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身近に潜む糖尿病を予防しよう!
糖尿病とは
血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンが十分に働かないために、血液中を流れる糖が増えてしまう病気です。
インスリンの分泌量や働きが低下すると、血糖値が高い状態が慢性的に続きます。
糖尿病は発症原因から1型と2型に分けられます。1型は遺伝などでインスリンを合成できないことが原因で、2型は飲み過ぎや食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣が原因で発症します。 日本では20歳以上の成人男性の5人に1人(19.7%)、女性の9人に1人(10.8%)が「糖尿病が強く疑われる」とされ、糖尿病は今や身近な病気です。しかし、糖尿病は痛みなどの自覚症状が少ないため、健診で初めて血糖値が高いことがわかり、糖尿病の疑いを指摘されても治療を受けない人が多くいます。血糖値が高いままだと、血管がもろく詰まりやすくなり、目や神経、腎臓を傷つけ、最終的には失明や足の切断、透析治療が必要となる可能性があります。生活は不自由になり、医療費も高額となります。糖尿病で身体を悪くしないように、日々の予防や早期発見のため、毎年の健診受診や日頃からの心がけが大切です。
毎年の健診でチェックするポイント
- 体重は増えてきていませんか?BMI25 以上は肥満となり、糖尿病のリスクが増えます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
- お腹周りは大きくなっていませんか?男性は 85cm以上、女性は 90cm以上がメタボリックシンドロームの該当基準となり、糖尿病のリスクが増えます。
- 採血の値は大丈夫ですか?
‣HbA1c(%):5.5以下(適正)、5.6から6.4(要注意)、6.5以上(要受診)
‣空腹時血糖または随時血糖(mg/dl):99以下(適正)、100から125(要注意)、
126以上(要受診)
‣尿糖:-(適正)、±(要注意)、+以上(要受診)
いずれかの健診項目で、要注意の値だった場合は生活習慣の改善が必要です。要受診の値の場合は
医師の診断を受けましょう。
糖尿病の予防のポイント
糖尿病は不健康な生活習慣によりリスクが高くなるため、生活習慣を見直しましょう!
食事は適切な量で栄養バランス良く
- 肥満の方は、1日230kcalの摂取を抑えることで、1か月に約1kg減量できます。
- 単品メニューよりも定食を(主食・主菜・副菜・汁物)。
- 1日3食をなるべく決まった時間にゆっくり食べる。
- まず最初に野菜を食べる。
運動は継続して行う
- 1回に15分から30分の運動を週3日から4日以上行う。まったく運動していない人は、まずは週1回の運動をしましょう。
- 食後高血糖を防ぐためには、食事の30分から60分後の運動が効果的。
- 腕を振り、背筋を伸ばして、踵から着地するきれいなフォームでウォーキングすることも効果的です。
市の事業を利用しましょう
市では、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防のために、特定健診・特定保健指導や健康教室などの事業を行っています。
特定健診・特定保健指導
市国民健康保険加入の40歳から74歳の方を対象に、特定健診・特定保健指導を実施しています。特定健診結果により、メタボリックシンドローム該当者は、医師・保健師・管理栄養士などから生活習慣改善のためのサポートを受けることができます。
生活習慣病重症化予防事業(糖尿病・糖尿病性腎症)
市特定健診を受診されて、HbA1c6.5%以上の方を対象に、病院受診勧奨や保健師・管理栄養士からの電話支援を実施しています。また、糖尿病性腎症のリスクが高い方を対象に、生活習慣改善のための保健指導を実施しています。
健康教室
生活習慣病予防のための食事や運動の実践方法が学べる教室です。自宅でも気軽に取り組める運動の指導や管理栄養士による食事アドバイスなどを実施します。
外部リンク
糖尿病(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病網膜症(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病性腎症(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病神経障害(e-ヘルスネット)<外部リンク>