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令和7年度第1回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会
令和7年6月2日(月曜日)午後2時30分から午後4時30分
高槻市役所総合センター15階C1501会議室
公開の可否:可
5名
上田惠子委員、上西純代委員、河本浩二委員、喜多川悦子委員、坂本玉器委員、新谷龍太朗委員、瀧本一慶委員、近棟健二委員、寺見陽子委員、永田勝信委員、中村明子委員、深串有里委員、藤田ちひろ委員、山中正子委員
・高槻市こども計画の改定について
・その他(報告)
・資料1 こども計画の改定(中間見直し)について (PDF:390KB)
・資料2 高槻市こども計画(やさしい版) (PDF:946KB)
・追加資料 令和7年度第1回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会に対する事前質問 (PDF:130KB)
子ども未来部子ども政策課
1.開会
事務局挨拶、資料確認、出席状況確認
2.議事
〇事務局より資料1から2、別紙1から2、追加資料について説明
○会長
事前質問も含めて、委員の皆様からご意見ご質問ございませんでしょうか。
○事務局
ご審議の前に、事前質問の中で例えば、設問数が小中学生で40問あることに対するご意見もありましたので、その点ご議論いただければと思います。
また「「こどもの皆さんも権利の主体である」という部分が難しいように感じる」という点も、Webアンケート調査に入れるべきかどうかというところでご意見いただければと思います。
○委員
設問数としては、小学校の子どもたちはタブレットでアンケートに答えるとかそういうことは比較的慣れているのと、全国調査等でもかなりの量をやるというような経験もあるので、何とかなるのではないかなという気はしています。ただ、小学校5年生を対象とすることはもう決定なのでしょうか。
○事務局
先ほど触れられた全国学力学習調査の対象は小学6年生ですが、大阪府や国のほかの調査で小学生と中学生を対象とする場合、小学5年生と中学2年生の事例が多かったため、そちらを踏まえて今回案を提示しております。
○委員
5年生も、全国の調査ではないですが、大阪府のテストやそういう調査を受けるということもあるので、それほどハードルは高くないかなという気はしています。ただ「権利の主体」の話になると、確かに言葉として「皆さんも権利の主体である」という文言は、5年生にとってみるとちょっと難しいかなという気はします。権利の話になると、6年生の社会等で、最初の段階で憲法や民法に関連した話をするので、6年生はわかると思いますが、5年生だったら言い方を、ここでカッコに書いてある(おとなと同じようにひとりの人間として様々な権利がある)というような言い方をベースにして伝えると、まだわかりやすいという気はします。
○会長
ありがとうございます。私も最初の設問の書き方を逆にしたらいいのではないかと思いました。「主体」という言葉が子どもにはぴんとこないのではないでしょうか。
その他にいかがでしょうか。
○委員
設問数の件ですが、今回無作為で家でやるということで、学校の教室等で一斉に行う調査と条件が異なると思います。一般的にアンケートをやるときは、なるべく答えてもらうために設問数を絞りますので。どれも大事な設問だと思うのですが、お子さんだとこの設問数は多いと感じるので、削っていった方がいいのではないかと思います。
○委員
今の小学校、中学校の皆さんは、タブレットやパソコンを持っていますので、その回答方法によって、設問数が多いか少ないかというのが変わると思います。
例えばタブレットで回答できると今の子たち操作も早いですから、すぐに回答できると思います。それが例えばマークシートや自分でマルをつけるとなると同じ設問数であっても非常に多いと感じると思います。
また、おうちでアンケートを答える場合と学校で答える場合で、向き合い方が当然違ってきます。また、無作為に1500人集めるとおっしゃっていましたが、1500人どういうふうに、全部の回答を目指すのか目指さないのか。
