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安全・安心な学校づくりの推進と取組み

ページID:004804 更新日:2025年3月8日更新 印刷ページ表示

教育委員会では、平成30年に発生した大阪府北部地震等による教訓を決して風化させることのないよう、児童生徒の安全確保に向け、安全・安心な学校づくり、いわゆる「学校安全」の取組を全力で推進しているところです。

学校安全として対策を行う領域と主要な活動は次のとおりです。

3つの領域

生活安全(防犯)

学校・家庭など日常生活で起こる事件・事故など

交通安全

様々な交通場面における危険と安全、事故防止など

災害安全(防災)

地震や津波、風水害といった自然災害など

3つの活動

安全教育

自ら安全に行動したり、他の人や社会の安全のために貢献したりできるようにする

安全管理

児童生徒を取り巻く環境を安全に整える

組織活動

「安全教育」・「安全管理」の活動を円滑に進めるための学校内外の体制づくり

こうした学校安全の活動は、組織的かつ継続的な取組として、各小中学校が作成する年間計画に基づき適切に推進していく必要があります。

そのため、令和元年度には、学校安全のめざすべき姿やそのための方策を定めた「学校安全対策について(指針)」に加え、各校で学校安全の具体的な取組を推進するための手引書である「学校安全の手引」を改定しました。

また、学校安全に関する決意と意識を共有するため、小中学校の全教職員を対象とした学校安全セミナーを開催するなど、取組を着実に進めるための基盤づくりに力を注いできました。

今後は、この指針と手引に基づき、教育委員会をはじめとする教育関係者が一体となり、全力を挙げて学校安全の取組を推進することで、学校における安全教育の更なる充実と登下校時を含む学校生活の安全確保に努めていきます。

学校安全の手引<概要版> (PDF:577KB)

全国初の「安全協働学区協定」の締結

令和7年2月27日、大阪教育大学学校安全推進センターが全国展開を図る、学校や地域、保護者、関係機関などが連携・協働し、学校安全の推進を図る新たな取組である「安全協働学区」の初事例に、高槻市立第三中学校区が選定され、同センター、同中学校区、高槻市教育委員会の3者が「安全協働学区協定」を全国で初めて締結しました。

今回の協定締結は、セーフティプロモーションスクール認証校である第三中学校区の学校(第三中、芝生小、寿栄小、丸橋小)の先進的な学校安全に関する取組から得られた成果を、市内全小中学校の学校安全の推進に向けて普及してきたことが評価され、同センターが進める「安全協働学区」の対象として、全国初の事例として選定されました。

今後は、同センターの指導や助言、支援を受けながら、同中学校区において現在学校単位で実践しているセーフティプロモーションスクールに基づいた学校安全の取組を、中学校区全体で実施することで、課題や改善すべき点に対し、中学校区全体で取組を進めていきます。また、同教育委員会は、同中学校区で得られた成果を市内の他の中学校区へと普及を進めることで、市内全体で学校、地域、家庭、関係機関が連携・協働し、組織的に実効性のある持続的な取組の推進に向けて、さらなる安全安心な学校づくりを進めていきます。

調印式の様子写真
調印式の様子

※安全協働学区とは隣接するもしくは共通する学区を持つ複数の学校を対象とし、セーフティプロモーションスクール活動を共有しつつ、学校、地域、家庭、関係機関等が協働しながら学校安全の取組を実践する学区で、国立大学法人大阪教育大学学校安全推進センターが定義。
なお、展開される条件が整備されている学区において、同センターが指標や整備状況等を確認し認めた場合は、行政機関と同センター、当該学区との連携、協働体制を構築するために、3者が安全協働学区として協定を締結する。

セーフティプロモーションスクール認証に向けた取組

市内全小中学校で組織的かつ継続的に充実した安全の取組を展開していくため、「安全教育」・「安全管理」・「組織活動」という学校安全の活動を総合的に進める先進的な施策として、モデル校区の小中学校4校でセーフティプロモーションスクール(SPS)の認証取得を目指した取組を進めてきました。

具体的には、令和元年9月に寿栄小学校を「学校安全推進モデル校」に指定。同校では、先進校への視察や事例研究を深めながら、SPSの理念に基づいた学校安全の取組を着実に進めてきました。その結果、令和3年3月、同校が本市で初めて認証を取得しました。

