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令和4年度第3回高槻市男女共同参画審議会 会議録

ページID:080463 更新日:2022年11月22日更新 印刷ページ表示

会議の名称

令和4年度第3回高槻市男女共同参画審議会

会議の開催日時

令和4年8月31日(水曜日)午前10時から11時45分まで

会議の開催場所

高槻市役所本館3階 第2委員会室

公開の可否

事務局(担当課)

市民生活環境部人権・男女共同参画課

傍聴者数

1名

出席委員

天野委員、石元委員、神田委員、小池委員、遠矢委員、永津委員

中村委員、廣井委員、山城委員、𠮷里委員、吉田委員

会議の議題

第2次高槻市男女共同参画計画の策定について

資料

資料1 第2回高槻市男女共同参画審議会におけるご意見への対応について
資料2 第2次高槻市男女共同参画計画(第2回修正案)

1 開会

  • 会長による開会宣言
  • 委員の出席状況の確認
  • 傍聴希望者の確認(傍聴者1名)

2 案件

案件1 第2次高槻市男女共同参画計画の策定について

会長
それでは、事務局から説明をお願いする。

<【案件1】資料1、2について事務局説明>

会長
​本計画の審議は本日で3回目である。本日の審議内容を事務局で取りまとめ、次回10月6日の審議会では答申の案を最終確認するというスケジュールになっている。本日が意見や漏れがないか等を最終的に審議する日となるので、いろいろと指摘してほしい。
では各委員、どうぞ。

委員
今回修正箇所で3点、気になるところがあるので皆様のご意見も聞きたい。

20ページ、「男女が『平等である』という回答が他の年代に比べて、多くの項目で10から30歳代が高く、若い年齢層のほうが現状を肯定しているという傾向がみられました。これからの社会を担っていく若年層に、男女の社会的地位に関する現状肯定派が多いということは…」とあるが、10から30歳代の項目のアンケートの回答が資料についていない。事前にもらった資料を確認しても、半分も肯定をしていない。確かに他の年齢層に比べると、10から30歳代の方が肯定している意見が多いが、過半数もない中でこのような書き方をすると、実際より多くの方が肯定しているという印象を与える。この表現は適切ではないと思うので検討してほしい。また、皆様からご意見があれば教えてほしいと思っている。

54ページ、下から2つ目の丸、「男性は11項目中5項目で平成22年度調査の割合を1ポイント以上、上回っています」とあるが、これまでの文言では1%や数%の上昇は「ほぼ横ばい」とあり、1ポイントを強調していないので、違和感を感じる。男性の割合は元々数値が低いので1%上がることは、大きな増加と捉えるかもしれないが、他と捉え方が違うため、「増加している」という表現でいいのではないかと感じている。皆様のご意見を聞きたい。

65ページ、上から2つ目の丸、「性的指向と対象選択」という言葉がある。用語解説に、「性的指向」は「人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念である」と書かれているが、「対象選択」が何を指すのかわかりづらい。どういう目的で使っているか分かるように書いてほしい。それに続く文章で、「妊娠・出産を始めとするあらゆる性行動において」と記載があるが「妊娠・出産」が「性行動」とはあまり結びつかない。「性行動」を調べると「性行為」と書かれていたりするので、この文章の意味が理解しづらい。皆様のご意見も聞きたい。

会長
他の委員のご意見も聞きたいということなので、まず事務局が答え、その後、委員から意見をもらうということでよろしいか。

事務局
​1つ目、20ページ、10から30歳代について資料が掲載されていないこと、また、半分も肯定しておらず過半数に満たない中で、割合が「高い」と表現することについてだが、傾向として他の年代と比べ、明らかに10ポイント以上離れている分野があり、「高い傾向にある」と言えると思う。

54ページ、男性がDVを受けた経験の有無について、前回調査の割合を「1ポイント以上、上回っています」という記述では、他の箇所で1ポイントが小さく扱われているにも関わらず、ここでは1ポイントが強調されているとのことだが、57ページの「配偶者やパートナーからの暴力の有無」のグラフで、DVを受けた経験がある項目の割合が男性全体で最高12.0%と、非常に小さい割合の中での1ポイントは大きいので記載した。しかし、数値として見たときに、1ポイントの増減は小さいので、「上回る」とだけ書く等検討したいと思う。

65ページ、性的指向と対象選択について、性的指向は「どの性に対して性的な欲求を持つか」、対象選択は「誰と性的な関係を持つか」ということを示している。
リプロダクティブ・ヘルス/ライツの、「身体的、精神的、社会的に良好な状態で、安全で満足な性生活を営める」ことに当たると考えている。妊娠・出産を「性行動」というのはふさわしくないのではないかというご意見だが、それだけではなく、他にもあるという意図で記載した。
ここに記載した妊娠・出産以外にもリプロダクティブ・ヘルス/ライツは避妊、性の問題など他にもあるので、それらを含めて表現しようとしたが、性行動という言葉が誤解されたり、違う意味にとられるということなので、内容について改めて検討する。

会長
指摘があった3点について意見ある委員、どうぞ。

委員
委員の1つ目と3つ目の質問については、私も意見しようと思っていた。
20ページの部分は重要な指摘であると思う。例えば「項目によっては多い」という表現にする、あるいは「多い」ではなく「いる」という表現にして、誤解がないようにした方が良い。

