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淀川三十石船船唄
名称 | 淀川三十石船船唄(よどがわ さんじゅっこくぶねふなうた) |
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時代 | 江戸時代 |
備考 | 淀川三十石船船唄 平成14年1月、府の無形民俗文化財に指定 |
淀川三十石船
かつて淀川を運行した船は京都ー大坂間で人や物資を運ぶ役割を担っており、江戸時代には過書奉行の支配下にありました。
その内、米30石の積載量に相当する大きさで、旅客運送を行う船を淀川三十石船と呼びます。
この船はおよそ船頭4名に乗客定員28名で、京都伏見と大坂八軒家(現在の天満橋付近)間を運行していました。
上りは早朝に大坂を出て、川の流れが強い箇所は岸から人力で曳航し、夕方に京都に到着しました。
下りは夜に京都を出て、川の流れに乗れるため、上りの半分程の時間で、早朝に大坂に到着しました。
人々の重要な交通機関として活躍した三十石船でしたが、明治に入ると蒸気機関を備えた外輪船が次第にとってかわるようになり、鉄道の開通により姿を消しました。
淀川三十石船船唄
淀川三十石船は姿を消してしまいましたが、三十石船の船頭衆が唄っていた船唄は、高槻市内の大塚地区の人々によって結成された大塚保存会によって唄い継がれています。
この船唄は京都から大坂に下る間に、七七七五の都都逸(どどいつ)の音数で、両岸に広がる風景を唄いあげたもので、船客を楽しませるとともに、船がどの辺りにいるかを知らせるものでした。
淀川水運の往時を偲ばせる大阪を代表する民謡の一つであり、府下に残る数少ない貴重な労働歌として、「淀川三十石船船唄」の名称で平成14年に府の無形民俗文化財に指定されています。
「淀川三十石船船唄」 (MP3:8.16MB)<別ウィンドウで開きます>
唄手: 淀川三十石船船唄大塚保存会
淀川三十石船舟唄全国大会
高槻市では、大阪府指定無形民俗文化財「淀川三十石船船唄」の普及啓発を目的として、11月に全国から参加者を集って、自慢の喉を披露してもらう「淀川三十石船舟唄全国大会」を開催しています。
次回第32回大会は令和6年11月23日(土曜日・祝日)に行います。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。
淀川三十石船舟唄全国大会
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