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リチウムイオン電池の膨張、発煙・発火に注意

スマートフォンやタブレット端末、モバイルバッテリーなど、生活に欠かせないさまざまな機器に使われているリチウムイオン電池。
充電して繰り返し使用でき、高容量・小型・軽量という特徴がある一方、カバンに入れていたモバイルバッテリーから発煙・発火したという事故も起きています。
国民生活センター:リチウムイオン電池の膨張、発煙・発火に注意(PDF:251KB)
事例
5年ほど前に購入した電動アシスト自転車。生活習慣が変わり自転車に乗らなくなったので、バッテリーは本体から外して物置に保管していました。
先日、1年ぶりに自転車に乗ろうとバッテリーを物置から出したら、大きく膨らんで破裂していました。メーカーに問い合わせると、製品不良ではなく経年劣化と言われましたが、そうなのでしょうか。
アドバイス
リチウムイオン電池は、使用していなくても少しずつ自然放電します。事例のケースでは長期間使用しなかったため「過放電」という状態になり劣化が進んだと考えられます。
リチウムイオン電池などを使用した家電製品を安全に利用するためには、取扱説明書をよく読み正しく使うことが大切です。
なお、使用済み小型充電式電池の処理方法については、小型充電式電池(ニッカド・ニッケル水素・リチウムイオン電池)のページをご覧ください。
リチウムイオン電池の事故を防ぐために
1 製造販売元や型式・仕様が不明確な商品の購入は避けましょう
電気用品安全法に適合していない充電器やモバイルバッテリー等の事故が発生しています。
製造販売元や型式・仕様が明示された商品を購入しましょう。
充電器やモバイルバッテリーについては、「PSEマーク」が表示されていることも確認しましょう。
2 充電端子に異常を感じたら使用を中止しましょう
変形、水濡れした充電端子は使用しないようにしましょう。
充電端子に発熱や異臭、充電できないなどの異常がみられた場合は、直ちに使用を中止しましょう。
3 リチウムイオン電池に膨張がみられたら使用を中止しましょう
リチウムイオン電池は充電・放電の繰り返しなどにより膨張することがあります。
発煙・発火につながる可能性もあるため、膨張がみられた場合は使用を控え、交換するか適切に廃棄しましょう。
4 接続する機器の仕様に合った充電器を使いましょう
充電器の定格出力を超える機器を接続すると、充電器が高温になることがあります。
接続する機器の仕様に応じて、適切な充電器を使用しましょう。
5 熱がこもる環境に置かないようにしましょう
リチウムイオン電池を搭載した機器は、使用中や充電中に発熱します。ポケットや布団の中などの熱がこもる環境ではさらに高温になり、場合によっては低温やけどを負うおそれもあります。
熱がこもる環境に置かないようにしましょう。
参考
- 国民生活センター:【くらしの危険 No.362】リチウムイオン電池の事故を防ぐ(PDF:1.23MB)
- 国民生活センター:【消費者トラブル解説集】モバイルバッテリーにPSEマークがついていなかった<外部リンク>
- 消費者庁:リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう - 身に着ける、持ち歩く製品にも使用されています -<外部リンク>
- 経済産業省:電気用品安全法(PSEマーク)<外部リンク>
困ったときはご相談を!
- 消費生活センター(電話:072-682-0999)へご相談ください。
- 消費者トラブルFAQ(国民生活センター)<外部リンク>
トラブルへの対処方法をキーワードから検索できます。 - 消費者ホットライン「188(いやや!)」
お住まいの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

