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令和4年度 高槻市感染症発生動向調査委員会議事録(令和5年2月17日)

ページID:088615 更新日:2023年3月24日更新 印刷ページ表示

会議の名称

令和4年度 高槻市感染症発生動向調査委員会

会議の開催状況

日時:令和5年2月17日(金曜日)15時から16時05分
場所:高槻市保健所
公開の可否:可(一部否)
出席委員:浮村委員長、黒川副委員長、恒松委員、片山委員、河本委員、大西委員、森定委員

次第

1 開会

2 報告事項

 (1) 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱改正について
 (2) 感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について
 (3) 高槻市感染症サーベイランス事業の実績について
 (4) 感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績等について

3 その他

4 閉会

配付資料

・次第

・委員名簿

・配席図

・資料1 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱 資料2 令和4年高槻市感染症発生動向調査実績等報告資料

・参考資料1 審議会等の会議の公開に関する指針 参考資料2 高槻市感染症発生動向調査委員会規則

担当課

保健予防課

審議の内容

1 開会

事務局:定刻となりましたので、令和4年度高槻市感染症発生動向調査委員会を始めさせていただきます。皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。議事に入るまでの間、進行を務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

・ 保健所長の挨拶

・ 委員紹介

・ 配布資料の確認

・ 傍聴希望者について(傍聴希望者なし)

2 報告事項

(1) 高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱改正について

委員長:まず、高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱改正について、事務局から報告をお願いします。

事務局:(資料1の高槻市感染症発生動向調査事業実施要綱改正について報告)

資料1をご覧ください。令和4年10月に感染症サーベイランスシステムの変更に伴い、厚生労働省からの「感染症発生動向調査事業実施要綱」一部改正通知に基づき、高槻市の実施要綱及び別表を改訂いたしましたので、ご報告いたします。

第4条(実施方法)をご覧ください。第1項では、届出基準等通知に基づき診断した医師は保健所に届出を行うものとするとありますが、この届出方法について、「感染症サーベイランスシステムの入力により行うことを基本とするが、感染症サーベイランスシステムの入力環境がない場合には、Fax等により行う。」と具体的な届出方法を記載させていただきました。

2ページをご覧ください。第2項では、新型コロナウイルス感染症または再興型新型コロナウイルス感染症について「届出はHER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)入力を基本とするが、入力環境がない場合は、Fax等により行う」と届出方法を新設させていただきました。

別表につきましては、新型コロナウイルス感染症、再興型感染症に分類番号を追記いたしました。

 

(2) 感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について

委員長:感染症発生動向調査事業の全数把握疾患の実績等について、事務局から報告をお願いします。

事務局:(資料2の令和4年高槻市感染症発生動向調査実績等の1ページから8ページを報告)

1から5類感染症について、資料の令和4年高槻市感染症発生動向調査実績等の1ページをご覧ください。結核を除く1から5類全数把握疾患の実績について報告いたします。

1類及び結核を除く2類の患者発生はありませんでした。結核につきましては、後ほど詳細を報告いたします。

3類感染症ですが、腸管出血性大腸菌感染症の患者が7件、無症状病原体保有者が6件の計13件でした。

続きまして4類感染症ですが、つつが虫病が1件、日本紅斑熱が1件、レジオネラ症が5件の報告がありました。

続きまして5類感染症ですが、アメーバ赤痢が3件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が14件、クロイツフェルト・ヤコブ病が1件、劇症型溶血性レンサ球菌感染症が3件、後天性免疫不全症候群の患者が3件、無症状病原体保有者が1件の計4件、侵襲性肺炎球菌感染症の患者が8件、感染症死亡者の死体が1件の計9件、水痘(患者が入院を要すると認められるものに限る。)が3件、梅毒の患者が24件、無症状病原体保有者が3件の計27件、ウイルス性肝炎が1件、急性脳炎が3件、破傷風が1件でした。

令和3年に報告のなかった感染症としては、後天性免疫不全症候群、ウイルス性肝炎、急性脳炎、破傷風になります。

梅毒につきましては後ほど詳細をご報告いたします。

 

続きまして、2ページをご覧ください。結核についてご報告いたします。

まず「(1)結核罹患率の推移」につきまして、令和3年、全国の罹患率が9.2と10を下回り、日本は結核の低蔓延国となりました。大阪府の罹患率は13.3と、全国に比べ高い状況は続いていますが、ワースト1位を返上しております。高槻市については、平成29年以降は減少傾向にあり、令和3年に10.2、令和4年は暫定値で6.9となっています。

次に「(2)高槻市保健所管内の新登録結核活動性分類別の推移」をご覧ください。

新登録患者数は平成29年以降減少が続いており、令和4年は24人でした。肺結核喀痰塗抹陽性者の人数については、令和3年は12人、令和4年は13人とほぼ横ばいでしたが、新登録患者数の減少に伴い、令和4年の割合は54.1%と、増加しております。ほか、肺結核その他の菌陽性が5人、肺外結核が6人、潜在性結核感染症が7人となっております。

