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令和2年度 第1回高槻市スポーツ推進審議会
日時:令和2年7月30日(木曜日) 午後2時から午後3時20分まで
高槻市役所総合センター C604会議室
可
街にぎわい部文化スポーツ振興課
3人
(五十音順)
相見委員、合田委員、中山委員、西山委員、檜山委員、松中委員、松本委員
1 開会
2 案件
(1)高槻市スポーツ推進計画後期実施計画の進捗状況について
(2)スポーツ推進審議会委員への意見照会の結果について
(3)第2期高槻市スポーツ推進計画骨子案について
(4)その他
3 閉会
【資料1】高槻市スポーツ推進審議会委員名簿
【資料2】高槻市スポーツ推進審議会の会議の公開に関する要綱
【資料3】高槻市スポーツ推進審議会傍聴要領
【資料4】高槻市スポーツ推進計画後期実施計画令和2年度進捗状況報告書(案)
【資料5】スポーツ推進審議会委員への意見照会の結果について
【資料6】第2期高槻市スポーツ推進計画・骨子(案)
別記のとおり
別記
第1回高槻市スポーツ推進審議会 会議要旨
別記のとおり
別記
第1回高槻市スポーツ推進審議会 会議要旨
1.開会
会議成立確認
出席委員数7名、委員総数9名のため、会議成立を確認。
委員変更
(退任) 福澤委員
(就任) 松本委員
傍聴許可
全員の傍聴を許可。
2.案件
(1)高槻市スポーツ推進計画後期実施計画の進捗状況について
資料4に基づき事務局説明
副会長: 今年度実施の中止が決定しているものは何がありますか。
事務局:5月に開催予定の合同スポーツ体験教室と、毎年夏にオリックス・バファローズがウエスタンリーグ公式戦を開催し、その後野球教室を実施していましたが、それぞれ中止となりました。10月に開催予定の高槻市民スポーツ祭も既に中止が決定しています。1月に開催予定の高槻シティハーフマラソンについては、現在検討中です。3月に開催予定のクロスカントリー大会は、まだ先になるので未定です。その他、市が行っている「体力づくり教室」については、夏季分まで全て中止となりましたが、秋以降の再開を目指しています。
会長: オリンピック関係で姉妹都市から選手を招く計画があったと思いますが、どうなりましたか。
事務局: 姉妹都市であるオーストラリアのトゥーンバ市にゆかりのある選手がラグビーに出場予定だったことから、トゥーンバ市民と高槻市民との間でのラグビーを通じた交流を検討していました。しかし、それも大会が1年延期になったため、本年度は見送ることとなり、次年度の実施に向けて、再度内容を検討しているところです。
会長: 令和元年度事業実績なので、今年の3月までの報告書ということですが、新型コロナウイルス感染症の流行で中止になったものが多いので、報告書はにその内容が載っていた方が良いと思います。特に3月以降は色々な事業が実施できなかったということなので、書いておくほうが良いのではないでしょうか。
他に何かありますか。無いようでしたら、案件(1)は今のコロナウイルス関連部分だけを修正しただいた上で承認としたいと思います。
(2)スポーツ推進審議会委員への意見照会の結果について
資料5に基づき事務局説明
委員: 委員のご意見で、「公園での運動にもっと自由度があってもいい…」とあります。確かに、私も公園では自由にすれば良いと思うのですが、公園内の年齢が様々で、ベビーカーで行った時に、大きいお兄ちゃん達が思いきり鬼ごっこをしていると、危ないなと思うことがあります。年齢が高い方が散歩に来られていたり、犬の散歩に来られていたりすることもあります。色々な年齢の方が満足できるような公園が望ましいと思うのですが、公園には管理者がいないので「危ないよ」と声をかけてくれる人がいません。歩道を子ども達が自転車で走っているのも危ないです。地域の顔なじみであれば注意の声もかけやすいのですが、なかなかできないことも現状としてあります。公園は皆のものですので、どのように解釈していけばいいのか難しいです。
また、予約制の施設について、予約が無い時は開放すればいいということも最もだと思いますが、現実的にはどう考えれば良いのか難しいところです。学校は自由開放をしているところとしていないところがあります。学校のグラウンド開放は保護者の声から出来ていきました。身近な学校のグラウンドの使用についても上手くできればいいのですが、何かいい策はないかと考えています。
