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令和元年度第1回高槻市景観審議会会議録

ページID:003778 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

令和元年度第1回高槻市景観審議会会議録

会議の名称 令和元年度第1回高槻市景観審議会
開催日時 令和元年11月5日(火曜日) 午後2時から午後3時15分
開催場所 市役所本館3階 第2委員会室
出席状況 出席委員9名、欠席委員2名
傍聴者 0名
案件

審議案件

第1回高槻市景観賞の選考について

結果

審議案件について原案のとおり承認されました。

配布資料

会議録

事務局: それでは定刻になりましたので、ただ今より令和元年度第1回高槻市景観審議会を開催させていただきます。

私は、本審議会の事務局を預かっております都市創造部長の新井でございます。しばらくの間、進行役をつとめさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

それでは、開会に先立ちまして、副市長の梅本よりご挨拶申し上げます。

副市長: 副市長の梅本でございます。令和元年度第1回高槻市景観審議会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。

委員の皆様方におかれましては、本日は、公私、何かとご多忙の中、ご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。また、日ごろから本市の景観・屋外広告物行政の推進に向けて、ご指導、ご協力を賜り、重ねて御礼申し上げます。

さて、本日ご審議していただきます案件は、「第1回高槻市景観賞の選考について」でございます。

この高槻市景観賞は、市民や事業者との協働による取組を通じて醸成してきた景観意識を、さらに促進するため創設した表彰制度でございまして、平成30年1月に公募をし、5月に第一次の審査をいただいて、いよいよ第二次の審査というところでございましたが、昨年の6月18日に大阪府北部地震を受け、またさらに9月4日に台風21号の被害に遭い、結構なダメージを受けました。そういう自然災害に見舞われた中ですが、皆様のご尽力により、今年の夏に先生方に第二次の審査をしていただいたというところまで来ております。また、この夏の暑い中、先生方には一日かけて現場での審査、その後の最終的な第二次の審査をいただき、この審議会にお諮りしようというところでございます。選考部会にご参加いただきました会長をはじめ、先生方には改めて御礼申し上げます。

そういう第二次の審査を経た本日の選考というところでございまして、我々としても非常に力を入れて参りました、栄えある第1回高槻市景観賞につきまして、本日はご審議のほどよろしくお願いいたします。委員の皆様方には、高槻市の景観まちづくりにつきまして、引き続き本審議会を通じて、幅広いご意見を賜りますようお願い申し上げまして、誠に簡単ではございますが、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。

本日は、よろしくお願いいたします。

事務局: ありがとうございます。

大変申し訳ございませんが、梅本副市長は別の公務のため、ここで退席させていただきます。

<副市長退席>

事務局: 委員の皆様におかれましては、大変お忙しい中、ご出席を賜りましてありがとうございます。

はじめに委員の皆様のご紹介をさせていただきます。

まず、本審議会の会長をお願いしております、久 隆浩(ひさ たかひろ)委員でございます。

次の方からは、五十音順でご紹介申し上げます。

石井 智子(いしい さとこ)委員でございます。

北 建夫(きた たてお)委員でございます。

都解 浩一郎(つげ こういちろう)委員でございます。

橋寺 知子(はしてら ともこ)委員でございます。

長谷川 健(はせがわ たけし)委員でございます。

藤本 英子(ふじもと ひでこ)委員でございます。

安田 演之(やすだ のぶゆき)委員でございます。

綿谷 賢治(わたたに けんじ)委員でございます。

なお、本審議会の会長代理をお願いしております山下 淳(やました あつし)委員と加我 宏之(かが ひろゆき)委員からは、欠席とのご連絡をいただいております。

以上で委員のご紹介を終わらせていただきます。

引き続きまして、本日出席しております行政側職員を紹介させていただきます。

技監の細井でございます。

都市創造部部長代理の北野でございます。

都市づくり推進課長の西田でございます。

その他関係職員が出席しておりますので、よろしくお願いいたします。

本日の出席委員数は9名でございます。

委員総数11名の、過半数の出席がございますので、本審議会規則第3条第2項の規定によりまして、本日の審議会は成立いたしております。

さて、本審議会の運営は、高槻市景観審議会規則第3条第1項の規定によりまして、会長が議長となって議事を進行していただくことになっております。

それでは、久会長、よろしくお願いいたします。

会長: それでは、ここからは、私の方で進めて参りたいと思います。委員の皆様方のご協力を賜りまして進めて参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

では議事に入りますが、傍聴の方がおられませんので、そのまま、議事を進行させていただきます。

次第2の審議案件について、「第1回高槻市景観賞」の選考につきまして、まずは事務局より説明をお願いいたします。

事務局: 説明の前に、本日の資料の確認をお願いします。

まず、資料1「高槻市景観審議会委員名簿」、資料2「高槻市景観審議会条例」、資料3「高槻市景観審議会規則」となっております。次に、審議案件資料及び審議案件参考資料については、A4クリップ止めとなっております。資料はお手元に揃っていますでしょうか。