54ページの指摘については、委員の話を聞いてなるほどと思ったので、「上回る」や「増加している」という表現で良いと考える。

65ページの指摘については、私も指摘しようと思っていたが、「性行動」という表現が「性行為」をイメージしてしまうので、「妊娠・出産を始めとするあらゆる性行動において」を「妊娠・出産等において」に変更すれば良いと思う。
「性指向」については、通常は「性自認・性指向」という表現になる。「性指向」というのは、性的対象として、どういうカテゴリの人達に性的指向が向くかということなので、対象選択はいらない。「性自認・性指向、妊娠・出産等において」という表現が良いと考える。

会長
他にあるか。

私から何点かある。
20ページ、若い人ほど現状を肯定するという傾向は、内閣府の男女共同参画に関する世論調査でもみられる。2019年の調査では、家庭生活や職場、学校教育の場、政治の場など、8項目すべてについて「男女が平等になっている」という回答の割合が若い人でもっとも高くなっている。これは21世紀に入ってだんだんと目立ってきたことで、1990年代の男女共同参画に関する世論調査では、「男女が平等になっている」と回答するのは60歳代、70歳以上で多く、年齢が高い人が現状を肯定していて、若い人は「男性のほうが優遇されている」と答える傾向がみられた。しかし、21世紀に入ると、中高年層と若年層との格差がなくなってきて、近年では若い人のほうが現状を肯定するようになってきている。こうした傾向がなぜ生じているのか、この審議会でも議論を重ねていく必要があると思う。今後の社会を担っていく若い年齢層が現状を肯定しているなら、社会は何も変わらないし、国際経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数の国際順位にしても100位以内に入ることもむずかしいのではないか。この文章で「足かせ」という表現は、人によって取り方が様々と思うが、他の年齢層に比べて若い年齢層で現状を肯定する人の割合が高いことは男女共同参画社会を作っていくにあたって阻害要因になりうることについては、皆さんの認識が一致していると思う。
最初の部分、「回答が他の年代に比べて、多くの項目で10から30歳代が高く」を「回答が他の年代に比べて、10から30歳代が高い項目が見られ」とし、「男女の社会的地位に関する現状肯定派が多いということは」を「男女の社会的地位に関する現状肯定派の割合が相対的に高いということは」と、他の年齢に比べて高い傾向にあるので、相対的に高いという表現にする。
「足かせにならないか」は「阻害要因にならないか」としてはどうかと思うが、いかがか。
具体的な数字が記載されていないので、多いという表現だと半数を超えるような印象を持たれる懸念があるので、「相対的に高い」という表現にする。実際に60歳代や70歳以上に比べて高い項目が多くある。よろしいか。

54ページ、確かに1ポイントは数人の違いで変わってくる。前回調査に比べて、といっても調査対象者は変わる。同じ人を経年で調べていく調査なら、少しの違いが意味を持つ場合もあるが、今回の調査では同じ人が選ばれるとは限らず、また回収率も異なるので、「1ポイントを上回る」と記載するのは問題があると思う。書き方を緩める工夫をしてほしい。

65ページ、「性行動」という言葉について、「性行動」というとかなり範囲が狭まってしまうが、もう少し広い性に関わる様々な考え方や行動を意味する日本語がない。英語の「セクシュアリティ」がそれにあたる言葉だが、「セクシュアリティ」と書いても通じないので、それに変わる言葉として委員が仰るように、「妊娠・出産など」にするとすっきりするが、もっと広い概念を表す言葉で通じる言葉があれば考えてもらいたい。
それから「対象選択」があまり馴染みのない言葉だったようだが、リプロダクティブ・ヘルス/ライツの中に「安心安全な性生活」という項目がある。「対象選択」というのは誰を好きになるかということで、第三者に干渉されない、本人が決める自己決定である。「性的指向」というと「異性に向く性的指向」も当然そこに入っているので、あらゆる性的指向はそれぞれ尊重されるべきである。また「対象選択」は、誰を好きになるかというのも本人の問題であり、第三者が干渉すべき問題ではないという意味合いで、「性的指向」と「対象選択」という言葉を別の研究者が使っていたので、そのまま持ってきた。「性的指向」に加え、誰とどのような関係を作っていくのかということを言いたかった。「対象選択」というと「性的指向」と重なるように解釈されるかもしれない。事務局と相談して、誤解がないよう別の言葉を考えようと思うが、よろしいだろうか。

他にあるか。

委員
重要だと思われる項目について、13点、意見がある。

17ページ、意識調査における課題を整理していて、今どういう状態かという課題を記載している。女性管理職が、計画策定時より更に減った。男女共同参画という名前や条例についての認知度も下がった。男女の意識格差は、相変わらず縮まっていない。相談機関の周知は、ほとんどできていなく、市役所で相談をされた方は1割に満たなかったというのは、意識調査から出てきた課題である。冒頭にそれらが記載され、そのあとに計画として具体的な取り組み内容が出てくるが、重点施策とするべき課題なのに、項目が現行の計画からあまり変わっていない。
また同じように10年経ってしまう可能性があるので、課題として挙げられたものについては取組内容の中で、しっかりと書き込む必要がある。PDCAサイクルとして課題を見直していく作業が上手く機能していないとすれば、計画の中にしっかりと書き込むことが必要だと、全体の話としてお伝えしたい。
項目の中でいくつか指摘する。

