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令和5年度第1回高槻市文化振興審議会
日時:令和5年11月13日(月曜日) 午後2時
出席委員:10名
案件(1) 会長、副会長の選出について
案件(2) 第2期高槻市文化振興ビジョン前期実施計画にかかる進捗状況報告について
案件(3)「高槻城公園芸術文化劇場」整備の取組について
案件(4)「地域再生計画の評価について
事務局 |
1 開会
・令和5年度第一回高槻市文化振興審議会を開会。 ・正副会長が決まるまで、事務局で進行 ・開会に先立ち、市民生活環境部長の挨拶。 |
市民生活環境部長 |
・挨拶 |
事務局 |
・委員紹介。 ・職員紹介。 ・出席者紹介。 ・10名出席。出席者が過半数に達しているため、審議会の成立を宣言。 |
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2 案件(1) 会長、副会長の選出について ・会長に山下委員、副会長に森實委員を選任 |
会長 |
・傍聴人の確認。 |
事務局 |
・1名。 |
会長 |
・審議会の公開に関する要綱及び文化審議会傍聴要領により許可をする。 (傍聴者入場) |
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2 案件(2) 第2期高槻市文化振興ビジョン前期実施計画にかかる進捗状況報告について |
事務局 |
・資料の確認。 ・資料1の説明。 |
委員 |
・開館以降の高槻城公園芸術文化劇場南館の駐車場の満車状況と混雑への対策を知りたい。また、北館を含む高槻城公園北エリアへの駐車場の整備予定について教えて欲しい。 |
事務局 |
・南館の駐車場について、開館以降何度か満車になっており、事前精算機の配置場所の変更や警備員の配置などその都度改善を進めている。 |
委員 |
・台数に対しての改善はあるのか。 |
事務局 |
・北館を含む高槻城公園北エリアが整備中のため駐車場がない状態であるが、新たに一般駐車場の他に北館の主催者用にトラックなどの駐車場の整備について検討しているところである。 |
委員 |
・市バスが近くまで行かないので、駐車場については検討いただきたい。 |
委員 |
・市バスが近くに止まるといいのだが。 |
事務局 |
・市バスについては、市民会館建て替えの計画時から検討はしてきたが、劇場の立地上路線バスを走らせることができないので、別の部分で改善を考えていきたい。 |
委員 |
・成果指標の取り方について、参加者数・来場者数、満足度、あるいは実施回数・実施場所とそれぞれに分かれているが、そうなった経緯を知りたい。また、事業効果を来場者数・量のみで測るのには反対だが、それぞれの項目に参加人数などがあればイベントの規模感などが分かり良いのではないか。 ・項目7と8のアウトリーチについて、文化振興ビジョンにはアウトリーチ事業の積極的な推進とあるが、新型コロナウィルス感染症の行動制限がなくなって以降に、病院はともかく学校等が令和5年度の実施予定がないとなっているのはなぜか。 |
事務局 |
・満足度を成果指標として設定している事業は、事業の資質を担保するという意味で、アンケートの実施により満足度をモニタリングしている。一方で、大規模なイベントなどは、一定の質は求められるが来場者や参加者数を指標としている。また、どちらもとれていないものは、他部署で実施されている事業などで、アンケート調査が困難な場合が多く、実施講座数や実施回数が一定活動の規模を示すものとして採用している。 来場者数などの記載がない事業については、今後報告の仕方について考えていきたい。 ・アウトリーチ事業について、令和4年度まではコロナ禍で開催が難しかったが、令和5年度については新劇場の開館と重なり一旦お休みをいただくことになった。今後可能な限りアウトリーチについても再開すべく検討しているところである。 |
委員 |
・アウトリーチについては、人的な体制はあると思うので仕方がないが、令和6年度からはできるだけ再開していただきたい。 |
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・項目24「学校文化祭の開催」の部分で、中学校では授業時間確保のため文化祭をとりやめているところが大半で、小学校ではかろうじて生活発表会とか学習発表会がおこなわれているのではと思う。この項目が市内小中学校全校で行われているというのは、事業の実態がわかりにくい。 ・項目31「学校の文化芸術鑑賞会の開催」にあるこころの劇場と文化芸術による子供育成総合事業について詳細がわかれば教えてほしい。 |
事務局 |
