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令和2年度 第1回高槻市バリアフリー推進協議会

ページID:003761 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

会議概要

会議の名称

令和2年度第1回高槻市バリアフリー推進協議会

開催日時

令和2年10月29日(木曜日)10時から11時30分

開催場所

高槻市役所本館2階

出席状況

出席委員20名(欠席委員3名)

傍聴者

3名

議事

  1. 高槻市基本構想の改定について
  2. その他

事務局

都市創造部 都市づくり推進課

会議資料

会議録

(事務局)

定刻になりましたので、ただ今から令和2年度第1回高槻市バリアフリー推進協議会を開催させていただきます。委員の皆様には、公私ご多忙の中、お集まりいただき、誠にありがとうございます。それでは、開会に当たりまして、梅本副市長よりご挨拶をお願いいたします。

(副市長)

皆様、改めましておはようございます。ただいまご紹介いただきました高槻市副市長の梅本でございます。よろしくお願いいたします。本来でありましたら、濱田市長が参りまして皆様にご挨拶を申し上げるところですが、本日どうしても出席が叶いませんので、私が変わりましてバリアフリー推進協議会開会に当たりましての挨拶をさせていただきます。委員の皆様には、本日、公私ご多忙のところ、また新型コロナウイルス感染防止対策に、ご理解とご協力いただく中でご出席賜りまして誠にありがとうございます。

さて、バリアフリーを取り巻くこのところの状況でございます。平成30年に法の改正がございまして、その中では、バリアフリーの基本方針を定めるマスタープランの策定、さらにはバリアフリーに係る情報提供の努力義務化が規定されています。令和2年の法改正におきましては、学校教育と連携した心のバリアフリーの育成施策など、ソフト面の対策が強化されました。

本市におきましては、現行のバリアフリー基本構想におきまして、既にこの法改正の考え方については盛込んでおりまして、これまで皆様のご理解ご協力をいただきながら、高槻市におけるバリアフリーの推進に取り組んできたところでございます。このように、先進的で継続的な取り組みが評価され、国から大臣表彰などをいただいておりますが、現行のバリアフリー基本構想が計画期間の10年をまもなく迎えますことから、このほど改定に取り組む次第でございます。

本日のこの会議は、この基本構想改定の考え方につきまして、市の方からご説明をさせていただいてご審議を賜りたいと考えています。

本日の会議におきましても、これまで同様、活発で実りのあるご議論ご審議をお願い申し上げまして、簡単でございますが開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。

<配布資料確認>

<委員・関係者紹介>

(会長)

本日は、代理出席あるいは随行の方がおられます。本協議会では、委員以外の方からも必要に応じ、適時御発言いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(委員一同)

<異議なし>

(会長)

本日の出席委員は20名です。委員総数23名の、2分の1以上の出席がありますので、協議会規則第3条第2項の規定により、本日の協議会は成立しています。

本日は、傍聴希望者が3名いらっしゃいます。今回、市から付議されています案件は、公開することが不適当なものとは認められませんので、傍聴を許可してもよろしいでしょうか。

(委員一同)

<異議なし>

<傍聴者入場>

(会長)

本日の案件は、「高槻市バリアフリー基本構想の改定について」でございます。まず事務局から説明していただいた後、質疑応答を行いたいと思います。では、説明をお願いします。

(事務局)

資料は、1から5までございます。また、説明に入る前に、お配りしております正誤表のとおり修正がございますので、申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

今回の資料についてですけれども、例年は、高槻市バリアフリー基本構想の進捗状況を確認いただき、御審議いただいておりますけれども、今回は基本構想が計画期間を迎えるということから、改定に取り組むに当たりまして現計画を振り返り次期計画をどのように作るか、方向性を示すことを主な目的に資料を作成しております。

資料1から説明いたします。

「1.高槻市バリアフリー基本構想とは」についてですが、高槻市バリアフリー基本構想は、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」、通称「バリアフリー法」の第25条に基づく、「移動等円滑化に係る事業の重点的かつ一体的な推進に関する基本的な構想」として策定しており、「公共交通機関・道路・建築物等の一体的な整備を推進し、誰もが安全にかつ安心してまちを移動し、施設が利用できるバリアフリー化された都市の実現」を目的としております。

現行計画は、平成23年度に策定しており、平成15年度に策定した「高槻市交通バリアフリー基本構想」以降、改良を加えつつ継続したバリアフリー化の推進に取り組んでおります。この度、現行計画が令和3年度に計画満了となることから、目標年次を令和14年度とした時期計画の策定に向け、検討を行うものです。

続いて、「2.検討体制」についてです。本市の庁内検討組織として、部長級で構成する委員会と課長級で構成する幹事会を運営しつつ、適時、本推進協議会でご審議をいただきながら、検討を進めてまいります。

資料2をご覧ください。

根拠となるバリアフリー法について、近年の改正状況を挙げております。平成30年11月の法改正では、バリアフリーのまちづくりに向けた地域における取組強化の一環として、市町村がバリアフリー方針を定める「マスタープラン制度」が創設され、策定が努力義務化されました。

令和2年6月の法改正では、小中学校と連携した「心のバリアフリー」に係る施策などのソフト面の施策強化や、バリアフリー基準適合義務の対象拡大として、公立小中学校などが新たに追加されております。

