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令和元年度第1回高槻市人権施策推進審議会

ページID:005999 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

1 会議の名称

令和元年度第1回高槻市人権施策推進審議会

2 会議の開催状況

日時:令和元年6月7日(金曜日)午前10時から午前10時45分まで

場所:市役所本館3階 第2委員会室

出席委員数:11名

3 議題

  1. 第7回高槻市人権意識調査について
  2. その他

4 主な審議内容

1 開会

  • 会長による開会宣言
  • 部長挨拶
  • 委員及び事務局職員紹介
  • 委員の出席状況の確認
  • 傍聴希望者の確認(傍聴者1名)

2 案件

案件1「第7回高槻市人権意識調査について」

【会長】

それでは、審議に入る。

本日の案件として、「第7回高槻市人権意識調査について」が挙がっているので、内容について事務局より説明をお願いしたい。

【事務局】

第7回高槻市人権意識調査検討資料について説明

【会長】

ただいまの報告について、質問・意見等はないか。

【委員】

この意識調査の目的について、改めてお伺いしたい。

【事務局】

調査の目的については、市民の人権問題に関する意識の現状、傾向及び課題を把握するとともに、人権意識の推移と啓発の効果を測り、今後の啓発のあり方を探り出し、冒頭でも申し上げたとおり、令和2年度で計画期間が終了する現行の「高槻市人権施策推進計画」の後継計画を策定するための基礎資料の一つとすることを目的としている。

【委員】

説明があったうえで聞きたいが、現行の人権施策推進計画には、「人権施策に係る諸事業」として、非常に多くの事業が書かれている。それを作成した前回の意識調査は33問行ったと書かれている。そこまで多くの、市民の意識を調査しなくては、これらの施策が実施できないのか。そうではないと考えている。

様々な差別の問題が書かれているが、やはり現在の市民のそれぞれの「差別はいけない」という前進面、意識の到達点を踏まえて考えることが必要だと考える。

そこまで事細かに人権意識調査をしないといけないのか、検討、見直しが必要であると考えるが、その点はどう考えているか。

【事務局】

まず設問の数、そして内容については、これから調査票の設計を進めていく形になるので、ご意見を参考に検討をしていきたいと考えている。

【委員】

やはり、市民の税金を使ってやるということを念頭に置きながら、精査できるところは精査して欲しい。これは要望しておく。

次に、調査票の項目の5ページの「旧同和地区」についての記述だが、「旧同和地区」の生活環境は良くなってきたと思う。しかし、先日の長谷川豊氏の発言に見られるような問題もまだある。

ただ、前回の意識調査の設問にある例えば結婚の問題についても、混住率が7割、8割と進む中で、これは確実に解消に向かっている。また、「同和」と聞いても何のことかわからないという世代が増えてきている。そのようなことから、前回の調査ではわざわざ「同和」とは何か説明書きをいれて質問をしている。そこまでして、例えば結婚差別について、わざわざ質問するのは、差別の再生産につながりかねない危険性を帯びていると言いたい。そういった中で、また長谷川氏の発言のような問題が起こる可能性がないとは言えないと思う。それを踏まえると、私は旧同和問題について、設問自体をなくすということが必要になってきていると思うが、その点についてはどうか。

【事務局】

今回、現段階では前回の第6回調査をベースに、設計の検討をしていく。様々な人権課題や人権意識を調査する形での設問を、今後検討していきたいと考えている。

【委員】

前回の意識調査の自由記述の項目で、「同和教育により知ることが差別を助長している」との問いに「そう思う」が10件、「同和問題、地区について、知らなかった」という人が6件あった。特に私が注目したのは、「同和問題に関する意見」という設問で、「同和地区の人達と周辺地域の人たちが交流を深め、理解し合うべきだ。」そのことが一番大事だ、という人が77.8%あった。ぜひこれらの市民の意見、到達点を踏まえて、その設問については削除することを求めたい。

もう一つ、性的マイノリティの方々の人権は、前回の意識調査以降、急速に浮上してきた課題である。世界中で、当事者の皆さんが勇気を出して、自らの性について告白し、誤解や偏見を解消し、人権を獲得するために、声をあげている。

行政としても、解決に取り組む必要がある。前回の意識調査を見ると、「その他の人権課題」の一つになっていたが、今日配られた資料を見ると、吹田市は独立した項目を立てているのだが、その点、高槻市も新たな課題に沿った形で、この意識調査を設計していく必要があると考えるが、その点について要望するが、どうか。

【事務局】

まず、1点目の前回の意識調査に関して、それを元に前回の市民意識の到達点を踏まえて設問設計すべきだという点についてだが、前回の意識調査の分析結果を十分に参考にしながら、今後、今回の調査票の設計を進めていく際に、今あったご意見等も参考にしながら、設計を進めていきたいと考えている。

2点目の、性的マイノリティの人権に関するご意見についてだが、前回の調査が6年前になるため、昨今、この性的マイノリティの人権問題を含めた様々な新たな人権課題が生まれてきていることは認識している。今後、調査票の設計を進めていく際に、今いただいたご意見を参考にしながら、新たな人権課題に関しても、設計の中に取り組んでいくことを検討していきたいと考えている。

