本文
令和7年第4回高槻市教育委員会定例会会議録
令和7年4月16日(水曜日)午後3時00分、令和7年第4回高槻市教育委員会定例会を教育委員会室に招集した。
出席者
西田 誠 教育長
岡本 華世 委員
浦野 真彦 委員
松村 洋子 委員
出席した事務局職員の職、氏名
教育次長 青野 淳
子ども未来部長 乾 貴志
教育次長代理 岡田 二郎
教育次長代理 杉野 暁子
教育政策推進官兼教育政策課長 小寺 基之
教育DX推進官 八木 啓一
就学前児童施策推進官 岸野 裕方
教育総務課長 森本 和幸
保健給食課長 松岡 広樹
教育指導課長 西田 大世
教職員課長 武藤 亮
教育センター所長 山本由紀子
保育幼稚園総務課長 門屋 智博
教育指導課主幹 中村 吉博
教職員課主幹 尾崎 元
教育政策課課長代理 小澤 祐樹
教育総務課課長代理 高橋 直樹
教育指導課課長代理 直原 考志
教育センター所長代理 川端 清史
教育総務課副主幹 平野 裕士
教育指導課副主幹 中前 勝則
教育指導課副主幹 森田 咲子
教育指導課副主幹 誠光 俊明
教職員課副主幹 喜久元敬尚
教育センター副主幹 仙頭 義隆
教育センター副主幹 北畑 謙一
教育政策課主査 菊川 雅也
教育政策課指導主事 村山 健
教育センター指導主事 中島 道成
教育センター指導主事 木村 直也
教育センター指導主事 岸本 京子
教育政策課 土井 直人
議事日程
日程第 1 報告第 3号 令和6年度中学生チャレンジテスト(1・2年生)の概要及び結果に
ついて
日程第 2 承認第 3号 高槻市教育委員会人事異動の承認について
日程第 3 承認第 4号 高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について
日程第 4 承認第 5号 高槻市教育委員会事務局組織規則中一部改正について
日程第 5 承認第 6号 高槻市立幼稚園条例施行規則中一部改正について
日程第 6 承認第 7号 高槻市教育委員会表彰被表彰者決定の承認について
日程第 7 議案第 6号 高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則及び高槻市立学校に
おける学校運営協議会の設置等に関する規則中一部改正について
日程第 8 議案第 7号 高槻市立学校における学校運営協議会委員の任命について
(午後3時00分開会)
西田誠教育長
ただいまから、令和7年第4回高槻市教育委員会定例会を開会いたします。
なお、本日の本会議に傍聴の希望がございましたので、許可をいたしております。
本日の会議の出席者は4名でございます。なお、本日の会議の署名委員は、岡本委員 浦野委員にお願いいたします。
西田誠教育長
ここで、令和7年第3回定例会会議録の承認をお願いいたします。
会議録につきましては、事前に委員の皆様方にご確認いただいております。原案のとおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、会議録の承認につきましては、原案どおり承認されました。
西田誠教育長
それでは、議事に入ります。
日程第1、報告第3号、「令和6年度中学生チャレンジテスト(1・2年生)の概要及び結果について」を議題といたします。報告を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただ今上程されました、日程第1、報告第3号、「令和6年度中学生チャレンジテスト(1・2年生)の概要及び結果について」、提案理由をご説明申し上げます。
それでは、A4版の資料をご覧ください。
チャレンジテストについては、1・2年生は、平成26年度より、3年生は、平成28年度から実施しております。
今回のチャレンジテストにつきましては、市立中学校1・2年生の全生徒を対象に、1月9日(木曜日)に実施いたしました。
調査内容は、1年生では国語、数学及び英語の3教科、2年生では国語、社会、数学、理科及び英語の5教科でございます。
また、調査に併せて、生徒に対するアンケートを11項目実施いたしました。
資料1枚目をご覧ください。
実施の目的ですが、3点ございます。
1つ目は、大阪府教育委員会、市町村教育委員会及び学校が、生徒の学力の状況をつかむことで、教育の成果と課題を明らかにし、今後の教育にいかすこと。
2つ目は、生徒が、自分の学習の到達状況を正しく知ることにより、自らの学力に目標を持ち、また、その向上への意欲を高めること。
3つ目は、大阪府教育委員会が、テスト結果を使って、大阪府公立高等学校入学者選抜の調査書に記載する評定が、公平性の高いものであるかどうかを確認する資料を作成し、市町村教育委員会と学校に提供することでございます。
なお、調査結果につきましては、2月下旬に各校に返却されています。
また、調査結果の公表につきましては、チャレンジテストの参加についてご審議いただいた際に、市全体の結果のみを公表し、学校別結果の公表は行わないこととご可決いただいております。
この決議をふまえ、市ホームページに掲載する予定でございます。
なお、結果等につきましては、教育センター所長より説明させていただきます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくお願い申し上げます。
教育センター所長(山本由紀子)
令和6年度中学生チャレンジテスト(1・2年生)の概要及び結果について説明させていただきます。
引き続き、資料をご覧ください。
