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乳がん検診
対象
満30歳以上の女性市民
(令和5年4月1日以降未受診の方)
ただし、「しこり」「乳頭からの分泌液」がある方、乳がんで治療中や経過観察中の方は除く
また、40歳以上のマンモグラフィ検査は、妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中、豊胸術を受けたことがある方、ペースメーカーを装着している方、V-Pシャントを入れている、CVポートを埋め込んでいる方は除く
受診料
無料
受診期間
令和6年4月1日から令和7年3月15日まで
内容
- 問診
- 超音波検査(満30から39歳の方)
- マンモグラフィ検査(満40歳以上の方)
マンモグラフィ検査は乳房のエックス線検査です。
2年度に1回定期的に検診を受けましょう。
※40歳以上の超音波検査は実施しておりません。
受診方法
方法1 医療機関で受診する場合(個別検診)
予約制
直接、医療機関に予約
予約の際は、「高槻市のがん検診を受診希望である」という旨を明確にお伝えください。
市内実施医療機関一覧はこちら(「乳」に●または◎がある医療機関へ)
方法2 保健センターで受診する場合(集団検診)
予約制
日時等は下記リンク先をご確認ください。
「高濃度乳房」についてのQ&A
1.高濃度乳房とは何ですか
高濃度乳房とは、乳房の中の乳腺が多く、マンモグラフィで乳房が白く映るタイプの乳房のことです。乳房は主に乳腺と脂肪からできていて、この割合は個人によって差があります。マンモグラフィでは乳腺が白く映ることが多く、高濃度乳房では白い乳腺の影に病気が隠れることがあり、がんが見つかりにくいと考えられています。
2.日本人における高濃度乳房の割合はどのくらいですか
高濃度乳房の割合は、年齢によって変わりますが、40歳以上の約4割と推測されます。
3.乳房の構成は、年齢によって変わらないのでしょうか
加齢と共に乳腺は減少し、乳房の濃度は低下することから、年齢が高いほど高濃度乳房の割合が低くなることがわかっています。また、授乳をしたことのない人や、女性ホルモン補充療法を受けている人は、高濃度乳房になりやすい傾向にあります。なお、乳房の大きさそのものと乳房の構成は関係ありません。
4.もし高濃度乳房であったらどうしたらよいでしょうか。高濃度乳房は、放置すると乳がんになるのでしょうか。
高濃度乳房があるからといって、追加で検査を受けるなどの特別な対応が必要となるわけではありません。また、高濃度乳房であるかといって、将来必ずがんになるわけではありません。高濃度乳房であるかどうかにかかわらず、定期的にご自身の乳房の変化を確認し、何かあれば医師に相談することや検診を定期的に受診することが大切です。
5.高濃度乳房では乳房超音波検査でがんが多く見つかると聞きました。市民検診でマンモグラフィに加えて乳房超音波検査をなぜやらないのでしょうか。
乳がん検診で、マンモグラフィに加えて乳房超音波検査を行うことによって死亡率が減少するかどうかについての科学的根拠や受診者の不利益について、明らかとなっていないためです。なお、高濃度乳房は病気ではないため、追加の検査として乳房超音波検査を希望する場合、保険診療は受けられません。
6.高濃度乳房の場合、マンモグラフィではがんは全く見つからないのでしょうか。
高濃度乳房の場合は、他の乳房構成の場合と比べると、がんがあってもマンモグラフィで発見されない可能性が高くなります。ただし、がんが全く検出できないということはありません。マンモグラフィで、すべての乳がんが見つかるわけではありませんが、このことは高濃度乳房だけでなく、どの乳房の構成でもあてはまります。
7.マンモグラフィ検診で異常がないと言われたのですが、しこりを感じるようになりました。どうすればよいでしょうか。
マンモグラフィで精密検査の必要がないと言われた場合でも、しこりなど気になる症状がある場合には、高濃度乳房であるか否かに関わらず、速やかに医療機関で診療を受けることが重要です。
8.住民検診において、検診受診者に乳房の構成を一律に知らせていないのは、なぜでしょうか。
高濃度乳房は乳房の構成を表す言葉であり、病気ではないため、原則として治療の必要はありません。また、乳房の構成を知らせたとしても、現在高濃度乳房の人に対してお薦めできる検査方法はありません。全国で一律に乳房の構成を知らせるかどうかについては、受診者の不利益を考慮した上で、今後検討していく必要があります。高槻市の乳がん検診においては、通知を要すると判断した高濃度乳房の方へ検診結果にてお知らせしております。
9.乳房の構成を通知することの利益(メリット)、不利益(デメリット)を教えてください。
利益(メリット)としては、例えば自身の乳房に対する意識が高まり、変化があった場合には医療機関を受診するなどの適切な行動をとるようになることや、がん検診を定期的に受診する動機が高まることが挙げられます。
一方、不利益(デメリット)としては、がんではない方が過度な心配をして精神的負担が生じることや、不必要な検査を受けることが考えられます。
参考
- 大阪府ホームページ「市町村の実施するがん検診の実績」<外部リンク>
- 大阪府ホームページ「高濃度乳房について」<外部リンク>