そのため、このような法改正を踏まえた基本構想の改定が必要となっております。

マスタープランと、基本構想について、ページ中段をご覧ください。

マスタープランは、市域全体のバリアフリーに関する方針や、バリアフリー基本構想の作成につなげることを目的としたもので、市域全体の方針のほか、移動円滑化促進地区を設定し、方針などを明示するものです。

一方、基本構想とは、マスタープランを踏まえ、公共交通機関、建築物、道路等のバリアフリー化を面的・一体的に推進することをねらいとした具体的な事業計画で、重点整備地区の設定・方針の記載に加え、重点整備地区内で実施すべき特定事業を明示するものになります。

マスタープランと基本構想の違いは、マスタープランは、市域全体を対象にするのに対し、基本構想は、駅周辺を中心とした重点整備地区が対象となる点や、移動等円滑化促進地区は、方針のみの位置づけとなるのに対し、重点整備地区は、特定事業の位置づけが必要となる点です。

本市の場合、現行の基本構想に市全体の基本理念を設定しておりますので、検討項目としては、現行の基本構想の改定に加え、基本理念を継続していくのか、新たに移動等円滑化促進地区の設定を行うのか、などマスタープランの要素を踏まえた改定をどのように行うか、という点になります。

資料3-1をご覧ください。

ここからの資料は、現行の基本構想に基づき、どの程度バリアフリー化が推進できたかを表す資料になります。

まず、資料3-1は、基本構想に位置づけた整備事業の進捗率を表しており、上の表が事業者別、下の表が地区別にまとめたものになります。

表の右側の「H33(R3)目標進捗率」と「全体進捗率」については、算出式を表の下に記載しております。

「H33目標進捗率」は、平成15年度から、短期目標時期である令和3年度末を目標時期とする事業のうち、令和元年度末までに整備が終わったものの割合を記載しております。

「全体進捗率」は、基本構想に掲げる全事業数のうち、令和元年度末までに整備が終わったものの割合を記載しております。

「H33目標進捗率」で100%を超えているものがありますが、これは令和3年度以降の完了を見込んでいた事業が前倒して完了している場合、こういった表記になります。

「H33目標進捗率」を見ると、完全に目標を達成できている訳ではありませんが、高い進捗率となっており、一定の進捗が図れたものと考えております。

一方、全体の進捗率を見ると、まだまだ整備事業が残っていることがわかるため、今後も着実にバリアフリー化を図っていく必要があると考えております。

現行のバリアフリー基本構想に基づいて実施した最近の主な整備としましては、令和2年度中に整備が完了する予定のもので、西日本旅客鉄道株式会社が整備されておりますホーム柵がございます。当該ホーム柵は、既存駅の全ホームに設置されるものとしては、JR西日本管内では、いち早く整備が完了する予定であると聞いております。

その他、安満遺跡公園へのアクセス道路である高槻市道「高槻駅高垣線」の歩道改善及び視覚障がい者用点字ブロックの設置などが、今年度、整備完了予定となっております。

事業者ごと、重点整備地区ごとの整備状況の詳細については、次ページ以降に記載しておりますので、ご参照ください。

説明は割愛させていただきます。

続いて、資料3-2をご覧ください。心のバリアフリーの実績を一覧にまとめたものです。

心のバリアフリーについては、進捗を数字で表すことは困難ですので、取り組んだ実績を文章で示しております。例えば、「バリアフリー講師派遣制度」では、実績の欄に、障がい当事者が講師として参画する小学校のバリアフリー総合学習を実施した旨を記載しています。

心のバリアフリーについては、引き続き、継続的な取り組みを行っていくことが必要と考えているところです。

続いて、「資料3-3 アンケート調査結果」についてをご覧ください。

アンケート調査は、本市のバリアフリー化状況を利用者目線で把握し、次期計画の策定に活用することを目的としております。調査した内容は振り返りと新たな計画の策定に使用します。

調査はインターネットによる調査と従前通りの紙面でのアンケート調査で行いました。調査期間は令和2年9月1日から9月11日の期間で行ったほか、高槻障害児者団体連絡協議会、福祉相談支援課から地域包括ケアセンター、保育所・幼稚園などの協力をいただいており、一部未集計がありますが、傾向は変わらないものと考えております。なお、今現在紙面での回収率は46%で、総回答数は403件でした。

続いて、アンケート集計結果について、ご説明します。「(1)バリアフリー基本構想に基づく各事業の成果」について、事業ごとに5段階で評価を収集しました。ハード事業の項目すべてにおいて、「大変良くなった」「良くなった」と答えた割合が過半数を超えています。ソフト事業でも「大変良くなった」「良くなった」の回答が多くなっていますが、「利用しない」「分からない」の回答がハード事業に比べて多い傾向にあります。ハード事業は平成15年から長年実施してきた結果が評価されていると思われます。ソフト事業も引き続き、啓発やバリアフリー総合学習などを通じて、理解を深める必要があると考えられます。

続いて、「(2)各事業について、不便に感じている項目」では、ハード事業の不便に感じているもの、ソフト事業の必要だと感じているものについて、意見の多い順に3項目まで抽出しています。各事業者のバリアフリーについて、更に調査結果から読み取れるニーズの分析を行い、引き続き検討を進めます。

