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JR高槻駅北東地区における主な経過
(平成28年11月現在)
JR高槻駅北東地区においては、平成17年に株式会社ユアサコーポレーションの高槻工場が閉鎖され、区域内の関係地権者等が、開発事業に取り組むべく検討を進め、その後設立された関係地権者による「JR高槻駅北東土地区画整理組合設立準備会」と、関係地権者と民間開発事業者による「JR高槻駅北東地区開発事業まちづくり協議会」から事業計画案が平成20年3月に高槻市に提出されました。
その後、区画整理事業、都市計画道路、地区計画といった都市計画等の手続きを経て、平成20年7月31日には、市が土地区画整理組合(以下「組合」)の設立を認可し、本格的に土地区画整理事業が開始されました。
平成24年3月には、すべての公共施設工事が完了し、4月1日から供用開始されています。
民間事業者による施設建築物については、関西大学が平成22年4月に開校され、平成22年3月には駐車場棟(西武パーキング館)、平成23年7月には愛仁会リハビリテーション病院が開業されました。また、平成24年6月には集合住宅A(ジオタワー高槻ミューズフロント)、平成25年6月には複合棟A(ジオ高槻ミューズEX)、平成26年12月には集合住宅B(ジオタワー高槻ミューズガーデン)、平成28年11月に複合棟B(ジオタワー高槻ミューズレジス)が竣工し、建築工事がすべて完了しました。
年表(平成16年から平成28年)
平成16年
5月12日 | 都市再生緊急整備地域の指定 |
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7月16日 | JR高槻駅北東土地区画整理組合設立準備会(以下「準備会」)が発足 |
平成17年
1月21日 | 株式会社ユアサ コーポレーションが市に特定施設廃止届を提出(古曽部地区) |
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2月7日 | 関西大学が新キャンパス構想を表明 |
5月30日 | 株式会社ユアサ コーポレーションが市に特定施設廃止届を提出(白梅地区) |
8月8日 | ユアサ高槻工場跡地の古曽部地区が土壌汚染対策法に基づく「指定区域」に指定 |
12月2日 | 関西大学が市に要望書を提出 |
12月26日 | 市が都市再生緊急整備地域内の都市開発事業等に関する検討会議(以下「検討会議」)を設置 |
平成18年
2月9日 | 株式会社ユアサ高槻工場跡地の白梅地区が土壌汚染対策法に基づく「指定区域」に指定 |
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2月14日 | 準備会が市に「事業計画検討案」を提出 |
2月24日 | 市街地整備促進特別委員会 |
3月14日 | 準備会と協議(施設計画の変更について報告) |
3月14日 | 株式会社ユアサ開発が古曽部地区の土壌汚染浄化対策計画書を提出(工事期間:平成18年4月から平成19年9月) |
4月25日 | 市街地整備促進特別委員会 |
6月1日 | JR高槻駅北東地区市街地再開発協議会(以下「協議会」)が発足 |
6月8日 | 準備会・協議会が連名で事業計画案を提出 |
6月9日 | 市街地整備促進特別委員会 |
6月12日 | 事業者が市条例に基づく環境影響評価方法書を提出 |
11月28日 | 環境影響評価方法書に対する市長意見書を公告 |
平成19年
2月9日 | 西武百貨店が建替えを断念し、既存店舗を活用した土地区画整理事業単独で事業を実施したい旨を市に申し出 |
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2月9日 | JR高槻駅北東地区市街地再開発協議会(以下「協議会」)が総会を開催(西武百貨店の意向受け入れを決議) |
2月16日 | 準備会が総会を開催(協議会の解散を了承、土地区画整理事業単独で事業を進めることを決定) |
3月2日 | 協議会が解散 |
3月6日 | JR高槻駅北東地区開発事業まちづくり協議会(以下「まちづくり協議会」)が発足 |