続きまして、次の3ページ 「(3)新登録結核患者の年代別推移」をご覧ください。

本市においては、平成20年以降、新登録結核患者のうち70歳以上の高齢者が常に半数以上を占めており、令和4年は79.1%となっております。本市では高齢者結核の早期発見・早期治療につなげられるよう、介護施設等を対象にパンフレットやポスターを配布して啓発するなどの取り組みをしております。

つぎに、過去3年間の新登録肺結核患者のうち喀痰塗抹陽性患者の状況を掲載しております。(1)年代別推移では、令和4年70歳以上の割合が69.2%と、やはり高齢者世代が多くを占めています。20歳代の患者の発生が1例ありましたが、こちらはベトナムより来日した患者になります。次に4ページの (2)職業別では、高齢者層に偏っていることに伴い、無職が最多を占めております。また先ほど年代別推移でお伝えしました20歳代の患者は、多数の接触者健診が必要となりましたが、集団感染には発展しませんでした。(3)結核治療歴の有無について、令和2年、3年、4年は治療歴のある患者の発生はありませんでした。(4)感染危険度別にみますと、令和2年、3年、4年と、G3号以降での発見例が4から5割発生しております。症状が出現して受診した時には感染性が高い状態であった事例もあったため、早期発見、早期治療が重要であると考えます。(5)患者発見方法ですが、例年、患者が医療機関を受診して発見されるケースが大半を占めています。(6)初診から診断までの期間を記載しております。初診から診断まで1ヶ月未満の割合は、令和2年は100%と、全数が早期診断されておりましたが、令和3年は75.0%、令和4年は53.8%と、低下の傾向にあります。

今後も、結核の低蔓延化に向け、普及啓発やDOTS(直接服薬監視下短期化学療法)支援等の結核対策の充実を図っていきたいと思っております。以上で、本市結核の概要説明とさせていただきます。

 

続きまして、昨年より流行の梅毒について報告をさせていただきます。それでは、5ページをご覧ください。昨年、全国的に届出件数が著しく増加した梅毒ですが、実際は令和3年より増加傾向に転じております。表1に国、大阪府、高槻市の件数を記載しております。令和3年は国7,978件・大阪府864件・本市は18件でしたが、令和4年は国12,966件・大阪府1,747件、本市27件となっております。本市においては、表には記載しておりませんが、男性17名、女性10名、年齢は10代から80代と幅広い世代で感染が確認されています。年代別で20代が7名と一番多く、次いで30代6名、50代5名となっております。

厚生労働省は梅毒の増加を受けて、平成31年1月1日より、発生届の記載項目に、性風俗産業の従事歴、利用歴などが追加されました。本市の27名に関しては、性風俗産業に従事していた歴ありが3件、利用歴ありが6件でした。グラフ1では、2017年(平成29年)から2022年(令和4年)の6年間における全国と大阪府の発生数の推移をグラフにしております。全国を棒グラフ、大阪府を折れ線グラフで示しております。令和3年から4年にかけて全国、大阪府ともに著しく増加しております。グラフ2では、高槻市における2017年(平成29年)から2022年(令和4年)の6年間における男女別報告数の推移をグラフにしたものです。平成29年は女性の報告はありませんでしたが平成30年以降は女性の報告数も半数近く占めています。今回の資料に記載しておりませんが、感染経路については、異性間の性的接触が9割以上を占めています。令和4年の本市での発生27名については、感染経路について、重複ありの報告で性的接触同性間が1名、異性間が21名、不明が6名でした。梅毒の流行が男性の同性間の性的接触によるものから、異性間の性的接触によるものへ拡がっていると考えられますので、今後は、異性間の性的接触に関する対策、若年層や壮年期への啓発が必要であると思われます。以上が梅毒に関する報告になります。

 

続きまして新型コロナウイルス感染症に関する報告をさせていただきます。6ページをご覧ください。

陽性者数累計についてご説明させていただきます。令和4年9月26日以降全数把握の見直しが行われ、発生届の届出対象者が4類型(1.65歳以上、2.入院を要する、3.新型コロナ治療が必要な重症化リスクあり、4.妊婦)に絞られました。届出対象外の方はご自身で陽性者登録センターへ登録していただくことになり、自己検査で陽性者登録センターに登録いただいた件数や医療機関から件数の報告をいただいた数等で陽性者数を把握しております。高槻市での1月末現在の累計は96,845人です。大阪府では2,768,354人、日本全国では32,532,905人です。本市でこれまでお亡くなりになられた方は235名で、人口10万人当たりの死亡者数はいずれの波においても大阪府全体より低く第1波から第6波では41.4人、第7波では8.6人、第8波では17.1人となっております。日本全国についてはご参照ください。つづきまして7ページをご覧ください

