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9月20日から9月26日は動物愛護週間です
動物愛護週間とは
命あるものである動物の愛護と適正な飼養について、ひろく皆様に関心と理解を深めていただくため、「動物の愛護及び管理に関する法律」により定められた週間です。人と動物が共に生きていける社会の実現に向けて、この機会にぜひ、命の大切さや命を預かる責任について、理解を深めてみてください。
ペットを飼う楽しさと命を預かる責任
人の生活に癒しや潤いを与えてくれる動物たち。犬や猫の喜ぶ姿やかわいいしぐさなどは、人の心を楽しく豊かにしてくれます。しかし、安易に飼い始めると、思っていたより大変だった、言うことを聞いてくれない、お金がかかるなどの理由で飼育放棄することにつながりかねません。また、ペットも社会の一員、飼い主がルールやマナーを守らなければ地域社会へ迷惑をかけてしまうこともあります。飼い始めたその日から、ペットの命と生活は飼い主にゆだねられます。生きるすべてを飼い主に依存するペットを、ほんとうに幸せにできますか。今一度考えてみてください。
ペットを飼う前に考えるべき10のポイント
- 住まいはペットを飼える住宅ですか
- 動物の習性や飼い方、寿命や大きさなど、あなたのライフスタイルにあったペットですか
- ペットを飼うこと(将来介護も必要なこと)について、家族全員が賛成していますか
- 家族の中に、動物に対するアレルギーを持つ人はいませんか
- 毎日欠かさず、ペットの世話に時間と手間をかけられますか
- あなたの体力で世話ができるペットですか
- 近隣に迷惑をかけないように配慮できますか
- ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか
- 引っ越しや進学、就職、結婚などにより、ペットを手放すことはないですか
- 万が一、飼えなくなった時のことを考えていますか
まもれますか?地域社会への配慮・ペットの健康と安全
ペットも地域社会の一員です。飼い主は、法律を守ることはもちろんのこと、地域へ配慮し調和を図るという社会的責任とともに、ペットが生涯にわたり、快適で安全に暮らせるようにするという命に対する責任を持たなければなりません。
社会的責任
ルールやマナーを守りましょう
飼い主もペットも地域社会のルールの中で暮らしている以上、自分勝手な行動は許されません。ペットが嫌われてしまう理由は、動物によるものだけではなく、飼い主のマナーが悪いことによる場合もあります。
人に危害を及ぼさないよう気を付けましょう
地域社会の中には、動物が嫌いな人や恐怖心を持つ人、アレルギーを持つ人もいます。放し飼いは、ペットの飛び出しによる交通事故や咬みつき事故など、人も動物もケガをする危険があります。
地域を汚さない、迷惑をかけないようにしましょう
公共の場所に排せつ物が放置されているのは誰にとっても不快で、衛生上も問題があります。また、飼い主が気づいていなくても、鳴き声や毛・羽毛の飛散、排せつ物、臭いなどで迷惑を感じる人もいます。
命を預かる責任
快適で安全な場所を整えましょう
ペットの種類によって習性や行動、必要な環境は異なります。ペットが生涯にわたって快適で安全に暮らせるように環境を整えてください。
お世話には、時間、体力、根気が必要です
毎日のごはん、排せつ物の始末、散歩や遊び、しつけ、健康管理など世話に休みの日はありません。また、高齢になったペットは老衰や認知症になる場合もあり、介護の心構えも必要です。介護は長期に及ぶこともあり、家族の協力が欠かせません。
ペットの一生にかかる費用を考えましょう
毎日のフード代だけでなく、生活用品、ワクチン代や不妊・去勢手術費用、ケガや病気をしたときの治療費など、ペットを飼い続けるには多くの費用がかかります。例えば犬や猫であれば寿命は15年から20年、生涯でどのくらいの費用がかかるか、また、その費用を負担できるか考えましょう。
命を終えるまで飼い続ける覚悟が必要です
誰にでも人生の転機は訪れます。自分の生活が変わってもペットを飼い続けられるか、シミュレーションを行い、対応できるようにしておきましょう。
万が一、飼えなくなったときのことを考えておきましょう
突然の不慮の事故や病気で、ペットを飼えなくなってしまうこともあるかもしれません。ペットはあなただけが頼りです。代わりに飼ってくれる人をみつけておくことも重要です。
人と動物が幸せに暮らすためにできること
ペットを飼うことは決して楽なことではありません。でも、大変だからこそ一緒に過ごした時間はかけがえのないものになります。ペットと人が幸せに暮らすために大切なことは、飼い主一人一人が、小さなかけがえのない命を守るため、その全てに責任を持つこと。飼うなら一生、大好きなペットとずっと一緒に、最期まで目いっぱい愛情を注いでください。
関連リンク
動物愛護週間(環境省ホームページ)<外部リンク>