5月22日 | 阪急不動産株式会社が市に白梅地区の土壌汚染浄化対策計画書を提出 (工事期間:平成19年6月から平成21年6月) |
5月29日 | 準備会・まちづくり協議会が事業計画案を市に提出 |
6月12日 | 市街地整備促進特別委員会 |
6月13日 | 阪急不動産株式会社・まちづくり協議会が環境影響評価準備書 (以下「準備書」)を市に提出 |
6月18日 | 準備書の縦覧を開始 (縦覧期間:平成19年6月18日から平成19年7月17日) (意見書提出期間:平成19年6月18日から平成19年7月31日) |
6月29日 | 株式会社ジーエス・ユアサインターナショナルが、古曽部地区における 土壌浄化工事に関する措置完了報告書を市に提出 |
7月6日 | 古曽部地区について土壌汚染対策法に基づく指定区域の指定解除の告示 |
7月11日 | 市街地整備促進特別委員会 |
8月19日 | 市が準備書に関する「公聴会」を開催 |
10月4日 | 阪急不動産株式会社・まちづくり協議会が市条例に基づく「見解書」を提出 |
10月26日 | 阪急不動産株式会社が「白梅地区地下水浄化計画書」を提出 |
11月15日 | 市街地整備促進特別委員会 |
平成20年
1月25日 | 市が環境影響評価条例に基づく「市長意見書」を事業者に提出 |
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2月22日 | 阪急不動産株式会社・まちづくり協議会が「環境影響評価書」を市に提出 |
2月26日 | 市街地整備促進特別委員会 |
2月29日 | 「環境影響評価書」の公告・閲覧(2月29日から3年間) |
2月29日 | 市と関西大学が基本合意書を締結 |
3月3日 | まちづくり協議会が「都市計画提案書」を市に提出 |
3月7日 | 市街地整備促進特別委員会 |
4月12日から14日 | JR高槻駅北東地区都市開発事業に関する都市計画の変更(素案)について説明会を開催 |
5月27日から6月10日 | JR高槻駅北東地区都市開発事業に関する都市計画の変更(案)を縦覧 |
6月24日 | 7人の発起人が、市にJR高槻駅北東土地区画整理組合の設立認可を申請 |
7月2日 | 市が都市計画審議会を開催 |
7月4日 | 都市計画決定を告示(土地区画整理事業、地区計画、都市計画道路、防火地域及び準防火地域) |
7月27日、28日 | JR高槻駅北東地区周辺の都市計画の変更(素案)について説明会を開催 |
7月31日 | 市がJR高槻駅北東土地区画整理組合の設立を認可 |
8月7日 | 組合が第1回総会を開催(役員選出、本年度の事業計画等) |
8月18日 | 市と関西大学が覚書を締結 |
8月21日 | 市街地整備促進特別委員会 |
8月28日 | 組合が第2回総会を開催(仮換地指定、業務代行契約等) |
10月21日から11月4日 | JR高槻駅北東地区周辺の都市計画の変更(案)を縦覧 |
11月12日 | 関西大学が建築工事に本格的に着工 |
11月27日 | 市が都市計画審議会を開催 |
12月1日 | 市街地整備促進特別委員会 |
12月16日 | 株式会社ジーエス・ユアサインターナショナルから市に土地の寄付申出 |
12月18日 | 市が土地区画整理組合と保留地の売買契約を締結 |
12月19日 | 府が都市計画審議会を開催 |
平成21年
1月9日 | 都市計画決定を告示(府・市決定) (JR高槻駅北東地区周辺の都市計画道路、用途地域、防火地域及び準防火地域) |
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2月23日 | 市街地整備促進特別委員会 |
2月26日 | 「市と関西大学との連携推進会議に関する協定書」を締結 |
3月9日 | 組合が第3回総会を開催(事業計画変更、平成21年度予算等) |
3月16日 | 市と関西大学がCエリア内の市有地について土地使用貸借契約 |
3月31日 | 古曽部天神線、地区内デッキを高槻市交通バリアフリー基本構想の特定経路に追加することを継続協議会が了承 |