19ページ、「基本目標3 男女の人権を尊重・擁護する社会の実現」の1つ目の丸「男女の性と人権尊重の理解と促進」の3行目、「また、男女の違いが差別や不利益の理由とならないよう」という表現があるが、「性別による違い」を、SOGIの意味合いも含めて表現してほしい。
男女というと、男女の違いだけの話になる。マイノリティについても、差別や不利益になる可能性があるので文章を検討してほしい。また、男女という言葉が65ページに5箇所出てくるが、男女という言葉を入れる必要があるのか検討してほしい。「互いの」や「性別による違い」という表現にした方が良いと思う。

20ページについては、先ほど他の委員から指摘があったとおり。

21ページ、表がわかりにくい。
「前計画」の「当初」「改訂」、「現状値 令和3年度」「目標値等 令和4年度」とあるが、「前計画」の数値が、現状値なのか目標値なのか、当初は何年なのか、改訂が何年なのかわかりにくいので、年度で統一してほしい。また、「前計画」の「当初」「改訂」、「現状値 令和3年度」の3つが現状値で、最後だけが目標値だと思うので、表の言葉の区切り方と言葉の定義の仕方を工夫してほしいと思う。

37ページ、前回指摘した計画の体系図は、現状のままとすると回答をもらったが、可能ならば「女性活躍推進法については2016年から2026年の時限立法である」や「DV防止基本計画だけでなくあらゆる暴力の防止についての記述である」と分かるように、但し書きや注釈で※をつけて記載してほしい。というのも、このページだけをコピーして使われることがあるので、冒頭のページには記載があるが、このページは丁寧に記載した方が良い。
また、基本方針4(4)「DV対策の推進体制の整備」とあるが、あらゆる暴力の防止という話であれば、本来はDV対策だけではなく被害対策の推進体制の整備という形が望ましいと考える。

43ページ、「具体的施策1-(3)地域活動等における女性の参画促進」の4(5)に「地域コミュニティやNPO等の活動支援を通じ、女性の地域活動への参加を促します。」という文章が再掲で53ページにも出てくる。決算委員会等、様々なところで指摘をしているが、地域コミュニティは自治会の回覧板等を使って女性の地域活動の参加を促しているかと思うが、NPOに関しては、具体的にどんなことを想定しているかわからない。担当課の方も、何をしたらいいのかわからないので、いつも「サポートセンターの登録団体は○団体」という形で実績報告がある。計画に取りあげる以上、どう書くかを工夫した方がよいと思う。具体的にNPOに対してどのような取組をするのか計画を立てないと、何もできないまま、また登録団体の数という形で報告することになる。もし、NPOの代表者の女性割合を数字で出すといった工夫がなされ、女性割合の増加といった形で実績報告があれば、違ってくるかもしれないが、工夫してほしい。

44ページ、2つ目の丸、可能なら、隠れ待機児童、保留児童について、例えば「家庭状況や隠れ待機児童(保留児童)の課題を理由に、求職活動ができない女性や」と明確に入れた方が良いと思う。書かなければ、そういった女性も一番最後の「そもそも就業を希望していない女性が多くいる」という部分にあたり、個人の意識の中で希望していないと受けとめられかねない。明確に保留児童が600数人いる現状では、これは書かざるを得ないかと考える。

45ページ、1つ目の丸、1行目の「人生100年時代を迎え、女性の半数以上が90歳代まで生きるようになりましたが」とあるが、これは次の2つ目の〇の後半にかかってくる言葉だと思う。
「長く生きたからひとり親世帯が増えた」ではなく、「長寿になったから経済的に自立できる環境を整えていく必要がある」ことを表現するなら、「人生100年時代を迎え」が「経済的に自立できる環境を整えていくことが必要」という言葉に繋がる。「人生100年時代を迎え」の部分を45ページ2つ目の丸の一番下の部分に移動させると良い。「女性の生き方」という表現は残されたが、女性だけの話ではないので、「個人の生き方や働き方」という表現にするほうがいいと思う。「生き方」が先か「働き方」が先かだが、ここでは「働き方」に焦点が当たっているので、「働き方や生き方」という言葉を使えばよいと思う。

49ページ、6(9)について、公共調達の文章が付け足されてよかったが、「庁内に働きかけを行います」で終わっている。人権・男女共同参画課が「働きかける」のは当然だが、全庁的な話であり、働きかけるだけではなく実際に増やしてほしいので「庁内で共有して取り組みます」と書いた方が良いと思う。

50ページ、産業振興課の(17)(18)だが、商工会議所や様々な雇用関係部署に周知や情報発信をしているが、できれば一般的な市民の皆さんにも、広く周知してほしいので、書き方を工夫してほしい。

55ページ、配偶者暴力相談支援センターが関係すると思うが、私は同センターについて2019年9月に市議会で一般質問をしている。高槻市においては2015年3月の定例会で、「配偶者暴力相談支援センターの設置を検討します」とあった。2019年9月に質問したところ、検討を再開していないとの返事だった。現在、大阪市、堺市、吹田市、枚方市、茨木市、豊中市、松原市と、これだけ多くの市が設置している中で、検討せざるを得ない。「設置します」と書いてほしいが、この段階で無理なら、「今後配偶者暴力相談支援センター設置について検討します」と文章を入れてほしいと思っている。

