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令和2年12月定例会閉会に当たってのあいさつ

ページID:001212 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

令和2年12月16日、令和2年12月高槻市議会定例会の閉会に当たって、濱田市長が本会議場で述べた内容です

閉会に当たりまして、一言、御挨拶を申し上げます。

本定例会は、11月30日の開会以来、本日に至るまで17日間にわたり開催されてまいりました。

議員各位におかれましては、御提案申し上げました各議案に対しまして、審議を経てそれぞれに適切な御決定をいただきました。

また、令和元年度各会計の決算等につきましても、それぞれ御認定をいただき、誠にありがとうございました。

今議会や先の決算審査特別委員会におきまして、議員各位から頂戴しました御意見、御指摘等につきましては、今後、その対応に十分に留意しながら市政運営に取り組んでまいります。

さてここで、数件御報告がございます。

まず始めに、新型コロナウイルス感染症関連についてですが、12月14日、大阪府新型コロナウイルス対策本部会議が開催され、府内における重症病床使用率が「大阪モデル」の指標を超えていることから、レッドステージ1を12月29日まで延長し、「不要不急の外出を控えること」を府民へ要請することが決定されました。

これらを踏まえ、15日朝、本市対策本部会議を開催し、府の方針に準じて対応するとともに、重症化リスクの高い高齢者への感染拡大防止のため、老人福祉センターの臨時休館、公民館などでのカラオケ等の利用休止などを、12月29日まで行うことを決定いたしました。

今後も引き続き、国や大阪府、関係機関と連携を図り、適切かつ迅速に対応してまいります。

次に、安満遺跡公園の全面開園について、御報告いたします。

約10年をかけて整備を進めてまいりました安満遺跡公園につきましては、来年3月27日に全面開園を予定しております。

新たに開園するエリアには、広大な緑の空間が誕生するほか、旧京大農場建物をリノベーションした安満遺跡の歴史を体感・学習できるガイダンス施設、イベント等のスペースにも活用できる大屋根広場、さらにカフェやレストラン、ペットサービスショップなどの店舗がオープンし、本公園の魅力が更に高まるものと確信しております。

全面開園後も、これまで以上に多くの方に御来園いただき、本公園の多種多様な魅力を存分に楽しんでいいただくとともに本市のランドマークとして全国に誇れる公園となるよう、先進的な公園運営に取り組んでまいりたいと考えております。

次に、高槻城跡公園芸術文化劇場及び安満遺跡公園内の施設において募集しておりましたネーミングライツパートナーが決定いたしましたので、御報告いたします。

決定した事業者は、高槻城跡公園芸術文化劇場大ホールが株式会社酉島製作所、同劇場小ホールが太陽ファルマテック株式会社、また、安満遺跡公園内の大屋根広場が株式会社SAKURAで、いずれも市内に本社を構える事業者でありました。今後も、税外収入の確保に向けて積極的に取り組んでまいります。

次に、障がいのある方の文化芸術作品の魅力を紹介する展覧会「高槻アートチャレンジ」の開催について、御報告いたします。

本展覧会は、障がい者の文化芸術活動の推進を目的として試行的に開催するもので、来年2月11日から14日までの4日間、安満遺跡公園ボーネルンドパークセンターで実施いたします。

市内在住の作家の創造性あふれる多彩な絵画作品を展示し、様々な人の出会いの場、交流の場、つながりの場となり、文化芸術活動を幅広く推進する契機となるよう取り組んでまいります。

次に、消防行政に係る広域連携について、御報告いたします。

今月11日、島本町から消防業務に関し、通信指令業務の共同運用など、一層の連携を求める旨の申入れがありました。島本町とは、これまで消防相互応援協定を締結するなど、消防に係る連携や意見交換を実施しているところですが、引き続き、検討を進めます。

次に、訴訟事件について、2件御報告いたします。

1件目は、本年5月1日に提訴された高槻市営バス停留所標識柱に係る市道の占用許可の一部の取消しを求めた訴訟についてですが、先月27日、原告が訴えを取り下げたため、終結いたしました。