「(3)今後のバリアフリーの進め方」について、今後特に必要な取組について、伺った結果、これまで実施してきた「駅・駅周辺のバリアフリー」「バス・バス停のバリアフリー」「心のバリアフリー」や、これまで心のバリアフリーとして実施してきた「情報のバリアフリー」に加えて、新たに「避難所・災害時のバリアフリー」のニーズも高まっていました。なお、結果の詳細を資料編として、次ページ以降に示しております。

また、アンケートの自由記入欄のご意見を、少しご紹介させていただきます。「ホーム柵ができてありがたい。JR高槻駅のほかにも広がってほしい。」「駅周辺から離れた所もバリアフリーにしてほしい」「民間建物でのバリアフリー化」「駅員が荷物を運んでくれ、助かった」「物理的なバリアフリーとともに心のバリアフリーにも注力してほしい」と言ったご意見が寄せられていました。アンケート結果を次期計画の検討に活かしていきたいと考えております。

資料3-1から3までの説明は以上です。

続いて、「資料4、本市を取り巻く状況」をご覧ください。

まず、「1.人口」についてですが、本市の人口は、今後緩やかに減少する見込みであるものの、65歳以上の高齢者人口は年々増加する見込みであり、人口減少と少子高齢化の進行が予想されています。

続いて「2.障がい者の数」についてですが、先ほど1.で説明しましたとおり、人口は微減傾向にあるものの、障がい者の数は、毎年増加しており、今後も毎年増加していくものと予想されています。

続いて、「3.財政」についてですが、人口減少や、少子高齢化の進行等により、税収の大幅な増加は見込めない中、社会保障経費の増加、公共施設の改修等により、歳出は増加することが予想されています。

最後に、「4.総括」ですが、高齢者や、障がい者といった、バリアフリーを必要とする人の数は年々増加していくとされているものの、社会保障経費や、建築物や道路といった公共施設等の更新費用の増加などにより、今後も厳しい財政状況が続くことが予測されいます。そのため、更新のタイミングに合わせてバリアフリー整備を行う等、より効率的に、かつ着実に、バリアフリー化を推進していくとともに、あらゆる年齢のすべての人々を取り残すことないような持続可能な整備を進めていくことが求められます。

次に、資料5をご覧ください。

「1.見直しの考え方」ですが、現行の基本構想をもとに、法改正内容や、本市を取り巻く状況、市民アンケート結果、現行計画における進捗状況等を踏まえつつ、着実なバリアフリー化の推進に向け、現在の考え方を基本に、新たな取組を追加していいきたいと考えており、次期計画は、マスタープランと基本構想を合わせたものとして策定していきたいと考えています。

「2.住民参加の方法」ですが、今年度、現地を確認し、問題点や課題を確認するワークショップを行う予定です。内容としましては、市民アンケートで「今後特に必要」という回答が多かった「避難所のバリアフリー点検」や、「市内の重点整備地区のバリアフリー点検」を行う予定です。

「3.今後のスケジュール」ですが、計画改正までのスケジュールは、記載のとおりとなっており、次回の幹事会は、令和3年度5月の推進協議会までに開催する予定にしております。

(会長)

では質疑に入りたいと思います。質問などありましたらよろしくお願いします。

(A委員)

高障連が従来から高槻市に要望しております、北部地域の人が南部に訪問する時に、いつも高槻駅か阪急高槻市駅に行ってバスを乗り換えないといけない。何とかならないか、と。

障がい者とか高齢者もこれからどんどん増えていくわけですけど、乗り換えなしで移動できるような交通網を検討し対処法として出させていただいているわけですが、財政状況の問題があるとも思いますが、こういったことは、次期計画にも載っているのでしょうか。

(会長)

一つ一つ確認していった方がよいと思います。

計画はこれから策定していくという事なので、事務局お願いします。

(事務局)

今回の資料につきましては、現行計画を振り返るものとなっておりますので、次期計画についての詳細は、まだ入っていない状態です。今、ご意見いただいた件につきましても検討はしていきます。

(A委員)

検討の余地はあるということですね。

(事務局)

なかなか難しい点ではあると思いますが、検討させていただきます。

(会長)

この点に関して、どこらへんが難しいのかとか、あるいはこんな工夫はあるのではないか、などがありましたら関係者の方ご意見いただきたいのですが。

(B委員)

今は、駅を基軸に放射的にバス路線が展開されているというところで、多くの皆さんがそういう利用をされているのが現状です。

しかしながら、我々も路線の再編ですとか、効率化ですとか、そのあたりは、交通環境がコロナで大分厳しい状況でございますので、それが一定落ち着いた段階で、皆様の動きに合わせて路線を改善していくのかというところは、非常に大事な観点だと思っておりまして、本日のようなご意見も長年いただいておりますので、総合的に考えていくような大きな話かなと考えております。

(会長)

ありがとうございます。

この協議会は、率直な意見を交わしてきた伝統がありますので、その辺の意見がありましたら。

(C委員)

ソフト面の心のバリアフリーが進んできていますけれども、まだまだ障がい者全体のことが分かっていない。これから障がい者のことを分かっていただいて、障がい者への取組を進めてほしいなと思っています。