それでは、パワーポイントを用いて詳細をご説明いたしますので、前方のスクリーンをご覧ください。

はじめに、高槻市景観賞の概要についてですが、市民及び事業者の景観意識の醸成を促進し、行政と協働による良好な景観形成の礎とすることを目的とし、平成29年度の本審議会を経て創設いたしました。第1回は、建造物部門と景観まちづくり活動部門の2部門を表彰の対象としています。

続いて、取組経過についてご説明します。

まず、平成30年1月4日から2月28日までの約2か月にわたって募集を行い、建造物部門35作品、景観まちづくり活動部門9作品の応募をいただきました。

次に、平成30年5月14日に、久会長、加我委員、橋寺委員、藤本委員、安田委員にお願いしています選考部会を開催して1次審査を行い、応募書類の情報や写真をもとに、建造物部門27作品、景観まちづくり活動部門2作品を選考いただきました。

また、高槻市景観賞に対する関心を高めることで、市民の景観意識を醸成することを目的に、令和元年8月1日から29日までの約1か月にわたって市民投票を実施しました。

市内にお住まいの方、または通勤・通学している方を対象に、市役所をはじめ、市内5カ所に設置した投票所やインターネットで投票を受け付けた結果、最近の景観イベントと比べて2倍ほど多い、延べ1,766人の方に投票いただいております。

また、今回実施しました市民投票の特徴として、夏休み期間と重なったこともありまして、小さなお子さんからお年寄りまでの方々に投票いただいたほか、家族で投票いただいた方々の傾向をみますと、全員が同じ内容で投票した家族の割合が4分の1に届いておらず、それぞれの判断で好みの作品を選ばれ、意欲的に取り組んでいただけたことが伺えました。

それでは、令和元年9月8日に選考部会を開催して2次審査を行い、推薦いただきました作品について、ご説明いたします。

まず、建造物部門では、現地調査をもとにご審議いただくに当たり、初めに事務局より、甲乙つけがたい素晴らしい作品が揃っていることから、対象の27作品全てを「入選」として表彰することを提案し、了承をいただきました。

その上で、選考部会委員の皆様に、全作品を4つの項目毎に3段階で評価、ご審議いただいた結果、こちらの上位8作品を受賞作品として選考いただきました。

それでは、応募順に紹介させていただきます。

旧高槻城下町に位置し、主屋は唯一現存する近世郷宿の遺構である。主屋1階には暗色の出格子が立てられ、2階は大壁造で白く塗込められている。東には明治期に建てられた隠居棟が続く。隠居棟の中央には腕木門が設けられ、柔らかい色合いの塀が敷地を囲い、街並みに変化を与えつつ、調和のとれた景観を構成している。歴史を踏まえて整えられた前面の通りとともに、ここが城下町であったことをリアルに伝えてくれる、との講評をいただいた、横山家住宅です。

騒々しい幹線道路から一歩南の街区、城下町特有の丁字路から下ると低層の建物が並び空が開ける。その並びに上部白漆喰、腰竪板張りの塀が40メートルほど続き、中央部には腕木門と長屋が設えてある。ここは往時の高槻城出丸の辺り、武家屋敷が並んでいた。その光景を彷彿とさせるのがこの建物である。背後の主屋であろう建物の甍の趣も合わせ、郡家住宅は将来にわたって継承されていく文化的景観に寄与する優れた建造物である、との講評をいただいた、郡家住宅です。

西国街道芥川宿には往時をしのばせる街並みが今も残る。その中でも一段と格調高く門戸を構えるのが元脇本陣の久保家住宅である。上部黒漆喰、腰竪板張りの塀を脇に控え玄関と格子戸のある主屋が街道に面する。中2階の白漆喰壁には黒漆喰の虫籠窓が配され、袖には卯建が建つ。外観は極めて良好に維持され、その他の設えも注意深く配され宿場町の面影を今に伝える。貴重な街道景観を次代に継ぐ極めて重要な建物である、との講評をいただいた久保家住宅です。

酒造りが盛んであった時代を彷彿とさせる町角を形成し、富田独自の景観を継承している。歴史的建造物が今も点在する中で、現役で地域産業も引き継ぐ役割を担っている。板張りの塀の上にのせられた豊かな植栽の手入れも行き届き、白壁と板張りのコントラストも美しい。塀に貼り付けられた古くからの立体サインがアクセントとなり、地域の個性をさらに高めている。室外機、メーターなどの遮蔽が工夫されることで、さらに評価が高まる、との講評をいただいた、壽酒造です。

清鶴酒造は江戸期に隆盛を極めた富田酒を今も作り続ける蔵元の一つである。旧来の細い丁字型の街路に面して、南側に繊細な格子と黒壁が印象的な主屋、北側と東側に焼杉壁の蔵があり、複数の建物で構成される貴重な街路景観である。東側の蔵は会社のシンボルマークにもなっている3つ並びの蔵で、妻側が見える北からの景観も印象的である。平成30年の災害により北側の蔵は改修を余儀なくされたが、景観に配慮したものとなっている、との講評をいただいた、清鶴酒造です。

