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健診結果は糖尿病の「予報」です
糖尿病は、ある日突然起こるのではなく、少しずつ血糖値が上がっていくことが多い病気です。
健診結果の空腹時血糖やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、その変化を早く見つけるための大切な手がかりになります。
糖尿病とは
血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンが十分に働かないために、血液中を流れる糖が増えてしまう病気です。
インスリンの分泌量や働きが低下すると、血糖値が高い状態が慢性的に続きます。
糖尿病は発症原因から1型と2型に分けられます。1型は遺伝などでインスリンを合成できないことが原因で、2型は食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣が原因で発症します。
令和6年国民健康・栄養調査によると、日本では20歳以上の成人男性の6人に1人(17.7%)、女性の11人に1人(9.3%)が「糖尿病が強く疑われる」とされ、糖尿病は今や身近な病気です。
しかし、糖尿病は痛みなどの自覚症状が少ないため、健診で初めて血糖値が高いことがわかり、糖尿病の疑いを指摘されても治療を受けない人が多くいます。
血糖値が高いままだと、血管がもろく詰まりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞の原因となったり、目や神経、腎臓を傷つけ、最終的には失明や足の切断、透析治療が必要となる可能性があります。
生活は不自由になり、医療費も高額となります。糖尿病で身体を悪くしないように、日々の予防や早期発見のため、毎年の健診受診や日頃からの心がけが大切です。
健診結果のどこを見る? 1分でわかる糖尿病チェック
健診結果を受け取ったら、まず確認したいのが空腹時血糖とHbA1cです。
空腹時血糖は、その時点の血糖の状態を示し、HbA1cは、過去1か月から2か月間の血糖の平均的な状態を表します。
両方を見ることで、糖尿病のリスクを早めに見つけやすくなります。
糖尿病は、初期には自覚症状がほとんどありません。のどの渇き、体重減少、疲れやすさなどが出てからでは、すでに進行していることもあります。
健診で血糖値が「少し高め」と言われた段階で気づければ、生活習慣の見直しで発症を防いだり、遅らせたりできる可能性があります。
また、健診結果の腹囲、BMI、血圧、中性脂肪、HDLコレステロール、腎機能なども合わせて見ることで、将来のリスクがよりわかりやすくなります。
「血糖値が去年より少し上がった」「正常高値と言われた」という人は、今が生活習慣の見直しのチャンスです。
健診の結果、HbA1cが6.5%以上、空腹時血糖が126mg/dL以上の場合に糖尿病の疑いがありますので、まずは医療機関へ相談しましょう。
検査項目と基準値
- 正常値:空腹時血糖が99mg/dL以下 かつ HbA1cが5.5%以下
- 正常高値:空腹時血糖が100から109mg/dL または HbA1cが5.6から5.9%
- 糖尿病予備群:空腹時血糖が110から125mg/dL または HbA1cが6.0から6.4%
- 糖尿病型:空腹時血糖が126mg/dL以上 または HbA1cが6.5%以上
まず見る3つのポイント
1.空腹時血糖
血糖の“今”の状態を確認します。数値が高い場合、糖尿病の可能性が考えられます。
2.HbA1c
過去1か月から2か月間の血糖の傾向がわかります。HbA1cの値は、直近の食事内容の影響を受けにくいのが特徴なので、健診前の数日間だけ摂生をしても数値にはほとんど反映されません。
3.前年との変化
正常範囲内でも、毎年じわじわ上がっている場合は要注意です。
こんな人は要注意
- 腹囲が大きい(男性85cm以上、女性90cm以上)
- BMIが25以上
- 甘い飲み物をよく飲む
- 1日10時間以上座っている
- 睡眠時間が短い
- 家族に糖尿病の人がいる
- 高血圧、脂質異常症がある
- 喫煙している
1つでも当てはまったら、生活改善のスタート時期です。

生活習慣を“ひとつだけ”変えるなら、まずはこれ
糖尿病予防のために、生活習慣のすべてを完璧に変える必要はありません。
大切なのは、続けられることを1つ始めることです。
小さな工夫でも、毎日続ければ血糖の上がり方を抑えることにつながります。
とくに見直したいのは、食事と運動習慣です。
「何から始めればいいかわからない」という人は、次の中から1つ選んでみてください。
できた日が増えるほど、予防の効果は積み重なっていきます。
今日からできる“ひとつだけ”
甘い飲み物をやめる
ジュースや加糖飲料を、水やお茶に変えるだけでも違います。
夜食をやめる
寝る前の間食は、血糖が高い状態を長引かせやすくなります。
食べる順番を変える
野菜、海藻、きのこなど食物繊維の豊富なおかずから先に食べると、血糖の上がり方がゆるやかになります。
夕食後10分歩く
食後の軽い運動は、血糖の急上昇を抑えるのに役立ちます。
座りっぱなしの時間を減らす
1時間に一度は立ち上がり、少し動くようにするだけでも効果的!
毎朝体重を測る
体重の変化に気づくことが、生活習慣の見直しにつながります。
続けるコツ
- 目標は小さくする
- 「できた日」を記録する
- 家族や友人と一緒に取り組む
- 完璧を目指しすぎない
1つできたら、次の1つへ。
その積み重ねが、糖尿病の発症予防につながります。
市の事業を利用しましょう
市では、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防のために、特定健診・特定保健指導や健康相談会、健康教室などの事業を行っています。
特定健診・特定保健指導
市国民健康保険加入の40歳から74歳の方を対象に、特定健診・特定保健指導を実施しています。特定健診結果により、メタボリックシンドローム該当者は、医師・保健師・管理栄養士などから生活習慣改善のためのサポートを受けることができます。
健康相談会
医師・薬剤師・保健師・管理栄養士が体や健康に関する疑問やお悩みの相談に応じます。
健診結果の見方がわかる説明会も同時実施しています。
生活習慣病重症化予防事業(糖尿病・糖尿病性腎症)
市特定健診を受診されて、HbA1c6.5%以上の方を対象に、病院受診勧奨や保健師・管理栄養士からの電話支援を実施しています。また、糖尿病性腎症のリスクが高い方を対象に、生活習慣改善のための保健指導を実施しています。
健康教室
生活習慣病予防のための食事や運動の実践方法が学べる教室です。自宅でも気軽に取り組める運動の指導や管理栄養士による食事アドバイスなどを実施します。
外部リンク
糖尿病(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病網膜症(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病性腎症(e-ヘルスネット)<外部リンク>
糖尿病神経障害(e-ヘルスネット)<外部リンク>
