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熱中症に注意

ページID:002957 更新日:2025年6月2日更新 印刷ページ表示

熱中症は、高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かないことにより、体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障害が起こります。

急に気温が高くなるなど気温の変化が激しい時は、熱中症になりやすいので注意が必要です。水分補給をしっかりするなど熱中症対策を十分にとり、元気に夏を過ごしましょう。

主な症状と対処方法

重症度 症状 対処方法

1

(軽症)

  • 意識ははっきりしている
  • 手足がしびれる
  • めまい、立ちくらみがある
  • 筋肉のこむら返りがある(痛い)

<現場で対応し経過観察する>

涼しい場所へ避難して服をゆるめ体を冷やし、水分・塩分を補給しましょう

誰かがついて見守り、良くならなければ医療機関を受診しましょう

2

(中等症)

  • 吐き気がする・吐く
  • 頭ががんがんする(頭痛)
  • 体がだるい(倦怠感)
  • 意識が何となくおかしい

<医療機関を受診>

速やかに医療機関を受診しましょう

3

(重症)

  • 意識がない
  • 呼びかけに対し返事がおかしい
  • 体がひきつる(けいれん)
  • まっすぐ歩けない
  • 体が熱い

<救急車要請>

救急車を呼び、到着までの間は冷却しましょう

予防のためのポイント

暑さを避ける

暑い日は無理な外出を控え、室内ではエアコン等で温度をこまめに調整しましょう。

エアコンを利用して熱中症予防

服装を工夫する

涼しい服装を心掛けましょう。通気性がよく、汗を吸って服の表面から蒸発させることができるものが理想です。

  • ゆったりした服装にする
  • 襟元をゆるめて通気する
  • 吸汗・速乾素材を活用する
  • 炎天下では、輻射熱(ふくしゃねつ)を吸収する黒色系の素材を避ける 
     輻射熱…日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱
  • 日傘や帽子を使う(帽子は時々はずして、熱の蒸発を促しましょう)

こまめな水分補給

「水分を摂り過ぎると、汗をかきすぎたりバテてしまうのでかえってよくない」というのは間違った考え方です。また、軽い脱水状態のときにはのどの渇きを感じません。のどが渇く前、あるいは外に出る前から水分を補給しておくことが大切です。また、水分をビールなどのお酒で補給するのは逆効果です。汗をかいたときには、塩分補給も忘れずに。

水を飲む人

体調を整える

睡眠不足や風邪ぎみなど、体調のすぐれない日は、熱中症のリスクが高まります。そういうときは、暑い日中の外出や運動は控えてください。日頃から栄養バランスの良い食事を摂り、ウオーキングなどで体力づくりをしておくことも重要です。

暑さに体を慣れさせる(暑熱順化)

本格的な暑さが到来するまでに、体を次第に暑さに慣れさせ、体内に熱がたまりにくい状態にすることが大切です。体を暑さに慣れさせることを「暑熱順化」といいます。暑熱順化が進むと、発汗量が増加して気化熱で体を冷ましやすくなるほか、皮膚の血流量が増えて体の表面から熱を逃がしやすくなります。

暑熱順化には個人差がありますが、数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕を持って始めて、暑さに備えましょう。

暑熱順化の効果

   暑熱順化

  • 皮膚の血流量が増え、放熱しやすくなる             
  • 汗に含まれる塩分が減り、ナトリウムを失いにくくなる
  • 発汗が増え、気化熱で体が冷める     

暑熱順化に有効な対策

暑熱順化に有効な対策は以下のとおりです。以下はあくまで目安です。実施時は、個人の体質・体調、その日の気温や室内環境に合わせて無理のない範囲で行ってください。また、活動中は水分や塩分を適宜補給して、熱中症に十分注意してください。

  • ウオーキング・ジョギング
    帰宅時に一駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、意識して少し汗をかくような動きをしましょう
    <目安>時間はウオーキング1回あたり30分、ジョギング1回あたり15分。頻度は週5回程度
  • サイクリング
    通勤や買い物など、日常の中で取り入れてみましょう
    <目安>時間は1回あたり30分。頻度は週3回程度
  • 筋トレ・ストレッチ
    筋トレやストレッチで軽く汗をかくことができます。室内でもできるので取り組みやすい対策の一つです。運動時の室内の温度には注意し、暑くなりすぎたり水分や塩分が不足したりしないようにしましょう
    <目安>時間は1回あたり30分。頻度は週5回から7回程度
  • 入浴
    湯船にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に十分な水分と適度な塩分を補給しましょう
    <目安>お湯の温度が高めの場合は時間は短め、温度が低めの場合には少し長めにする。頻度は2日に1回程度