元酢醸造所としてものづくりを支えてきた100年以上の町家が、再びものづくりの人々を支える目的を持って蘇ったリノベーション施設である。高槻の中心部の町並みに、歴史の重みを持って凛と佇む姿は、地域景観の質をその存在だけで高めている。昔の工法、技を引き継ぎ細部の工夫で活かされている。看板、照明、タープなどそれぞれに込めた思いが伝わり、さらに魅力を高めている。掲示のチラシなど小物の整理が進むことを望む、との講評をいただいた、シェアアトリエ福寿舎です。

閑静な住宅街の中で、小高い丘の上に位置する園舎は、勾配屋根により街のランドマークとなりながら、外壁に木材を使用することで周辺の住宅のまち並みへの調和も図られている。敷地西側の高低差を処理する擁壁は、セットバックさせながら雛壇状に分節し、高さや角度を変化させ、8種類の煉瓦タイルの組み合わせによって多様な素材感も演出され、隙間に植栽された四季折々の花や木々と相まって道ゆく人を楽しませてくれている、との講評をいただいた、日吉幼稚園です。

室町時代に創建された本照寺は、江戸時代中期に再建された本堂が、本山格の浄土真宗寺院を代表する建造物として、平成2年に市の有形文化財に指定され、同時代に建立されたとされる山門・東門・鐘楼も平成17年に市の有形文化財に指定されている。通称「富田御坊」とも呼ばれる本寺は、寺内町を形成していた富田のシンボル、また、本堂の大屋根は地域のランドマークとして、地域住民に親しまれる歴史的街並み資源である、との講評をいただいた、本照寺です。

以上の8作品を含む、入選作品の全ての位置をこちらに示しておりますが、その特徴として、本市の歴史的な趣ある景観が形成されている西国街道芥川宿、高槻城下町、富田寺内町の3地区の作品が多く集まっていることが伺えました。

また、市民投票の結果についても議論いただき、市民の意見を尊重し、景観賞とは別枠の市民賞を設け、市民に愛され親しまれているものとして表彰することを提案いただきました。

対象となる作品については、上位の票数が拮抗していたため、かろうじて票数差が見受けられた順位までとして、こちらの横山家住宅、清鶴酒造、ホワイトローズイングリッシュスクール、三輪神社、本照寺、原公民館の6作品を選考いただきました。

なお、横山家住宅、清鶴酒造、本照寺の3作品は、景観賞とのダブル受賞となります。

最後に、景観まちづくり活動部門では、作品情報をもとにご審議いただき、1次審査を通過した2作品とも、受賞作品として選考いただきました。こちらも、応募順に紹介させていただきます。

三島江地区に広がる水田風景そのものも美しい景観であるが、とくに春先にレンゲが咲き乱れる風景は、農村風景に彩りを添えている。高槻レンゲ振興会は長い年月をかけてこうした風景をつくりだし、また「レンゲまつり」で地域住民に楽しんでもらう活動を続けている。レンゲの咲く水田は住民に開放され、花摘みなど子どもたちが自然に触れ合う場所にもなっている、との講評をいただいた、高槻レンゲ振興会です。

JR高槻駅前のロータリーを始め、道路交差点や歩道など、公共空間を花いっぱいにし、高槻市の顔づくりに貢献してもらっている。また、市との共催で「花と緑のまちづくり講座」を開催し、花育ての仲間を増やし、継続した活動の基盤づくりにも努めている。JR高槻駅のロータリーから始まった花育ての活動は、仲間の広がりとともに活動も広がりを見せ、点から線、そして面への展開となっている、との講評をいただいた、高槻景観園芸クラブです。

第1回高槻市景観賞の選考について、推薦いただいた作品は以上です。ご審議、よろしくお願いします。

会長: ありがとうございます。先ほど副市長の話にもありましたけれども、選考部会の先生方には丸一日かけて全て見ていただきまして、その結果8作品を受賞とさせていただきたいということでございます。

先ほど説明させていただいた様に、2次選考に残られた建造物部門は27作品を一旦全て入選させていただきまして、その中でより優れた8作品を受賞作品として選ばせていただく、また、景観まちづくり活動部門は2作品を受賞させていただきたいということでございます。更に市民の投票における市民賞の位置づけもご提案させていただきました。

今までの内容につきましてご質問、ご意見のある方はお願いします。

せっかくの機会ですので選考部会の先生方にひと一言ずつ、ご感想でも結構ですのでお話いただけたらと思います。

A委員: 作品を一日、大変といえば大変ですけども、高槻には色々な景観があるんだなというのが分かりまして、この審査に加わらせていただいてよかったなと思っています。

少し歴史的な建造物、歴史的な街並みが候補作品の中で多かったのかなと思うんですけれども、歴史的なものと、新築というか割と現代的なものを同じ目線で見るのはなかなか難しいなと。そこを区別するというのもまた違うのかなとも思うのですけども、同じ土俵でというのも難しくて。