市内全ての中学校1・2年生で実施いたしました、チャレンジテストの実施教科については、先ほど教育次長からの説明にありました通りですが、社会の調査につきましては、全校でA問題、理科の調査につきましては、各学校が年間カリキュラムの指導内容によって、A・B問題を選択いたしました。
今回の本市の調査結果についてですが、配付しております資料1ページ下段にあります、「教科別・平均点比較(対大阪府)」の表をご覧ください。
中学校1・2年生全教科において、大阪府の平均点を上回る結果となりました。特に英語につきまして1年生は6.1ポイント、2年生は4.4ポイント大阪府の平均点を上回っております。
続きまして、2ページをご覧ください。
紙面の構成は、上段に高槻市、大阪府の平均点と無解答率、得点の度数分布を示しております。
次に、「1.分類・区分別集計結果」に対象設問数、配点、高槻市と大阪府の平均点を表で示しております。中段に「2.成果が見られた設問」、下段には「課題が見られた設問」と「授業改善のポイント」について示しております。
各教科の平均点は大阪府を上回っておりますが、更なる学力向上につながる授業改善に向けて、成果が見られた問題と特に無解答率が高かった問題や大阪府の正答率を下回った問題等があった教科を抜粋してお伝えさせていただきます。
3ページをご覧ください。中学校1年生の数学です。
「2.成果が見られた設問[4(6)(1)]」は、調理実習の場面でスープの素が全部で150g あり、スープの素3g に180mL の割合でお湯を加えた時「使うスープの素がxg であるときのx の変域を選ぶ」問題でした。具体的な事象において、変数の変域を求めることができており正答率が大阪府を大きく上回っておりました。
「3.課題が見られた設問[5(2)]」は大阪府の正答率を下回っておりました。問題の概要は右側問題の中段四角囲みに示された手順(1)(2)(3)で作図した直線APについて成り立つ事柄を選ぶ問題で、垂線の作図の方法についての理解に課題が見られました。
授業改善のポイントとしまして、作図の指導に当たっては、一方的に作図の方法を教えるのではなく、図形の対称性や図形を決定する要素に着目して、作図する際に一つ一つの作業の意味を考えながら作図の方法を見いだし、その方法を図形の性質や関係性に基づいて説明する活動が重要です。
その際、数学的な表現を用いて筋道を立てて説明することを通して、論理的に考察し、表現する力を養うことが大切であると考えます。
5ページをご覧ください。中学校2年国語です。
「3.課題が見られた設問[三4(2)]」は、「資料を用いて話す内容を書く」問題で、他の問題と比較して無解答率が高い傾向にあり、図表などの資料から分かることを前後の文脈に合わせて書くことに課題が見られました。
6ページをご覧ください。続いて社会です。
「3.課題が見られた設問[2(2)]」では、「3大都市圏および地方圏における人口の移り変わりを示した表と2020 年の人口の年齢構成を示したグラフの組み合わせから3大都市圏を選び、判断した理由を書く」問題で正答率が低くなっておりました。
都市圏と地方圏の人口構成や人口の推移のデータをもとに、両者の違いを比較・考察し都市圏か地方圏のどちらの表であるか判断し、判断した理由を説明することに課題が見られました。
国語と社会の課題が見られた問題に共通することは図表やグラフなどの複数の資料から読み取った情報について考察し、分かったことを分かりやすく書くことでした。
授業改善のポイントとして、図表やグラフなどの資料から分かることを書くときは、図表やグラフなどから読み取れることを箇条書きで書き出し、情報を比較したり関連付けたりして、共通点や相違点、特徴的な点について捉えることが必要です。
そのためには、説明したり、議論したり、文章に書いたりする学習が重要です。
10ページをご覧ください。続いて英語です。
成果が見られた設問リスニング問題である[2(1)]では、「スミス先生の自己紹介を聞いて、『スミス先生はいつ学校に来ますか』という質問に対する適切な答えを選ぶ」問題で、大阪府を大きく上回っており、日常的なまとまった話を聞き、話の概要を捉えて、内容の要点を適切に把握することができていると考えられます。
「2.課題が見られた設問[6(4)]」では、「リーフレットの一部と会話文を読み、質問に対する適切な答えを英語2語で書く」問題で正答率が低く無解答率も高い傾向となっておりました。
日常的な話題についての表とまとまりのある会話文を読み、話の概要を捉えて、内容の要点を把握し、質問に対して適切に英語で答えることに課題が見られました。
授業改善のポイントとしましては、まとまりのある文章を読む活動では、個々の詳細な情報にとらわれることなく全体を捉えることが大切です。読んで捉えた概要を第三者に分かりやすく説明する言語活動を行い、説明した内容を書いてまとめるなどの活動を意識的に取り入れることが必要と考えています。
11ページをご覧ください。生徒に対するアンケートの結果についてです。
大阪府と比較して、1・2年生ともに概ね肯定的な回答が上回っていました。
特に、設問4「授業中、PC・タブレットを使って、学級の友だちと意見を交換する場面」についてですがグラフの左側から「ほぼ毎日」「週3回」「週一回以上」の活用頻度を示しておりますが、中学校1・2年生ともすべてにおいて大阪府を上回る結果となっていることから授業においての活用場面が多いことが伺えます。
生徒が自分の考えを発信することや、友だちの考えを知りさらに自分の考えを深めていくことに繋がっていると考えております。
