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令和5年度第1回高槻市地域包括ケア推進会議
令和6年3月29日(木曜日)午後2時から午後3時
市役所本館3階 第2委員会室
健康福祉部 長寿介護課
3名
上田委員、青木委員、北元委員、葛谷委員、久保田委員、近藤委員、島津委員、高鳥毛委員、原田委員、山口委員、𠮷里委員
(五十音順)
(1)地域包括ケア会議の実施状況と地域課題について
(2)地域課題の解決に向けた取組について
(3)その他
(資料1)令和4年度 個別ケース検討会議の実施状況について
(資料2)令和5年度上半期 圏域ケア会議の実施状況について
(資料3)地域課題の解決に向けた取組について
(参考資料)
1 高槻市地域包括ケア推進会議 委員名簿
2 高槻市地域包括ケア推進会議の体系について
3 個別ケース検討会議 事例様式
4 令和4年度すこやかテラス利用者アンケート結果
5 高齢者集いの場ガイド更新案内チラシ
6 地域包括新聞
【事務局】
定刻となりましたので、ただいまより令和5年度第1回高槻市地域包括ケア推進会議を開会いたします。本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。委員の皆様におかれましては、本日はお忙しい中、本会議へご参加いただき、誠にありがとうございます。
(配布資料の確認)
この後の審議進行につきましては会長にお願いしたく存じます。よろしくお願いいたします。
【会長】
それでは、ただ今より議事の進行をさせていただきます。
本日は委員全員で12名のところ、11名が出席され、高槻市地域包括ケア推進会議条例第3条第2項の規定により、本会議は成立致しておりますことをご報告いたします。また、本日は傍聴希望の方が3名おられます。高槻市地域包括ケア推進会議傍聴要領に基づき傍聴を許可いたしたいと思いますので、委員の皆様どうぞよろしくお願い致します。
本日は、会議の円滑な進行の観点から、委員の皆さまのご質問、ご意見、並びに事務局側の答弁も完結にお願いします。
それでは次第に沿って議事を進行したいと思います。
【事務局】 (説明)
【会長】
事務局より地域ケア会議の実施状況と地域課題について資料1,2を元に報告をして頂きました。ただいまの説明についてご意見やご質問があればお願いしたいと思いますがいかがでしょうか。
【委員】
資料1の3、自立支援の結果について、希望が実現しなかった方が3割いますが、実現しなかった理由や年代など、分析はされているのでしょうか。
【会長】
自立支援の結果で、実現しなかったという内容についてのご質問ですが、事務局、いかがでしょうか。
【事務局】
実現しなかった方の多くは、状態が重度化したという理由が最も多くなっております。
【会長】
身体状況により自立生活が困難になったため実現しなかったという回答ですが、委員、いかがでしょうか。
【委員】
要介護3や要介護4などの分布が非常に多くなるということですね、分かりました。
【会長】
そのほか、ご質問ご意見いかがでしょうか。
【委員】
私自身もこの検討会議に参加していますが、もともとは支援1から要介護1までの比較的状態が軽い方の希望を叶えるという形で始まった検討会議と思います。今回の結果を見ると要介護3以上の方もおられ、率は低いものの改善や実現につながったケースもあることが分かりました。今後、重度の方の希望を聞いて会議等で検討する予定はありますか。
【会長】
この自立支援に向けた検討の中で、要介護3,4,5の人が対象になっているという現状から、こういった重度の方々の自立も考えていくのか、という質問でした。事務局、いかがでしょうか。
【事務局】
概ねの基準として、自立支援の検討する対象は要介護2までとさせていただいています。ただ、地域包括支援センターやケアマネジャーから、重度の方でも検討したいということがあれば意向に沿うようにしておりますので、引き続き同様の運用で考えております。
【会長】
個別ケース検討会議の中で、要支援1,2,要介護1,2を超える介護度の方も対象として意識して自立支援に向けた検討を行っている、また行っていかないといけないという認識に立っているという理解でよろしいですか。
【事務局】
はい。その通りでございます。
【会長】
そのほか、いかがでしょうか。
【委員】