その後、同校を含む第三中学校区を「学校安全推進モデル校区」に指定し、第三中学校、芝生小学校、丸橋小学校においても、寿栄小学校での取組や研究の成果を踏まえ、同じ中学校区にある学校として互いに連携しながら、認証取得に向けた取組を積み重ねてきました。

こうした取組が認められ、令和5年2月に、第三中学校、芝生小学校、丸橋小学校の三校でも認証を取得することができました。

セーフティプロモーションスクール認証式後の記念撮影の写真です
認証式の様子

1つの自治体で複数の学校が認証を取得しているケースはありますが、中学校区内に所在する全ての小中学校で認証を取得する事例は、「全国初」とのことです。

引き続き、モデル校区の4校において、引き続き校区としての連携を深めながら、SPSの理念に基づく活動を推進するとともに、モデル校区の取組で得られた成果やノウハウを他校区に普及することで、市内の全小中学校で学校安全の充実に取り組んでいきます。

「セーフティプロモーションスクール」について、詳しくお知りになりたい方は次のリンク(国立大学法人大阪教育大学 学校安全推進センター)をご覧ください。

セーフティプロモーションスクール(SPS)とは<外部リンク>

取組経過

令和元年9月

寿栄小学校を「学校安全推進モデル校」に指定
以降、認証取得に向けた取組を実施

令和3年3月

寿栄小学校でセーフティプロモーションスクール認証を取得

令和3年4月

寿栄小学校を含む第三中学校区を「学校安全推進モデル校区」に指定
同中学校区の第三中学校、芝生小学校、丸橋小学校で、認証取得に向けた取組を開始

令和5年2月

第三中学校、芝生小学校、丸橋小学校でセーフティプロモーションスクール認証を取得
中学校区内の全ての小中学校が認証校となるのは全国初

セーフティプロモーションスクール認証校の取組成果の市内全域への普及

第三中学校区の各小中学校が認証取得の過程で得た学校安全に関する取組成果を、様々な機会を通じて市内全域の市立小中学校へ普及を行うことで、市全体の学校安全の充実を図っています。​

取組成果の普及の流れ(例)

(1) 学校安全推進責任者が集まり、ノウハウを学ぶ

各校で任命する、学校安全の推進を担う教職員である学校安全推進責任者を一堂に集め、各校が作成する危機管理マニュアルの改善のノウハウや、年間を見通した安全に関する諸活動の計画の立て方と運用法、実践的な教職員訓練や避難訓練の実施方法などを、研修や第三中学校区の小中学校での公開訓練等を通じて、各校にノウハウを共有します。

学校安全推進責任者会議の様子       教職員向けの公開危機事象発生時対応訓練の様子
学校安全推進責任者会議の様子                教職員向けの公開危機事象発生時対応訓練の様子

(2) 学んだノウハウを各学校に持ち帰り、取組の充実を検討

学校安全推進責任者を中心に、学んだノウハウを自校での教職員訓練や、訓練での反省点を活かした危機管理マニュアルの見直し等に反映させます。また、各校での学校安全に対する体制づくりには、全教職員の意識を高めることが欠かせません。学んできたことを各校で実施する校内研修等を通じて共有し、「チーム学校」として一人ひとりの教職員が危機事象発生時に子どもたちの安全を守れるよう、各校で取組を進めています。

校内の安全部会で危機管理マニュアルの見直し     教職員全体で実施する安全に関する校内研修
校内の安全部会で危機管理マニュアルの見直し       教職員全体で実施する安全に関する校内研修

 

(3) 対策を実践する

年間を見通した安全に関する計画を元に、学んだノウハウや改善点を学校内での取組に反映し、実践していきます。様々な状況を想定した避難訓練・不審者対応訓練や、「たかつき安全NOTE」を用いた生活安全(防犯)、交通安全、災害安全(防災)の3領域を網羅した安全教育を子どもたちに実施していくこと等を通じて、危機事象に対する備えを教職員も子どもたちも自分ごととして捉えることができるよう、組織的・継続的に取組を進めています。

桃園小学校安全教育
たかつき安全NOTEを用いた安全教育の様子

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