設問11の「普段、1日平均どれくらいの時間、学習以外(ゲームやSNS など)にスマートフォンやタブレットを使っていますか」については、グラフの左から「4時間以上」「3時間以上、4時間より少ない」「2時間以上、3時間より少ない」という使用時間を示しており、2時間以上使用していると回答した生徒の割合は中学校1・2年生ともに大阪府を下回っておりました。
しかし、1日平均4時間以上学習以外でスマートフォンやタブレットを使用している生徒は30%を超えております。生徒アンケートと平均点のクロス分析の結果からスマートフォンやタブレットの使用時間が短い生徒ほど、各教科の平均点が高い傾向にあることから使用時間に関して生徒自身が自己管理できるよう働きかけていく必要があると考えます。
今後も、自ら学習の仕方を工夫し、粘り強く学び続ける力や他者と協力しながら課題を解決する力を育成していきます。また生徒が主体性もって学習に取り組めるよう、ICT機器も効果的に活用しながら、授業改善を進めてまいります。
以上、「令和6年度チャレンジテスト(1・2年生)の概要及び結果について」説明させていただきました。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
松村委員
全ての項目において大阪府の平均点を上回っており、素晴らしい結果だと思いました。特に英語においては中学1・2年生ともに大阪府の平均を大きく上回っており、1年生は95点以上、2年生は85点以上と高得点の比率が高いということですが、この要因についてどのように考えられておりますか。
教育センター所長(山本由紀子)
中学校では、学習する英語の語彙の大幅な増加に伴って学習内容の難易度が上がり、小中接続が特に大切になっています。小学校での学習を踏まえた授業改善につなげるために、教育センター指導主事と市内1名中学校に配置されている英語コーディネーターが各中学校を巡回訪問し、指導助言することで教員の指導力向上につながっていると考えています。
本市では、ほとんどの小学校において専門性の高い英語専科指導加配教員が授業を行っており、児童の英語学習に対するモチベーションの向上や知識・技能の習得につながっています。また、年間5回英語専科指導加配教員連絡会を実施し、日々の授業改善に向けた協議や、小中の接続を意識した授業づくりについてグループごとテーマを設定し研究しております。
中学校の英語コーディネーター、小学校の英語専科指導加配教員を中心とした、教員の授業研究の取組が、児童生徒の英語力の向上に影響していると分析しております。
浦野真彦委員
社会はA問題とB問題があるとのことですが、どのような違いがあるのでしょうか。また、なぜすべての学校がA問題を選択しているのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
社会のA問題とB問題では、出題範囲が異なります。比較すると、A問題では地理的分野が多く、B問題では歴史的分野が多い傾向にあります。
中学校社会科は、1・2年生を通じて、地理的分野と歴史的分野の両方を学習すること、とされており、どの時期にどちらの分野を学習するかは、各学校が計画しております。各学校において、1月に実施されるチャレンジテストまでに、履修している範囲を想定して、A問題・B問題を選択した結果、市内の全校がA問題を選択したものでございます。
岡本華世委員
国語についてお伺いします。1年生と2年生の国語の平均点に差がありますが、難易度や問題の特徴、出題傾向などに違いがあったのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
1・2年生の平均点は2年生の方が高く、差は6.5点ありました。1年生及び2年生の問題数は31問と同じで、難易度や問題の特徴、出題傾向などに大きな差はありませんでした。
問題形式別で見ますと選択式と記述式ではほぼ差はみられませんでしたが、短答式の問題の平均点は、2年生が7.4点高くなっていました。短答式の問題の正答率が50%以下の問題が、2年生では2問のところ、1年生では6問ありました。1年生の6問のうち3問は文脈に即して漢字を正しく書けるかどうかを見る問題でした。また、文章中の言葉を敬体から常体に直す問題、歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直して書く問題などでした。いずれも正しく書くことに課題がみられました。
1・2年生ともに、すべての分類・区分において大阪府を上回る、良好な結果となり国語科の授業において、教科で身に付けたい資質・能力がバランスよく育まれている成果ではないかと分析しております。
一方で、学習指導要領の内容「知識及び技能」の力を要する設問においては、課題であるため学びの基盤となる語彙力を鍛えることが必要であると考えております。
松村委員
今回のチャレンジテストの結果において、特に成果が見られた学校がありましたら、その学校ではどのような授業改善が図られているのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
成果の見られた学校における授業改善についてですが、学校訪問や授業参観をする中で、次に挙げるようなことについて、意識的に取り組んでいることが成果につながっているのではないかと考えております。
1つ目は、教員が学習指導要領に記載されている教科の目標や内容を読み込み、各教科において子どもたちにつけたい力を明確にし、目標を立て、見通しを持ち授業の計画をしていること。