第1回ですからやってみて色々ということもあると思いますけれども、その辺が難しかったかなと感想としては思いました。

B委員: 普段から高槻には来ないことはないですが、ここまで古い建物がきっちりと保持され、住み手とか持主の思いで継承されていることにすごく敬意を称したいくらい感激しました。

私も評価の中に細かいことを書いておりますが、やはりこういう点を見直されたらもっと更に良くなるな、というところがいくつか見受けられたので、賞を出すと共にお伝えいただけたらと思います。

市民投票の多さはなかなかよかったなと思うのと、家族で意見が違うというのはどうやって把握したのかなと思ったのですが、1位がこの原公民館ということで、これも写真で見るとすごく良いし、桜の時期の写真はピカイチだと思います。ただやはり現場に行かせていただくと、どうしてこういう風な建物があるかとか、元々作られた後たぶん色替えされていたり、増築されていたり、周辺の景観との違和感があったり、そういうところが現場に行くと気が付くことがありました。でも市民に愛されて選ばれたという事は、これからより良い方向へ向いて行ってくれたらいいなと思いました。なので、賞を選んで終わりではなくてここからがスタートなんだなと思います。

また、まちづくり部門でも、今日通るときも花の手入れをされていましたけども、そういう人たちに対してものすごく力づけられる賞だと思いますので、是非継続されていただけたらと思いました。以上です。

C委員: 今、B委員からも出ましたが、高槻市にこういう様な伝統的な建物が多かったのを改めて知ったという感じがします。ただ、そういうものが市民だけではなく例えば府下であるとか、全国までいくかどうかは分かりませんが、そういう人たちに本当に認識されているのかと思います。もっと発信していっても良いのではないかと。

それともう一つですが、街道筋であるとか城下町・富田地区とかがありますけども、実際現地を見に行きますと、その周辺にも同じように価値のある建物があるんですね。ただ、それが朽ち果てかけているとか、手入れが行き届いていないのが見受けられますので、そういうものも含めて、まちなみとして景観を作っていく、そういうのがあればもっといいかなと思いました。

それと新しい建物が少なかったというのがあるのですが、こういう景観ということで挙がってきているのは、街道景観であるとか、城下町景観とかで認識されたものだと思うのですけれども、そういうものは制度として、例えば高槻市の景観指定の建築物で指定してもらうとかでちょっと分けていってもいいのではないかということで、どちらかというと、もう少し新しい建物も挙がってくればもっと良かったのではないかと思っています。

会長: ありがとうございます。私も簡単にお話しさせていただければと思います。

まず、この歴史的建造物がたくさん挙がってきまして、現地に行くまでは、ここでは優劣がつけられるだろうかと思っていたのですが、現地を見せていただきますとやはり手入れの仕方とか保存の仕方で優劣があったのかなと思いまして、賞に選考させていただいた建物は、しっかりと守り育てられているところが印象的でした。

残念ながら入選で留まった作品はもう少しこういうところをしっかりやっていただければ受賞できたのにな、というところは1件1件あったのですが、そこまでコメントを差し上げる機会はございませんでしたけれども、やはりそのあたりの質の違いは確かにあったのかなと思いました。

あと、8件のうち7件が元々の歴史的建造物ですけども、非常にうまく地域もばらついていまして、城内と西国街道芥川地区、富田の寺内町ということで、それぞれ代表する地域から物件が選考されたのは、ある意味バランスとしてもとっても良かったのかなと思いますし、シェアアトリエ福寿舎のようなリノベーション物件も入っていますし、更に今回は1件止まりでしたけども、新築物件の日吉台幼稚園もしっかりと入っているという意味ではバランスがとれた選考になったのではと思います。

これは、応募があって初めて選考にかかりますので、ひょっとしてまだ応募されていただいていない作品の中にもいいものが隠れている可能性がありますので、次回以降はまず応募していただくことを事務局の方も積極的に促していただければなと思います。特に歴史的建造物もいわゆる町家とか寺社とか多かったのですが、おそらく農家住宅も良いものがあるはずですし、原公民館に行かせていただいた時も原集落の中でも賞を差し上げても良さそうな農家住宅ありましたし、三島江の先ほどのまちづくり活動部門のちらっと映っておりました、いわゆる特徴的な段倉ですね、ああいう風景なんかも良いはずですので、今後このような農家住宅も応募いただければ選考させていただく可能性が出てくるのかなと期待しているところでございます。1回目に関しては非常に上手くスタートが切れたのではないかとの私の印象でございます。