教育に関して、教育指導課が取り組む教育については、項目ごとに記載されている。
SNSの暴力については79ページ、キャリア教育については49ページ、性教育についても記載されているが、肝心のジェンダー平等教育が記載されていない。是非どこかに記載して欲しい。

学校の課題の中に、「スクールセクハラ」という先生から子どもへの加害や、働き方改革という課題もあるので、「専門家も交えての教育に取り組みます」という形で表現した方が良いと思う。予算要求がなければ、外部から講師を呼ぶことが、難しいハードルとなる。計画の中で、「外部専門家を呼んでの取組」という一文を入れることで、予算要求が必要になると思う。

76ページ、「具体的施策8-(1)積極的な情報発信」だが、今回、相談機関や男女共同参画や条例について「周知されてない」「認知されてない」ということが、課題として大きく挙がっているので、「積極的な情報発信」について丁寧に記載するべきだと思う。
42(70)「様々な手法を用いて」は全庁的な、特に広報室も含めた項目になると思う。所管課等の工夫やどのように記載するか検討してほしい。

「具体的施策8-(2)法律・制度の理解促進」45(76)も、「女性管理職が増えてない。むしろ減った」ことは、人事企画室の課題かと思うので、重点施策的に行ってもらいたい。

小学校で校長先生が53.6%と半数以上に増えたことは非常に評価するが、教頭先生が21.9%と減っている。今の教頭先生たちが校長先生になるときには、校長先生の女性割合が確実に減ると思う。いきなり管理職が増えるわけではなく、周知したり、啓発したり、育成していく段階があって、最終的に増えるので、そこを記載するかどうか考えてほしい。

最後に、77ページ、男女共同参画センターの利用度が0.7%で認知度も非常に低い。最大の課題だと思う。計画に記載するかどうかは別として、男女共同参画センターの職員は、人事企画室が一般的な事務をする人を募集し、行政事務業務従事職員として採用した職員が配置されている。通常、各自治体における男女共同参画センターの職員募集は、活動専門員を募集している。意欲や経験がある人たちを募集し、働いてもらうが、高槻市は人事企画室が一般事務員を募集して配置していることが、一番の要因だと思っている。これまでも様々な委員会等で発言をしてきたが、変えてもらえない状況だ。センターの利用度が低く、周知されていない大きな原因は、センターに活気がないことだと思う。計画に記載する内容ではないと思うが、今日の機会に改めて伝えておく。以上だ。

会長
委員からの指摘に関して、事務局からどうぞ。

事務局
​課題として、女性管理職の減少や、男女共同参画に関する用語の認知度、男女の意識格差、相談機関の周知や市役所での相談が1割に満たないということをご指摘いただいた。これらは重点施策としていないが、意識しており、計画の指標として81ページに掲載している。高槻市職員の女性管理職は、今回は目標を30%に引き上げており、用語の認知度では、「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」の認知度が非常に低かったことに鑑み、こちらも指標に掲げている。また、相談機関についても、調査結果を重く受けとめ、どこにも相談したことがない人の割合を新規に指標に加え、男女の意識格差をなくすために、基本方針8・9の施策のほか、「男女共同参画センターの利用拡大」の取組を新たに設けており、意識調査の結果をもとに計画を作成している。また、重点施策としなかったこととして、ご指摘があったように、男女共同参画にはたくさんの問題があるが、どの問題も大事だと思っている。意識調査や今までの取組結果を鑑みて、新たに指標として目標値を定めている一方、同時並行的に施策に取り組み、どの施策も大事にしていきたいので、総合的な推進を図る。

19ページ、「基本目標3 男女の人権を尊重・擁護する社会の実現」の1つ目の丸「男女の性と人権尊重の理解と促進」の「男女の違いが差別…」の部分を、マイノリティの性も考慮し、「性別による差別…」に変えたらどうかということだった。この部分は「性別による差別」等マイノリティを意識した表現への変更を検討する。

「男女が」という言葉が65ページに5箇所あるというご指摘だが、文脈を考えて男女という言葉が不要な部分は削除したいと思う。

21ページ、前計画の現状値など、表にある記載がわかりにくいとのことだった。枠外に「※2指標の数値は本市の市民意識調査(平成22年、平成27年、令和3年)による」と説明を記載しているが、数値が何を示し、いつの値かわかるよう年度を表中に入れる等、検討したいと思う。

37ページ、計画の体系図について、但し書きで、女性活躍推進法が時限立法であることや、「あらゆる暴力」には、DV以外のものも含まれるといったことを、但し書きで記載することをご提案いただいた。この図だけ見た時に、わかりやすいように、検討したいと思う。
次に、「基本方針4 具体的施策(4)」では、あらゆる暴力の防止であれば、DV対策推進体制の整備だけではないというご意見をいただいた。前提として、基本方針4は「女性に対するあらゆる暴力の根絶」を基本としているが、暴力に対する対策の推進体制は、現在DV対策だけであり、具体的施策として、DV対応連絡会議と児童虐待の防止連絡会議を載せている。ここは基本的にDV防止基本計画を基にしたものなので、現時点ではDV対策の推進体制の整備としている。一度検討する。