子どもたちがやりやすいタブレットでの回答であれば決して多い数ではないと思います。もしタブレットでしたら、わからないことがあったら子どもたち自分で調べることもできますし、答えることは容易にできるとは思います。ただ、家で回答してくるとなると子どもたちには難しいかなとは思います。こういうアンケート形式というのは、無作為といっても、学校でやる方が回答率は上がると思います。また、一般の市民に対してのインターネットフォームというのは、例えば私がアンケートを答えるとしてこちらがアクセスする形になりますか。それとも高槻市役所の方からアンケートが送られてくる形になるのですか。それによっても全然回答が違いますし、どのように進めていくのか知りたいと思います。
○事務局
ご意見、ご質問ありがとうございます。
まず、こどもの皆さんのタブレットによる回答について、おっしゃられたとおり、画面で選択できるような、例えば、別紙1の3番、権利の主体の質問が出てきたら、この「そう思う」以下、5つある回答のなかからひとつをタッチしてもらうような形でイメージしています。したがって、マークシートで塗りつぶすということではありません。
また、アンケートの回答場所は、ご自宅等を想定しています。学校ではありません。無作為抽出というのは、高槻市の住民基本台帳等のデータを活用しての作業となりますので、誰に当たるかわかりません。今のイメージとしては、それにより抽出された対象の方に郵送でご自宅に関係書類をお届けする形になります。学校活動の中での取組の場合と比べ、回答率について影響が出るのではないかということだと思いますが、今回の手法の場合でも、30%から40%ぐらい回収できれば、統計的には効果があると見ていますので、逆算して1500件という件数を提示しています。果たしてどうなるかわかりませんが、様々な形で啓発することで30から40%の回収率を確保できればと考えています。
もうひとつのご質問、インターネットフォームについて、抽出された小学5年生と中学2年生の住所に、児童生徒に加えて保護者の方にもセットで関係書類を郵送し、その書類から二次元コードでアクセスしてもらう流れを考えています。自宅にそのWebアンケート調査ができる書類が届くと、そこからご自宅にある機器や学校で用意されているタブレットでもってアンケートをしていただくイメージです。そして、小学5年生と中学2年生だけではないこどもの意見聴取にも取り組みたいという思いから、資料1の3(1)の2番のインターネットフォーム例のような形で、意見聴取をしたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
○会長
保護者と子どものアンケート調査のフォームがそれぞれあって、A保護者とAさんの子どもというマッチングがちゃんと回収後できるか、気になりますね。インターネットでの紐づけは難しいですよね。
○事務局
現在、調整しているところですが、他市の事例やノウハウ等も確認しながら、最終的には専門業者と連携し、紐付けができないかなど検討してまいります。
○会長
気を付けなければいけないのはマッチングができていないデータを比較することはできない。そこが心配ですが、そういう分析はしないのであれば、子どもは子ども、保護者は保護者で集計することは可能だと思います。また分析方法が今見た感じでは、因子分析をかけられるような質問が少ないと思います。デザインはあらかじめ考えられた方が良い。1500されて約30%の回収としたら450から500ですよね、良いのですか。例えば逆算して、1500を確保したいから4500家庭と母数を大きくしても、大丈夫ではないかと思いますが。
○事務局
事務局としては、統計的には450から500で問題ないととらえて、整理しています。
○会長
インターネットですから、返してきたい人だけ返してくれればいい意識だともう少し大きくしても大丈夫じゃないかと思いますが、それでいいと事務局さんがお考えなのであれば。
他にいかがでしょうか。
○委員
