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妊娠中は、おなかの赤ちゃんの分まで、ママがしっかり栄養をとることが大切なのはもちろんですが、じつは、おなかの赤ちゃんがしっかり成長するには、妊娠前からのママの準備が必要なのです。
神経管閉鎖障害発症のリスク低減と貧血予防のために、妊娠中に葉酸をしっかりとることが大切なことは、すでに「知ってるよ」という方も多いと思います。
貧血予防のためには、すべての妊娠期間で葉酸が必要となります。でも、神経管閉鎖障害発症のリスク低減のために、葉酸が一番必要となるのは、妊娠4から7週なのです。つまり、予定月経がこないことで妊娠に気づいた時には、すでにその時期に入っていることになります。ですから、妊娠に気づいてからではなく、妊娠する1か月以上前から(普段から)葉酸をしっかり(1日400マイクログラム以上)とっておくことをおすすめします。
<葉酸を多く含む食品例>
1日3食きちんと食べることは、妊娠前だけでなく、普段から気をつけてもらいたいことですが、みなさんはどうでしょうか。
妊娠中はおなかの中の赤ちゃんの分まで、きちんと食べようと思うママは多いと思います。でも、妊娠してから、いざ始めようと思っても、急には難しいものです。妊娠前から栄養バランスを意識して、3食しっかり食べることを習慣づけておくことが大切です。
とくに朝食はエネルギー供給に欠かせません。一日の始まりに食事をすることで、寝起きの脳と体が活動を開始し、代謝や消化吸収のリズムが整います。まずは、朝ごはんを必ず食べることから始めてみてください。
最近は、ダイエット志向の女性が増えており、やせすぎや肥満の認識が間違っている方も多いようです。まずは、今の自分の体型を確認しましょう。BMI(体格指数)を計算することで確認することができます。BMIは「体重(キログラム)÷身長(メートル)の二乗」で計算します。たとえば、体重58キログラム、身長160センチメートルの人なら、58÷(1.6×1.6)=約22.7となります。BMI18.5未満が『やせすぎ』、18.5以上25未満が『ふつう』、25以上が『肥満』です。ダイエット志向の女性の中には、『ふつう』や『やせすぎ』の体型なのにダイエットをしている方もいますが、必要ありません。
やせすぎや肥満の人は、食生活を見直し、妊娠前に『ふつう』体型に近づけておきましょう。
子ども保健課では「ママパパ教室」を実施しています。
前期コースでは栄養の話に加えて、だしの試飲もできます。
ぜひご参加ください!
子ども保健課 072-648-3272