・項目24の学校文化祭については各校の実態について詳細を調べたい。 ・項目31のこころの劇場については、劇団四季の主催で開催されている取組で、教育委員会を通して申請し、割当てられた学校がオリックス劇場で鑑賞を行うものである。文化芸術による子供育成総合事業は文部科学省の制度で、文部科学省起用のアーティストによる学校の巡回公演の事業である。 |
委員 |
・ありがとうございます。ほかにはないか。 |
委員 |
・文化振興ビジョンの基本方針に支援や連携とあるが、3番目に産業観光分野との連携とあり、一方では市の産業審議会でも観光や将棋に力を入れようと、活発な議論を行っている。そういうところとの連携によって、活動が活発になることが市全体の文化の振興にもつながっていくのではないか。 ・市のPRについて、先日京都駅の北側でブースを作り将棋の広報を行っており、相当なPRになっていたように思う。 市外からの集客があると、市内の文化芸術を外部の人に積極的に知ってもらう機会ができる。ジャズストリートを代表とする市内で行われる大きなイベントで、より多くの集客に繋がるよう、市外へ積極的にPRするなどの支援が重要に思う。 |
事務局 |
・産業観光分野との連携では、「オープン高槻」という観光プログラム内で今年度から劇場のバックステージツアーなど、試行的な取組を始めているところであるので、そうしたところから広げていきたい。また、今年度は将棋のタイトル戦である名人戦を劇場で開催し、劇場としても全面協力をしてきた。そうした取組もPRしていきたい。 ・市外への発信は重要と考えている。ジャズストリートへの支援のほか、新しい劇場で行うそのポテンシャルを活かした事業には、市外からの来場者も多くなっているので、情報発信の仕方も考えていきたい。 |
委員 |
・今回の報告を見ていると、色々なことをまんべんなくされている印象を受けたが、高槻にしかない魅力をもっと厚かましくアピールしてもよいのではないか。 ・京都はオーバーツーリズムが問題になるくらいだが、大阪関西万博に向けて今後大阪にもたくさんの方が訪れることが予想される。そういう意味では高槻は良い位置にあると思い、ここでしかできないようなことができる可能性を感じた。 |
委員 |
・ありがとうございます。 |
委員 |
・文化芸術をダイレクトに知ってもらうために、例えば社会見学の場として、または職業体験の場として劇場を活用してはどうか。 ・センター街に子どもたちが描いた絵画が飾られているが、例えば芸術を身近に感じてもらうために、市バスにそういう作品の優秀なものをラッピングするなど方法を変えてみたら、多くの市民の方の目にするところになるのではないか。 |
事務局 |
・市内の公共施設について、教育委員会から社会見学や職業体験の受け入れについて意向調査がある。今はオープンニングの事業に全力で取り組んでいるところであり、今後状況を鑑みながら検討していく。 ・センター街の絵画展示は高槻アート博覧会という今まさに開催されているイベントで、絵画のバスラッピングは面白いアイデアだと思う。 |
委員 |
・効果的な情報発信の取組についてお聞きしたい。 |
事務局 |
・効果的な情報発信の取組としては、幅広い世代、年代によって使われる、見られるツールが違うため、対象によって様々な情報発信を考えるということが基本方針の考え方になっている。また本市独自の文化振興施策を通しての発信としては、ジャズストリートや将棋というものの発信のほか、例えば全国大会で賞を取った方などの市長への表敬訪問を、広報誌の記事にして発信するなど、市民の方に向けた取組も位置づけている。 |
委員 |
・情報発信の方法として、いろんなコンテンツを持っているが、文化振興について、一つのサイトを見れば情報を受け取れるような場所はあるのか教えてほしい。 |
事務局 |
・将棋などの訴求力の高いものは、広報で特集を組んだり、特設のホームページなどがあるが、各部局で行われる事業についてはそれぞれに広報への掲載やホームページを作成している。劇場での取組は劇場からの発信となっており、現状集約されているような場所はない。 |
委員 |
・市の観光プロモーションでは「BOTTO」をキーワードとして、将棋や古墳などのテーマ毎に集約させたページを持っているが、観光部局と連携し、「BOTTO芸術」みたいなものを作ってはどうか。 |
事務局 |
・「BOTTO」については、観光部局がとりまとめをしているサイトになる。集約されたページの必要性は感じるので、観光部局と上手く連携できるよう検討する。 |
委員 |
・高槻市は府下でも有数の通勤者がいる。そこで、人の往来が多い駅を利用してPRなどはできないものか。 ・JR高槻駅南側には安満遺跡公園までの行き方を示すサインがあるが、園内での催しについての案内がないので、そういうものもPRできればよいのでは。 |
委員 |
・びわ湖ホールはJR大津駅を降りたところに、ホールの催しが掲示されている。安満遺跡公園については公園までの案内があるが、トリシマホールについては駅にホールへの案内も催しの掲示もないので、検討してほしい。 |
