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統合失調症とは?

ページID:110833 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

どんな病気?

統合失調症は考えがまとまりづらくなり、幻覚や妄想などの症状が出る病気です。発症の原因は正確にはわかっていませんが、脳内の神経伝達物質の機能や大きな環境の変化によるストレスなどが関係していると言われています。
思春期から青年期に発症することが多く、約100人に1人が発症する、身近な病気と言えます。

どんな症状?

健康なときにはなかった症状が現れる「陽性症状」と、元々あった機能が損なわれてしまう「陰性症状」があります。症状の現れ方は人によってさまざまです。

陽性症状

●幻覚
実際には存在しないものを感じる症状。なかでも、存在しない音や声が聞こえる「幻聴」が、現れやすい症状です。「誰かが悪口を言っている」「命令されている」と訴えたり、存在しない人と会話することがあります。

●妄想
妄想とは、頭に浮かぶ考えや想像が現実と区別できず、事実だと確信してしまう症状です。何でも自分に関係があると思い込む「関係妄想」、周囲の人が自分を陥れようとすると思い込む「被害妄想」、見張られていると思い込む「注察妄想」、自分には特別な力があると思い込む「誇大妄想」等があります。

●思考障害
考えをまとめることが困難になり、支離滅裂で脈絡のないことを言ったり、話が突然途切れたりして、相手に物事を上手く伝えにくくなってしまう症状です。

陰性症状

●感情の障害
感情の起伏が乏しい、不安や緊張が極度に強いなどの症状があります。

●意欲の低下
ものごとへの興味、関心が乏しくなる、人付き合いを避け、引きこもりがちになる、身の回りの清潔を保てなくなるなどがあります。

●行動障害
作業のミスが多い、的外れな言動をする、動作が固まってしまうなどの症状があります。

早期発見・早期治療が大切です

症状が現れてから、治療開始までの期間が短いほど、その後の経過が良いことがわかっています。幻覚や妄想などは本人にとっては現実味があり、病気の症状として自覚しにくいため、周囲の気付きがとても重要です。

周囲の人にもわかる統合失調症のサイン

●妄想や幻覚のサイン
・「悪口を言われた」というが実際には言われていない
・「監視や盗聴を受けている」と言うが、事実ではない
・ぶつぶつと独り言を言っている

●会話や行動のサイン
・話にまとまりがない
・作業のミスが多い

●意欲のサイン
・人付き合いを避けて引きこもるようになる
・身なりを気にしなくなり、入浴もしない

●感情のサイン
・感情の動きが少なくなる
・不安や緊張が極度に強い

気づいたときには早めに相談を

統合失調症は適切な関わりや治療で回復できる病気です。
気になる症状や様子がみられたら、早めに医療機関や専門機関へ相談してください。
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