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令和3年度第1回高槻市文化財保存活用推進協議会

ページID:029413 更新日:2022年3月22日更新 印刷ページ表示

1 会議の名称

高槻市文化財保存活用推進協議会

2 会議の開催状況

日時:令和3年7月15日(木曜日) 午前9時30分から午前11時30分まで

場所:高槻市役所本館2階 全員協議会室

出席委員:網伸也委員、新井進委員、井戸口淳委員、井上一稔委員、今井清信委員、上木正憲委員、北建夫委員、土屋みづほ委員、新美英代委員、福本章一郎委員

3 議題

文化財保存活用地域計画素案

  1. 第2章-第4章について
  2. 第5章-第6章について
  3. 第7章について

4 審議内容 

開会に先立ち、網会長から挨拶。委員10名出席につき、高槻市文化財保存活用推進協議会規則第3条第2項の規定により、本協議会が成立していることを報告。また傍聴希望者がおられないことを報告。

案件1

地域計画素案・第2章-第4章について事務局より説明。以下の質疑応答後、了承された。

  • 第3章の表題が「文化財の概要と特徴」とあるが、特徴については明記されていない。第4章で特徴が述べられているので、第3章は「概要」としてはどうか。
  • 指定文化財の表の題が、「高槻市指定…」となっているが、国・府指定及び登録のものもふくまれているので、「高槻市に所在する…」と改めるべきである。
  • 今回作成中の第1章で、恐らく年代順に記述していると思われ、第4章の順番は第6章の順番に合わせ、関連文化財群につなげていくのが分かりやすいと思う。そうすればストーリーがつながっていくと思う。
  • 個人的には年代順に歴史文化の特徴を書いていただくのがわかりやすいし、素人の方にも理解がしやすいと思う。学校の教材なども年代順に整理されていると思われるし、年代順にまとめることも大事であると思う。
    →第4章の並びは時系列ですが、庁内でも特徴順が良いのでは、という意見がありました。現在第1章をご提示できていないので、通史の並びとしていますが、今後検討させていただければと思います。
  • 高槻市には台地や高地もあり、農業に適さない地域であった。その中で先人たちが苦労して田んぼを作り稲作を続けてきた。その努力の結果が用水路という形で残っているが、産業遺産というか、そういうものが計画の中で取り上げられないだろうか?
    →用水路に関するご意見については、関連文化財群の中で、関連するものがあれば盛り込んでいきたいと思います。
  • 通史的な内容を整理する場合、「この時代では、こうなってこうなりました」とさらりと述べる形式のものがある。第2章のような内容は、計画の中では軽視されがちだが、機械的な文章ではなく、子供が読んでもわかるような形でしっかり書いていただきたいと思う。
    →第1章の歴史的環境という箇所で、ご指摘のようなことを記載していく想定をしております。
    通常では時代ごとにその特徴を入れ込んでいくことになりますが、その中で自然環境のことや、子供に興味を持ってもらえるようなことも盛り込んでいければと思います。
    時系列的な整理を第1章でするのか、第4章でするのかについては、内部で検討したいと思います。
  • 第4章は関連文化財群へのつながりを作るためにあるものなので、その旨を明記してうまくつないでいくような構成にしていただければと思う。
  • 第1章で記載する高槻市の概要が、第2章以降につながっていくことが大事。例えば、少子高齢化という状況が、次世代への継承が困難であるという課題につながることが重要になると思う。
  • 一般の、歴史に詳しくない人が見て、分かりやすい、興味を持てるような構成にしてはどうかと思う。
  • 文化財を享受するのは市民なので、高槻市にはこういう文化財があって、こういう取り組みをしているということが市民に分かるような内容にしていただければと思う。

案件2

第5章-第6章について事務局より説明。以下の質疑応答後、了承された。

  • 第5章では保存と活用の基本的な方向性が示されており、その通りだと思う。しかし第6章のボリュームに比べ、1ページしかなく、これだけで1章としていることへの違和感がある。
  • 地域計画には色々な形があり考え方や理念については今回のような形でしっかりと章立てすることも割とある。第6章の冒頭で第5章の内容を受けて関連文化財群を設定する、という流れにすると読みやすくなるかもしれない。
  • 第6章で、2つの異なる視点で捉えた関連文化財群があるということだが、その説明が前段にないように思うので、2つの違いがよくわからない。P36とP38の図のようなイメージでつながってくることについて、しっかり説明していただければと思う。
  • また、第5章の理念に則り、文化資源を守るために関連文化財群を設定するということを第6章の冒頭に記載しては、と思う。その上で、歴史回廊という軸になるものと、それに連なるものとして地域の生活に根差したものを設定する、というストーリーがわかるようにしてもらえればと思う。
  • 各関連文化財群のストーリーが3行程度と乏しく、弱い印象を受ける。例えば、自分の近所にこんなものがあるんだ、と子供が読んで関心を持つような、地域の良さに気づいてもらえるような工夫をしていただければと思う。
  • 第5章と第6章はストーリーと一体化することで初めて基本的な方向性が出てくるのでは、と思う。
    →資料1では保存活用の将来的方向性、措置といったカテゴリー別で取り上げていますが、このカテゴリーは実際の計画書では記載されないものとなります。章の間がつながるような文脈を仕立てていきたいと思います。また、第5章の見せ方は、検討していきたいと思います。
  • 54ページの「近代化のあゆみ」で、兵所跡と陸軍墓地が取り上げられているが、高槻には他にも戦跡があるので、この2つだけを入れることの意味を明記する必要がある。
    →ご指摘のとおり、市内には他にも戦争遺跡があります。それらを全体的にどう取り上げていくかということについては、諸問題があり、現状の計画では、スケジュール的なこともあり難しいと判断しています。今回取り上げた2つについては、都市づくりの核となったという経緯が市民の方に伝わるように説明したいと考えています。
  • 第5章、第6章をどう位置付けるかは、事務局でもう少し練っていただきたいと思う。
    戦跡についても、誤解を招く可能性があるので、練り直していただければと思う。