4月27日 | まちづくり協議会より、街の愛称をMUSE(ミューズ)たかつきと決定した旨を市に報告 |
6月19日 | 土地区画整理事業の事業計画変更(第1回)を認可(減歩率の変更等) |
6月22日 | 阪急不動産株式会社が白梅地区における土壌浄化工事に関する措置完了報告書を市に提出 |
6月30日 | 白梅地区について、土壌汚染対策法に基づく一部の指定区域の指定解除の告示 古曽部地区について府条例に基づく管理区域の指定解除を告示 |
7月14日 | まちづくり協議会が町境界変更の要望書を市に提出 |
7月28日 | 組合が第4回総会を開催(平成20年度決算等) |
8月27日 | 組合が第5回総会を開催(一括業務代行契約等) |
11月5日 | 阪急不動産株式会社が事業スケジュールを報告 |
12月4日 | 組合が第6回総会を開催(事業計画変更等) |
平成22年
2月1日 | 町境界、町名地番改正の告示(Cエリアを古曽部町二丁目から白梅町へ編入) |
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2月2日 | 土地区画整理事業の事業計画変更(第2回)を認可(各事業費の見直し等) |
2月24日 | 関西大学高槻ミューズキャンパスが竣工 |
3月9日 | 組合が第7回総会を開催(平成22年度予算等) |
3月16日 | 西武パーキング館の駐車・駐輪場の使用開始 |
3月31日 | 白梅地区について土壌汚染対策法に基づく一部の指定区域の指定解除の告示 |
6月30日 | まちづくり協議会が「景観重点地区指定に係る景観計画提案書」を市に提出 |
7月14日 | 中央図書館ミューズ子ども分室が開館 |
7月30日 | 組合が第8回総会を開催(平成21年度決算等) |
10月8日 | 市が景観審議会を開催(景観重点地区指定に伴う景観計画の改定について) |
10月15日 | 市とまちづくり協議会が、「JR高槻駅北東地区における公共施設等の維持管理に関する基本合意書」を締結 |
10月27日 | 市が「高槻市景観計画」(素案)のパブリックコメント開始(景観重点地区指定に伴う景観計画の改定)(から11月26日) |
10月29日 | 阪急不動産株式会社が、市に複合棟の施設計画等の一部変更を報告 |
12月3日 | 組合が第9回総会を開催(事業計画変更について) |
12月9日 | 組合が事業計画変更認可申請書を市に提出 |
12月24日 | 弁天こ線橋・歩道橋が供用開始 |
平成23年
1月21日 | 市都市計画審議会を開催(景観計画案について) |
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2月1日 | 土地区画整理事業の事業計画変更(第3回)を認可(各事業費の見直し等) |
3月4日 | 組合が第10回総会を開催(平成23年度予算等について) |
3月10日 | 古曽部天神線・区画道路1号線が完成 |
4月1日 | 北東地区を景観重点地区に指定した改定「高槻市景観計画」を施行 |
7月1日 | 愛仁会リハビリテーション病院が開業 |
7月6日 | 組合が第11回総会を開催(平成22年度決算・清算方法等について) |
8月19日 | 白梅地区において土壌汚染対策法に基づく形質変更時要届出地域(旧指定区域)の解除 |
10月26日 | 「MUSE(ミューズ)たかつき管理協議会」が設立 |
12月9日 | 組合が総会を開催(平成23年度補正予算について) |
平成24年
3月14日 | 組合が総会を開催(第4回事業計画の変更について) |
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3月31日 | 事業者がMUSE(ミューズ)たかつきまちびらき記念式典、まちびらきイベントを開催 |
4月1日 | 地区内の公共施設を全面供用開始、民間デッキの一部を供用開始 管理協議会が官民一体的維持管理を開始 |
5月15日 | 市が土地区画整理事業の第4回事業計画変更を認可(地積、資金計画の変更) |
6月8日 | 組合が総会を開催(平成23年度の事業報告、換地計画) |
6月21日 | 集合住宅Aが完成(引渡し) |