多くの人がアンケートに答えられるという面では、今回アンケートが届かなかった人も記入するインターネットでの自由記載のフォームがアンケート調査とは別にあるというのはすごくいいことだなと思います。一番下の最後の設問40番自由記入のところについてなんですけれども、一つ項目を選択して、それについて自由記載、というところですが、項目を見ると、やはり複数の項目について記載したい方は多くいらっしゃるのではないかなと思いますので、このアンケートフォーム以外に別のフォームにまた移ってアンケートを答える、というのはかなり手間でやりづらいと思います。子どものことをアンケートで書くときに、例えば子ども3人の場合だと3つ項目が出て、それぞれについて記入できるようなこともあるので、初めに記載したい項目数か何かを選んでもらって、それぞれ何番について自由記載、何番について自由記載というように、複数書けるようにしていただく方が、より答えやすいのではないかと思います。皆さんのご意見を聞けたらと思います。
○会長
ありがとうございます。そのあたりは業者さんとご相談いただくのですね。
○事務局
集計のこともあって、現段階ではこの提案をしましたけれども、一度に2種類、3種類の項目に対してそれぞれ自由な意見を言えることができるかを検討して、次回の分科会でご提案できればと思います。
○委員
自由記入を本当に自由に書いてもらって、あとでAIを使えば、それほど難しくないと思います。
○事務局
最初に何か小見出しで「○○について」とある方が取り組めるかと事務局は考えました。さらに「その他」の項目もありますので、例えば公園のこと以外でも何か書きたいなというときは「その他」を選んでもらって自由入力することはできます。最初に導入部分で何か道標がある方が良いかと事務局は思っていますが、そうではなく始めから全部自由に書く、ということもできますので、議論していただければと思います。
○会長
記述方式が嫌いな方もいるため一長一短でなんとも言えませんが、自由記述より選択式の方が回収率は上がると思います。次のご意見お願いします。
○委員
このアンケートというのは郵送で送られるとのことですが、事前の周知というのはあるのでしょうか。この資料2「高槻市こども計画(やさしい版)」という子ども向けの資料があるということですが、資料の周知徹底という点がどのようになっているのか少し教えていただきたいです。
○事務局
ありがとうございます。
「高槻市こども計画(やさしい版)」ついては、高槻市のホームページに掲載する予定で、広報誌で意見聴取についてご案内するとともに、郵送で送るアンケートについての周知文書にも何かしらやさしい版に接続できるような二次元コード等のご案内を検討しています。単に設問に答えてもらうだけではなく、計画もご覧いただき背景も知っていただいたうえで、回答や自由意見を募ることができればと考えています。
○委員
忙しい子は、習い事等で一週間うまっています。期間はあると思うのですけれども、へとへとになって帰ってきて一生懸命これに向き合うためには、一時間ぐらいはかかるのではないかと思う中で、後回しにならないかなという心配はあります。保護者の方がしっかりと横でサポートしてくださったらいいですが、もう食べてお風呂に入って寝るような生活になると、なかなかこのじっくり考えて答えるというのは、時間を要すると思います。そんな中で、当てはまるものを選択するところは選択肢が多いです。アからシまでとか。ひとつずつ読んでいって自分のものにして答えていくとなると、もうちょっと減らすとか、わかりやすい言葉でしたらいいのではないかと思いました。
それから読書のことが設問9番にありますが、今の子どもたちの様子を見ると、物語や小説のようなものに向き合う子が少なくなっているように思います。この「1か月に本を何冊読みますか」というのは、漫画類や図鑑、趣味の分野の本なども含んでもいいのかそうではないのか、具体的なことが提示してあれば良いと思いました。
○会長
どうもご意見ありがとうございました。お次のご意見お願いします。
○委員
全国学力学習状況調査や児童質問調査などを、小学校の時に受けた当時のことを思い返すと、「多いな」と一番初めに思ってしまう。最後あたりになると「早く終わらせたい」という気持ちが勝ってしまって、あまり丁寧に回答していなかった気がします。今回の別紙1アンケートの最後の40番を重視するのであれば、最後ではなくもう少し始めあたりに入れる等をしたら、みんな記入するようになるのではないかとは思いました。大体こういう「意見があれば」や「自由入力」欄は最後あたりにあるケースが多いので、このままの方がよいかとも思いますが、自分であれば「最後に自由入力欄に入れてください」とあったら「意見があればやし、まぁ適当でもいいか」と思ってしまうと思います。