【委員】

最後に、検討資料1ページの4、調査事項の(2)には、「前回の意識調査時と比べ、社会情勢や時代の変化に伴い新たな人権課題についても考慮すること」とあるので、その点はちゃんと踏まえて、性的マイノリティの問題についてもお願いしたい、と要望しておく。

【委員】

まず、お願いとして前回の意識調査の結果の概要版のようなものが一緒にあれば、イメージがわいて考えやすかったと思った。

それと、問の26から28の外国人の方への調査についてだが、先ほどの説明でも、3問だけではあるが、3か国語の韓国語・朝鮮語、中国語、英語と3か国語に翻訳してというのを聞いて、そのあたりの丁寧さはよくわかったが、もう一度振り返って、今日は特に配布はなかったが、2015年3月の人権の計画を眺めてみると、外国人のこの項目については、問26の国籍がどの国が多かっただとか、年数について何年以上が多かったというのが計画には書かれているが、27、28の調査については、計画には何の言及もない。そこは推測するに、回答数が少なかったという風にも思うが、外国人の人権の本人たちの意識というのもとても大事なことだと考えるので、そのあたりの項目も訳しても、2問だけだが、課題をどうすればいいのかとか、難しいのではないかとも考える。

外国人の方の意識調査の数字がちゃんとまた計画にも反映できるように、内容であるとかわかりやすさであるとか、工夫が必要でないかと思った。

もう1点だが、子どもの人権の意識調査の項目、問の21だが、改めて眺めてみると、子どもは守るべき、保護すべきという視点があるから、教師の体罰や保護者の体罰虐待のことなどがあると思うのだが、急にカで「不登校は本人が努力すれば克服できるはずだ」という問いが出てくるのがよくわからない。もう一方の点で、子どもの意見とか行動が尊重されなければならないとか意見を発表する場があるとか、子どもが権利の主体として守られるだけではなく、主体としてどんな風に皆さんが考えているのか、という問いが追加で必要であると思った。

【事務局】

まず1点目の外国人の人権の設問の部分については、先ほどの説明の中でもあったが、時代の変化に伴う新たな課題として性的マイノリティのほか、外国人の人権についても、課題として認識している。今後、設計していく中で、そのあたりもご意見を参考に検討を進めていきたいと考えている。

もう一点の子どもの人権の項目についてだが、先ほど委員のご意見にもあった「不登校」の問いが急に出てくるなどの点もあるので、この設問の中でのつながりをどういう風にするかということと、子どもが権利の主体だという部分についても設問を検討していく中で考えていきたい。

【委員】

昨今気になるのが、いわゆるヘイトクライムの関係がある。それと、ネットである。

例えばここに書かれてあるように、新しい課題をどう設定するのか、ということが私の中で引っかかってくるところである。

部落差別についても、昔であれば、地名総鑑が出たら会社も謝罪したわけである。だが、今ではそれがネットに流れて止めようがない。この問題をどう考えていけばいいのかということと、ヘイトクライムの問題については、在日韓国朝鮮人に対するヘイトだけではなく、いわゆる水平社記念館の前では、部落差別に対する極めて攻撃的な差別的な発言がされているようなことがあるわけである。このことについて、同和問題について、ずっとこの間、高槻市もずっと調査をしてきた。それと、今の状況をどう比較してどう変わっているのか、というところの探りというか、そこをどう生かしていくのか。部落差別解消推進法が成立したが、そこで謳われているのは、啓発の重要さ、それと行政が果たすべき役割、これに大きくとられているわけである。そういう意味では、そのあたりのところを意識調査の中にどう取り込んでいくのかということが、なかなか難しいと、自分でも言いながら思っているところである。しかし、新しい課題に対応していく時の問題意識としては、持つべきではないのかという風に思う。

【委員】

いくつか伺いたい。今まで、他の委員の意見にもあったように、時代の変化の中でいろいろ出てきたことに関して、ネットのこともあり、DVやセクハラ、パワハラ、私はNPOの中でポルノ被害の相談業務等もやってきたので、新たな課題について、もうちょっと丁寧に、どこかでリサーチする必要があると思える。もともと、そもそも人権という概念が理解されているのかという設問が少し足りないのではと思うし、まず、結婚相手ということで聞いてあるが、そもそも「結婚」という考え方も今ずいぶんと変わってきている。

結婚する、しないという概念自体も変化がある中で、結婚相手という設問の立て方になっているということも、違和感がある。そして、差別される可能性を持つ当事者性のある人たちもこのアンケートに答えると思うのだが、その辺の配慮などをどのように考えているのかを伺いたい。というのは、「同僚に同性愛者や性同一性障がいのある人がいる職場では働きたくない。」という設問があったりするのだが、これはそもそも異性愛を前提に書かれていると思うので、当事者性を持った人たちがこの質問をどのように見るのかと心配になる。アンケートについて、ランダムに選んでいく時に、当事者性のある人たちに対する配慮とか、考え方をどのように持って、考えているのかを伺いたい。