事務局 |
・高槻の駅は乗降者数が多く目に留まりやすい場所であるため、例えばJRの歩道橋に市のブースがあるものの、使いたい部署も多く競争率が高い。 ・劇場でもホームページやTATという季刊誌も、興味のある方には届いている部分はあるが、興味のない方には、視覚的な部分も含めての戦略を考えていきたい。 |
委員 |
・興味のある人はどんな小さな情報でも手に取るが、興味のない人はどんな大きな看板を立てても見ないこともあるので、広報はなかなか難しい。SNSでの発信も興味のある人だけで繋がっていて広がりがなかったりする。市も劇場も少しづつでも関心のある人を増やしていくよう頑張って欲しい。 |
委員 |
・昨年から高槻市内の小学一年生に高槻産の木材を使った将棋の駒を配布しているが、素晴らしいことだと思う。将棋の駒はなかなか買えるものではない。全員が将棋を指すことにはならないが、触れる機会があることがいい。 ・以前は、将棋は好きな人が興味を持つもので、あまり一般的ではなかったが、今は対戦での昼食が話題になるほど一般的になってきたと思う。高槻でも市役所や商店街の方の将棋にかける熱意を感じるとともに、文化として認知されていることをうれしく思う。 |
委員 |
・将棋のまちとしての高槻も浸透してきたので、将棋をテーマとして音楽や美術、演劇などに広がりを見せるのも一つの手ではないか。 ・今日の報告について、先ほど委員からもあった通り、まんべんなくされていて良いと思うが、「高槻らしさ」をどのようにアピールするかを考えてほしい。文化振興ビジョンの中では、市民文化と都市文化の2つを大きな柱としているが、新しい劇場もオープンし、都市文化の部分はレールが見えてきたので、今後は市民文化についてもどう育成していくかというところを改めて計画して実施をしていってもらいたい。 |
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2 案件(3)「高槻城公園芸術文化劇場」整備の取組について |
事務局 |
・資料3の説明。 |
委員 |
・高槻城公園芸術文化劇場南館の実用的に工夫された点について具体的に知りたい。 ・劇場に公共交通を使って来館される方が「距離が長い」、「途中に休憩する場所が少ない」「歩道も歩きにくい」などの声を聞く。アクセス面の向上について見解を聞きたい。 |
事務局 |
・建替え前の劇場では建築年が古く、バリアフリーに対応できていないところがあったので、その解消をしたというのが一番だが、ロビーに授乳室やベンチを配置するほか、人気のカフェに入ってもらい、劇場を利用する人以外も気軽に来てもらえるよう工夫している。また、劇場の周辺にキッチンカーが配置できるような仕様にもしている。 ・劇場までのアクセスは、無電柱化など歩道の整備は課題であると認識している。駅から劇場の間に商店街があるのでそこの利用をして欲しい思いもある。国道から南側の歩道の整備などは考えていきたい。 |
委員 |
・アクセス面において、難しいとは思うが、大きな催しや土日で催しが集中するときだけでも、駅と劇場の巡回送迎バスが検討できないか、高槻城公園北エリアの整備に併せて検討いただきたい。 ・劇場に来た方が合間にランチなどを気軽にとれるような場所を近くに欲しいという声も聞く。高槻城公園北エリアの整備とともに、劇場までの道のりや周辺施設の一体感あるにぎわいで城下町として、住民や観光客のさらなる憩いの場になるように、引き続きお願いしたい。 |
事務局 |
・劇場内のカフェに関して、高校生が夕方以降のカフェが閉まるぐらいのタイミングに来て、勉強に使うような、使い方も出てきている。いろいろな方が利用しやすいよう、配慮していきたい。 |
委員 |
・いろんな方がいろんな使い方をしていくと劇場も成長していくのかなというふうに思う。 |
委員 |
・劇場館内でうろうろする人を見ることがあるが、館内案内はどうなっているか。また、館内で当日行われている事業の掲示が見当たらない気がする。 ・障がいを持っている方へのバリアフリーの誘導経路はどのようなものがあるのか知りたい。 |
事務局 |
・館内での当日の催し一覧はエントランスホールにデジタルサイネージで掲載している。新設の施設で使い慣れない方が多いので、現状エントランスロビーに人を配置している。今後は利用者の声を参考に、看板などの増設なども検討していきたい。 ・車椅子の動線としては、館内の移動についてもだが、出演者が舞台までフラットに移動できるような仕様にしている。他に視覚障がいの方は、劇場の外にはメインエントランスまで点字ブロックを設置し、インターホンでスタッフに連絡ができる。館内では音声誘導装置で、エレベータやトイレの前などで案内音声が流れるものを採用している。聴覚障がいの方には、トリシマホールで電波式の聴覚支援装置というものを採用している。 |
委員 |