もう一言申し添えるのであれば、歴史的建造物を回らせていただいたときに昨年の地震でかなりやられている建物が散見されまして、特に本照寺さんなんかは土塀の部分がかなり修復されていますが、本来は事務局にお聞きしますと所有者さんは土塀そのものを復活させたかったけども費用面でかなわなかったということで、ある意味もう少しお金も上手く皆さんで支援していただけるような、そんな仕組みが整えれば、所有者さんの負担だけではなく、市民みんなが歴史的なものを守っていただけるようなそんな体制がとれるのかなと思います。イギリスなんかでは、古くからシビック・トラストという形で市民の寄付で歴史的建造物が残る仕組みがありますので、高槻版のシビック・トラストといいますか、景観を守っていくような基金制度も上手く作っていただいて動かせるようなことも今後考えていただけたらと思います。

さらに富田の寺内町の中には、既に半分空き家状態になっている物件もございました。今後、所有者さんが手放さざるを得ない状況になっていくということも他の物件でも想定されますので、それを上手く先ほどのシェアアトリエ福寿舎のような形で上手くリノベーションで次の世代に上手く引き継げるようなそんな仕掛け作りももっとあったらなと思いました。

そういう意味では、景観賞で現地を回らせていただいた事によって、様々な他の施策も必要じゃないかなということが見えて参りましたので、その辺りもこの審議会で議論を続けさせていただけたらなと思った次第でございます。

以上で選考部会の先生方に一言ずつコメントをいただきましたけども、ほかの委員さんで、次への何かご希望とか先ほどの私たちの話を受けて、聞いてみたいことがございましたら承りたいと思います。

D委員: お寺の看板とかが非常に気になっているのですが、結構古い看板とかは、木造でできているので腐食して落ちてきたりとか、端の方は腐ってきたりすることが多いのですが、その辺はどうですか。

会長: 私が見せていただく限りでは気になるということはなかったのですが、事務局の方では何かお気付きの点はございますか。

事務局: 震災以降回らせていただいたのですが、お寺の山門自体が倒壊のおそれがあって、台座から浮いていた状況もあったのですが、具体的に看板が落下したとか、実際事故等を伴ったものは今回ありませんでした。

E委員: 私が住んでいる所は三箇牧なので、レンゲの所が入っていて、今はコスモスがまだ咲いているのですけれども、入れていただいたのは、この地域の人たちとって励みになるのではないのかなと思います。

私の子どもが小さかった頃は、本当に一面レンゲだったのですが、だいぶ数が減ってきているんですね。何もしていない立場からですけど、それは何か寂しいなというのがあって、これを契機にもう少し面積が増えていくと嬉しいな、と感じました。

委員とかをさせていただいて、色々な所を見学に回らせてもらった所がいくつも入っていたので、今イメージしながら確かに素敵だったなと思っていました。先生方ありがとうございました。

会長: ありがとうございます。先ほどのE委員からもあったように、またより多くの市民さんも現地に行って楽しんでいただけるようなPRを出来たら良いなと思いますし、常にこういう物件が確認できるようなそういう情報提供なんかもホームページなんかでも結構なので何か出来たらいいなと思います。

今回、F委員さんにも入っていただいていますけれども、観光資源としても上手くこの景観賞の作品を使っていただいて、観光にも役立てていただけるような、そういう連携なんかもできたらいいなと思いますけども。

F委員: 「オープンたかつき」という事業をやっているのですけども、その中で富田の寺内町とか、こういう町家などの古いものに焦点をあてたツアーを企画しているので、今回もこういう風に景観賞を受賞された住宅なども対象にして、観光という視点から取り組んでいきたいと思います。

それと今回受賞した8作品は、会長の言葉の追認になるのかもしれないですが、古い久保家住宅とか、そういう住宅に合わせて、シェアアトリエ福寿舎のリノベーション施設が景観賞に選ばれたのもよかったなと思うところです。また、伝統的建造物に加えて、現代の建物からもこの日吉幼稚園の建物が受賞の対象になったということで、とてもよかったなと思います。

先ほど会長もおっしゃった今後のことについて、農家住宅、山間部や南の三箇牧にも段倉とか色々な建物がありますが、そういうものが対象になればいいなと思います。

それと以前B委員もおっしゃっていましたが、後ろの山、北摂の山ですね、それが農家住宅とあわさって景観の対象となっていけばいいなと思います。

G委員: 夏の暑い時に選考部会に諮りましたが、よくまとめていただきました。ありがとうございます。

私も高槻に生まれ育ちましたので、やはり都市景観、先ほども委員さんからもありましたように、歴史的建造物と都市景観の線引きですね、これは非常に難しいものがあろうかな、と思っております。

個人的なものになりますけども、横山医院は、小さい頃からずっと診察を受けておりまして、配置もよくよく知っております。それから、壽酒造にはよく酒粕を買いに行っていまして、蔵の模様とかですね、匂いとかその辺のところまで感じております。本照寺さんにおいては、昔は光照寺さんで、そういう歴史的な背景も私どもの中にございます。

