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下水道の維持管理
下水道の保守点検
下水道の保守点検は下記の調査方法により実施しています。
カメラ調査
下水管の中にカメラを潜行させ調査を行います。
管のズレ
異物混入によるつまり
土砂の流入による堆積
木の根の入り込み
地上からの目視調査
マンホール内を地上からの目視により調査を行います。
マンホール内からの目視調査
マンホール内から鏡、ライトの使用により下水管内の見える範囲の調査を行います。
路面状況調査
路面の凹凸調査では下水道施設を把握できないため、カメラ調査や地上からの目視調査、マンホール内からの目視調査と併用して実施します。
下水管の補修
管更生工法
地面を直接掘削することなく、劣化した下水管内に新しい管をつくり補修する工法です。
管更生工法(施工前)
管更生工法(施工後)
開削工法
地面を直接掘削し、下水管を新たに設置または補修し、埋め戻す工法です。
下水管の補修(施工前)
下水管の補修(施工後)
マンホール蓋の補修
マンホールは、下水管の点検や清掃等の維持管理を行う上で重要な施設です。
マンホールは、地上に出ている数少ない下水道施設であるため、必要な時にいつでも開閉が出来ることが求められています。マンホール蓋は、設置している箇所の状況により、劣化の進行は様々ですが、坂道やカーブ、交差点など使用される場所によって著しく劣化することがあります。また、下水から発生した硫化水素がマンホール内で硫酸となり、長年、硫酸で侵食された状態にあるマンホール蓋裏面は、腐食劣化します。
激しく劣化したマンホール蓋については、交換・補修を行っています。
マンホール蓋周りの劣化状況
マンホール蓋裏面の腐食状況
マンホール蓋の改修(圧力開放蓋)
雨水と汚水を同一の下水管で流す「合流式」の地域では、大雨の際、大量の雨水が下水管内に流れ込みます。そのため、多量の雨水が一気に入り込むことで、下水管内の空気が圧縮され、場合によっては、トイレ等で汚水が逆流して吹き上がる現象が起きることがあります。
また、圧縮された空気の圧力が大きくなる箇所では、エアハンマによりマンホール蓋が吹き飛ぶ現象も起きています。最近では、ゲリラ豪雨の頻度が増しており、衛生上、安全上の観点から、早急な対応が必要となっています。
高槻市では、それらの問題解決方法として、マンホール蓋や公共桝を圧力開放蓋に取り替える対策を実施しています。
エアハンマによる下水の吹き上がり現象
エアハンマによるマンホール蓋の吹飛び
圧力開放蓋の外観
圧力開放蓋の内部
圧力開放蓋(公共桝)の外観
圧力開放蓋(公共桝)の作動状況