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令和元年度第1回高槻市都市計画審議会常務委員会 開催概要
会議の名称 |
令和元年度第1回高槻市都市計画審議会常務委員会
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開催日時 |
令和元年10月29日(火曜日)午後6時30分から午後8時
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開催場所 |
市役所総合センター14階 C1401会議室
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出席状況 |
出席委員5名、欠席委員1名
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傍聴者 |
2名
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案件 |
高槻市都市計画マスタープランの改定について
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結果 |
原案のとおり承認されました。 |
要点録
意見等
1.現状と課題の整理及び全体構想(案)について
- 35、36ページに都市づくりの課題が示されているが、課題が多すぎる。これらすべてを限られた期間で実施していくとなると、都市計画だけでは到底できない。何を優先し、力を入れていくかを明確にしないと、結局、中途半端になってしまう。
- 理念というのは非常に重要で、優先順位は理念に基づき決めていくことになる。今回の資料では、「検討中」となっているが、手法としては、理念を示して優先的な取組を明らかにするのか、優先的な取組を整理してから理念を設定していくのか。課題が非常に網羅的になっているので、今回力を入れるものを提示し、役立つ計画を考えるべき。
- 挙げられた課題は、この都市計画マスタープランの改定に当たっての課題ではなく、市全体の課題というものを網羅的に提示しているものに思える。都市計画マスタープランと第5次高槻市総合計画の位置づけの説明もあったが、ここからフォーカスする部分や、絶対にここは実現させていく、力を入れていくという部分を話し合っていくのではないか。
- 市として様々な問題を抱えていると思うが、都市計画マスタープランですべての問題を解決することはできない。都市計画としてするのが効率的なものを計画の中で示し、他分野でした方が上手くいくものはそちらの計画に任せるなど、仕分けが必要。
- 36ページのように、課題と目標が直接的ではなく、間接的に複雑に絡み合っていることを理解し、うまく組み合わせていくことが必要ではないか。
- 市として上手くいっているところもあるのに、資料では何もかも頑張らなければいけないように見える。高槻市の現状の強みをどういかしていくか、弱みが分かった上でどうしていくのかといった違いが分かる整理をしたほうがよい。
- 都市計画マスタープランとして、取り上げるべきことは何かというのが、非常に見えにくい内容となっている。アプローチの仕方を考え直してはどうか。
- 現状を成り行きに任せておいた将来の姿があり、それと目標とのギャップが問題である。この問題に対応していくためのものが計画となるので、そのような構造でもう一度見直していただきたい。
- 人口減少は好ましくない雰囲気だが、高槻市で止められることなのか。恐らく、今、出生率を上げることができても人口増加を見込めるのは10年後や20年後であろう。人口が減少しても都市のアクティビティを維持していくためには、何をすべきかを議論することで、理念や都市計画的な対応が明確なわかりやすい都市計画マスタープランになる。
2.地区別懇談会における意向調査(方針)について
市の希望は定住人口の増加だと思うが、人口の減少する時代に、にぎわいや活性化を生むには、定住していない人のことも考える必要があるかもしれない。高槻の魅力や特長は、観光等で訪れた人の方が掴んでいたりもする。地区別懇談会では市外の人の意見も聞けるとよい。
3.その他
- 国土形成計画の理念はよくできており、「人口の減少が国力の衰退につながらない国土づくり」とし、短いフレーズの中に変化とそれに伴う問題・対応が入っている。
- 都市計画法は、基本的に人口増加を前提にしている法律であり、誘導により土地利用規制等の都市計画を実施してきた。しかし、人口減少時代になり、圧力で誘導していくことも難しくなっている中で、どう都市計画を実現していくかというと、行政と市民が一緒に創り上げていくことが必要である。
- 今回の意見の反映は修正というより、根本的な改編になる。意見として受け止めたことを、もう一度常務委員会で示し、議論することが必要だろう。