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クリーニングトラブルにあわないために

ページID:005211 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

相談事例

半年前に購入したウールのセーターをクリーニングに出したら、かなり縮んで返ってきた。
店側はミスをみとめ、補償するとは言っているが、大体いくらぐらいの金額が妥当なのか。

クリーニングについては、この相談事例のように縮んでしまったというトラブル以外にも、色褪せ、破れ、穴あき、シミ、紛失などさまざまなトラブルがあります。
クリーニング店から受け取った衣類に異常を発見した場合、原因が店側にあると思いがちですが、メーカーの表示間違い・素材の特殊性・経年劣化などがクリーニングの作業によって現れてきた場合も考えられます。

そこで、なぜ異常が発生したのかをクリーニング業者を通じて明らかにしてもらう必要があります。
この原因調査の結果、事故原因がクリーニング業者側にある場合で、下記の2つのマークのいずれかを掲げている店舗では「クリーニング事故賠償基準」に基づいて賠償されます。 

sマークイラスト画像

Sマーク
厚生労働大臣認可の「クリーニング業の標準営業約款」に従って営業しているクリーニング店

ldマークイラスト画像

LDマーク
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の加盟店

賠償額 = (物品の再取得価格) × (経過月数に対応して定められた補償割合) 

ここでいう「物品の再取得価格」とは「事故発生時における同一品質の新品の市価」という意味です。
また、経過月数は購入時から起算します。ただし、洗濯物が紛失した場合や再取得価格が不明など、上記の算定方式が妥当でない場合は、次の算定方式によります。   

(A)ドライクリーニングの場合 → 賠償額=クリーニング料金の40倍
(B)ランドリー(水洗い)の場合 → 賠償額=クリーニング料金の20倍 

なお、Sマーク、LDマークを掲げていないクリーニング店でもこの基準に基づいて交渉を試みることができます。
あきらめる前に、一度交渉してみましょう!

ただし、賠償期間は消費者が衣類を受け取ってから6ヶ月間またはクリーニング店が品物を受け取ってから1年間です。この期間を経過すると、トラブルの原因がわからなくなるためこの賠償基準は適用されません。
トラブルに気づいたら、なるべく早く申し出ましょう。 

トラブルにあわないために

  • まずは、技術のしっかりした信頼のおけるクリーニング店を選びましょう
  • クリーニング店に衣類を出す場合は、面倒でもシミ・穴(特にウール素材の虫食い穴に注意)などの確認を行いましょう。 もし、発見した場合は、たとえ小さなものであっても、クリーニング店に知らせておきましょう
  • 異なる素材を組み合わせたもの、顔料プリントのもの、スチロール樹脂のボタンがついたもの、ラメやビーズをあしらった 衣類は取扱いが難しくなります
  • クリーニング店の商品受取時の袋に入れたまま衣類を保管すると、袋に配合されている酸化防止剤と空気中の酸化窒素ガスの影響を受けて変色してしまいます。商品を受け取った後はすぐに袋から出して保管しましょう

当事者間で解決できないトラブルは、消費生活センター(072-682-0999)までご相談ください。