43ページ、「具体的施策1-(3)地域活動等における女性の参画促進」の女性の地域活動への参加について、具体的にNPOに対してどのようなことをするのかということだが、所管課のコミュニティ推進室と具体的に何ができるかを検討したいと思う。

44ページ、2つ目の丸、隠れ待機児童の理由を明確に書いて欲しい、「求職活動ができない」だけでは表現が不十分ということだったが、理由についてどのように文章を入れるかをもう一度検討する。

45ページ、1つ目の丸、「人生100年時代を迎え、女性の半数以上が90歳まで生きるようになりましたが」という部分を女性の経済的自立につなげるため、後ろに持っていった方が良いというご意見をいただいた。もともと記載した趣旨としては、女性の生き方というところで、90歳まで生きるようになり、未婚や、離婚件数が増え、単独の世帯となったりしている。今までは結婚して離婚しない方が多いという家族構成だった。家族の姿が変わってきて、女性の生き方もそれに伴って変わっているということを冒頭に言いたいために入れた文章だが、後ろに入れた方がよりふさわしいということであれば、全体を見てどこに入れるのが良いか考えたい。また、「女性の生き方」ではなく、「個人の働き方や生き方」ではないかということだが、この文章は今年度の男女共同参画白書や骨太の方針から引用しており、家族の姿が変わり、女性の生き方が大きく変わっているというところに焦点が置かれていたため、「女性の生き方」という表現を使った。個人の生き方や働き方も大きく変わっているというご指摘もいただいたので、女性の生き方と家族の形態という並びに、どう「働き方」を入れるのか、そういったことも含めて文章を検討する。

49ページ、6(9)公共調達で「庁内に働きかけを行います」という表現を、「庁内で共有して取り組みます」としてはどうかとご意見をいただいた。まず、人権・男女共同参画課が男女共同参画に関する取組を推進する事業所に加点評価するよう、庁内に働きかけをしなければならないということから、当課の具体的な内容を書いている。再考する。

50ページ、産業振興課で、一般的な市民への啓発や情報発信をしないのかというご意見をいただいた。産業振興課は主に企業に対しての啓発を行っている。人権・男女共同参画課が労働やワーク・ライフ・バランスなどに関わる法律が変わった場合、「男女共同参画センターだより」に掲載したりしている。広報誌で、女性活躍についての特集を掲載したときには、産業振興課から企業に関する情報をもらうなどの連携を行った。市民の啓発については、人権・男女共同参画課が行っている。

55ページ、配偶者暴力相談支援センターについての記述を入れてほしいというご意見をいただいた。以前にも議会で質問いただいたが、本市ではDV相談において配偶者暴力相談センターを担う府の女性相談センターと連携を図り、適切に対応を行っている。今後の状況を注視していくとしており、現時点では、具体的に計画に載せることは考えていない。

教育指導課が取り組む教育について、計画の体系より基本方針に沿ってまとめているため、バラバラに記載されているが、1つに纏めるのは難しいと思っている。
ジェンダー平等教育については、79ページ、46(77)がジェンダー平等教育という言葉ではないが、「人権・男女共同参画の視点に立った教育内容」であり、ジェンダー平等教育に当たると思っているが、教育指導課と確認したい。
スクールセクハラに関して、専門家を交えての研修や教育をした方が良いという委員のご意見については、教育指導課から答えてもらおうと思うが、よろしいか。

教育指導課
委員の仰った研修というのは、教職員に向けての研修か。

委員
子どもに対しての教育は、先生がすべてやるという状態になりがちだが、スクールセクハラは先生から子どもへ、加害行動が行われるという課題があり、また、今、働き方改革で先生方の仕事をどうやって精査していくかという課題もある。子どもへの教育は、先生方で全部するのではなく、専門家を交えて取り組むという書き方にしてほしいというのが、意見だ。
今すぐお答えいただかなくても構わない。

事務局
教育指導課と一緒に検討させていただく。

76ページ、42(70)情報発信について周知されてない、認知されてないとのご意見をいただいたが、ここについては、様々な情報発信が、きちんと届くように、力を入れていきたいと思っている。

76ページ、45(76)でも、研修や情報提供を適時行い、庁内の市職員の理解促進についても、手法について考える等、取り組んで行きたいと思っている。

77ページ、男女共同参画センターの職員について、活動専門員として専門職員を採用してはどうかとご意見をいただいた。前回もいただいていたと思うが、「基本方針9男女共同参画の視点に立った教育や学習の推進」に記載したように、センターの具体的な取組として、センターにおける活動の充実に「男女共同参画センターの利用拡大」を新たに掲げている。センターが男女共同参画に関する取組の拠点施設として、その機能を高められるために、利活用を検討していきたいと思っている。

委員
最後に意見だけ言わせてほしい。
目標値の指標についてしっかりと記載していることは評価に値するが、具体的施策がなければ、数値には達しない。具体的施策については人権・男女共同参画課のみならず、様々な課が関わっており、幹事会も年1・2回実施されている。やはり全庁みんなで取り組んでいくことになると思うので、具体的施策の中にしっかりと書いてほしいという意見だ。

配偶者暴力相談支援センターについては、北摂地域のほぼすべての市にあり、そこに高槻市民が行っているケースもたくさん耳に入っている。中核市に対しては、配偶者暴力相談支援センターを作るようにという要請があるはずだ。「現時点では」という言葉を仰っているので、これから先必ず検討してほしいという要望だけ、最後にさせていただく。

