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第13回 株式会社タニチの紹介
伝統を重んじながらも時代に即した寒天造り
株式会社タニチ(下田部町一)は、寒天の製造・販売を行う企業です。
同社は、昭和27年に東大阪市に谷知商店として創業。昭和51年に本社を現在地に移転し、田能の天然寒天製造工場では昔ながらの製法を守りながらも改良を重ねるこだわりの寒天造りを実践しています。
高槻での寒天造りは約200年前に始まりました。以降、冬の厳しい寒さと、清らかな水や空気を生かした寒天造りが根付き、80年ほど前までは国内屈指の生産量を誇っていましたが、近年は生産が減少し、今では市内で寒天を作っているのは1軒だけになっています。
平成26年に本社内にオープンしたショップでは、寒天プリンや、高槻産小豆と寒天の和菓子など寒天を使ったバリエーション豊かな商品を販売し、高槻の伝統産業を守り続けています。
「初心を忘れず、感謝を忘れず、努力を怠らず」この3つの言葉を身上とし、業界・地元の発展に取り組む同社。伝統を重んじながらも、時代のニーズに即した商品開発にアグレッシブに挑戦する企業です。