最近こういった事例がありました。うちの会員さんが申請に行きました。自分たちで書けないからガイドヘルパーさんに代筆を頼んだんですね。しかし、代筆は駄目だと言われた。目が見えないので読めないし書けない。申請もできない。理解されないと困る。障がい者別で詳しく知ってもらえるとありがたいなと。ハード面ではだいぶ良くなったと思います。

(会長)

今の話を聞いて関連する意見はありますか。

(D委員)

心のバリアフリーが進んでいるということですけれども、避難所に関して言うと、聞こえない人には、情報がとても不足してしまいます。

例えばですけど、お知らせがあった場合、私たちは聞こえませんので、何も内容が分からないんですね。そういったところがとても大変です。今は、聞こえない人のためのベストを作ったので、それを見ていただいたときに、私たちに協力いただけるとうれしいなと思います。今後、そういった時の協力をお願いしたいと思います。

(会長)

今2つの意見、障がいのあり方、きめ細やかな対策を盛り込みたい、盛り込んでほしいという事ですけども、この点について事務局お願いします。

(事務局)

我々としましても、心のバリアフリーはハードでだけでなく、より一層充実しなければならないと思います。今回お伺いしましたきめ細やかな対策、こういう事が困っているんだとか、実際の避難所での皆さんのお困りごとやご意見を十分に踏まえながら、次期計画につきましてはバリアフリーが充実するよう計画していきたいと考えております。

(会長)

関連してございますでしょうか。

(E委員)

タクシーは、高槻市のバリアフリーでの位置付けはどのようになっていますか。

(事務局)

現行のバリアフリーに関しましては、タクシーという位置付けはありませんが、タクシーにつきましても公共交通の一つでありますので、位置付けに関しましても検討していこうと思います。

(F委員)

びっくりしているんですが、先ほどの話。目の見えない方の代理として書類に記入する事は出来ないというのは、公的な書類が一切作成できない事になりますよね。それはまず本当なのか。日本中そうなのか。本市だけがそうなのか。もしくは誤解なのか。大変驚いております。事務局お願いいたします。窓口は、福祉政策や市民課とか、その辺だと思いますが。

(会長)

はい、事務局よろしくお願いします。

(事務局)

先ほどのその件につきましては、今の現時点で把握できておりません。

(F委員)

福祉課や市民課はいないの。この会に福祉課がいないのがよく分からない。

(C委員)

福祉課は電話をして動いてくれました。

(障がい福祉課)

障害者差別解消法という法律の中で、合理的配慮として代筆等は可能となっております。どこの課かわかりませんが、障がい福祉課では代筆を行っております。

(会長)

先ほどの話はいつもよくある傾向なのか、あるいはこういう場面ではこんなことがあったとか、もうちょっと詳しく教えていただけますか。

(C委員)

私もちょっと聞いたんですけどね、大部分それはないと、代筆でほぼほぼ通っている。あるところだけあった。まだまだ理解がないと思われます。大きな企業ですので。我々はどこへ行くか分かりませんから、統一して代筆OKと理解してもらいたいです。

(F委員)

聞き間違えましたが、企業ですか、市役所内の話じゃなくて。

(C委員)

民間の企業ですね。

(F委員)

そうすると、課題は市役所の問題ではなく、やはり市民理解ですね。

常識的には、民間を含めて目の見えない方がそのことで社会参加が突然そこでストップしてしまうということでしたらありえない。何か問題があったりするんだったらどう考えていくか。

先ほど事務局がおっしゃった心のバリアフリーというものを進めていく必要があるんだなと分かりました。

(副会長)

今の件に関連して、これからのバリアフリーは、いわゆるカテゴリーだけではなく、一人一人への対応というのがとても大事だと思っています。先ほど障がい福祉課さんからご発言があった、障害者差別解消法による合理的配慮というのを、どれだけ浸透させていくのかというのが、心のバリアフリーの一番大事なポイントだと思うんですが、高槻市における合理的な配慮の申出制度というか、地域協議会みたいなものを設けて、申し出られるような仕組みを作ることに各自治体なっていると思うんですが、どのような取組状況になっていて、どれくらいそういった申出があったのか、簡単にご報告いただけるなら、情報提供していただけるとありがたいなと思います。

(障がい福祉課)

すみません。今は担当が別になるため、そちらにつきましてはこちらの課として把握しておりません。

(A委員)

先ほど、委員がおっしゃった代筆の話は、実はデパートのケースです。そこのデパートが運営しているわけではないテナントのパート店員の応対だった。

我々は、現場で起きたことは、現場でできるだけ完結するとそういう考え方ですので、その方からの情報があって福祉相談支援課へ連絡しました。あわせて、大阪の広域相談員にも連絡をし、デパート本社の担当部署に連絡を入れてもらい、そこからテナントへ連絡を入れました。本人からは、了承をいただいています。

もう一つ問題が出ているのは、高槻警察の担当なのですが、JR高槻駅周辺の交差点で、新型コロナウイルスの関係で感染防止のために窓を開けると音響信号の音が気になってきたので、ボリュームを下げてほしいという要望が警察署に届きました。そこを毎日使っている視覚障がい者がいるので、その方に連絡を取って現地でボリュームの調整をしてほしいという事で高槻警察署の方で協力いただいています。結果はまだ報告を受けていませんけど、現場で起きたことは現場でできるだけ解決するという事で対処しております。

