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高槻の下水道

ページID:004049 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

下水道は、公衆衛生の向上、浸水の防除といった私たちの身近な生活環境の改善を図る上で必要不可欠な社会基盤です。さらには、海や川などの公共用水域の水質保全や下水処理水、下水汚泥などの資源を活用した循環型社会への貢献なども担っています。

本市の下水道事業は、昭和35年度に着手したものの、昭和40年代の人口急増期には教育施設の建設を優先せざるを得なかったため、公共下水道の整備はまちの発展に対し十分とはいえませんでした。そのため、昭和60年4月に、緊急に整備する必要性に鑑み第1次公共下水道整備計画を策定し、以後8次に渡って計画に基づき整備を進めてきました。平成13年9月には、公共下水道計画区域外も含めた整備を進めるため、「高槻市生活排水処理計画書」を策定して効率的かつ効果的に事業を推進してきました。その結果、平成25年度末には下水道処理人口普及率は99.3%となり、公共下水道の処理区域の整備完了まであと少しとなっています。また、雨水についても、計画降雨に基づいた雨水管路などの整備に取り組み、平成25年度末時点の整備率は44.5%となっています。
一方、下水道を取り巻く社会情勢は、少子高齢社会の到来や厳しい財政状況、集中豪雨の多発や、管渠の老朽化による道路陥没等の事故など、災害リスクの拡大・顕在化しています。さらには、東日本大震災を契機に、これまでの防災対策に加えて、南海トラフ巨大地震をはじめとする大規模な災害に備えるための、ハード・ソフト事業の組み合わせによる減災対策の重要性が認識されました。
このようなことから、浸水対策事業や地震対策事業、老朽化対策事業などの対策事業に計画的に取り組んでいきます。

下水道事業の変化

法令上の下水道の種類

流域下水道

複数の市町村からの下水を受け入れるための幹線及びポンプ場と、これを処理するための処理場の建設と維持管理を、都道府県が行う事業です。本市は大阪府が事業主体となる「淀川右岸流域下水道」と「安威川流域下水道」の2つの流域下水道の計画区域に入っています。

淀川右岸流域下水道

淀川水系の水質保全を目的とし、高槻市、茨木市、島本町の一部を処理区とした流域下水道で、昭和45年8月に都市計画決定を行い事業を進めています。この処理区から集められた汚水(下水)は、高槻水みらいセンターで処理を行い放流幹線を通じて神崎川へ放流しています。

安威川流域下水道

昭和42年9月に都市計画決定及び事業認可を受け、昭和45年3月開催の万国博覧会に合わせて会場と周辺地域の下水を処理するため、流域下水道としては全国で初めて通水しました。関係市は高槻市、茨木市、吹田市、摂津市、箕面市、豊中市で、中央水みらいセンターで処理を行っています。

公共下水道

市町村が区域内の下水を集めるための管きょと、これを処理する処理場とを合わせて建設する公共下水道を単独公共下水道といい、市町村が管きょを建設し、流域下水道に流入する公共下水道を流域関連公共下水道といいます。本市は流域下水道に接続する「高槻市淀川右岸流域関連公共下水道」と「高槻市安威川流域関連公共下水道」の2つの関連公共下水道の整備計画に基づいて事業を進めています。

特定環境保全公共下水道

公共下水道のうち主として市街化区域外で整備され、農山村や観光地の生活環境の改善を図るために実施するもので、本市では萩谷地区で実施しています。

流域下水道のしくみの画像
流域下水道のしくみ

流域下水道区域図の画像
流域下水道区域図

大阪府_流域下水道の概要<外部リンク>

下水道の処理方式(合流と分流)

合流処理区域

汚水(水洗便所、台所、風呂、洗濯機等から排出される家庭排水)と、雨水をともに公共下水道に取り込んで処理する区域です。汚水と雨水を同時に整備できる反面、大雨時には汚水まじりの雨水が河川に流れ込んでしまうという課題があります。

分流処理区域

汚水と雨水を分け、汚水のみを処理場で処理する区域です。

合流区域町名

合流区域町名の画像

デザインマンホールと公共汚水桝

下水道事業をPRするため、デザインマンホールを昭和63年から導入しています。

図案は、下水道整備による公共用水域の清らかな水辺の復活を願い、市の花「卯の花」を右側に、市の木「槻(けやき)」を左側に配し、全体として、景勝地・摂津峡の春をデザイン化したものです。市の中心部の一部の歩道には、カラーのマンホールも設置されています。
また、各家庭の敷地内にある公共汚水桝のデザインは、市民公募によって決定したものです。

カラーマンホール蓋の画像
カラーマンホール蓋

公共汚水桝の画像
公共汚水桝

高槻市の雨水排水について

本市の地形的な特徴としては、南部を流れる河川の多くが、周囲の土地より川が高い天井川となっていることが上げられます。雨水はそのままでは河川に流れ込むことができないため、水路や雨水幹線で雨水ポンプ場へ集め、河川へ排水しています。

高槻市の雨水排水の模式断面図の画像