2つ目は、教員全員が授業を互いに見合う期間を設定する等、指導法を学び合うことはもちろんのこと、子どもの学ぶ姿から子どもの躓きや変容する過程を分析していること。
3つ目は、授業改善に関するさまざまな取組に対して、教員全員が取組の目的や意義を確認した上で実践し、効果については、子どもや教員のアンケートなどから分析、検証し、次年度の取組に生かしていることです。
今後も学校訪問や共同研究担当者会等においても、このような成果の見られた学校が取り組んでいる授業改善に向けた好事例を市内に発信してまいります。
岡本華世委員
無解答率について、昨年度との比較を教えてください。また、無解答率について何か分析されたことがあれば教えてください。
教育センター所長(山本由紀子)
無解答率の昨年度との比較についてですが、1年生国語は、昨年度より1.1%減少、数学は1.3%減少、英語は0.5%増加、2年生国語は1.6%増加、社会は1.9%増加、数学は2.1%減少、理科Aは高槻市3.9%減少、理科Bは2.0%減少、英語は0.2%減少となっておりました。
教科によって無解答率の増減は見られますが、大阪府の令和5年度と6年度を比較した無解答率の増減についても、本市と同様の傾向が見られました。
また、生徒アンケートと無解答率についてのクロス分析を行ったところ設問5の「家で苦手なところ、必要なところを考えて勉強している。」や設問8の「難しいことがあっても、あきらめない」のアンケートに肯定的回答をしている生徒ほど無解答率が低い傾向にありました。
浦野真彦委員
市の分析結果をもとに、授業改善のポイントを示していただいていますが、これを、市内の学校の授業づくりに生かしていけるよう、教職員に伝えることが必要ではないかと思います。この分析結果を共有することに加え、教育センターとして、これまでや今回のチャレンジテストの結果分析を、各学校の授業づくりにどのようにつなげていくのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
生徒に関するアンケート結果について、学力と正の相関関係のある設問について分析いたしました。設問1「文章や資料などを読むときに、どこが大事なところかを考えながら読んでいる」、設問5「家で苦手なところを、必要なところを考えて勉強している」などのアンケートで肯定的に回答した生徒ほど、各教科の点数が高い傾向にありました。
両質問に共通する点は「考える」ということです。授業改善を進める上で「考える」というのは非常に大事であります。しかし、考えるためには基盤となる知識と経験も必要となります。
教育センターでは「すべての児童生徒の学力保障」を目指し、各学校の研究の中心を担う教員59名からなる共同研究推進担当者会を年間6回実施しております。この担当者会は、「主体的・対話的で深い学び」の実現をめざし、「教師が一方的に教えるだけでなく、児童生徒自身が考えることを通して、学び取っていくような授業づくり」について、実践事例や取組について報告・交流を行っています。
また、各校の担当者が校内研究の充実に係る計画書を作成し、教育センター指導主事はその計画書を基に校内研究を支援しております。
令和7年度は共同研究推進担当者会が研究リーダーとなり、ファシリテート力の向上を図るため、5回にわたる授業研究連続講座を実施する予定としております。今後も各学校の授業づくりにつながるよう全小中学校の担当者とともに研究を進めてまいります。
浦野真彦委員
アンケートの11番目の項目について、1日平均4時間以上、学習以外でスマートフォンやタブレットを使用している生徒が30%を超えています。これまでさまざまな調査で課題と言われてきましたが、この点を子どもたちにはどのように伝えてきたのでしょうか。
また、先ほどの説明で、使用時間に関して生徒自身が自己管理できるよう働きかけていく必要があるということでしたが、どのように働きかけていくのでしょうか。
教育センター所長(山本由紀子)
スマートフォンやタブレットの4時間以上の使用については、チャレンジテストの調査項目に入った令和元年度より、年々徐々に増加していましたが、令和6年度は、前年度との比較で、1年生は2.1%の減少、2年生は1.9%減少しています。
使用時間に関する児童生徒への指導としましては、小学校体育科の保健の授業において、スマートフォンやインターネットを長時間使用することによる、睡眠不足、視力の低下など健康に与える影響について学習しています。
また、中学校の保健体育科では、生活習慣や健康に関する学習において、コンピュータ等を長時間使用することによる疲労の現れ方や休憩の取り方など、健康との関わりについて学習するとともに、インターネットと依存症についても学習しています。
インターネットを活用することは、それ自体、悪いことではなく、適切に活用することが大切です。使用を単純に制限するだけではなく、児童生徒が健康への影響や情報モラルなどを理解し、適切に活用できるよう、家庭とも連携し、指導をしてまいります。
岡本華世委員
アンケートの10番目の項目について、1日平均どのくらいの時間、本を読むかという質問がありますが、本を読むことで、今まで知らなかったことに出会うことができ、物事の見方や考え方が広がると思います。アンケートでは、本を全く読まない生徒が大阪府では30%程度います。高槻市では20%程度と比較すると少ないようですが何か取組をされているのでしょうか。
教育指導課長(西田大世)