○会長
ありがとうございます。その他にいかがでしょうか。
○委員
ノベルティとか何かしらそういったものがあれば、より前向きに取り組んでくれるのではないかとも思います。例えば、小学生対象であれば、少しのことではあるかもしれませんけど、例えばはにたんステッカーやはにたんキーホルダーがもらえるとかでもいいと思います。
○会長
ありがとうございます。その他にいかがでしょうか。
○委員
すでに出た意見と似ていますが、夜間中学に関係するニーズ調査で上手くいかなかった事例がありまして、結果が2万件送って回答数が10件ぐらいしかなかった。なぜかというと夜間中学のニーズがある人は文字が読めないからです。ですので、やり方を変えないといけないなんて話をしていました。例えばまずわかりやすい日本語にするということと、今回現場調査は青少年センターや子育て支援センターといったところが挙がっていますが、そういった場所に来られない家庭が一番しんどい。やっぱりそういう本当にニーズのある方が来られるような場所や訪問をするなかでちょっと聞き取るような調査を合わせてすることでギャップが見えてくると思いました。
○委員
ひとつお聞きしたいのですがこの1500件というと、もともと総数は1学年3000人ぐらいですよね。半分くらいには送るという感じですね。半分くらいならもう全部に送ってしまってもそんなに変わらないかと思いますが。予算等の関係でしょうか。
○事務局
おっしゃるとおりで、予算の都合上その数量になっています。現在、それぞれ学年で3000人を割っている状況で、半分の方に送ることになります。
○委員
感覚ですが、アンケートの選択肢の一方、一部にのみ、その先の設問が設けられていると、答えなくていい選択肢を選んでしまう場合もあります。設問の答えによって次の質問に答えなければいけないというのが減らせるのであれば、減らした方がいいのではないかと思います。「当てはまる人は答えてください」というのが必要でもあるのですが、例えば質問「幸せだと感じますか。」の、幸せだと感じる人も感じない人も、「どういうときに幸せを感じると思いますか」という感じで、何もその前の設問で区切らなくてもいいかと思います。
○会長
そうですね。他の方、いかがでしょうか。
○委員
忙しい子どもたちが、このアンケートをひとりで答える時間があるかというのが一番心配です。回答を出すためには保護者、親が横にいてなければ、なかなかひとりで取り組もうという気はしないと思います。やはり質問数も多いような感じで、もっと簡素化ができないかと思います。
○会長
ありがとうございます。学習支援をしていても子どもたちがみんなタブレットを持っていて宿題とかを出すのもすごく早いです。だからうまくいくのではないかと思っております。一方で、集中力が続くのか難しいところですが、他の方、いかがでしょうか。
○委員
私も今出た意見と同じような感じですが、小学校5年生のお子さんが答えるというのは、保護者の方が頑張って横についていろいろ親子で取り組んでくれたら答えてもらえるのではないかと感じております。でも、設問を見ていてやはりボリュームが多いと思います。ステッカー等何かもらえるというのは良いと思います。
○会長
ありがとうございます。インターネット回答だけなら、そうするとノベルティをどうやって送るかというところですね。
○委員
クラスの半数にこのアンケートが送られるというイメージですね。そうすると学校で、アンケートが来る子も来ない子もいます。アンケートが来たら答えてくださいという案内は実施されますか。
○事務局
現時点では基本的にノベルティは考えていません。アンケートのご案内については、市立の小中学校の小学5年生と中学2年生に対しては、学校を通じてのご案内ができればと考えています。
○委員
全国学力学習調査の教訓で、全部一度に聞こうとするからうまくいかなかったですけれども、タブレットでできるのであれば回数を分けて、今回はこのテーマについて、その次はこのテーマについてと、一度に全部聞く必要もないのかなというふうにも思います。