会長
他の委員の方でどうぞ。

委員
先ほどの委員のご意見とも関係するが、男女参画センターの利用率を新規で目標値3%と書かれていて、これはこれでいいと思う。具体的に何をするかを80ページ、「53男女共同参画センターの利用拡大」の取組内容に書いてあるが、これで利用率が上がるかというと、難しい。

79ページの市民意識調査結果では、回答者数が約1000人なので何とも言えないが、知らない人が75%という結果がすべてだと思う。知っている人が3割ぐらいいるという考え方もできる。知っている人がもっと増えたら、知っている人が3%は来ているので、知ってさえいれば、利用率がもう少し増えるのではと思う。知っている人を増やすための施策が、この取組内容(86)でいいのかというと、厳しい気がする。カンガルーの森とは位置付けが違うかもしれないが、例えば子育て講座を開催するなど、何か方法はないのかと思っている。カンガルーの森はもう少し利用率が高いのではないか。男女共同参画センターが、子育てに特化した講座をしたり、子育て世代のニーズに適しやすいかはわからないが、例えば子育て世代さえ掴めば、その世代には知られるので、そのあと様々な目的で利用してくれるかもしれない。小学校で水道局に見学へ行ったりするが、そういうものの一環で、男女共同参画センターでデートDVについて学ぶ等、学校行事の行き先に男女共同参画センターがあってもいいと思う。男女共同参画センターへ行く価値は十分あると思うので、まずは知っていただくことを進めないといけない。オープンスペースで自習室用に高校生を招くという活動を行っている市もあるが、自習室として認知されたら、そのあと利用されないこともあるので、もう一歩工夫が必要なのではと思っている。
スマートフォンで「男女共同参画センター 利用率アップ 向上 事例」と調べてみたが出てこない。何かもう少し工夫できないかという気がしている。
男性の子育て支援関係のNPOとして講座を安満遺跡の隣で開催した時に、100名ぐらいの子育て世代が来てくれた。講座の組み方次第では、多くの人が来ることもあると思うので、もう少し知ってもらう工夫をすれば良いと思う。
利用率については、この調査結果ではおそらく誤差範囲だと思われる。この結果では女性と男性がほとんど変わらない比率なので、実態はもう少し違うのかもしれない。
どこかの課や学校を絡めながらやっていただけたら良いと思う。委員が仰ったとおり、何かしら具体的なことを記載しないと、利用率は増えないと思う。男女共同参画センターは他市に比べて圧倒的にいい場所にあると思う。茨木市は使いにくいと思うところにあるが、高槻市はすごくいいところにあるわけだから、もうちょっと増やしていただきたいと思う。

会長
今の点についてどうか。

事務局
知ってもらうための取組をしていく上で、学校を絡めるアイデアや、他の課と一緒に取り組む等のアイデアをいただき有難く思っている。
他の課と一緒にする取組では、今も教育センターと一緒に教職員の講座や、コミュニティ推進室と地域講演会等を行っている。ここ数年コロナで子育て世代と関わることが難しかったが、人権・男女共同参画課独自で子育て世代に向けての講座を開催したら、若い世代の方が定員いっぱい来てくれていた。工夫次第で新しい方に来ていただける取組ができるかと思っている。
計画では大きい取組の方向を記載して、これを基にいただいたご意見を参考にして、様々な取組を実施したいと思っている。

委員
利用率3%は控え目だと思う。本来なら10%、20%というレベルを目指したいと思うので、そういった面でいろいろ頑張っていただきたい。

会長
他にいかがか。

委員
80ページ、「具体的施策9-(3)男女共同参画センターにおける活動の充実」(85)に「男女共同参画センター登録団体による学習や活動、団体間のネットワークづくりを支援します」とあり、その下に「男女共同参画センターの講座修了生に企画運営や情報誌編集への参画を促すことで、女性の活躍の機会や交流の活性化を図ります」という記述があるが、実際、男女共同参画センターを利用した人は0.7%である。どのような情報誌があるのかもわからない方が大変多いと思う。その状況で、促すということが本当に活躍の場に繋がっていくのかどうか、曖昧な表現でわかりづらいと思うので、もう少し具体的に記載してもらいたいと思う。
他の委員が仰ったとおりだが、誰もが気軽に立ち寄り、男女共同参画に関する情報に触れられる施設として、このスペースを活用するという、大きな目的に対して小さなところでも改革をお願いしたい。男女共同参画センター初期の頃は、職員が利用者に非常に笑顔で接していた。私がいろんな本を探しに行った時は必ず声をかけてくれ、キッズコーナーもあった。職員も明るい雰囲気で、利用者に「さようなら」や「お疲れ様」といった声をかけていた。
今は、それもない。こういう小さなところでも、こつこつと努力を重ねてほしい。
窓口にいる職員にも、今の状況と、過去に皆が熱意を持って携わってきた時のことなども話してほしいと思う。

74ページ、2つ目の丸の1行目、「一人一人の気づきと学びを支援するとともに」で「ひとりひとり」が、「一人一人」になっている。他のページは「一人ひとり」になっているが、何か意図はあるか。「ひとり親家庭」も「ひとり」になっているので、何か意図があるのであれば、その説明が必要ではないかと思う。誤変換であれば、修正をお願いしたい。