令和5年度から令和8年度の4年間で、市の施策「学校図書シン100万冊計画」として図書費の増額を行っております。重点的な蔵書の整備期間と位置づけ、計画的に購入と廃棄を行いながら、蔵書の充実を図っているところです。児童生徒にとって魅力的な本が増えるなど、読書環境の充実を図ってきました。
令和6年度からは校区学校司書をすべての中学校区に1名配置することにより、小中学校ともに学校図書館の開館日数を増やすことで、児童生徒が図書に触れる機会を増やしています。
また、令和3年度から令和6年度の4年間、府の「学校図書館を充実・活用するためのモデル校」として市内小中学校を指定し、学校図書館に関わる取組を推進してまいりました。取組を市内に発信することで各校が学校図書館を活用した授業を展開し、児童生徒が図書の有用性を実感していることも要因の一つとして考えております。
岡本華世委員
最近はタブレット等の電子媒体での閲覧が馴染みやすくなっていますが、やはり、本を読むこと、活字に興味を持つことはとても大切なことだと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
西田誠教育長
他にご質問ございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは私からもお伺いします。
昨今、子どもたちが抱える課題が複雑化、困難化しており、コロナ禍によって、教育格差の拡大、不登校の増加が加速したと考えられています。とりわけ、家庭の社会経済的背景が、教育格差の拡大に繋がっているのではないかと危惧しています。そういった点からも今回のチャレンジテストの分析において見えてきたこと、課題克服するための方策等があれば教えてください。
教育センター所長(山本由紀子)
生徒アンケートの設問5の「家で自分の苦手なところを考えて勉強している」という項目と各教科の平均正答率、無解答率についてクロス分析いたしました。設問5について肯定的回答をしている生徒ほど平均正答率が高く無解答率が低い傾向にありました。
また、令和6年度全国学力学習・状況調査の質問紙調査の「学校の授業時間以外に、1日あたり、どれくらいの時間勉強しますか。」という質問において「30分より少ない」が11.4%「全くしない」が9.9%と、30分以下の生徒が21.3%であり、家庭学習などの学校外での学習時間については、これまでからも本市の課題であると捉えています。
家庭学習について一定の時間取り組むことは学習習慣の定着という観点から非常に大事であると考えます。同時に、宿題を出す際には、学習面で課題がある児童生徒や、児童生徒がおかれている家庭背景に配慮をする必要があります。
そのような点を踏まえ、各学校では、昼休みや放課後に学習する教室を開放し、友達に聞いたり、先生に聞いたりして勉強する時間を設定している学校もございます。
また、家庭学習と連動させた授業づくりを行う必要があります。授業で難しかったが、みんなでやったらできたことを今度は一人でできるよう挑戦するなど、日々の授業での学びと家庭学習を連動させ、家庭学習が何を目的とし、どのような力が身につくのか、子どもたちと共有し、自立した学習者を育成することが必要であると考えています。
西田誠教育長
アンケートの「家で自分の苦手なことを考えて勉強する」という、いわゆる家庭学習が、学力に影響を与えているということです。先ほどの教育センター所長の答弁にもありましたように、各学校においては、学習に課題のある児童生徒や、家庭背景にも十分に配慮し、学校の授業以外で学習機会を設けるなど個別の学習支援を行うことや、授業において、家庭での学習につながるような取組を進めていただきたいと思います。
加えて、家庭学習を進めていく上では、家庭との連携も不可欠です。今年度全中学校区に展開するコミュニティ・スクールの仕組みを活用して、家庭や地域を巻き込んだ取組を推進することも、必要ではないかと考えています。各中学校区の取組事例がありましたら、ぜひ、共有を図っていただきたいと思います。
また、学力格差の是正を図ることを目的の一つとして行っている家庭学習支援事業「学びup↑講座」も、各学校で実施をする様々な学習保障の取組と合わせて、効果的に活用していただけるよう、教育委員会事務局として、各学校への働きかけをお願いします。
「児童生徒のおかれている環境に限らず、全ての子どもに学力をつけること」は、公教育の使命であります。教育委員会が行う各学校の授業研究への支援、教職員への研修、様々な教育施策は、全てこのことを念頭に行っているものであり、今回の結果についてもそのような視点で分析していく必要があると考えていますので、今後ともよろしくお願いします。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、本件は報告案件でございますので、これをもって終了いたします。
続きまして、日程第2、承認第3号、「高槻市教育委員会人事異動の承認について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第2、承認第3号、「高槻市教育委員会人事異動の承認について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、令和7年4月1日付で行われました人事異動の内容について、事務に急を要することから、「教育長に対する事務委任等に関する規則」第3条第2項の規定により、緊急やむを得ないものとして教育長が臨時代理しましたもののご承認をお願いするものでございます。
まず初めに、4月1日付の人事異動の規模といたしましては、市全体で総数547名の発令がなされ、うち管理職の昇格者は80名となっております。また、新規採用職員は合計80名でございます。