会長:2つ課題があると思います。1つ目は、公園や学校開放における個人利用の可能性ということですが、具体的に何かアイデアはありますか。
委員: 今は団体利用に限定しているのでなかなか難しいですが、土曜日・日曜日に開放できれば良いと思います。試験的に始める機会を作っても良いと思います。
会長: 国の施策としては、そのあたりは総合型地域スポーツクラブに期待しているところがあると思います。既存の総合型スポーツクラブは1つの学校単位で作られている場合が多いですが、今後は総合型スポーツクラブの拡充も検討いただけたらと思います。
あと、公共の体育館やグラウンドの用具の貸し出しで個人利用を促すようなご意見がありますが、今後の委託時に検討いただくことになるのではないでしょうか。
もう1つが、公園の利用について、特に幼稚園・保育園ぐらいの世代と小学校世代との間に大きなギャップがあるのではないかというご指摘がありました。委員からご意見があればお願いします。
委員: 個人的な経験からですが、子どもの頃は公園でボール遊びを気軽にできていました。委員がおっしゃっていたような小さい子ども達も、同じように同じ空間で上手に棲み分けして遊べていたと思います。最近は公園でのボール遊びが禁止される等、小学生の子ども達の遊ぶ場所が減ってきています。本校でも放課後の運動場は開放していますが、安全面の確保、見守りの面でなかなか難しい課題があります。本校においては、正門からすぐグラウンドが見えるので、警備員に子ども達が遊んでいる間は見守りをお願いして、何か気になることがあればすぐに職員室に連絡をもらうようにしています。教師も多忙な状況にあり、ずっと子ども達を見守ることができません。運動場が開いている時間帯に上手く利用していただくように工夫はしているつもりですが、学校事情が様々あるので一律同じようには難しいと考えています。
委員: 委員の意見で「新しい生活様式」のなかでスポーツに対して3密を避けるよう啓蒙する必要がある」とありますが、スポーツは3密を避けることがなかなか難しいです。スポーツはふれあいもあるだろうし、どうしても声が出るだろうし、これからの大きな課題だと思います。
委員: ジム等を見ていると、1つの器具を使い終わると必ずクリーニングしていますが、競技の道具をいちいち終わるたびにクリーニングするのは難しいです。せめて受付に消毒液を置いておき、終わったら消毒してもらうぐらいしか、当面は対応できないと思っています。
委員: 確かにとても丁寧に消毒していますが、なかなか大変だと思います。
委員: 私も学校開放で体育館を使用しています。高齢者はこの4か月間ですごく体力が落ちました。歩数が減り、すぐ疲れる身体になったという声も聴きます。体育館では使用が終わったら消毒液で全部拭いて、手洗いをもちろんして、マスクをして、距離をとって使用しています。コロナと付き合いながら上手くやっていく方法を取らないと、どんどん体力が落ちていくと思います。高齢者は、家ばかりにいると精神的にも落ち込むと思います。
委員: 中学校現場では、まさしくそこのところが問題になっていますが、授業と部活動を棲み分けて考えています。授業は全ての子ども達が受ける前提ですので、まず学校に着いたら検温して、手洗いをしっかり行い、ドアノブはできるだけ触らないようにしています。マスクは熱中症の関係もあるので、怖いという子だけするようにしています。市の教育研究会で体育教師が集まって授業をどのように行っていくか、月1回研究・協議を行っています。デリケートな問題なので、気をつかいながら教案を作成して取り組んでいるところです。クラブについては、保護者に承諾書をいただきながら、それでも良いという子は参加するようにしています。できるだけ広い場所で活動するとか、声はあまり出さないでおきましょうという対応をしています。部活動については試合等もあるので、例えばサッカーで接触しないで行うことはできません。手洗い、うがい、検温で菌を持ち込まない、持ち帰らないということを、声をかけながらやっているところです。教育現場は一日の終わりに教員が全部消毒していますが、薬ができるまではピリピリしながら毎日過ごしている状況です。特にスポーツの特性を考えると難しいかもしれませんが、子どもの安全安心が第一なので、100%は無理かもしれませんが、ベターな方法でやっているところです。
会長: 小学校も中学校も色々工夫されてスポーツを実施されていると思いますが、心配されている高齢者への対策について、事務局から何かありますか。