○会長
ありがとうございます。行政としてこの期間で全体を取ってしまわないといけないということがあるのでしょうか。
○事務局
専門業者の分析のスケジュールとの兼ね合い、分析結果の取りまとめから次の計画に反映する作業スケジュール等を踏まえて、今回の内容をご提案しています。これまでのご議論の中で、設問数がどうなのか、というところを事務局も感じています。例えば、事前質問でいただいている優先度が低いとお感じの10問程度を減らせば、30問ぐらいになります。30問という数量をイメージして、もう一度、次の時に提案をすることができると思います。
○会長
他にいかがでしょうか。
○委員
「高槻市こども計画(やさしい版)」についてですが、例えば表紙をめくったところに「青年期」という言葉があります。小学5年生や中学2年生がここで青年期と言われてイメージができるのかなと思います。読んでいくと、例えば「異年齢児学級保育」や「若年者」は、子どもたちが聞き慣れない言葉じゃないかなと感じまして、もう少し子どもが理解しやすい言葉を使っていただく方がいいのではないかと思います。また、「たかつきはこどもの笑顔がどまんなか」のイメージの言葉で、「ありのままでいられる」や「好きなことができる」、この言葉を字面通りとらえるとこちらの思っていることが伝えにくかったり、子どもたちに誤解がないように伝える工夫がある方が良いのではないかと感じています。
そして、最後に「最後に、みなさんに伝えたいこと」という文章がありますが、本当にすごくわかりやすく良いと思いました。ここの伝えたいことが実は今回やっているこども計画の中では一番子どもたちに知ってほしいことではないかと感じました。
ですので、はじめに難しいことがあるよりも、まず初めに「みなさんに伝えたいこと」というのがある方が、子どもたちは市に対して親しみやすかったりするのではないかと感じたのですけれども、いかがですか。
また、先ほどの今後の意見聴取の場所について、今回は予算の関係等もあるかもしれませんけど、例えば今後小中高で活発な生徒会活動している元気な生徒さんですとか、或いはひきこもりとか不登校になっている子どもと接しているお仕事の関係の方、親には言えないけれども習い事の先生やコーチとかには言える、という子どももいると思うので、幅広い場所での意見聴取も、今後検討していただけたらありがたいと思います。それも含めて要望させていただきます。
○事務局
「青年期」という言葉は確かにいきなり出てきますので、大体29歳までという説明を加えるなど、まだ変更が可能かと思います。次回の資料に向けて検討はいたします。「異年齢児学級保育」についてはさらに平易な言葉にすることがなかなか難しく、そのあとに続く文章からイメージしてもらえるような文章構成にしています。「若年者」についてはそもそも18歳以上の方に見てもらうページでもあるので、今のところはこのままでもいいのではないかと事務局としては考えていますが、改めてご確認いただければと思います。
「ありのままでいられる」という表現について、国はよく「自分らしく」「自分らしさ」という言葉を使っており、当初事務局でもその表現でメッセージとして整えていましたが、庁内での議論の中で、「自分らしさがないと駄目なのか。自分らしさがあると回答できる方がいい、ということだけではないのではないか。自分らしさという表現は難しい表現で、センシティブな表現だ。」という意見もあり、最終的に「ありのままでいられる」という、自分自身として、嘘偽りなく肯定することができる、ということで、こうしたことについてこどもの皆さんにはどんな状況かを知ることができれば、との思いで項目設定をいたしました。ただ「好きなことができる」という表現も含めて、誤解を招くような可能性があるということがご意見としてたくさんあれば、表現について変更や削除を検討してもいいかと思いますので、ご議論いただければと思います。
「最後に、みなさんに伝えたいこと」というページに関してですが、意見聴取も非常に大事ですが、まず高槻市のこども計画を作りました、というところをこどもの皆さんも含めてお伝えをしたいという意味で、まず始めは計画自体の内容についてかいつまんでご説明をするという構成とさせていただきました。
