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施設従事者による障がい者虐待事案に係る調査結果及び改善指導について(令和6年2月20日公表)
市内の障がい者支援施設で発生した、施設職員による入所者及び利用者(以下「利用者」といいます。)への虐待事案について、施設を運営する法人に対し、市の調査結果を通知し、改善指導を行いました。
非常に重大な事案であり、改善にあたっては、本市を含めた行政庁と法人が協力しながら、実効性のある措置を講じていく必要があるため、公表するものです。
1 対象施設
- 法人名 社会福祉法人 大阪福祉事業財団
- 施設名 三島の郷
- 所在地 大阪府高槻市大字原924番地4
- 事業種別 障がい者支援施設(施設入所支援(95)、生活介護(100)、短期入所(8))※カッコ内は定員数
2 事案の概要
発覚及び調査等の経緯
- 令和5年9月29日 施設職員が利用者1名の異変に気付き、内部調査を開始
- 令和5年10月4日 施設において、虐待行為が発覚(深夜)
- 令和5年10月5日 施設長から高槻市及び利用者の援護元自治体へ通報
- 同日、利用者の医療機関受診により負傷状態を把握
- 令和5年10月6日 高槻市の現地調査
- 以降、施設による調査と高槻市による調査を継続(虐待行為が記録された映像等の確認、被虐待者の状況の確認、施設長等の事情聴取、施設職員へのアンケートの実施、施設職員への聞き取りなど)
- 令和5年11月28日 高槻市は社会福祉法第70条の規定に基づく指導監査と障害者総合支援法第10条の規定に基づく実地指導を実施
- 令和5年12月26日 高槻市の調査を終結
- 令和6年2月15日 高槻市から法人に対して、調査結果の通知と改善指導
障がい者虐待の規模
高槻市の調査で、19名の利用者に対する障がい者虐待が確認された。
なお、障害者虐待防止法の規定に基づく対応は、それぞれの利用者の援護元自治体(本市を含めて計7市)が担当している。
3 本市による調査の結果(概要)
- 元施設職員1名により、利用者に対する暴力、暴言、介護放棄など、多数の虐待行為があったことが確認された。カメラ映像等から、令和5年8月中旬以降の行為が確認され、特に令和5年9月上旬以降、行為がエスカレートしていたが、それ以前にも、複数の施設職員からの目撃情報があった。
- 元施設職員1名による虐待行為の多くは、他の施設職員がいない場面で行われていたことが、発覚が遅くなった主な原因と考えられるが、一部の行為は他の施設職員がいる場面でも行われていた。暴力行為を目撃した、または報告を受けていた施設職員がいたにもかかわらず、それぞれの理由から、組織的に行為を止めることができなかったと考えられる。
- 本事案は、施設職員の気付きにより発覚し、深夜時間帯に事態を把握した施設長は、その翌朝に市に通報した上、医療機関での検査を行い、速やかにご家族等への対応を行った。また、発覚後は、施設長等が自ら膨大な調査を行い、複数の不適切な行為を発見して対応するなど、誠実かつ丁寧に対応を続けている。施設には十分改善に取り組む力があると認められる。
- 施設が改善に向けた取組を進めるにあたっては、発生原因の中に施設の組織的な課題も含まれていることを踏まえ、施設職員の負担感への配慮や、法人としての支援体制の確保のもと、計画的に進めていく必要がある。
4 改善指導
施設は、地域における重要な社会資源としての役割を担っており、十分改善に取り組む力があると認められる。
一方で、事案の発生原因として、施設職員個人の心情やストレスなどのほか、職場環境などの組織的な課題も一因と考えられる。特に、施設職員には負担感の高まりが見受けられるところ、改善措置を講じ、支援体制の再構築を図る上で、一定期間、施設職員の負担を低減しながら、法人として取り組むことが必要である。
これらの状況を踏まえて、行政指導として、施設が行う短期入所の新規受入停止と、改善計画書の提出を求めた。
新規受入停止
- 事業種別 短期入所
- 期間 令和6年3月1日(金曜日)から令和6年5月31日(金曜日)まで