案件3

第7章について事務局より説明。以下の質疑応答後、了承された。

  • 活用が無理なものについては活用する必要はなく、全て活用することが正しいのか正しくないのか、そうしたところを議論しなければならない。この素案を見て、最も活用したいのは「歴史回廊」と思われるので、そこを集中的に進めていくと良いと思う。満点に近い計画書だと思うが、活用の新規性が感じられないという印象を受けた。
    →活用について具体的な方針が見えてこない、活用すべきものを見極めていくことも重要である、というご意見を事前にいただいております。この点は真摯に受け止めていきたいと思っております。今後の展開としては、戦国ロード、ハニワ街道、弥生ストリートが軸になってきます。活用については、10年計画を進めつつ、もう少し具体的に実行していくものもあるでしょうから、見直しの段階でそうしたものを強く位置付けていきたいと思います。
  • 活用について、措置の部分で、可能な限り具体的に位置付けて欲しいと思う。
  • 高槻市のこれまでの活用は、安満遺跡、今城塚古墳など、他市と比べて進んでいると思う。今まで活用してきたことの総括的なものと、今後どう向かっていくのか、そのあたりを計画のどこかに入れ込んでいただくと良いと思う。
    →これまでの取り組みの中身を総括して課題や展望を考えるということが大事であると思っています。措置については、例えば歴史的建造物の把握などは、どの関連文化財群でも重複してくるので、どこまで具体化できるのか、検討していきたいと思います。
  • 第5章から第7章は一体性を出すべきではないか。先ほど出た総括も、ここでまとめられるのではないかと思う。
  • 文化庁の指針では、措置については可能な限り実施時期を明記することが望ましいとされている。またある程度本文について記載するということが必要になってくると思う。
    措置の具体性についても、認定に向けての基準が示されている。計画期間内の措置が総合的、重点的に示されているか、保存と活用の具体的な措置が示されているか、といった点が挙げられている。市全体の措置については、どうしても総花的になってしまうものもあるかと思うので、重点的なもの、具体的なものを示すという意味では、特に保存活用区域について、より具体的な措置を検討するのが良いと思う。
  • 課題の内、第5章で触れた「文化資源」に関わる内容については、「文化資源」という言葉をしっかり使用するとわかりやすくなると思う。課題に「文化資源」という言葉を入れ込んでいくと説得力が出てくるかと思う。また、教育や観光に関わることでは、教育を前に出した方が文化的な取組をしていることが前面に出るので良いと思う。
  • 方針2「文化財を大切に守る」の(2)適切な保存・公開の項目に、埋蔵文化財調査センターと合わせ、しろあと歴史館と今城塚古代歴史館に関する取組を措置の中に入れ込んでいただきたいと思う。
    →埋蔵文化財調査センターについては市全体の措置として位置付けており、しろあと歴史館、今城塚古代歴史館については関連文化財群ごとの措置に入っている状態です。改めて整理をさせてください。
  • 弥生ストリートの中心は安満遺跡であるのに、三島古墳群に関する措置が記載されている。安満遺跡に寄せた措置を具体的に書いていただきたい。また、祭り等無形民俗文化財をバックアップするという視点が欠けていると感じる。
  • 北摂山地の方針を見ると、方針2についても明記すべきと思う。自然災害や、山岳寺院の盗難など、防災・防犯についての考え方を盛り込んでおく方がよいと思う。
  • 57ページからはじまる市全体の措置のところで、P61では番号がないところがある。これはどういうことなのか?
  • 市全体の措置の部分では、全て番号を付けた方が良いと思う。
    →現状番号がわかりづらくて申し訳ございません。市全体の措置と、関連文化財群ごとの措置で、重複しているところがあり、重複するものについては両方での記載はしておりません。どのようにわかりやすく見せるか議論しているところでございます。
  • そのあたりを整理し、第8章以降と整合を取りつつ、今日のご意見を参考にまとめ直していただけたらと思う。

5 資料名

令和3年度第1回高槻市文化財保存活用推進協議会 資料