資料1のまとめについて、あったらいいなという社会資源については、約4分の3が既存しているが、ケアマネジャーの方と共有する仕組みが課題であるということです。これはケアマネジャー自身が、この資源について詳細なところを知らなかったのか、知っているが利用者の方々にしっかり伝えられていなかったのか教えてください。
【会長】
まとめに記載のある、あったらいいな、という社会資源について4分の3が存在しており、ケアマネジャーとの共有が課題という点についての質問ですが、事務局、いかがでしょうか。
【事務局】
例えば体操できる場所がもっとあったら、というような声がありますが、実際どこでいつしているのかというような詳細が共有できていない実情がございます。また、利用者の希望に沿わないのではないかという懸念があり、紹介しなかったというケースや、知っているケースを伝えたが利用には至らなかったケースもあり様々でございます。
【会長】
委員、よろしいでしょうか。では、ほかにご意見、ご質問があればお願いいたします。
【委員】
【会長】
事務局、いかがでしょうか。
【事務局】
【会長】
委員、よろしいでしょうか。
【委員】
もう少しお伺いします。
その目標設定というのは対象を支援する対象の方と達成不可な目標にならないように協議のうえ決定しているという理解でよろしいですか。
【会長】
自立支援の目標設定についての質問でしたが、事務局、いかがですか。
【事務局】
ご本人の希望を聞く段階では様々で、実現が難しい希望が出てきて検討することもありますし、ケアマネジャーとご本人の協議の中で希望の実現性が高い内容に具体化される場合もあります。
あくまでご本人の希望ですので、その希望の実現が難しい内容で個別ケース検討会議をする場合は、助言者の中でもう少し実現可能そうな目標設定をしてみてはどうか、との助言があり、その内容をご本人にフィードバックしていただくようケアマネジャーに話しております。
【会長】
参考資料3の様式2,3に本人の希望がありますが、これは本人が記載するのではなく、ケアマネジャーが本人から聞き取り、明確化した内容を記録として残したもので、それを今回の報告で集計しているという理解でよろしいですか。
【事務局】
様式2でケアマネジャーが聞き取った結果をまとめております。個別ケース検討会議は様式3を使って行っており、会議にご本人は不参加のためケアマネジャーや助言者と協議した結果を記載することになります。様式3の上段右に本人の希望、その下に目標の項目があり、希望の実現可能性を検討した結果、こういった目標にしてみてはどうか、というような助言があればそこに記載しております。
【会長】
基本的な確認になりますが、この個別ケース検討会議に挙げるケースについては地域包括支援センターでピックアップしているということでよいですか。また、要支援1,2の方など、全員を検討しているのではなく、検討が必要な人に限り選定のうえ実施しているということでよろしいでしょうか。
【事務局】
地域包括支援センターが居宅支援事業所と相談してケースを決めております。
【事務局】(説明)
【会長】
事務局より地域課題の解決に向けた取組について資料3を元に報告をして頂きました。ただいまの説明についてご意見やご質問があれば出していただきたいと思いますがいかがでしょうか。
【委員】
生活支援サポーター事業について、利用料はどうなっているか教えていただきたいです。
【会長】
利用料についてのご質問でしたが、いかがでしょうか。
【事務局】
ご本人の利用料は無料でございます。ただしサポーターの方の交通費等の実費が発生する場合は利用者にご負担いただいております。
【委員】
では、市に連絡すれば派遣いただけるということですか。介護度により利用できない等はありますか。
【事務局】
生活支援サポーターの事務局が市社会福祉協議会になっており、具体的な相談については事務局にご連絡いただくよう願いしております。相談の内容を伺う中でサポーターの活動として対応が可能であれば派遣に向けての調整を事務局が行います。また、他のサービスにより支援することが望ましい場合はそちらをご紹介する場合もございます。
原則は介護保険のサービスを受けていない方が対象になりますが、中には介護保険サービス利用者でも介護保険では対応できないものについては相談のうえ支援することもございます。
【委員】
基本的には介護保険を受けていない方を対象に、ということですね。
【事務局】