会長
今のご指摘について、事務局にお願いする。

事務局
​80ページ、52(85)「男女共同参画センターの講座修了生に企画運営や情報誌編集への参画を促すことで」という表現を具体的にしてほしいということだったが、具体的にとはどのようなイメージか、お教えいただきたい。

委員
企画運営や情報誌編集は、女性活躍の機会や交流の活性化を図るための手段であり、入口だと思う。その入口の手前で促して、活躍の機会に繋げるということでは、結果が出るか疑問がある。今までの進捗報告の中で出ていたように、情報誌は講座修了生がボランティアとして実際に携わっている。携わった講座修了生がいろいろな人に話をし、その紙面が配布され、情報誌の存在が広がっていくことはあると思う。しかし、それは本当に少しの人しか知らないと思う。
その状況の中で促すということは結びつかないのではないかと思う。

事務局
男女共同参画についてしっかり学んだ講座修了生に対して、講座を受講された時に、「こういう企画運営をしませんか」「情報誌編集に参画いただけませんか」ということを、当課からまずお声掛けをする意味も込めて「促す」としたが、一度検討したいと思う。

続いて、オープンスペースの活用のところで、以前は笑顔があり、声をかけてもらっていたとご意見を頂戴した。コロナもあり、男女共同参画センターに入られたら、まず氏名を書いていただいたりしているし、あまり声を発してないところもあるかもしれない。マスクをしている状態だが、今後、お声掛けをして、よりよいセンターの雰囲気づくりをしていきたいと思っている。
また、キッズコーナーについては、コロナで仕方なく撤去している。コロナが落ち着いたら、キッズコーナーは設けたいと思っている。

74ページ、「一人一人」のところで、2つ目の「一人」がひらがなではなく、漢字であるのは意図があるのかということだったが、特に意図はない。他の箇所と合わせた表現にする。

会長
他にあるか。

委員
私は男女共同参画センターへよく行くので、よく知っているが、市民意識調査を見て、一般的には認知度が低いと思った。
広報誌「高槻DAYS」がとても充実しているのでよく見るが、なかなかセンターの取組が大きく記載されることはなく、小さく紹介されている。一度、対談のような記事があり関連のある記載があったが、他の課等の取組の記事が沢山あり、特に子育ての記事は多い。センターの関連する企画や、あるいは新しい本やビデオが入った等を記載し、市民の皆さんにアピールできれば良い。「それなら行ってみようかな」や「こんなビデオを借りられるのなら行ってみようかな」となると思うので、「高槻DAYS」を利用して宣伝活動をしていけば良いと思う。
また、紙面の都合もあると思うが、定期的にいつも同じところに講座の記事があると、興味も出て行ってみようかなという気になると思う。

もう1点、学校や教育の場で取り上げる道徳や学級活動等、外部から講師に来てもらい、みんなでお話を聞いたり、取り組むことを積極的に取り入れると、児童・生徒の認識が深まり、それが家庭にも広がっていく。私は高槻の端に住んでいるが、そこにはなかなか新しい情報が入ってこない方も沢山いる。そういう意味では、まず児童・生徒に教育に触れてもらう取組も、是非やってほしいと思う。

また、PTAで大人も学べる場作りなどを積極的に行ってもらいたい。
この用語集も、私の周りの人ではこういった用語がわからない人が多い。そういうことも含めて広報誌「高槻DAYS」の活用や、あるいは学校でのいろいろな取組を進めていくと、少しずつ認知度が高まる。子どもたちの意識から変えていかないといけないと思うので、是非お願いしたいと思う。

会長
ただいまのご意見はいろいろと示唆に富んだ意見だと思うが、それを生かしていくような取組を考えてほしいと思うのでよろしくお願いする。

他にあるか。

委員
54ページ、55ページのDVについて意見がある。
54ページ、下から3つ目の丸、暴力の背景について表現されているが、私は以前の仕事で、DVをする側の相談を受けており、多くのDV加害者にお会いした経験がある。「男性の中にある女性に対する見下し意識」との表現があるが、現場で実際にDV加害者に会ってみると、多くの加害者はDVをしている認識がなく、DVではないと否定する。その中で強く感じたのは「男性の中にある女性に対する支配意識」だ。見下し意識もあると思うが、支配をしなければいけないと思う支配意識がとても強い。そこが暴力に繋がってしまうということを現場で痛感したので、その加筆の検討をお願いしたいと思う。

55ページ、2つ目丸、先ほど事務局から説明があったとおり、面前DVという言葉を入れてもらった。コロナの影響については、根拠が薄いということで、記載できないことは理解した。
面前DVは、実際は心理的虐待であることを、是非強調して皆さんにわかってもらいたいので、「面前DVは心理的虐待である」等の表現を検討してほしい。
これだけ虐待が増えているという事実があり、その半分は心理的虐待面前DVだ。その事実を是非知ってほしい。

1点、要望がある。
委員から発言があった、配偶者の暴力の相談支援センターについて、私も3年前に発言していて、ずっと期待をしながら発言もしている。他の自治体がどんどん進んできているので、是非検討を引き続き、早急にお願いしたいと要望しておく。