こちらも含めて、皆様のご意見をお聞きできればと思いますのでよろしくお願いします。
○委員
設問数の話ですが、やはり設問が多ければ多いほど、先ほどもありましたが集中力が求められますので、その集中力がある子がよく回答することになります。少しそういった子の方に回答が偏ってしまうという危険性もあると思いますので、できるだけシンプルな方がいいと思います。市として把握をしたい項目の優先度と、把握をするだけではなく結局それを改善していくというところに後々繋がっていくと思うので、そこまでを考えて、取捨選択していくことがやはり必要と思います。
○会長
設問項目数のことは皆さんからいろいろご意見が出ていますが、いかがでしょうか。
○事務局
項目数のことは重要なポイント、という認識を改めてしていますので、現在、小学5年生と中学2年生の皆さんに40問という設定をしましたが、項目数精査について考えていこうと思います。事前質問の中で20問程度まで絞った方が良いとのご意見もある中、皆さんの中で数量のご意見がありましたら、次の参考にさせていただければと思います。小学5年生の方には20問程度いわゆる半分まで、ということは、皆様いかがでしょうか。
○委員
最初に、40問というのでまあできないことはないと話をしましたが、最初にイメージしたのが、学校の中で行っているアンケートや調査をイメージしていたので、あのように言いました。それらは学校の中であの環境で、いわゆる授業の中でみんながやらないといけないという環境の中なので、それなりに子どもたちも向き合いますけれど、家庭の中でとなるとしんどいという気はします。数は少ない方がいいだろう、というのは間違いないかなと考えています。数的には、半分くらい、20問程度だったら何とか頑張れるのではないかと考えています。また、こちらのアンケートを答えるときに、最初の段階で20問の回答が必要であることがわかるのか、その点も大事かと思います。
○事務局
今ご意見のあった、導入の段階で目標やゴールがどこにあるのか、エッセンスとして入れる必要があるかと思いましたので、検討いたします。
○会長
ありがとうございます。その他にいかがでしょうか。
○委員
今の学校の授業はすごく丁寧で、ひとつずつ丁寧に説明をして、子どもがわかったと言ったら次に進んでいる。このアンケートを学校の中で先生が前にいらっしゃって一緒に進めるなら答えられると思います。家でひとりで全部解いてください、というのは難しいのではないか。例えば見出しをつけて、自分のことについて、友だちのことについて、家族のことについて、というように内容を項目で分けてあげると分かりやすいと思います。
○事務局
学校で実施するということに関しては、予算の関係や令和8年度の改定に向けたスケジュールの部分で、なかなか実現できないところがあり、今回郵送によるご家庭での調査を主にという形を考えています。郵送で配布物をお送りし、小学5年生または中学2年生用とその保護者用のWebアンケートにつながる二次元コードが書かれていて、そこから機器を使ってアクセスし、それぞれご自宅でアンケートをしていただく。そういうイメージを啓発文書にしっかり書いて、学校現場には協力依頼をするイメージになります。
○会長
このアンケートは子どもたちに実際にやってもらいましたか。やってもらって先ほどお話にありましたように、全部で何問あります、予定時間はこれくらいです、ということをうたっておかないといけないと思います。
○事務局
おっしゃるとおりのこともあると思いますので、導入のところで入れていく必要があると思いました。
○会長
よろしくお願いします。他にいかがでしょうか。
○委員
アンケートについて、先ほどおっしゃった10問ほど少なくして、30問ほどにはできるという話になりつつあると思いますが、やはり子どもたちがいくらタブレットで操作できるとは言っても、字が多いとちょっとしんどいな、と思ってしまうと思います。例えばヤングケアラーの設問に関しても、その説明で絵はありますけれども、絵だけじゃわからないのでその絵の説明の字も読まなければ、ヤングケアラーがどういうことかわからない。特に小学校5年生には難しいのではないか。答えやすいアンケートを目指すのであれば、字は少ない方が答えやすいと思います。