【事務局】

結婚という概念の部分からの当事者性のある方々への配慮、考え方の部分だが、現時点では、調査票の設計を進めていく中で、配慮の点もそうであるし、設問の内容についてもこれから検討させていただくということで、よろしくお願いしたいと思う。

【委員】

ぜひお願いしたい。あともう少し伺いたい。DVの話の中で、「夫婦間・パートナー間での肉体的・精神的な暴力(DV)をなくすのはむずかしい」という設問があるが、これはどういう意図があるのか、単純に難しいと考えた時の、その背景というのは両極あると思うので、仮説をどう立てているのかわからないので、この質問に対する仮説を少し伺いたいのだが。

こういうDVの問題は深刻だから、難しいと考えているのか、様々な理由がある設問の組み立て方をされているので、この設問に関してどういった仮説があって、こういう設問になっているのかお伺いしたいのだが。

【会長】

その点についても、先ほど日程表の8月の下旬で第2回の審議会をやると。その間に、説明事項などを練っていくというか、もちろん委員各位の意見を反映したうえで、設問項目を設定していくというプロセスがあると思うのだが、そういう課程で今の意見も検討していく、ということでどうか。

【事務局】

その段階で検討していきたいと考えている。

【委員】

あと一点だけお伝えしたい。今、外国人の方がとても増えている。

その中で翻訳が何か国語かだけになっているので、ぜひここも要望というか、意見であるが、ベトナム国籍の方やタイ国籍とかいろんな外国籍の方が増えている中で、さらなる翻訳の部分の配慮を要望として伝えておきたい。

【委員】

次の意識調査の項目を考えるうえで、例えば現計画の進捗状況がどうなっているのか、あるいはその計画期間中に市内で人権にかかわる市民の相談はどういったものがあるのかとか、そういう実態を把握したうえで考えたほうがよい。それは次回以降何か出されるのか、それと、今、委員の皆様から新たな課題も出されているが、そういったものもある程度洗い出したうえで、次回以降、事務局の方から何か出されるのか伺いたい。

【事務局】

現在の計画に関する進捗状況については、次回の8月末の審議会で報告をさせていただく予定にしている。その際に、進行管理と人権相談に関する報告の方もあわせて予定をしている。あと、もう一点、各委員から出されたご意見を事務局の方で整理し、8月末に設問の案を提示させていただく前に検討していきたいと考えている。

【委員】

この間、色々事件になっているが、先ほどちょっと不登校の設問があったが、その中で他市では不登校と一緒に引きこもりについての項目もある。ちょうど私の年代が就職氷河期で、個人の問題というようにこの間見られてきたのだが、やはりそうではなく、社会的な要因で引きこもりをせざるを得ない人たちが沢山おられる。どうしても偏見なり、差別的な見方をされるということもあって、事件化している。そんなことも出てきているので、そのあたりのことも考えていただければという提案をしたい。

【会長】

各委員から意見が出たので、これを踏まえて、次回の審議会、これに間に合うように、いろいろ練っていただきたいという風に、私の方からもお願いをしておく。

他にもし意見がなければ、次の案件として「その他」という項目があるが、事務局から何かあるか。

案件2「その他」

【事務局】

今後の日程について、次回の審議会は8月の末を予定している。意識調査の状況の報告のほか、現行の人権施策推進計画の進行管理及び人権相談についての報告をする予定である。また、意識調査に関するご意見・ご質問があれば、事前に配布した様式等により6月の末頃までに事務局に提出をお願いしたい。提出のあったご意見は設問内容の検討にあたり参考にしていきたいと考えている。

【会長】

今の説明について、質問・意見はあるか。

【委員】

8月末に審議会があって、9月には調査票を確定して、9月下旬には発送するというスケジュールで大丈夫なのか。

【事務局】

今のご質問は期間が短いというお考えか。

【委員】

そうである。次回の審議会で多くの意見が出た場合はどうなるのか。

【事務局】

その他、案件2のところで申し上げたとおり、できれば6月末までにご意見をいただきたい。今日新たに配布した資料もあり、それを確認したうえでのご意見等もあるかと思うので、一定の期間を設けさせていただく。そのご意見を事務局の方で検討し、第2回審議会に諮っていきたいと考えている。

【会長】

それでは、度々出ているが、第2回審議会に向けて、各委員の意見を踏まえたうえで、調査票の作成をお願いしたい。

設問事項の最終的な確定については恐縮だが、取りまとめの関係もあるので、正副会長に一任の程をお願いしたい。

【委員各位】

異議なし。

【会長】

本日予定していた案件は以上であるが、他に委員から意見等はないか。

意見等がないようなので、本日の審議会はこれで終了とする。

案件は以上とする。

3 閉会

会長による閉会宣言

5 資料

  • 第7回高槻市人権意識調査検討資料
  • 第6回高槻市人権意識調査票(写)
  • (参考)第6回高槻市人権意識調査:設問のねらい