会長
委員からのご指摘についてどうか。

事務局
54ページ、「見下し意識」という表現だが、仰るようにDVには支配とコントロールがあり、「支配」が大きなキーワードになってくると思う。ここは「支配意識」を、「見下し意識」と並べるのか、あるいは「見下し意識」を「支配意識」に変えるのか、検討したいと思う。

55ページ、面前DVの箇所を、心理的虐待に変えるのではなく、「心理的虐待も含まれる」ということを更に記載するとのことだが、本日配付した用語解説でも、面前DVについて記載している。5ページ、年表の国の動き、平成16年のところでも、「子ども(18歳未満)の目の前で配偶者や家族に対して暴力をふるう「面前DV」を心理的虐待のひとつと認定する」と、面前DVは心理的虐待だということを記載している。55ページでは「面前DV」と記載するのが良いのか、あるいは「心理的虐待」と記載するのが良いのかについて、ご意見をいただければと思う。

会長
他にあるか。

委員
複数の委員から、男女共同参画センターの利用のあり方について、ご意見があったが、計画の内容を見ても、取組内容が抽象的な表現に終始している。
市民意識調査においても、「男女共同参画社会」という言葉を調査対象の半数がご存知だったことを踏まえると、利用したことがある人が1%に満たないことは、非常に残念な数値だと思う。
立地条件も含め、利用しやすい所にあるにもかかわらず、利用されていないことについては、認知度をどれだけ上げていくかが、非常に大事だと思う。
いろいろなご意見が出たように、広報でお伝えする、あるいはそこで講座を開催する、講演会を開く等様々な取組が必要になってくると思うが、そういうことも含め、取組内容の中に、もう少し具体的な内容を書き込み、考えを出してほしいと思うので、よろしくお願いしたい。

会長
今のご提案に関しましてどうか。

事務局
仰るように認知度を上げることは非常に大事だと思っている。具体的な取組内容として、どのように記載するかを検討する。

会長
他にあるか。

用語解説について私から質問がある。用語解説とは知らない用語、馴染みのない用語が出てきた場合に、それを巻末の解説で調べるものだと思うが、例えば、一番最初に「男女共同参画社会(P2)」とある。要するに2ページに載っているという意味だと思うが、2ページを見ると、そこに男女共同参画社会基本法や男女共同参画社会など様々な用語があり、本文の2行目に、男女共同参画社会と出てくる。この言葉にアスタリスクをつけないと、この言葉がよくわからない人は巻末の用語解説を見ないと思う。「この用語については用語解説にあります」という印をつけないといけない。

それからこの用語解説について皆さんにご意見をいただきたい。
用語解説の並べ方は2通りあり、1つは、今回のように出てきた順に、ページ数を記載し並べるやり方。もう1つは五十音順に並べるというやり方があるが、いかがか。
アスタリスクがついていて、後ろを見るときに、用語が並んでいると、五十音順で探すと思う。ページ数を確認して用語解説を見るだろうか。

委員
私も五十音順が良いと思う。
後半のページで同じ言葉が出てきた時に、前に出ていたことがわからないこともあるため、探しやすい方がいいと思う。

会長
五十音順にするということでお願いしたい。

それから、様々な資料等から抜き出してきた用語解説なので、これ自体間違っていないとは思うが、細かい点で、読みやすさや厳密さで、変えてはどうかと思われる部分も出てくるかと思う。例えば1ページ目、DVの記述で、「配偶者・パートナーや恋人など親密な関係の中で起こる暴力。身体的暴力だけでなく、精神的・性的・経済的・子どもを巻き込む暴力」とあるが、「〇〇的」「〇〇的」「〇〇的」と並んでいるのに、最後が「子どもを巻き込む暴力」となっている。意味はわかるが、すんなり読めない。こうした細かい点に関しては、皆さんからご意見いただく時間もないので、お気づきの点は後程事務局に、お知らせいただき、ご指摘を受けて手直しをするということでよろしいか。

他にあるか。
無いようなら、これで最終案をまとめる。

最終案は本日、皆さんから出していただいたご意見、ご提案を踏まえて、最終案を取りまとめるわけだが、これについては会長、副会長に一任ということにさせてほしいと思うがよろしいか。

本日予定していた案件はこれで終了した。

事務局から次回の審議会について報告をお願いしたい。

事務局
お伝えしたいことが2点ある。

まず1点目、次回10月6日の審議会について。
会長からもご説明があった通り、第2次計画策定に関するご審議については、本日いただいたご意見を踏まえた計画の素案の修正をもって審議会から答申いただく予定となる。
最終の資料の修正については、会長、副会長とご相談させていただき、10月6日は、その修正内容について、事務局から説明をした上で、会長から市に答申書をお渡しいただく運びとなる。
答申案については、これまでの審議会と同様に、事前に各委員にお送りする。

2点目は、今後のスケジュールについて。
10月の答申後、12月にパブリックコメントを実施し、その結果を令和5年2月6日の審議会でお知らせする予定である。

なお、次回10月の審議会は、10月6日木曜日の午前10時から、場所は本日と同じ市役所本館3階、第2委員会室である。

会長
ただいまの事務局からの報告についてご質問があればどうぞ。

次回は答申となるので、もしも、この修正案に目を通してお気づきの点があれば、早めに事務局にお知らせいただくということでよろしくお願いしたい。
何か事務局からあるか。

事務局
特にない。

会長
以上をもって、本日の審議会を終了する。