今回の異動は、既存の組織運営体制を維持しながら、政策課題の解決とともに、さらなる業務執行体制の充実・強化を目指した人事異動を行うとともに、退職に伴う必要人員の補充や長期在籍者の積極的な解消を図り、職員配置にあたっては、これまでと同様、適材適所を基本とし、引き続き、少数精鋭による配置を維持するものでございます。
主な内容といたしましては、高槻城公園北エリアの整備等の新規事業や、第22回国勢調査の着実な実施に向けた増員を図るとともに、子ども関連施策の充実に向けた体制整備として、子ども未来部において、組織を一部改正し、子どもに関する施策を総合的に推進する子ども政策課を置いたほか、児童福祉と母子保健の更なる連携強化のため、子ども家庭みまもりセンターのもとに、子ども保健課、子育て支援課を配置するなど、必要な人員体制の充実が図られています。
それでは、教育委員会の異動についてご説明申し上げますので、議案書をご覧ください。
まず、事務局の新規採用者は大阪府教育委員会からの割愛を含めて4名でございます。
事務局管理職の異動といたしましては、部長代理級2名、課長級2名、副主幹級3名、主査級5名の合計12名でございます。
また、そのうち昇格者につきましては、部長代理級1名、副主幹級2名、主査級3名でございます。
事務局一般職の異動につきましては、7名でございます。また、他部局への出向が管理職・一般職合わせまして6名でございます。
次に、学校関係の異動でございますが、任期付教育職員11名と給食調理員3名を新規採用し、校務員1名、給食調理員31名、任期付教育職員6名の、合計38名の異動を行っております。
次に、幼稚園関係の異動でございます。保育教諭として新規採用された2名と、任期付保育教諭として新規採用された1名の計3名を幼稚園教諭として任命しております。
管理職の異動につきましては、園長等の異動が2名でございます。
一般職の異動につきましては、幼稚園教諭が12名でございます。また、市長部局への出向は管理職2名となっております。
また、令和7年3月31日付で8名の退職がございましたので併せてご報告いたします。
最後に、4ページをご覧ください。こちらに再任用職員の配置についてお示ししておりますが、全体でフルタイム職員を4名、短時間勤務職員を1名任用しております。
それぞれの人事異動の詳細につきましては、議案書にお示ししておりますのでよろしくお願いいたします。
以上、誠に簡単な説明でございますが、よろしくご審議のうえ、ご承認いただきますようお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
今回の異動内容につきましては、組織的なもの、或いは人事体制につきまして、教育委員会事務局、子ども未来部局ともに、非常に強化されたのではないかと考えております。
今後の施策展開及び課題解決に向けて、しっかりと取り組んでいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
承認第3号、「高槻市教育委員会人事異動の承認について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、承認第3号は、原案どおり承認されました。
続きまして、日程第3、承認第4号、「高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました日程第3、承認第4号、「高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本件は、令和6年度末・令和7年度当初の高槻市立小・中学校教職員の人事異動につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第38条の規定に基づき、令和7年3月4日に議案書のとおり大阪府教育委員会に対しまして内申をいたしましたので、これについて承認をお願いするものでございます。内申にあたりましては、「教育長に対する事務委任等に関する規則」第3条第2項の規定に基づき、教育長が臨時代理として決裁をいたしたところでございます。
なお、令和7年度の人事異動の概略につきましては、「転出入一覧」のとおりでございます。
以上、誠に簡単ではございますが、よろしくご審議のうえ、ご承認いただきますようお願いいたします。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
承認第4号、「高槻市立小・中学校教職員人事内申の承認について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、承認第4号は、原案どおり承認されました。
続きまして、日程第4、承認第5号、「高槻市教育委員会事務局組織規則中一部改正について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第4、承認第5号、「高槻市教育委員会事務局組織規則中一部改正について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、令和7年4月1日付けで教育総務課の分掌事務を追加することから、緊急に改正を行う必要が生じたため、「教育長に対する事務委任等に関する規則」第3条第2項の規定に基づき、教育長による臨時代理で決裁したものを、ご承認いただこうとするものです。