利用者のニーズに対して介護保険のサービスによる提供が望ましい場合は、介護保険の手続きを勧める場合もございます。
【委員】
社会福祉協議会です。生活支援サポーターについて事務局の回答がありましたが、社協として少し補足させていただきます。 基本的には、公的な支援制度の狭間におられる方に対する生活支援の制度であり、介護保険制度が受けられない方が前提となります。ただ、介護保険の対象となる方でも、介護保険を利用せず生活支援サポーターでお手伝いを希望される方もおられます。現在230名ほどの方がサポーターとして登録いただいています。
利用者からの相談は社会福祉協議会のボランティアセンターにある事務局でお聞きし、サポーターの方の得手不得手に合わせてマッチングし、行っていただく制度になっております。
【会長】
ありがとうございました。基本的に介護保険は利用されていない高齢者が対象とのことですが、高齢者でも元気な方もいますが、それは関係ないのですか。
【委員】
関係ございません。
【会長】
その他、ご意見ご質問がありましたらお願いします。
【委員】
生活支援サポーターについて、現在230名ほどの登録ということですが、どういった年代の方が多いのでしょうか。
【委員】
20・30代の方もおられますし70代の方もおられ、年代は様々です。
ただ、生活支援サポーターには誰でもなれるわけではなく、市と社会福祉協議会で共同開催している生活支援サポーター養成講座を受講いただき登録いただいた方がサポーターとなります、受講されても登録はしない方もおられます。現在は、受講し登録いただいた方が230名ほどいる、ということでございます。
【委員】
交通費や報酬は出るのですか。
【委員】
交通費は利用者の負担としてお出しいただくことになります。
報酬はないのですが、マッチングして派遣した場合はポイントを付与し、そのポイントに応じて様々なサービスが使えるようなサービスを社会福祉協議会の方で考えております。
【会長】
そのほか、いかがでしょうか。
【委員】
資料3の中で通いの場の充実について、令和8年までに体操拠点を330箇所にという具体的な目標が出ています。現在も市内の様々な地域でますます元気体操や健康推進リーダーが中心となり行われています。その中で、拠点数を330箇所まで増やす目標に向けて誰がどのような形で働きかけをしていこうと思っているのか案がありましたらお聞かせください。
【会長】
体操拠点を小学校区8箇所に、全体で330箇所にということについて、実際にどのように広げて実施していくのかという具体的な状況についてのご質問だったかと思いますが、事務局、いかがですか。
【事務局】
介護予防マイスターという体操を市内に広めるボランティア活動をする体操の専門家を養成しています。養成を始めて3年経過し、現在15名の方に活動いただいております。市が普及啓発では行き届かない部分等をマイスターの皆さんの力もお借りして、様々な地域の場所で広めていただく活動をしていただいているところです。実際、このマイスター活動を始めてから体操拠点も増えてきております。
また、議事1でご報告した個別ケース検討会議に参集くださっている専門職や助言者の方とも連携して病院等施設の場所を借りる等、民間事業者との連携の可能性も模索しているところです。
【委員】
市の健康づくり推進課も体操の推進をしていますが、連携など関係はあるのでしょうか。
【会長】
事務局、いかがですか。
【事務局】
はい、健康づくり推進課とも連携しており、高齢者の保健事業と介護予防の取組を一定的に実施する流れがある中で、適宜情報共有しながら取組を展開していけるかの検討をしている段階でございます。
【委員】
地域のことに無関心な人が増えているのか、自治会に入る方は50%ほどという話を聞いたことがあるのですが、マイスターの募集等に影響しているということはないのでしょうか。
【会長】
現在、自治会の加入率が半分ほどで、養成するマイスターの確保が大丈夫なのかという確認ですが事務局、いかがでしょうか。
【事務局】
この3年間養成を行ってきた中では、希望者の方が多い状況でございました。
【会長】
委員からの質問を受けて確認ですが、通いの場の充実に向けては、コミュニティ市民会議や自治会という従来の地域組織よりも、介護予防マイスターや個別ケース検討会議のメンバー等を中心に進めていくということでよろしいでしょうか。
【事務局】
説明不足で申し訳ございません。これまで地域のコミュニティやコミュニティ内の施設を活用し体操の普及啓発に取り組んでおり、こちらは継続して行っていく予定としております。