(G委員)

先ほどの件ですが、実際に音の調整が出来るものか現場で確認してきました。

要望があった場所は、横断歩道に音響の装置があり、視覚障がいの方は南側の横断歩道を渡るということを現場でお聞きしました。音量を結構大きめにしていましたので、少しでも音量が下げられるのであればと思いまして、実際現場で音量を下げて聴いていただきました。そうしたら、やはり音量が下がってしまうと、かなり聞こえにくくなる。当然、車の動きとかそのような音でかき消されるというのもあるんです。

音響装置の移設についても考えましたが、移設した側で音が大きくなってしまいます。そのため、夜間帯は押しボタンを押したときだけ少し音量を落とした音が鳴るんですが、その時間を少し早める設定を行いました。しばらく様子を見ていただいて、それで不具合があれば、また対応を考えていかないといけません。

実際に私も現場に行って気づいたんですけど、風や商店街の音で音響装置の音がかき消されてしまったり、音響装置の位置ですごく音量が変わってくる事が分かりました。

要望された方も、取ってくれという事ではなくて、必要なものだと理解もしているけれど、そこに住む方として気になられていて、生活に支障が出ている可能性があります。

コロナの関係で換気のため窓を開けるので、音に敏感になってしまう要素が加わったと思いますが、寒くなって窓を締められると緩和されるのかなと思います。音量を下げる方向で考えていましたが、実際に現場を確認したところ、音量はそのままで、音が鳴る時間を変更する形にして様子を見る事になりました。

(A委員)

早速対応いただきありがとうございます。 

我々も、まさか新型コロナウイルスの関係で窓を開けて換気するために音響信号どうのと言われるなんて思ってなかった。今回が初めてのケースです。

利用者に連絡をとって現地で意見を聞いて欲しい、と高槻警察署に伝えた後、すぐに対応いただきありがとうございます。

(C委員)

さっき押しボタンと言われたが、視覚障がい者には、そのボタンがどこかわからない。ボタン自体に合図が出るようにしてもらえればずいぶん違うと思います。以前からお願いしているがなかなか。我々は、目が見えていないのでそれ自体が分からない。今後の課題としてよろしくお願いしたいと思います。

(会長)

新しい構想についての考え方なんですけども、具体的な話を土台に考えていくわけで、そういった課題やご意見ございますでしょうか。

(F委員)

私ばかりですいません。この協議会で多大な成果が出てきているわけですが、新しい課題にチャレンジしていきたいという事務局の提案で大変良いかと思います。そのことについてちょっとだけ意見、コメントを申し上げておきます。

2000年から最近まで続けてきました法律、バリアフリー法により政府の中でほとんどまだ具体化されていない課題があります。最近特に重視しておりますのは対象者の拡大ですね。 対象者の拡大の中で、具体的には知的障がい、精神障がい、そこには発達障がいも含みますが、それから認知症。これらの方々の社会参加。社会参加以前にも、病院から出たりする時のこともあります。ほとんどまだ一般市民の理解がなく、丁寧に考えていくと、物的あるいはソフト的対策も結構あるんだということが少し分かってきました。本市でも課題としてあげて取り組んで行く必要があるだろうと思います。取り組むとなると、役所としてはある程度解決法が分からなければ取り組めない、という制約が従来あるかと思うんですが、この会議はそうじゃなくて、分からない問題を調査し発掘する、あるいはここにお招きして聞くということも含めて取り上げていたらどうでしょうか。同じような趣旨で、LGBTとか、もう最近では皆さんの前で性同一性障がいの方々でも証言なさる方も増えて来られました。

そういうこと考えますと、ここでも長期的に取り組んでいいんじゃないかというのが、私の提案です。

同じような趣旨で、関西交通経済研究センターで私が企画したんですけれども、先日、難病の方々の講演会をしました。本市からも聞きに来ていたんですけれども、これは繊維筋痛症とか1型糖尿病、多発性硬化症といった、普段皆さんあまり聞かれない名前の病気なんですが、伺うと壮絶な生活上の戦いをされている。その中で、市民がかなり理解してくれる、物的にも対応してもらえるとありがたい、というものがいろいろあることが分かりました。そんなことで、対象者拡大という事はまだまだあるかと思います。

私が心配しておりますのは、誰一人取り残さないということを考えていきますと、最近特に非正規を中心とする若者の方々、中でもかなり精神的に厳しい方、あるいは経済的に本当にどうしようも無くなった方が引きこもるとか、直ちに非正規の方が大変なことになっているということまでは申し上げませんが、そんな厳しい方々がいらっしゃるのではないかなと気になっております。以上が私の思いです。

先ほどもおっしゃっていましたが、今回の法改正で、学校のバリアフリーが義務化に入りました。大阪府は、全国に先駆けて学校のバリアフリー化に関しては条例でずっと取り組んできたところでございまして、全国の先進なんですけれど、いよいよ学校のバリアフリー化が法の中に入ってきました。それに伴って、小学校のバリアフリーは災害時の事を考えて進めていこうとなっています。小学校へのアクセスは、交通安全では警察官を中心にして立派な取組はもう出来上がっていますが、車椅子のお子さんが通えるかということなどは、もう一度見直してみる必要があります。