・南館にはカフェが入っているが北館には周辺を含めてそういう物がない。イートインできるようなところがあると便利だと思う。北側の整備に併せ検討いただきたい。 ・駐車場のことも含め、警察署付近も含めた整備は来年で間に合うのか。 |
事務局 |
・市民会館の解体が2年かかり令和6年度いっぱいかかる予定である。その後公園として整備し、一次開園が令和8年度となる。警察署の跡地を含む全面開園はそこからまだ数年かかるとイメージしていただきたい。 |
委員 |
・資料によると、新しい劇場はかつてお城があった場所に建てられているとあるが、この劇場の歴史のストーリーを伝えていくような方策やアピールはしているのか。 |
事務局 |
・高槻城の歴史については、いくつか歴史解説のサインを作っている。本市の文化財課の学芸員に監修してもらい、現地でかつての姿を想像して楽しんでもらえるようにしている。 |
委員 |
・解体中の市民会館についても結婚式場や市民の方が培った歴史がある面白い建物だったので、近現代の歴史が消えやすい昨今、そういう歴史も伝えられたらいい。 |
委員 |
・芥川山城でしてるような3Dのアプリなどは高槻城にはなかったのか。 |
事務局 |
・以前は、現地に行くと当時の高槻城の町並みが再現される「VR高槻城」というアプリがあったが、現在はメンテナンスの関係で稼働していない。 |
委員 |
・主催事業が多く見られたが、貸館との割合はどのくらいなのか。 ・市民向けの事業も多くみられるが、他都市からの人を呼ぶには高槻の特色あるものが必要になると思う。どのような方向を狙っているか聞かせてほしい。 |
事務局 |
・正確な数字を持っていないのでパーセントで示せないが、今年度の事業は、旧会館の倍以上の予算額でオープニング事業を実施しており、特にトリシマホールを中心に主催事業を展開しているところである。ホールが取りにくいとの声を聞くところもあるが、来年以降は主催事業が減るので、貸館とのバランスを取りながら運用していく必要がある。 ・高槻の特色を活かした催しとして、来月、高槻城主であった高山右近をモチーフにした舞台を朝ドラで話題のOSK大阪松竹歌劇団で予定しているところである。 |
委員 |
・プレイベントなどを見ても、高槻では市民活動が活発な様子が見てとれるので、そういう部分をアピールしていっても良いのでは。 |
委員 |
・建替え前に来場者調査を行ったことがあるが、市内・市外からの来館者が半々だった。市民が舞台に立ち、市外から兄弟・知人が舞台を観に来るというようなことも多々あり、もしかしたら高槻市の底力とか魅力というものは市民活動であるのかもしれない。魅力あるイベントとの両輪で推し進めていってほしい。 |
委員 |
・劇場内のスペースが意外に広く思うので、高槻のPRみたいなことができてもいいのではと感じた。 |
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2 案件(4)「地域再生計画の評価について |
事務局 |
・資料4の説明。 |
委員 |
・コロナのせいもあり目標値の達成ができなかったとのことだが、寄附についてもたくさん集まり、高槻の方の地元への愛着を感じた。 |
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2 案件(5)その他について |
事務局 |
・本日は特にない。 |
委員 |
・その他全体的に意見はないか。 |
委員 |
・11月11日の日経新聞に、関西の芸術文化についてのまちづくりで政令指定都市と中核市の、住民1人当たりの芸術文化事業費が多い街ランキングが掲載されていた。将来高槻もここのベストテンに入るようになって欲しいと思っているが、何か意見はあるか。 |
委員 |
・1位はどこか。 |
委員 |
・1位が豊中市になっている。以下2位堺市、3位神戸市、4位京都市、5位明石市、次が姫路、和歌山、東大阪に西宮、奈良という順位になっていた。 |
事務局 |
・豊中市は大阪音楽大学や日本センチュリー交響楽団というオーケストラの拠点があり、「豊中まちなかクラシック」など市もクラシック関係に力を入れている。そういったところの数字が出ているのかと思う。堺市は数年前に大阪南部で最大となる2000席を有するフェニーチェ堺というホールをオープンさせた。奈良・和歌山からも客を呼ぶことを目指し、かなりの事業費を投じていると聞いている。東大阪や神戸も新しいホールができているので、力を入れているのではないか。 |
委員 |
・高槻市も今年新しい劇場のオープンの年で事業費を多くとっていると聞いているが、都市を活性化していくためにも、文化の事業費をキープし、かつ、新しい風を入れながら、効果的な活動をお願いしたい。 |
会長 |
・審議会はこれで終了する。 |
資料2 文化振興ビジョン 令和5年度進捗状況報告(概要) (PDF:1.46MB)
資料3 「高槻城公園芸術文化劇場」整備の取組について (PDF:3.21MB)