主な改正の内容としましては、教育委員会における法務機能を強化するため、新たに、教育に係る法務の統括に関する事務を教育総務課の分掌事務とし、第3条第2項に追加するほか、文言整理を行うなど、所要の改正を行うものです。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、ご審議の上、ご承認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
承認第5号、「高槻市教育委員会事務局組織規則中一部改正について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、承認第5号は、原案どおり承認されました。
続きまして、日程第5、承認第6号、「高槻市立幼稚園条例施行規則中一部改正について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
子ども未来部長(乾貴志) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第5、承認第6号「高槻市立幼稚園条例施行規則中一部改正」について、提案理由のご説明を申し上げます。
本件につきましては、先般の3月市議会において、令和7年4月1日付けで高槻市立玉川幼稚園を廃園すること等を定める「高槻市立幼保連携型認定こども園条例の一部改正」案が可決されたことに伴い、「教育長に対する事務委任等に関する規則」第3条第2項の規定により、教育長が臨時代理しましたもののご承認をいただこうとするものでございます。
改正の内容は、定員を定めている別表から玉川幼稚園の項を削除するものでございます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご承認いただきますよう、お願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
承認第6号、「高槻市立幼稚園条例施行規則中一部改正」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、承認第6号は、原案どおり承認されました。
続きまして、日程第6、承認第7号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者決定の承認について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第6、承認第7号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者決定の承認について」、提案理由をご説明申し上げます。
本件につきましては、「高槻市立の学校に在籍する教職員の表彰に関する規則」第5条に基づく永年勤続表彰を3月31日に行うにあたり、事務に急を要することから、「教育長に対する事務委任等に関する規則」第3条第2項の規定により、緊急やむを得ないものとして教育長が臨時代理しましたもののご承認をお願いするものでございます。
表彰対象者といたしましては、本市の市立の学校に在籍し、令和6年度に退職されました教職員の方々のうち、20年以上の長きにわたり職務に精励された方々で、校長で退職された方が2名、教諭で退職された方が7名、養護教諭で退職された方が1名の、計10名の方々でございます。
なお、氏名等につきましては、議案書にお示しいたしておりますので、省略させていただきます。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上ご承認いただきますようお願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
承認第7号、「高槻市教育委員会表彰被表彰者決定の承認について」を原案どおり承認してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、承認第7号は、原案どおり承認されました。
続きまして、日程第7、議案第6号、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則及び高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則中一部改正について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第7、議案第6号、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則及び高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則の一部改正について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本市においては地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5の規定に基づき、学校運営協議会を令和4年度から段階的に設置してまいりました。
この度、令和7年4月1日に市内全18中学校区に学校運営協議会の設置が完了したことから、これまで設置していた学校評議員を廃止し、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則」及び「高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則」について、所要の改正を行うものです。
