本文
市立中学校教諭に関する一部報道について
高槻市教育委員会 高槻市
9月30日11時50分、毎日放送によるテレビ報道において、高槻市立中学校教諭に関するインタビューが取り上げられましたが、事実と異なる内容がありました。
放送内容
同放送は、アナウンサーが、
- 美術室へのエアコン設置を求めていた当該教諭が、要望活動を理由に懲戒処分を受けた
- 大阪府は、エアコン設置の署名を呼び掛けるチラシを配布したことについて、「生徒に不安を与えた」などと判断
- 処分は、9月30日付けで停職3か月
- 当該教諭は、懲戒処分を不服として審査請求する方針
などと説明したうえで、当該教諭のインタビュー発言として
- 熱中症の危険があって不安を与えているのは高槻市の方だと思う
などという内容を取り上げたものでした。
補足説明
上記放送内容は、市民・視聴者に誤認を与えるおそれのあるものであったことから、次のとおり補足します。
- 大阪府教育委員会による処分理由は、次のようなものであり、要望活動は処分理由ではない
- 校長の許可なく、印刷機器や用紙を用いて大量の文書を印刷し生徒に配布した
- 同配布文書には、生徒に不安を与える不適切な内容が含まれていた
- 他の教員による同配布文書の回収など、学校運営に混乱を生じさせた
- 校長に対し、生徒の美術作品を投げつけた
- 授業中に不適切な表現で生徒に注意を行った
- 同校での熱中症対策は、次のようなものであり、同教諭の主張は当たらない
- 窓の開放、扇風機・エアコンの使用、水分補給の推奨等により熱中症を予防する
- エアコンがない教室が高温になる場合は、エアコンがある教室を使用して授業を行う
なお、処分理由の5については、同生徒の人権を侵害する内容の発言であり、看過できるものではありませんでした。
参考
高槻市立小中学校のエアコン設置状況は次のとおりです。
令和4年9月1日時点の状況
普通教室=100パーセント、特別教室=64.5パーセントで、令和5年度中に特別教室の設置率も100パーセント(授業で使用していない教室を除く)となる予定です。なお、高槻市は、平成16年度に、大阪府内で最初に普通教室の設置率100パーセントを達成しています。
全国との比較
普通教室 100パーセント(全国平均95.7パーセント)
特別教室 64.5パーセント(全国平均61.4パーセント)