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私たちのくらしと計量
私たちの生活と計量(ものをはかること)は切っても切れない関係にあります。
たとえば、電気・ガス・水道の使用量は住居などに設置されたメーターによって計量されており、スーパーマーケットなどで魚や肉を購入する場合にも、その重さを計量するために「はかり」を使用しています。
ところで、私たちはこれらの計量器の示している数値や、トレイにラップ包装された商品に表示されたグラム(g)数をついつい無条件に信じてしまいがちですが、それらは本当に適正な数値を示しているのでしょうか?
実は、計量については「計量法」というきちんとした法律で定められたルールがあります。このページでは、われわれのくらしの基本となる計量のルールについてお話します。
家庭で使用する計量器にもルールがあります
右記のマークは家庭で使用される
- 体重計
- キッチンスケール
- 乳幼児用のはかり
などで、国が定めた製造上の技術基準の適合したものだけにつけることができる、家庭用計量器のマークです。
このマークのない家庭用計量器を販売、または、販売の目的で陳列することは法律で禁じられています。
また、血圧計や体温計などの「生命に関わる計量器」については、検定に合格したものだけが販売され、使用される仕組みになっています。
ご存じですか?適正計量管理事業所制度
デパートやスーパーマーケット等の事業所で左記マークを見たことはありませんか?
このマークは、販売している商品や計量器の管理について適正に管理できていると都道府県知事が認め、指定した事業所が掲げているものです。これらの事業所のことを「適正計量管理事業所」といい、定期検査などは免除されています。
デパートやスーパーマーケット等の事業所では、商品を計量して販売することがよくあるため、多くの「はかり」が使用されています。
これらの事業所が適正計量管理事業所に指定されている場合は、「はかり」の精度を維持するため、独自の計量管理マニュアルにもとづいて定期的に「はかり」の点検を行っています。
また、商品を実際に計量してパック詰めにする従業員に対して、社内で教育研修を行うとともに、商品の内容量が正確であるかどうかを定期的にチェックするなど、適正な計量販売を促進し、消費者に対する信頼性を高めています。