(H委員)

何年か前の地震で電線が凄く揺れて怖かった覚えがあります。バリアフリーのところで自転車の利用マナーの向上もあるんですが、バスの交通が悪いところがあったりとかすると、よく自転車で子供を乗せて移動する場合もあるんですが、歩道とかを走るとやっぱり電柱があったりとかする、場所が狭い所もありますので、そういう意味では、電柱を地中に埋めるとかいうのは凄く効果的かなと思うんですが、そのような取り組みはどうなさっていますか。

(会長)

電線電柱はどなたがお詳しいですか。

(道路課)

道路課です。無電柱化につきましては、本市としても無電柱化計画を作成しておりまして、それに基づいて現在無電柱化に向けて取り組んでおります。バリアフリーの整備も含めて今後も検討してまいりたいと思います。

(会長)

その無電柱化の前に、現在立っている電柱電線が安全かどうかとかいうようなことは誰か分かりますか。

(道路課)

今ある電柱の地震時の安全性につきましては、電柱は関電だったりNTTだったりそういったところの取り組みや対応ということもありますので、なかなか今ある電柱が地震に耐えられるかどうかは把握しかねています。

(会長)

そういう課題があるという事ですね。

(I委員)

先ほどの無電柱化については、担当課が言ったように路線をいっぱい出来るということではないんですけども、かなりお金もかかりまして、周辺の住民との調整とか、様々な課題があるんですが、高槻市としては、例えば新しくできる道路とかそういうところについては極力無電柱化していくとかという方針で取り組んでいます。

電柱の安全性というのは、確たるものは持ってないですが、各企業体できっちり検証して、尚且つ電線で引っ張られることによって逆に倒れにくくなっているというところもあるかと思います。そういった部分で、どういう地震が来たらどうなるのかということもありますので明確なお答えはできないですが、決して安全性がない電柱が立っているということではありません。

あと、交通安全について、バリアフリーと関連するんですけど、自転車の条例を作って基本的に車道の左側を通行して、安全回避の時には歩道を使っていただく、ヘルメットの着用もそうなんですが、その辺は啓発の方で長年の歴史を変えていくように言い続けないといけないと取り組んでいます。

先ほど、多様な対象者という事で、難病者のセミナーをされているという話がありましたが、いろいろな計画が部署ごとにありますけど、そういう計画とも連携をしてバリアフリーの記述をしていくとともに、やはり実行性のあるものにしていかないといけないと思っていまして、そういった部分も重要な視点だと思っておりますので、改定に向けて取り組んでいきたいなと思っています。

一番初めの、南部から北部、北部から南部への移動の件ですけど、これはかなり難しい課題でして、高槻市の鉄道は、西日本軸という軸に位置付けられているんですが、東西に鉄道があるため、南北にいくつか道路が出ているんですけど、その道路が弱いとかいうところもございます。一方で、地域公共交通計画をこれから考えていこうかなというところがあります。高槻市は、府内で唯一市バスを持っている市ですので、そういった部分も連携しながらできますと言いたいんですけど、なかなか難しいところがありまして、検討はしていきたいと思っています。

また、別の委員がおっしゃっていた件ですが、私は全然部署が違うんですけども、イメージだけで言うと、困っている方がいらっしゃって地域の民生委員とか児童委員とかそういう相談できる方がいらっしゃってそれをネットワークで結んで、それを社会福祉協議会とかそういうところと連携をして問題解決にあたるという計画を今まさに改訂しようというような動きがあります。

(C委員)

細かいことですけどね。市バスの方で乗る時と降りるときに定期を通すでしょ。あれ、いつ頃終わりますか。目の見えないものからしたら苦痛なんです。もう人の動きはわかったと思うんですね。

(B委員)

先ほどのICカードリーダーだと思いますが、市バスに乗るときにピッ、降りるときにピッとタッチして支払いしてもらうものです。視覚に障がいをお持ちの方への対応なんですけど、ICカードのタッチは難しいと考えています。乗車の際にタッチしてもらわなくても、下車の際に前に来ていただく事になりますので、乗務員が聞き取りさせていただいて乗務員による対応をベースにさせていただいております。それから基本的には右と左と機械が分散しているところがあるんですけど、車両更新の際には統一化を図っていこうと考えていますが、一度に変えることができないという現実問題がありますので、来年の4月にシステムを変えるタイミングがございますので、ICカードの受信機から自動の音声をドアが閉まるまで「こちらがICカード機です」と音声発信を出来るようなシステムに変えますので、耳で聞いていただいて把握ができるようにシステムの改修をしていきたいと思います。

(J委員)

以前もちょっと言わせて頂いたことかもしれないんですけれども、義務教育の間に、当事者の方のお話を伺う体験をするっていうことは成長の過程で凄く大事な事と思われるんですが、今回の資料の心のバリアフリー進捗状況とか2ページ目にある「2.バリアフリー講師派遣制度の構築」とありますが、以前質問させていただいた時に全学校で人を派遣するにはちょっと講師が足りないっていう話がちょっと出たような気もするんですけれども、派遣制度だけで足りないのであれば、より効果的な、もうちょっと講師になって下さる方が動きやすいような方法を考えてでもそういうことができるようにしした方がいいんじゃないかな、と。さっきの百貨店の話もありましたけれどもやっぱり子供の頃に覚えた事は大切だと思うので、こんなところは凄く力を入れてもいいんじゃないかなと思います。次期計画の時に何かしていただけたらな、と思います。

