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広報誌たかつきDAYSの6月号でも特集記事を掲載しましたが、本市では近年、シカやイノシシ、アライグマなどの有害鳥獣による農作物被害が深刻化しています。そこで今月4日、新たに「有害鳥獣等特別対策本部」を発足させました。
例えばシカは、本市の推定生息密度が、令和5年度に過去最高の1平方キロメートル当たり平均33.2頭を記録。近隣自治体よりも密度が高く、米や野菜が食い荒らされる農業の被害が深刻化しています。また、令和6年度の捕獲頭数は、シカが146頭、アライグマが110頭と過去最高となり、動物の行動範囲が人里まで徐々に広がっています。
今回の対策本部発足に際し、市、農業協同組合、農業委員会、大阪府猟友会高槻支部、JAたかつき実行組合協議会、地元農家などの関係者が一堂に会し、農業被害の状況説明のほか、電気柵の有効な設置方法の実演、猟友会による大型の箱ワナの仕掛け方や猟犬の紹介などを実施。対策強化への意識を改めて共有させていただきました。
市では、広く市民の皆さまを対象としたアライグマ捕獲器の貸し出しも行っています。これからも市域の農業の持続的発展のため、関係者が一丸となって取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。
濱田剛史