して保護者がアカウントを管理しましょう。
- 保護者のアカウントに決済完了メールが届くよう設定し、メールや料金明細を日頃からチェックしましょう。
- 各通信会社には、通話料が一定額になるとメールでお知らせするサービスがあります。必要に応じて設定しましょう。
ペアレンタルコントロールについては、下記のページをご覧ください。
高額請求に注意!子どものスマホにペアレンタルコントロールを
困ったときはご相談を!
- 消費生活センター(電話:072-682-0999)へご相談ください。
- 消費者トラブルFAQ(国民生活センター)<外部リンク>
トラブルへの対処方法をキーワードから検索できます。 - 消費者ホットライン「188(いやや!)」
お住まいの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