もう一つ、模擬訓練の時に避難所に集まった時に実際座るところがなくて、皆さんしんどそうにしていたのを見ていたんですが、小学校に置いてある備蓄の段ボールベッドは数が少ないので、小学校の体育館の舞台下にはたくさん椅子が入っているんですけれども、そういった小学校の備品を災害時に使わせてもらえないかなと思ったりしています。

(事務局)

一点目の義務教育の件ですが、都市づくり推進課がやっているバリアフリー総合学習では当事者の方に来ていただいて、小学生が障がい者の方に気軽に声かけできるような機会なので、とても良いプログラムだと思っています。これをどう拡大するかは課題ですが、ご意見参考にさせて頂きたいなと思います。

(危機管理室)

先ほどの模擬訓練とありましたがどのようなものでしょうか。

(J委員)

高槻市が行っているものです。

(危機管理室)

市民避難訓練ですかね。訓練につきましては、コミュニティやその地域の関係団体お声をかけさせていただいて、主に避難所の運営訓練をやっています。しんどそうにされていたのは、障がい者の方とかお年寄りの方とかですか。

(J委員)

今、みんな高齢化してきているので普通の人でも1時間、2時間立っているとしんどくなってくるんですよね。訓練の時に椅子が欲しいと言っているわけじゃなくて災害の時も使えないのかと思いまして。

(危機管理室)

そういったことも含めて、今後その訓練とかそういう自主防災組織とかの方々にいろんな形で、実際災害が起こったときに施設の管理者の方にも了承を得て、実際に長椅子とかを前に使っている実績があります。ただ事故が起きることも考えられるので、長椅子はきちんと押さえていないと倒れたり、お年寄りの方がけがをされたという事例もございます。そういったところの安全性も確認しながら、その辺検討していきたいと思います

(K委員)

福祉センターをよく利用させていただいています。福祉センターも古い建物なんです。設備も古い。新しくしていただいている所もありますが、最近ではコロナの影響で集まれなくなっています。そのような中で、水道や流し台が使えなくなって年末寂しくなってしまって。

それから、前年度も申し上げましたが、トイレとかで手荷物フックが高い所についているのがほとんどで、低い位置にもつけてほしいと思います。障がいがある人が届かないのが現状です

低いところにも荷物かけをつけてほしい。それだけです。

(障がい福祉課)

一点目の流しが使えなかった件ですが、水質検査の為使用不可にしていましたが水質検査結果も出ているので今は通常使用できています。

二点目のトイレの件ですが、修繕個所の優先順位がありまして検討していきたいと思います。

(会長)

はい。ありがとうございます。

(C委員)

視覚障がい者で一番問題になっているのは、高槻市に社会福祉事業団があります。障がい者へのサービスをやっているところなんですが、来年3月で同行援助を辞めますということで、会員さんも非常に困っています。ただ単に、理由もはっきりしないうちに辞めるという事を言われたら困ります。事業団も、会員さんに話して、来年3月まであっせんしますと言っていますが、視覚障がい者からしたらそんな簡単な事ではありません。電話番号も見られないし、役所も他のやり方で援助出来ないか、早くにやってもらいたい。生死をさまよう位の問題で、情報も分からないし、簡単に出来るかっていうとそうじゃない。心の問題もあって、ある程度意思疎通ができなければ心も開けない。もう少し市も入ってもらってやってもらわないと。高槻の視覚障がい者の会員は50名くらいいますが、みんな今、真剣に悩んでいます。いい知恵を貸してもらえたらありがたいと思います。

(会長)

今の件については。

(事務局)

今の件は、福祉政策課が担当課になります。本日来ていませんので伝言させてもらいます。

(C委員)

フォローお願いします。

(会長)

ちょっと重大な問題な気がしますので、よろしくお願い致します。

(A委員)

社会福祉事業団と社会福祉協議会の統合の話ですが、事業団がやっていた同行援助につきましては高障連もすごく重要な関心を持っていまして、既に健康福祉部長と相談して支障のない様に善処いただけると進行中です。市の方も、十分な配慮を行う、視覚障がい者に不便を起こさないように対処していきます、と事業団廃止に伴い民間への移行を支障が出ないように十分な配慮をしていただけるという事で回答いただいています。実際そのように行われるかどうか高障連でも推移を見ているところです。支障が出ないように。

(会長)

ありがとうございます。

(副会長)

今日もとても充実した議論、私自身とても勉強させていただきました。

特にコロナのことで音響信号の問題が出た時に高槻警察さんと高障連で連携しながら非常に丁寧に対応されているのも、まさしく本協議会があって成立していることかなと改めて感心しました。

今年度から来年度にかけてこの基本構想の改定に伴うマスタープランの方針づくりを含む検討が行われるんですけれども、高槻市のバリアフリーの取組というのは、全国の中でもトップレベルだと思います。マスタープランというのは、重点的にバリアフリー化していくところを位置付けていくのですが、既にバリアフリーに取り組んできた自治体では、マスタープラン制度によって全市域のバリアフリー化をどう実現していくのかということをきちんと計画を作っていくということが求められていると私自身は認識しています。