2件目は、消防長が行った救急活動に関する公文書の非公開決定処分の取消しを求めた訴訟で、大阪地方裁判所の判決を不服とし、本市が控訴しておりましたが、今月10日、大阪高等裁判所において判決の言渡しがあり、判決の内容は、本市の請求を棄却するものでありました。今後につきましては、訴訟代理人と協議の上、適切に対応してまいります。

以上で、行政報告を終わらせていただきます。

さて、今年も残り少なくなりました。ここで、この1年の本市における出来事を振り返ってみたいと思います。

まず始めに、新型コロナウイルス感染症関連についてです。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大が、市政にも大きな影響を及ぼす1年となりました。

昨年12月に、中国において新型コロナウイルス感染症の感染者が確認されて以降、全世界に感染が急拡大し、3月11日には、世界保健機関WHOが、世界的大流行パンデミックを表明しました。また、国内でも、4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が初めて発出されました。

本市では、本年1月28日に、健康危機管理対策本部を設置し、市民等からの相談受付のほか、国や大阪府の要請等を踏まえ小中学校等の長期の臨時休業、公共施設の休館、市主催イベントの中止などの対応を行ってまいりました。

また、市民・事業者等に対する支援として、特別定額給付金の給付を始めとする国の事業に加え、プレミアム率150%の「地元のお店応援券」の発行、高齢者のインフルエンザ予防接種の無料化、事業者応援給付金の支給、高校生等のいる世帯への高槻産米の支給、中学生までの子育て世帯応援券の配布など、市独自の施策も積極的に実施してまいりました。

これらの実施に当たっては、定例会、臨時会において御審議いただくなど、議会との緊密な連携により、その時々に適切なご決定をいただき、これまでに総額で、445億円を超える予算を編成し、速やかに対応できたものと考えております。

府内では、10月以降の新規陽性者数が増加傾向にあり、予断を許さない状況が続いておりますが、本市といたしましては、「新型コロナ防衛アクション」の取組を進め、高齢者の命を徹底的に守り、市民全体の感染リスクの低減を図るため、積極的に周知・啓発を行ってまいります。

次に、施策分野ごとの主な取組でございますが、

「安全・安心」の分野では、本年2月、自然災害の脅威から市民を守るため、「高槻市国土強靱化地域計画」を策定いたしました。

毎年、豪雨などの自然災害により、全国各地で人的・物的被害がもたらされており、災害は、いつ、全国のどこで発生してもおかしくない状況にあります。

本市でも、7月の大雨による影響で、府道枚方亀岡線で一部通行止めとなるなど、樫田地区を中心に北部山間地域で大きな被害が発生しました。現在も、市道で一部通行できない区間もあるなど、地域住民の生活に大きな影響をもたらしています。

防災力の向上につながる取組としては、8月に、浸水被害を軽減させるため、城跡公園内雨水貯留施設の供用を開始いたしました。

「子育て支援」の分野では、4月から五領認定こども園及び三箇牧認定こども園を開設し、また、子ども医療費助成の対象年齢を18歳までに拡大するなど、子育て支援の拡充に努めてまいりました。

「障がい者福祉」の分野では、ろう者への理解及び手話の普及促進を図るため、手話言語条例を制定いたしました。

「観光振興」の分野では、JR高槻駅北側に、市が誘致していたコンベンションルームを備えたホテルが8月にオープンしました。

「文化芸術」の分野では、1月に将棋のタイトル戦の1つである王将戦の対局が、本市で開催され、大きな盛り上がりをみせました。

来年1月にも、王将戦の対局が、3年続けて本市において開催されることが決定しており、今後も日本将棋連盟と連携を図りながら、日本の伝統文化である将棋を通じ、「将棋のまち高槻」としての魅力を発信できる取組を進めてまいります。

最後になりましたが、議員の皆様方におかれましては、この1年、新型コロナウイルス感染症への対応を始め、市政各般にわたり、大変お世話になり、誠にありがとうございました。

時節柄、健康には十分御留意いただき、引き続き、御活躍いただきますとともに、御家族ともども良き新年を迎えられますよう、御祈念申し上げまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。