【委員】
介護事業者の団体ですが、当施設でも4月から受け入れをさせていただく予定にしています。また、当施設の近隣地域では早朝から体操に取り組まれており、早朝であればデイサービスを利用いただいてもよいかと思います。そういったコラボを模索しつつ、事業者の団体として協力できるところはしていきたいと考えております。
【会長】
まとめると、従来の各地域で実施しているものに加え、介護予防マイスターとの協力、介護の事業者からの協力・場の提供を含めて拡大していく予定、という理解でよろしいですか。
また、令和8年に330箇所という目標ですが現状は何箇所なんでしょうか。
【事務局】
現在は250箇所程度です。
【会長】
通いの場の充実という、とても大事な活動ですので、委員の皆さんから活発なご質問、ご意見をいただきました。そのほか、この件も含めてご意見ご質問があればお願いします。
【委員】
ICT活用の教室等を実施しているという紹介がありましたが、在宅看護で課題になっているのがマイナ保険証の登録手続きです。登録手続きを高齢者の方ご自身がしていかないと、訪問看護などの健康を維持するための医療につながっていかないということで訪問看護の時間の中で登録カードを探すところから行っている実情があります。ご本人に聞いても分からない方もいて、こういった支援がないかと思い、こちらも地域課題の中に含まれるかと思いご質問です。
【事務局】
現在の保険証が廃止となったとしてもマイナカードは預けるのが不安という方もおられるかと思います。そのため、保険証に替わるもの等、保険証がなくても医療機関にかかれない、ということがないよう検討をすすめております。広報誌等を通じてこれから丁寧にご案内していく予定としておりますので、よろしくお願いいたします。
【委員】
必要な医療が適切に受けられるように分かりやすいご案内をしていただけることをお願いしたいと思います。ありがとうございます。
【委員】
小学校区あたり通いの場が10箇所あれば参加率が10%というデータがありますが、国の目標値が8%ということで、高槻市は現在何%でしょうか。
【事務局】
5,6%ほどだったかと記憶しております。
【委員】
数年前に文献か何かで見た時に、平均が1%ほどだったところ5,6%程度ということで非常に頑張られていると思います。 もう1点質問です。すこやかテラスについて、確か郡家に行ったことがありますが、コロナ前は利用者が大変多かったのですが、コロナで閑散としてしまった印象がありますが、現状どうなられていますか。ここ1年ほどの様子を見に行けていないのですが。
【事務局】
おっしゃられる通りコロナの影響で利用者が大きく減った経緯がございました。現在はコロナが5類になり、利用者も回復してきており、年間で約10万人超の方に利用いただいているような状況です。コロナ前に比べると半数程度ではありますが、5類に移行してからは前年度比で120%程度の回復を見せているところでございます。
【委員】
通いの場として非常に重要なところだと思いますので、引き続き頑張っていただきたいと思います。
【会長】
今回の議事の説明と直接関係ないかもしれませんが、資料3の2ページに自助・互助・共助・公助と分けて説明いただいていて、この点は分かりやすいと思います。4つともに大事で答えがないのかもしれませんが1点質問させていただきます。地域課題の解決において、より力点を置いて膨らませたいと思っているのは、この4つのうちのどこになるとお考えか教えていただけたらと思います。
【事務局】
より自治体が工夫できるところとしては、自助と互助の強化かなと考えております。
【会長】
ありがとうございます。
それでは、他にご意見ご質問がないようですので、議事につきましては終了といたします。
【会長】
事務局で連絡、報告事項があればお願いたします。
【事務局】
本日は本会議へのご参集ご審議ありがとうございました。
次回の開催は令和6年度となりますが、改めてご案内させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
【会長】
それでは、これをもちまして令和5年度第1回高槻市包括ケア推進会議を閉会させていただきます。次回のスケジュールについては事務局より改めてご連絡とのことですので、よろしくお願いします。委員の皆様ありがとうございました。