ただ、回収率はどこを目指すのか、高槻市が何を一体聞きたいのかというのを前提に考えればいいと思いますし、子どもたちは本当にすごい力を持っています。先回りして、内容が難しいのではないか、集中力が続かないのではないか、ではなく子どもの持っている力というのを信じてやってみるのもひとつではないかな、とは思います。今回クラスの約半数がこのアンケートを答えることになると思いますが、それに関してやはり先生から一言ないと、子ども間で混乱や不安を感じるようなこともちょっとあるかもしれないので、そのあたりも気を付けていただけたらと思います。
○事務局
今の件ですが、高槻市立小中学校の児童生徒に限りますが、学校現場と連携してそういう郵送物がご自宅に届く人がいるよ、と学校現場で啓発し、届かない人についてもインターネットフォームで別に自由意見が言える、とご案内できるように、現在考えています。
また、ヤングケアラーにつきましては、2、3年ほど前にヤングケアラーの調査をした時と同じ表現としました。その時の回収率は30%程度ではなかったことや、こども家庭庁でもこうした表現を使っていることから、この状態でも問題はないかと考えています。
回収率については、事務局として努力するものの、市民の皆様それぞれご事情というのがあり100%にはどうしてもならないという前提で、先ほどの1500という数字を設定しています。
市はアンケートで何を聞きたいのか、ということについては、今質問にあげているすべてを聞きたいです。
ただ、先ほどおっしゃったとおり、設問数を増やせば増やすほど煩雑、複雑になってきますし、回答率も下がります。ここで質問数を精査して、次回には別のパターンもお示しして、最終的に夏に向けて、皆さんと一緒に決めることができればと思います。よろしくお願いします。
○委員
本当にすべて大事な項目だと思うのですけれども、せっかく学校と連携もされるのであれば、学校でもうすでにある程度分かっていることは、学校にお任せしたらいいと思います。例えば全国学力学習調査の設問で「人が困っているときに助けますか」という項目はすでに6年生に聞いています。
全体的な傾向を把握するだけであれば、そういったものは既存の結果を使ってもいいのかなと思いますし、むしろ10番の「どういうきっかけがあれば、本を読みたいと思うようになりますか」とか、18番のSNSの問題や20番の安全安心感というところは、学校で全数調査してもらって、学校で気づいて改善してもらう項目かなと思います。36番「ありのままでいることができているか」や38番「自分の将来について明るい希望があるか」といったところも、学校で聞いてもらった方が、役に立つと感じました。コミュニティスクール等、地域と一緒に連携して取り組むような活動も始まっていますので、このコミュニティではどういうような項目が大事かというところも踏まえて、今後、今回でなくても設定していけば良いと思いますが、おそらく31番の「あなたは今、しあわせですか。」は、主項目、一番の成果項目になると思いますので、他の項目がどう設定されていくのか仮説を持っていけば良いと思います。
○会長
最初に郵送で送られるのなら、啓発文と先ほどのステッカーを入れて、参加しようと促すのもひとつの方法ではないかと思いましたが、いかがでしょうか。
先ほどのヤングケアラーの調査をした時には、回収率は何パーセントくらいだったのですか。
○事務局
教育委員会事務局とも連携して、7割ぐらいです。
○会長
機関連携でされる方がいいかもしれないですね。ありがとうございました。さて、他にいかがでしょうか。
○委員
今まで子どもがこういうふうに意見を発する場がなかった中で、多くの子どもたちの意見を聞いてもらえる、という場でもあります。子どもが記載する欄の多さは確かにアンケートの回収率には影響するのかもしれないですが、やはり声を出したい子どもたちの声を拾うということがひとつ大切なアンケートの意味を持たせることだと思うので、いろいろご検討いただきながら、全部を選びやすくするというのでもなく、子どもたちの持っている声を拾えるような状態を考えていただくようにお願いいたします。
○会長
その他、事務局から連絡事項はありますでしょうか。
○事務局より閉会の挨拶
○会長
以上をもちまして、令和7年度第1回高槻市社会福祉審議会児童福祉専門分科会を終了いたします。