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緊急事態!市内の特殊詐欺の被害が5億円超え
被害急増 若い世代にも広がる被害
全国の被害状況
警察庁によると、全国的に特殊詐欺被害は増加していて、すでに前年の認知件数を大幅に超えています。特に、被害額は7月末時点で前年を超えていて、被害の高額化が問題になっています。被害増加の主な理由は、オレオレ詐欺の手口の一つ「ニセ警察詐欺」の急増です。
認知件数 22,657件(前年同期比 +6,210件 +37.8%)
被害額 1,096億7千万円(前年同期比 +607億9千万円 +124.4%)
ニセ警察詐欺の認知件数 8,681件(特殊詐欺全体の38.3%)
被害額 748.6億円(特殊詐欺全体の68.3%)
ニセ警察詐欺は、警察官をかたり「あなたの口座が犯罪に使われている」「逮捕状が出ている」などと言って不安にさせ、「口座の確認が必要」とインターネットバンキングに誘導する手口で、被害者は30歳代が最も多く、他の手口に比べて若い世代の被害が多いのが特徴です。詳しくは 詐欺です!警察を名乗る電話に注意! をご覧ください。
参考:警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ/発生状況<外部リンク>
大阪府の被害状況
大阪府でも10月末時点で件数・被害額ともに過去最多となり、緊急事態となっています。全国と同様にニセ警察詐欺の被害が増えていて、特に若い世代の被害が増えています。そのため、特殊詐欺被害者に占める高齢者の割合が、令和3年は92%でしたが、令和7年10月末時点では54%にまで減少しています。とはいえ、まだまだ被害者の過半数は高齢者です。引き続き警戒してください。
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大阪府の特殊詐欺被害(令和7年10月末時点、速報値)
認知件数 2,774件(前年同期比 +584件 +27%)
被害金額 102億4千万円(前年同期比 +55億6千万円 +119%)

参考:大阪府警察:大阪府内の特殊詐欺発生状況<外部リンク>
高槻市でも被害が急増
被害状況
高槻市の特殊詐欺認知件数は、令和7年は10月末時点で、認知件数110件、被害額5億1千万円と過去最多の被害となっています。〔大阪府警察データ、令和7年10月末時点、令和7年は速報値〕
認知件数 110件(前年同期比 +39件 +55%)
被害額 5億1千万円(前年同期比 +4億1千万円 +410%)
手口別被害状況
市内の10月末時点の被害は、認知件数はオレオレ詐欺40.9%、次いで還付金詐欺が31.8%となっています。ところが、被害額でみると、オレオレ詐欺72.6%、還付金詐欺が14.6%となっており、本市においてもニセ警察詐欺を含むオレオレ詐欺の被害件数が増加、被害額の高額化が顕著になっています。
被害にあわないために
特殊詐欺被害の99%は1本の電話から
警察庁によると、特殊詐欺の当初接触ツールの99%が電話で、その多くが国際電話番号からです。
今は、高齢者だけが狙われているのではありません。ニセ警察詐欺の被害は30歳代が最多となっており、全ての世代で被害にあう可能性があります。あなた自身を特殊詐欺から守るため、電話の対策をしましょう。
- 知らない番号からの電話には出ないようにしましょう
- 電話でお金の話は”詐欺”を疑いましょう
- 警察からLINEやビデオ通話で連絡すると言われたら、それは”詐欺”
- 警察からネットバンキングの口座番号やパスワードを聞かれたら、それは”詐欺”
固定電話の対策
固定電話がきっかけになる場合、被害者の多くは高齢者です。
国際電話の休止を申請するなど、対策を行うことで被害を防ぐことができます。詳しくは 今すぐ固定電話の特殊詐欺対策を! のページをご覧ください。
スマートフォンの対策
スマートフォンへの電話がきっかけになる場合、被害者の多くが生産年齢世代で、特に20から30歳代の被害が増加しています。すべての世代で警戒が必要です。
- 携帯電話の発着信設定を活用しましょう
- キャリアの着信拒否サービスや電話着信規制アプリを活用しましょう
- 折り返しの連絡をするときは、公式ホームページ・公式アプリから行いましょう
困ったときはご相談を!
電話でお金の話が出たら、いったん電話を切って、家族や消費生活センターなどに相談しましょう。
少しでもおかしいなと思ったら、お金を振り込む前に、すぐご相談ください。
- 警察相談専用電話「#9110」
- 高槻警察署(電話:072-672-1234)
- 消費生活センター(電話:072-682-0999)