それとですね、私も建築の端くれですので、歴史的建造物になりますと、職人も補修もですね、この時は材料も含めてなんです。台風21号で瓦が飛んで瓦が間に合わない。昔の瓦を使いたくても瓦が無い。瓦の職人、特に左官屋さんですね、これが漆喰なんかコテで表面を仕上げる人がほとんどいない。これが現実です。その辺のところの歴史的建造物を保存するには、そういうところも含めて手当をする必要があるように思います。

会長: 私事でございますが、私の祖父は瓦屋をやっていたのですが、瓦屋だけでは飯が食えないということで昭和40年代後半から不動産業に転換した家系でございまして、まさしくG委員がおっしゃるところがうちの家系につながっているのですが、やはり一定の需要がないと業としてはなかなか回せないということもあるので、そこをどう考えるかですね。先ほどの酒造業のお話もありましたけども、その皆が使ってこそ業が回っていくということがあるので、そこはまた別の角度から考えていかざるを得ないのかなと思います。

そのあたりを上手くやっているのは金沢だと思っていまして、金沢は「まちなみ条例」を作って文化財まではいかないけれども、いい建物も指定してそこに修復をかけていく、そのために職人学校を作り、職人学校で育った方々が修復にも携わっていくことで、上手く歴史的建造物の保存と職人さんの養成を見事につないでいるなと思いますので、その辺りを是非とも何か考えていただける部分があろうとすれば嬉しいな、と思っているところであります。

材料ということでいうと、H委員さんの所からですね、木材を持って来ていただくと市内の循環が上手くいくと思うので、その辺り森林組合から切り出した木材がこういう修復で上手く回ってくるような仕組みがあればなと思いますがいかがですか。

H委員: 高槻もだいぶ木が育ってきましたので、最近は公共施設でも利用されるようになってきたのですけども、こうやって実際、木造の歴史的な施設の修繕が必要になってくるときに地域の木材が活かせるという仕組みができるのも、地域の木材が一つの資源として行かせるのであれば非常に育てがいがあるなと。そういう仕組みづくりも考えていきたいと思います。

私自身、仕事の関係で山を持ってらっしゃるので久保家住宅を十年ぐらい前に伺ったのですが、その時は歴史的建造物のことは知識がないもので、何気無しにお家にお邪魔したのですが、外から見る感じはこういう歴史的な見た目でありながら中は上手に改装されていて使い勝手も現代風にされていて、今改めて思うとそういう苦労も、見た目を残しつつ中をリフォームされている苦労をされているのかなと思っていまして。そういう風に思うと山間部も、先ほども話に出ている農家の樫田とか原の住宅なんかでも苦労されながら維持されているところも多いので、そういったところも見直されていけばと思います。そういうところでも木材が活躍できるようにと頑張りたいと思います。

会長: そういう意味では建物を守っていくということは、他のところで色々支えていかないといけない仕組みが周りで必要ですので、そういうところをトータルで考えていけば良いなと思いますし、それがひいては高槻の産業振興にも繋がって行くわけですので、その辺りの上手い仕組み作りを考えていただければと思います。

ちょっと話が脱線しますが、今高槻市内の建物、公共建築物含めて市内産の木材を使うと何か優遇策とかあったりするのですか。そのあたりの仕組みを作ったら上手くいくと思うのですが。

事務局: 市の大きな方針としては高槻市産材を活用してということで、安満遺跡公園や子ども未来館の一部に使ったりはしていますが、ただそれを使ったらメリットがあるかとか、そういうものはありません。

会長: 兵庫県はかなり積極的に兵庫県内産の木材を使いましょうと公共施設でもかなり積極的に進めておりまして、例えば教育施設、小中学校の新築増改築の時もできるだけ木材を使いましょうという流れになっていますね。この前、猪名川町の楊進小学校、大島小学校の建て替えをお手伝いさせてもらったのですが、木造で出来るのであれば木造でいいのですが、鉄筋コンクリート造でしか無理だという時も、内装材をかなり積極的に県内産の木造を使いましょうということで、かなり内装に木材を使わせていただいたりしましたので、そういうことをやっていただければ。

国交省も国内産材を使いましょうと呼びかけてくださっているのでそこを上手くやっていただいたらと思いますし、そういうものがこういう景観賞の対象になってくればといいのにな、とも思います。

C委員: その木材の使用というのは言われているのですが、いざ使うとなったときにどういうような木材、種類とかですね、そういう材が供給されるのか、例えば設計する側からするとすぐに分からないとかね、そういう情報が出てくれば、また使ってみようかとなってくる。例えば、高槻市とか大阪府でもいいですけれども、どういうものが供給できる、調達できるのかが分かればもっと進むかなと思います。

会長: 景観賞以外のところで少し膨らみましたので、せっかくの機会ですので色々な観点からご意見をいただければと思います。

C委員: 今回現地に行ったときに、先ほどもちょっと言いましたが、実際使われていない建物とかあったのですが、特にそういう景観的にある一定の役割を持ちそうな建物について、例えば空き家であれば借りるような人を見つけるとか、いわゆるマッチングとそういうものを政策としてやっていくという考えはありませんか。