9月6日 | 地区内の商業ゾーン「高槻ミューズコート」がグランドオープン |
9月27日 | 組合が総会を開催(平成24年度補正予算、清算人の選任等について) |
10月31日 | 市が組合の解散を認可、組合が解散 |
11月21日 | 西武パーキング館の商業ゾーンが全店開業 |
11月28日 | 清算人が清算人総会を開催(第1回残余財産処分方法について) |
平成25年
2月7日 | 土地区画整理組合、まちづくり協議会が大阪府まちづくり功労者賞を受賞 |
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2月20日 | 清算人が第2回清算総会を開催 |
2月21日 | 清算人が市へ清算結了の承認を申請 |
2月27日 | 市が土地区画整理事業の清算結了を承認 |
3月 | 清算人が組合員へ清算結了を報告、土地区画整理事業の全事業が完了 |
6月 | 複合棟Aが完成(引渡し) |
平成26年
12月 | 集合住宅Bが完成(引渡し) |
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平成28年
11月 | 複合棟Bが完成(引渡し)し、民間事業(建築工事)がすべて完了 |
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環境影響評価
平成18年6月12日に事業者より、本市環境影響評価条例に基づく環境影響評価方法書が提出されました。その後、一定の手続きを経て、平成20年2月22日には、環境影響評価書が提出され、同年2月29日に公告を行い、環境影響評価手続きが完了しました。
土壌汚染対策
地区内のユアサコーポレーション工場跡地は、土壌汚染対策法第5条第1項の規定に基づく「指定区域」に指定されました。
古曽部地区については、株式会社ジーエス・ユアサインターナショナルが、平成19年6月29日に古曽部地区における土壌浄化工事に関する措置完了報告書を市に提出され、同年7月6日には、土壌汚染対策法に基づく指定区域の指定解除の告示を行いました。また、平成21年6月30日には、府条例に基づく管理区域指定の解除の告示を行いました。
また、白梅地区については、平成19年2月に阪急不動産株式会社が土地を取得したことから、同社が浄化工事を行う者として、浄化計画書を市に提出されており、同年6月から工事を開始、平成23年8月に区域の指定解除の告示を行いました。
エリアごとの施設概要
Aエリア
- 西武百貨店:既設店舗/地上6階・地下1階 高さ29メートル
- 駐車場棟(西武パーキング館):駐車場(自動車約910台、自転車約600台収容)、店舗/地上6階 高さ24メートル
- 集合住宅A(ジオタワー高槻ミューズフロント):店舗、住宅450戸/地上41階 高さ139メートル
- 複合棟A(ジオ高槻ミューズEX):商業、業務施設、住宅172戸/地上16階 高さ50メートル
Bエリア
- 福祉棟(愛仁会リハビリテーション病院):在宅サービスセンター、リハビリテーション病院/地上9階・地下1階 高さ40メートル
- 集合住宅B(ジオタワー高槻ミューズガーデン):住宅477戸/地上42階 高さ144メートル
- 複合棟B(ジオ高槻ミューズレジス):店舗、住宅244戸、クリニック/地上26階 高さ88メートル
Cエリア
関西大学
- 校舎棟:小学校、中学校、高校、大学、大学院、図書館、コンベンションホール、防災用備蓄庫等/地上13階 高さ59メートル
- 体育・厚生棟:体育館、レストラン、プール等/地上4階 高さ26メートル
デッキ
2Fレベルに各エリアをつなぐデッキを配置
公共施設ごとの施設概要
古曽部天神線(事業地内)
A・Bエリアの北側の道路を事業地側に、幅員18メートルに拡幅整備
古曽部白梅線
Bエリアを囲む、幅員13メートルの道路を整備
区画道路1号線
Cエリア北側の道路を事業地側に、幅員14から18メートルに拡幅整備
区画道路2号線
Aエリア南側に、駅前広場から通じる、幅員10メートルの東向き一方通行の道路を整備
公園・緑地
Cエリアと、A・Bエリア南側に約0.8ヘクタールの公園・緑地を整備