ですので、これまで十何年取り組んできた基本構想では、特に重要なところから取り組んでいくことを目標にやってきましたから、ある意味分かりやすいですね。JR高槻駅周辺が大切だからやっていかないとといけない、というのは誰も文句を言えませんよね。既にそういうところを4地区取り組まれているわけで、この4地区の進捗状況も50%から70%ということで、引き続きどう100%に持っていくのかということを考えないといけないのはもちろんですが、それに加えて4地区以外のエリアを、どのように長いスパンをかけてでもバリアフリー化していくかっていう方針作りを、これから皆さんの知恵を拝借しながら考えていかないといけないと思います。とても難しいことです。なかなか優先順位がつけづらいエリアにどう取り組んでいくかということだと思います。

既に全国ではいくつか取り組んでいる自治体があって、例えば一番先行している豊中市さんは、道路だけが対象ですが、いわゆるローラー作戦ですね、中学校校区ごと一つずつ取り組んでいくという方法をとられていますし、昨年にマスタープランを策定された兵庫県の明石市さんは、いわゆる手上げ方式で住民さんがこの地区で取り組んでほしいというふうに手を挙げて、住民が主体となって取り組むという地区を優先的に位置づけていこうという仕組みを導入しました。

そのような各自治体の取組を見ていると、そこには創意工夫が必要で、高槻市ならではの、個性を出していく場面になるんだろうと思っています。

その中で、今日いろいろ話題が出てきた交通安全問題であったり、公共交通の問題であったり、また福祉面では障がい者差別解消への取組であったり、いわゆるバリアフリー基本構想の周辺の関連計画と、いかに本当の意味で具体的な連携を考えていくのか。そういうものと連携しながら包括的な計画として、バリアフリー基本構想とマスタープランを作っていくっていうことが高槻市なら全国に先駆けてできるのではないか思っていますので、また今日から1年半かけて素晴しい改定になるように期待していますし、私も微力ながら協力していきます。

ですので、具体的には高槻市さんには改定で移動円滑化促進地区をどう活用していくのか少し具体的に考えていただけたらと思っています。

(F委員)

提案ですが、せっかくの機会なので、高槻のバリアフリーやこの会を推進して来ていただいてるのは大阪府なんですよ。ですから、ここ1、2年の最近大阪府の福祉のまちづくりの取組状況なんかをご披露いただけることがあれば。どうでしょう。

(L委員)

私共は平成5年に福祉のまちづくり条例を施行いたしまして、そのあとバリアフリー法の制定でございますとか、様々な取組が進んでいるところでございます。

実は昨日、大阪府で福祉のまちづくり審議会というのが開催されまして、障がい当事者の皆様から非常に貴重なご意見をいただいたところでございます。

本日も様々な心のバリアフリーの問題でございますとか、いろんな交通部門に関する今後の取組への期待を表明いただいたところです。小・中学校のバリアフリーについても、より詳しい調査が必要というご意見をいただきまして、実は文部科学省の方でも調査を各自治体にも要請されておりますのでその辺の情報も把握したいと考えております。

私共は、ごく最近の条例改正では、ホテルで車椅子の方でも一般客室でもご利用できるような条例改正をいたしまして、今後万博を控えていたり、様々なことがございますので、そうした取組を進めているところでございます。

今後も、障がい当事者の皆さまのご意見を踏まえてですね、いろんな事業者の皆様ともご相談しながら大阪府内のバリアフリー化をより一層進めていくところもございますのでまた今後ともよろしくご協力のほどよろしくお願いいたします。

(会長)

皆様、熱心な議論ありがとうございました。

今日はこれから構想どう作っていくかという話でしたけれども、いろんなことを学ばせていただきました。

最初の視覚障がい者の方の申請する話からは心のバリアフリーっていう話が本当に皆にストンと落ちてないと実現しないものだとよく分かったので、事業計画としては小学校への講義をすることになるんですけども、そこはどうしていくかはとても重要な気がする事も分かりましたし、それから社会参加の可能性を広げていくことが非常に重要だということがあらためて分かりました。

このコロナ禍の下で、一見感染防止と経済活動は矛盾するかのように一時的には見えるわけですけれども、実際には福祉とか医療とかバリアフリーとかそういう事をプラスにしておいた方が長期的に見ると経済を破壊しないって事もこの間の社会情勢でわかってきたわけでして、それからF先生の言葉で興味深かったのが「分からない問題を行政として掲げるのは難しい。」とのことですが、構想でどうしたらいいか分からないということも含めてきちんと書き込むというのはユニークで重要な試みではないでしょうか。私も思いました。

以上、議論は終わりますけれど、あとは事務局お願いします。

(事務局)

本日は、様々なご意見をいただきましてありがとうございます。今日いただいた意見をもとに1年半かけてバリアフリー基本構想の改定をしていきますので、今後ともよろしくお願いします。

事務局から、今後のご案内をさせていただきます。次回の協議会は、来年5月ごろの予定にしております。日時が決まりましたら、また改めてご連絡させていただきますので、よろしくお願いいたします。

(会長)

それでは閉会致します。

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