各波における性別・年齢別発生状況についてご説明させていただきます。男女比はばらつきはあるものの、どの波においても大きく男女差はありません。年代別ですが、第2波までは、20歳から30歳代の若年者が多いですが、第3波、第4波ではクラスター発生に伴い、高齢者に広がっていっています。第5波以降はワクチン接種の効果により、高齢者は少なく、若年者に多い傾向になっています。つづきまして8ページをご覧ください

高槻市内のクラスターの発生状況についてご説明させていただきます。第1波から第2波ではクラスターの発生はなく、第3波で7件235人、第4波で6件149人、第5波で13件162人、第6波で16件421人、第7波で34件683人と陽性者数に比例してクラスター件数、陽性者数累計も増加しています。第6波以降は濃厚接触者の特定を施設で実施するようになったため、濃厚接触者に人数の記載はありません。令和4年9月12日でクラスターの公表が終了になったため、第7波の途中までのデータとなります。新型コロナウイルス感染症に関する状況についての報告は以上になります。

委員長:ありがとうございました。以上が全数把握疾患に関する事務局からの報告になります。ご意見・ご質問等はございませんか。

 

委員長:CRE(カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症)はCPE(カルバペネマーゼ産生)ではないものが最近は多いのですか。

委員:半分くらいでしょうか。

委員長:βラクタムがつぶれている緑膿菌も結構ありますね。サーベイランスでCPEばかりおさえこまれている印象はあります。

 

(3) 高槻市感染症サーベイランス事業の実績について

委員長:それでは、次に高槻市感染症サーベイランス事業の実績について副委員長から報告をお願いします。

副委員長:(資料2令和4年高槻市感染症発生動向調査実績等の9ページから13ページを報告)

9ページをご覧ください。高槻市感染症月別発生状況について報告します。2022年1月から12月までの報告になります。感染者数が多いのが、1番が感染性胃腸炎3,582例、2番が手足口病840例、3番がRSウイルス感染症683例です。感染性胃腸炎につきましては特に月別ばらつきはほぼなく1年を通じてずっと出ているような状況になります。手足口病は8月から10月にかけて増加がみられます。RSウイルスに関しましては7月8月に増加がみられています。次ページをご覧ください。地区別統計表ですが、例年と傾向は同じですが、一番多いのは阿武野地区です。阿武野地区から感染性胃腸炎の発生だけで1,473件あります。11ページをご覧ください。次に年齢別発症者数です。年齢別では、感染性胃腸炎が、0歳から4歳にかけての発症が最も多く、手足口病は0歳から3歳が多くを占めています。RSウイルスも0歳から4歳までの間にピークがみられています。これも傾向としてはあまり変わりません。

1月から12月の集計なのでインフルエンザはほとんど出ていませんが、2023年に入って急に増えていますので来年の報告に関しましてはインフルエンザは全く違う形になるのではないかと思っています。

12ページからはそれぞれをグラフにしたものです。

 

(4) 感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績等について

委員長:感染症発生動向調査事業の定点把握疾患の実績について事務局から報告をお願いします。

事務局:14ページをご覧ください。これは、令和3年及び令和4年の本市の5類感染症の定点報告疾患の届出実績になります。令和4年は、前年に比べ大幅に減少している疾患がありました。上から3つ目の「A型溶血性レンサ球菌咽頭炎」は79件から23件に約7割減少、「突発性発しん」は48件から34件に約3割減少しています。大幅に増加した疾患につきましては、「ヘルパンギーナ」で、19件から66件に大幅に増加していました。「インフルエンザ」については、小児は令和3年で6件、令和4年で19件、内科では令和3年で0件、令和4年で13件で、全体として約5倍増加がみられます。インフルエンザの定点報告数は令和4年第52週から流行開始の目安となる1を超え、令和5年第3週から注意報レベルである10を超えました。

続きまして15ページをご覧ください。これは、大阪府内の5類感染症の定点報告疾患の届出実績をグラフにしたものです。令和3年の実績が折れ線グラフで、令和4年が棒グラフです。先程、高槻市の実績でもご報告いたしましたように、令和3年と比較して令和4年は11月以降「インフルエンザ」が大幅に増加しています。定点把握疾患の実績報告は以上になります。

 

委員長:ありがとうございました。ただいまの報告について、ご意見、ご報告等はございませんか。

 

委員:高槻市感染症サーベイランス事業の実績について、11ページの感染症年齢別年間集計について、0から16とは?

副委員長:16は、16歳以上のことです。全て含みます。

 

委員長:ここから会議を非公開といたします。

ここからは、議論の内容が患者情報など個人情報に及ぶ可能性があり、高槻市情報公開条例第6条第1項の規定に該当する情報であるため、「審議会等の会議の公開に関する指針」第5条第1項に基づき非公開といたします。

3 その他

【以下非公開での議論】

4 閉会

委員長:本日はご多忙な中、委員の皆様には、ご出席いただき誠にありがとうございました。これで委員会を閉会いたします。