事務局: 特に高齢者は感染するとかなり重篤な状況になってしまいますが、身体を動かさず日々体力が落ちていくというのもなかなか厳しいところです。高槻市には、ますます元気体操という高齢者が簡単に体を動かせる体操があります。通常は公民館や自治会館等で集団で行っているものを、密にならない環境でやっていただく等、何か手法を考えていけたらと思います。
会長: そのあたりもまだ結論は出ていないが、課題として考えていきたいです。
(3)第2期高槻市スポーツ推進計画骨子案について
資料6・当日配布資料に基づき事務局説明
委員: 来年3月に安満遺跡公園が完成します。砂場や丘の広場等があり広いスペースがありますが、あの公園はスポーツとして利用することはできるのでしょうか。
事務局: 基本的に公園は自由使用になるので、どなたが何に使われても迷惑にならない限りは大丈夫です。この計画の中で位置付けているウォーキングやランニングもスポーツになるので、それらを使って市民の健康増進に繋げていただきたいと考えています。安満遺跡公園にはランニングコースもあります。
会長: 横書きの資料をご覧になると分かると思いますが、皆さんのご意見を踏まえた上で第2期計画の骨子ができています。意見があれば、お願いします。
委員: スポーツ団体協議会では今年はできませんでしたが、小学生を対象とした合同スポーツ体験教室を、特にスポーツが苦手な子のきっかけをいかに作ってあげるのかという目的で実施しています。そのアンケートの「どうしてスポーツをしないのか」という設問について、「機会がない」「時間がない」という回答がありました。きっかけ作りをして、それが楽しければ生涯続く。そういうことを考えていくのが私達の仕事だと思っています。
委員: きっかけは大事です。スポーツと立派に言ってしまうと、やっている・やっていないになります。
委員: 種目を決めるのではなく、色々な種目を体験していく形にしています。簡単なボール投げで受けとれたら楽しいというところから、本格的に入っていきます。子ども達は楽しんで帰っています。今年はコロナで全然そういうことができていないので残念です。
委員: それは、親子向けではないのですか。
委員: その事業は小学生対象としています。その代わり、市民スポーツ祭は子どもから高齢者を対象としています。コロナ対策で3密を避けることが難しいので、今はとても開催できないとは思いますが、それがこれからの課題です。
委員: 小さい時からのスポーツへの関わりが大事だと思います。
委員: もちろん親御さんにも来てもらって、空いている種目には入ってもらうこともしています。
委員: 自粛生活の中では、親子とか家族で何かスポーツができればいいと思います。
委員: 親子で歩いたりされているのをよく見かけました。
会長: 学校の休みの期間が長かったので、ご家族で一緒にというのをよく見かけたように思います。
私が気になっているのは、中学校段階では改革と言うか変化が必要な時期になっていると思うところです。これまでは中学校になると部活動で運動は足りているだろうということでしたが、最近はそれについては、あまりにも練習時間が長すぎるのではないかと言われ始めています。コロナの3密を避けることとも関わってきますが、混み合った状況での練習は避けなければいけません。練習時間を分けるとか、これまで2つの部活が同時に体育館を使用していたところを、1つずつ部活動の時間を分けるとか、色々な工夫が今後必要になってくると思います。よく言われるのが、部活動が毎日あるので、塾に行きだすと部活動を辞めないといけないということです。そういう二者択一になってしまうところが、もしかしたら体力の二極分化にも繋がっているのかもしれないと思います。そのあたりを中学校で考えておられると思いますがいかがでしょうか。
委員: 昨年に文科省で部活動のガイドラインができましたので、今はそんなに毎日の部活動は行われていないと思います。平日一日どこかで休みを取るとか、土日のどちらかを休む、平日は2時間程度、休日は3時間弱などとなっています。そのあたりは昔に比べると大分改善されたと思います。長くすれば良いのではなく、厳選してメニューを考えながら有効に技術を伸ばしていくこととなっています。高槻市の中学校は、大昔の義務教育の教師が体育嫌いの子ども達を大人にしていったと思うところもあります。今は男女共修で、新学習指導要領に則って何を学ぶか、どのように学ぶかになっていくと思います。技術面ができる子に良い点数がつくのではなく、自分の課題をしっかり見つけてそれを克服するためにどのように取り組んでいくのか、生涯体育に繋がるような授業に段々変わってきています。中学校で色々な種目を体験するので、大人になった時にまたスポーツに触れる機会を増やす人が増えていくのではないかと考えています。