事務局: まさに空き家等対策計画というものが住宅部局でやっているのですけども、それはどちらかというと危険というか防災上というか、要は瓦が落ちてきそうだから通学路に面していては危ないのでそれを極力撤去してやっていこうと今まさに進めているところです。

空き家を活用するのは、JTI移住促進機構というところと手を組んで、要は山手の方が年を取って駅前に出てくる時にそこを他の方に貸すというような仕組みはやっております。

高槻市は、全国的に言うと件数は多いほうで、それで空き家の対策はやっております。

C委員: 景観という切り口ではないんですね。

例えば西国街道筋とかの家をちょっとした店舗にするとかという様なことによって、その通りついてもう少し活性化していくとかいう。先ほど会長がおっしゃっていたように、地元の産業や観光と上手く力をあわせて、例えばそういう地区に指定にするとかね。そういう誘導策とかがあればなという気がしますけどもね。

事務局: 一番いいのは所有者さんにインセンティブを与えられるようなそういう制度が出来ればいいのですが、なかなか税金を使うのにそれがいいのかどうかも含めて、先生がおっしゃったように「ここは街道筋だから改修するときは極力こういう風にしてほしい」といった制度は出来るかもしれないですが、お金を出すとか、なかなかそこまでは難しいと思います。そういう視点も含めて登録文化財とかは別の観点で何か指定ができたらいいのかなと個人的には思います。

会長: 今、国交省でも様々な制度を整えて下さっていますので、その辺りで使えるものは使っていくという姿勢でやっていただければと思います。

こういうその古民家あるいは歴史的建造物の利活用というのは、仲介される方がきめ細かく対応していただけるかどうかが勝負なので、地元の不動産業の方も積極的に動いていただけると嬉しいなと思います。特に、今私がお付き合いさせていただいている八尾市の30代の建築業の方がおられますけども、彼は親父さんの後を継いで地元の不動産でリノベーションも積極的にやっていて、そのリノベーション物件を動かすことを自分の業の柱としてやって下さっていますので、そういう方が増えていけば上手くいくと思います。お隣の茨木市は、市も入って「リノベの茨木」という仕組みをされていますけども、あそこにも先程の八尾市の方に入っていただいているのですが、そういう地元の業者の方も一緒に取り組んでいただける仕組みを作っていただけると、市役所ばかりが頑張る必要もないのかなと思います。シェアアトリエ福寿舎さんなんかはまさしく民間ベースで取り組んで下さったわけですので、こういう動きが他にも広がっていくと嬉しいと思います。

あとは規模の問題ですね、今日、賞の対象にさせていただいた物件はかなり大規模な物なので、これをお買いいただくとお金がないとなかなか出来ませんので、規模の問題を考えると悩ましいところがあるでしょうね。シェアアトリエ福寿舎さんのようにシェアして複数人でお借りいただくような仕掛けとか、誰がコーディネートしていくのか勝負かと思います。

H委員さんが久保家住宅に入られたことを教えていただけましたが、外観は残して中を現代風に改装するようなそういう事例をご紹介いただくことによって、もう少し保存活用に進められるのではないかなと思います。

景観はどちらかというと表からしか観ませんけども、中が上手く活用してこそ外が残るという話がございますので、中身をどのように上手く現代風の生活に合わせていけるかという事例も上手くご紹介いただけながら活用を進めていただけたらと思います。

他に、ご質問、ご意見、あるいはご要望がありましたらお願いします。

それでは、皆様方に色々承りましたので、また今後の施策展開にも生かせていけるような意見をたくさんいただきましたので、また継続してこの審議会でも議論させていただければと思います。

それでは、本論に戻りまして、先ほど選考させていただきました建造物部門27作品を入選、そのうちの8作品を受賞、景観まちづくり部門2作品を受賞とするということに関しまして、ご異議ありませんでしょうか。

<異議なしの声>

会長: 異議なしということですので、原案のとおり承認する旨答申させていただきます。ありがとうございました。

それでは、次第3のその他につきまして、事務局より説明をお願いいたします。

事務局: 第1回高槻市景観賞の選考についてご審議いただき、ありがとうございました。

それでは、選考いただきました作品の表彰をはじめ、今後の取組について、パワーポイントを用いてご説明いたしますので、前方のスクリーンをご覧ください。

まず、受賞作品並びに市民投票の結果については、直ちにホームページに掲載するほか、ケーブルテレビをはじめ広告媒体を活用し、広く市民に周知してまいります。

次に、表彰式典については、令和元年12月8日の日曜日、午前10時30分より、本年3月に一次開園しました、安満遺跡公園内のボーネルンドパークセンターにて、開催いたします。式典では、建造物部門の受賞者に表彰状と銘板、景観まちづくり活動部門の受賞者に表彰状と盾、市民賞の受賞者に表彰状を、それぞれ授与いたします。なお、建造物部門の入選作品に対しては、後日、表彰状をお届けいたします。

