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カードの利用明細は必ず確認!意図せぬリボ払いに注意

クレジットカードの明細。毎月確認していますか?
毎月一定額を支払うリボ払い。便利な一方、仕組みをわかっていないと思わぬトラブルになることがあります。
国民生活センター:利用明細は必ず確認!意図せぬリボ払いに注意 (PDF:224KB)
事例
- 【事例1】
- ホームセンターで洗面台を購入したら、勝手にリボ払いになっていました。カード会社に連絡すると、契約時からリボ払いの設定になっていたと言います。そんな設定だとは知りませんでしたし、手数料もとられて納得できません。今までは日用品の購入だけでリボ払いの設定額以下の利用だったので、わかりませんでした。(60代、男性)
- 【事例2】
- リボ払いのクレジットカードを利用しています。ある時、15万円の請求が来たため、びっくりしてカード会社に連絡すると、リボ払いの利用上限額の30万円を超えた分は一括請求になると言われました。明細を見ていなかったので、残債がそんなに高額になっているとは思いませんでした。家計が厳しくとても払えません。(40代、男性)
- 【事例3】
- 解約したカードの請求がずっと続いているので、カード会社に連絡するとリボ払いの残債だと言われました。カードを作った時からリボ払いの設定だと言われましたが、覚えはなく、手数料も高額で納得できません。
電子明細でしたが、スマホの操作が苦手で一度も見たことはありませんでした。(70代、女性)
アドバイス
リボルビング払い(リボ払い)は、利用金額や回数にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払うクレジットカードの支払方法です。
月々の支払額を一定に抑えることができますが、支払いが長期化し手数料がかさむことがあります。
- 初期設定で支払い方法がリボ払いになっているカードや、リボ払い専用カードもあります。申し込み時には、よく確認しましょう。
- リボ専用カードや自動リボ設定されているカードは、利用の際に「一括払い」と告げても自動的にリボ払いになります。カード申し込みの際は、よく確認しましょう。
- 利用明細は必ず毎月確認しましょう。
利用明細を確認することで、毎月の支払残高や支払額(手数料)などがいくらになるのかが分かるため、意図せずリボ払いになっていたことに早く気づけます。 - 「カードを利用していないのに、請求金額がある」、「手数料の記載がある」、「利用額に比べ請求額が少ない」などの場合はリボ払いが考えられます。
- 不明な点があれば、すぐにカード会社に連絡しましょう。
「自動リボ設定」と「リボ専用カード」
「自動リボ設定」とは、クレジットカードの支払いがすべてリボ払いになるよう、前もって行う設定のことです。
これに似たものに、支払い方法としてリボ払いしか選択できない「リボ専用カード」があります。
いずれも、カードを利用する際に、店頭で「一括払い」と告げても、自動的にリボ払いとなります。リボ払いにすると、その月のカードの利用金額や回数に関わらず、毎月同じ金額を支払うことになります。
自動リボの設定解除だけではリボ払いは停止しません
自動リボの設定を解除するには、電話やウェブサイトなどを通じてカード会社に連絡をします。解除以降は、カードを利用しても自動的にリボ払いになることはありません。
ただし、自動リボの設定解除をしても、それ以前のカード利用分の支払残高はそのまま残ります。自動的に支払残高が1回払いになることはありませんので、注意が必要です。
繰り上げ返済をすることができます
リボ払いでは、支払期間が長くなればなるほど、支払う手数料の総額が大きくなります。
手数料を抑えるために、支払期間を短縮したい場合や、リボ払いをすぐにやめたい場合は、一括返済など繰り上げ返済を利用するとよいでしょう。繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、残高の一部または全額を返済する方法のことです。電話やウェブサイトなどを通じて、カード会社に申し出をすることができます。必要に応じて、カード会社に問い合わせましょう。
参考 国民生活センター:「自動リボ払い」を解除したはずなのに、リボ払いが終わらない?<外部リンク>
困ったときはご相談を!
- 消費生活センター(電話:072-682-0999)へご相談ください。
- 消費者トラブルFAQ(国民生活センター)<外部リンク>
トラブルへの対処方法をキーワードから検索できます。 - 消費者ホットライン「188(いやや!)」
お住まいの地域の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