会長: 部活動と学校体育の授業は改善が進んできたということですね。
委員: そうです。
会長: あともう一つ、小学生については色々なスポーツ教室や新しいスポーツが増えてきたということですが、それが中学生世代にもあっても良いと思ったりもしています。
事務局: 今回この枠組みを掲示させていただきました。これについて、例えば実現目標などについても、各委員のご意見をお聞かせ願いたいです。
副会長: 基本方針の「スポーツを通じた人・地域のつながりの強化」に関してですが、今この状況の中では人と繋がることをむしろ制限しないといけないです。その中でスポーツを通じて達成していくことを考えた時には、どんなスポーツの普及、参加人口の増加が地域の繋がりに関わっていくのか。個人の種目と言うか、どこかの団体に所属しなくても、例えばウォーキングやジョギングは個人で実施することができて、それに関連する大会があれば緩い連帯みたいなものとなる可能性がああります。そういう個人のスポーツを柱に置いていくことに力を入れてはどうでしょうか。逆に団体の種目は中学校の部活動や小学校でカバーしてもらいながら、そういうところでカバーできない種目を行政で後押ししていく仕組みがあっても良いのではないでしょうか。
委員: 基本方針の左側「スポーツ参画人口の拡大」のところで、スポーツはどうしても「する」という頭で考えがちですが、国の第2期スポーツ基本計画の中にも「する」以外に「みる」「ささえる」と書いてあります。下の施策の展開イメージの3番、裾野を広げていくというところで書いてあるように、「みる」と「ささえる」人があってこその競技だと思います。小学校でどのように参画人口の拡大に貢献できるか、先ほどから考えていました。新しい学習指導要領は、小学校においては今年度から施行されています。その中には同じように自己の適正に応じた「する」「みる」「ささえる」に加えて「しる」というのもあります。スポーツに触れる機会を増やすことが国の指針として示されています。学校にはスポーツが得意な子も苦手な子もたくさんいるので、全ての子ども達がスポーツに関われる形を、「する」ことだけに捉われずに視野を広げていきたいです。今年はオリンピックが延期になってしまい、本当は「みる」「ささえる」がもっと盛り上がっていたのかもしれなかったのですが、学校においては「みる」「ささえる」「しる」に取り組み、「スポーツ参画人口の拡大」にはそういう形で貢献できればと思っています。
会長: 皆さんのご意見を反映させたものがこの骨子になっています。実現目標や基本方針の大枠としては、皆さんお認めいただいていると受け止めました。ただ、先ほど案件(2)でいくつか指摘がありましたが、例えば団体利用ではなく個人利用にもっと対応できるところを広げていく必要があるのではないか、というご意見もありました。特に公園利用の場合、小学生と幼稚園・保育園との世代の違いでどう棲み分けるか、どう共存するかが課題になるという話もありました。そのあたりの世代の差は、1.の「ライフステージや競技性に応じた環境づくり」に反映されていくべきものだと思います。集団ではなくて個人への参加機会の提供は2.に関わってくると思う。あと、色々な方からご意見が出ているコロナ感染症対策は、3.の「既存施設の安心・安全性・利便性の向上」で内容を検討してもらえると思います。特にコロナ対策は施設だけの問題ではなく、その利用法と言うか、色々なところで改革が必要になってきているのではないでしょうか。単純に対応だけを考えると、3密を避けてなるべく1人でやりましょうとなりますが、それでは寂しいです。ある程度人が集まれる機会が必要ですし、元々の大前提が「街のにぎわい」なので、恐れてバラバラでやるだけでもいけません。実現していくには矛盾もあって難しいところではありますが、そういうところを何とか克服して「街のにぎわい」に繋げることを目指せたら良いと考えました。
今のご意見を元に修正を少し加えてもらった上で、案件(3)はお認めいただいたことにしたいと思います。
(4)その他
今後の予定の説明
事務局:第2回高槻市スポーツ推進審議会については、9月終わりから10月初め頃を予定しています。日程が決まり次第、速やかにご連絡差し上げます。
3 閉会