また、式典にあわせ、景観をテーマとした講義を久会長にお願いして記念講演を開催するほか、受賞作品を紹介するパネル展示やパンフレットの配布を行いたいと考えております。

以上の内容にて準備を進めているところでございますが、たくさんの市民に参加いただけるよう、事前周知とともに当日の来園者への案内にも努め、景観に対する関心を高めるべく取り組んでまいります。さらには、高槻市景観賞を契機として、良好な景観資源の保全・活用に向けて取り組むほか、イベント等の実施を通じて市民意識の醸成を図ってまいりたいと考えております。

以上で説明を終わります。

会長: ありがとうございました。授賞式、それから今後の展開をご説明いただきましたけれども、何かご質問、ご意見はございませんでしょうか。

市民賞の募集をしていただいた場所で、今度は逆に、受賞作品のパネル展などはご検討いただけるでしょうか。

事務局: ありがとうございます。検討していきたいと思います。

会長: 是非、せっかく投票していただいた方々が通われる施設ですので、今度はお返しとして「皆さんの投票がこのような形で選ばれました」というような形でお返ししていただいたら、また継続的に景観への関心が高まるのではないかと期待しております。

C委員: 受賞結果とか、例えば一般紙の地域版とかで掲載されるような手立てはないですかね。

事務局: 広報誌等には載せまして、ホームページでの周知とかは予定しているのですが、ちょっと検討させていただきます。

会長: たまたま私は、名前を出していいかわかりませんがシティライフさんの編集部とは懇意なので、シティライフさんに声をかけていただくと載せていただけるのではないのかなと思います。

事務局: 銘板にはQRコードをつけさせていただきまして、それを現地でかざすと説明のホームページに飛ぶように、その辺の工夫など色々な取組をしていきたいと思います。

B委員: 市報でよく特集がありますよね。たぶん来年の3月ぐらいまで決まっているのかもしれませんが、そこで景観特集号がでたりしたらいいなと思うのですが。

事務局: 調整させていただきます。

会長: 景観賞なのでどうしても物件が表に出てしまうのですが、そこを守られている方のお声とか住まわれている方のお声とかも非常に重要なので、人も表に出していただければ嬉しいなと思いますけどね。

あといかがでしょうか。また委員さんにもご協力いただきながらこの賞を更にきっかけに市民さんに景観に関心をもっていただけるようご協力いただければと思います。

それでは、以上ですね、予定しておりました案件は終わりです。その他で皆様の方から何かございますでしょうか。

C委員: この前の台風19号で相当被害が出ているのですが、その中で特にインフラ関係、電気とかそういうやつですね、相当被害があって地中化の話とか出てきますよね。当然、景観にも有効であると思っているのですが、そういう施策を市の方でお考えとかはあるのですか。

事務局: 今、道路課メインで無電柱化の取組をやっています。ただ、ご承知のとおり路上施設がポコポコ出ていて、なかなかその歩道幅員が狭い所にそういう屋外施設ができるのは歩行者の通行を妨げるとか色々な困難があります。昨今、国の方からそれを小さくして公共施設が張り付いていたらそちらの方に持っていくとか、今まで道路区域内でしか出来なかったことをやりやすいような改善策がでてきていますので、基本的に新設の都市計画道路に関しては無電柱化でやっていきます。

高槻市としては無電柱化促進で出来る範囲内になるかもしれませんけども、特に城跡公園周辺だとかはできれば無電柱にしていきたいと思っておりますので、それに向けて今後進めていくということで、新設事業に関しては無電柱化でやっていくことにしています。

会長: 今、住宅供給が過剰な状態になっております中で、茨木なんかでは少し駅から遠い住宅地開発があったときには民間事業者さんが自ら付加価値の一つとして無電柱化を進めている物件も出てきておりますので上手く商業ベースに乗っていく様な、そんな促し方もできたら上手いなと思います。

事務局: ヨーロッパは初めから下に入れていくという歴史的な背景がありますが、日本は維持管理のしやすさを選んで電柱の手法で来ています。昨今の災害も含めて効果があると我々も認識しておりますので進めてまいりたいと思っております。

会長: はい、ありがとうございます。これをもちまして審議会を終了したいと思いますが、事務局から何かありますか。

事務局: 本日は活発なご審査ありがとうございました。また、いろいろなご意見、ご助言をいただきまして、誠にありがとうございました。

本日、答申を受けまして、第1回高槻市景観賞を決定し、委員の皆様からいただいたご意見を参考に、表彰に向けて事務局で手続きを進めてまいります。

委員の方々からもありましたように、景観賞を決定して終わりではなくて、これを契機にPRをして、市内外に発信していきたいと考えております。また、それを確立するための制度設計も含めて検討して参りたいと考えております。

委員の皆様には、引き続き幅広いご意見を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、閉会のご挨拶とさせていただきます。

本日は大変ありがとうございました。

会長: では本日の審議会を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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