改正内容としましては、まず、高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則につきましては、第3条の4「学校評議員」の規定を削除するものです。
次に、高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則につきましては、第2条第2号の設置中学校区の規定及び第15条「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則の適用除外」の規定を削除するほか所要の文言整理を行うものです。
なお、本規則の施行日は、公布の日とするものでございます。
以上、誠に簡単な説明でございますが、ご審議の上、ご可決いただきますようお願いいたします。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第6号、「高槻市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則及び高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則中一部改正について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、議案第6号は、原案どおり可決されました。
続きまして、日程第8、議案第7号、「高槻市立学校における学校運営協議会委員の任命について」を議題といたします。提案理由の説明を求めます。
教育次長(青野淳) (提案理由説明)
ただいま上程されました、日程第8、議案第7号、「高槻市立学校における学校運営協議会委員の任命について」、提案理由のご説明を申し上げます。
本学校運営協議会につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条の5第1項及び高槻市立学校における学校運営協議会の設置等に関する規則第3条の規定に基づき、令和6年度までに設置した高槻市立第一中学校区、第三中学校区、第七中学校区、第八中学校区、第十中学校区、柳川中学校区、五領中学校区、城南中学校区及び冠中学校区に加え、令和7年4月1日付けで、残りの9中学校区に学校運営協議会を新たに設置したところです。
今回、設置した全18中学校区の学校運営協議会において、同法律第47条の5第2項並びに同規則第4条及び第5条の規定に基づき、委員を任命するものです。
また、委員の任命につきましては、同規則第4条第2項の規定に基づき、当該中学校区における校長の合議によって教育委員会に提出された推薦書に基づいて行うものです。
学校運営協議会委員の候補者は、お手元の資料「高槻市立学校における学校運営協議会委員候補者」にありますとおり、中学校区で、地域の住民、対象学校に在籍する児童生徒の保護者、地域学校協働活動推進員その他の対象学校の運営に資する活動を行う者、学識経験者、及びその他教育委員会が適当と認める者から構成される8名ずつ、計144名を候補者としております。
任期につきましては、同規則第5条の規定に基づき、委員144名とも令和7年4月17日から令和8年3月31日としています。
以上、誠に簡単な説明ではございますが、よろしくご審議の上、ご可決賜りますよう、お願い申し上げます。
西田誠教育長
ただいま、提案理由の説明が終わりましたが、委員の皆さん何かご意見ご質問はございませんでしょうか。
浦野真彦委員
学識経験者について、各中学校区で探してお願いするのでしょうか。
教育指導課長(西田大世)
学識経験者につきましては、候補者の選定、ご本人への交渉も含めて、各中学校区で行っております。
西田誠教育長
他にご質問ございませんでしょうか。
西田誠教育長
それでは私から意見を述べさせていただきます。
このコミュニティ・スクールですが、令和4年度から段階的に進めてきた内容でございます。いよいよ今年度において全中学校区で導入が完了します。
学校や地域を取り巻く大人の関係性の希薄化というものは、学校運営にも影響が出ているのだろうと考えております。そのような中で、このコミュニティ・スクールの基本となります、校長が示す学校運営の方針を、家庭、地域で共有して、全ての大人が当事者となって子どもを育てるという、コミュニティ・スクールの仕組みは、大変意義あるものと考えております。
公立の小中学校の最大の特徴は、やはり地域の存在かと考えております。コミュニティ・スクールは学校だけでなく、家庭や地域の大人が力を合わせて、子どもたちを成熟した市民へと育てるという新たな学校運営の仕組みです。
各中学校区において、この仕組みを最大限に生かした学校運営を行っていただけることを期待しているところです。
教育委員会事務局としましても、これまでのモデル中学校の成果を踏まえて、今年度から導入する9中学校区も含めて、全ての中学校区がこのコミュニティ・スクールの仕組みを有効に活用して、学校運営できるよう、引き続き各中学校区を支援していっていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
西田誠教育長
他に何かございませんでしょうか。
それでは、無いようですので、採決に入ります。
議案第7号、「高槻市立学校における学校運営協議会委員の任命について」を原案どおり可決してご異議ございませんか。
(異議なし)
西田誠教育長
ご異議が無いようですので、議案第7号は、原案どおり可決されました。
以上で、本日の日程がすべて終了いたしましたので、閉会といたします。
(午後3時58分閉会)