暑熱順化ができていない可能性が高いタイミングは特に注意

次のような暑熱順化ができていない可能性が高いタイミングは、特に注意が必要です。

  • 5月の暑い日
    5月でも最高気温が25℃以上の夏日や、30℃以上の真夏日になることもあります。気温が高くなる日に活動をするときは、体調に注意し、水分補給と適度な休息をとりましょう
  • 梅雨の晴れ間
    雨が続き気温が下がると、それまでに暑熱順化した体が元に戻ってしまいます。梅雨の晴れ間で気温が上がる日は、温度も湿度も上がる可能性があります
  • 梅雨明け
    梅雨明け後は、晴れて気温が高くなる日が続くことが多く、梅雨の間に暑熱順化できていないことで熱中症になる人が増えます。梅雨明け前から体を暑さに慣らしておきましょう
  • お盆明け
    お盆休みで生活のパターンが変わるときも暑熱順化が戻ってしまう場合があります

高齢者の注意点

  • 体内の水分が不足しがちです
    高齢者は若年者よりも体内の水分量が少ないうえ、体の老廃物を排出する際にたくさんの尿を必要とします
  • 暑さに対する感覚機能が低下しています
    加齢により、暑さやのどの渇きに対する感覚が鈍くなります
  • 暑さに対する体の調節機能が低下します
    高齢者は体に熱がたまりやすく、暑い時には若年者よりも循環器系への負担が大きくなります

また、就寝中にも水分が失われます。枕元に水差しを置くなどして、水分の補給に努めましょう。
周囲の方々の配慮も必要です。高齢者がどの程度水分を取っているかを把握して、こまめに水分を取るように促しましょう。

子どもの注意点

子どもは、汗腺をはじめとした体温調節機能がまだ十分に発達しておらず、高齢者と同様に熱中症のリスクは高いので、注意が必要です。

  • 顔色や汗のかき方を十分に観察
    顔が赤く、ひどく汗をかいている場合には、深部体温がかなり上昇しているかもしれないので、涼しい環境下で休息をとりましょう
  • こまめな水分補給
    のどの渇きに応じて適度な水分補給をしましょう
  • 日頃から暑さに慣れる
    適度に外遊びをし、暑熱順化を促進させましょう
  • 服装を選ぶ
    保護者等が環境条件に応じて衣服の着脱を促しましょう

障がいのある人の注意点

障がいの中には、汗をかけない・体温調節ができないなどもあります。また、のどが渇いていても気づかない・自分で水分が摂れない・汗をふけないため体温が下がりにくい場合もあります。まわりの人は体調の変化に気を付け、早めの水分補給などの声かけをしましょう。

  • 外出の前日や当日の朝にできること
    前日は十分な睡眠をとりましょう。当日の朝は、朝食と水分をしっかりと摂り、体温を測るなど体調を確認しましょう
  • 外出前に調べておきたいこと
    外出のルートで、日陰になる場所、障がい者用トイレ、エレベーターなどがどこにあるのか調べておきましょう
  • 服装の注意点
    汗で濡れた服を着続けていると、通気性が悪くなり体温が下がりにくくなります。吸湿性・速乾性のある素材でできたものを着用すると良いでしょう

クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)

市では、熱中症特別警戒情報発表時に開放する「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」を指定しています。クーリングシェルターは、暑さをしのぐため誰でも避難ができる冷房設備が整った施設です。熱中症特別警戒情報が発表されていない時でも、日常的に暑さをしのげる場所として開放します。

対象の施設など詳しくは、クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)の指定のページをご覧ください。

クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)の指定

熱中症特別警戒情報…大阪府内全ての暑さ指数情報提供地点において、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表されます。詳しくは、環境省熱中症予防情報サイトをご覧ください。

環境省熱中症予防情報サイト(熱中症特別警戒情報とは)<外部リンク>

熱中症声かけプロジェクト

市は、「熱中症予防声かけプロジェクト」に参加しています。その活動の一環でのぼりの設置やポスターの掲示などを行い、普及啓発に努めています。

熱中症予防声かけプロジェクト<外部リンク>

熱中症予防に関する情報サイト

熱中症予防に関する各種情報サイトがあります。知りたい内容によってご活用ください。