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令和7年度 第1回高槻市芥川城跡保存活用検討委員会

ページID:161775 更新日:2025年7月1日更新 印刷ページ表示

1 会議の名称

令和7年度 第1回高槻市芥川城跡保存活用検討委員会

2 会議の開催状況

日時:令和7年5月22日(木曜日)  午前10時から12時
場所:総合センター 4階 交流室 
出席委員:中井均委員長、仁木宏副委員長、網伸也委員、惠谷浩子委員、土井裕介委員  計5名

3 議題

  1. 芥川城跡保存活用計画の素案について
  2. その他

4 審議内容

1.開会 

開会に先立ち、街にぎわい部長から挨拶。委員並びに事務局の紹介。 以降の議事は中井委員長により進行。委員5名出席につき、高槻市芥川城跡保存活用検討委員会規則第3条第2項の規定により、本委員会の成立を報告。また傍聴希望者がいないことを確認報告。

2.議事

案件1

芥川城跡保存活用計画の素案について、第1章から第6章までの修正箇所、続いて第7章・第8章を説明した。それぞれ意見を付して了承された。主な質疑応答は以下のとおり。

第5章

P.55 構成要素の表について

・「地下の城郭遺構と遺物」とあるが、「地下の」が「遺物」に及ぶ意味なのかわかりづらい。

→誤解のない文言に修正する。

 

・「主郭からの眺望」とあるが、主郭から見える「眺望」の対象は指定地や今後保護を要する範囲の外となる。「眺望点」や「視点場」など、見る場所を特定する言葉を用いたほうがよい。

→「視点場」などの用語を用いた修正を検討する。

 

P.56 構成要素の分布図について

・構成要素は基本的に位置を示すべきものについてはすべて示しておいた方がよい。「視点場」などを構成要素に入れるのであれば、それも分布図に加えてほしい。周辺の要素についても構成要素として挙げるのであれば入れておいた方がよいと思う。

→配置等が具体的にわかるよう詳細図、広域図を用いて、構成要素をわかりやすく整える。

 

・表では本質的価値を構成する要素に「地上の城郭遺構」とあるが、P56の構成要素の分布図では「地上の城郭遺構」とは別に「石垣」とある。石垣は土塁や曲輪、堀切などとともにまとめて「地上の城郭遺構」でよい。

→ご指摘のとおり整理して、修正する。

 

P.58 構成要素の概要について

・自然的環境を構成する要素として「三好山の樹林等」とあるが、P58の説明は花崗岩の露頭の話から始まっている。花崗岩のことを冒頭に述べるのであれば、自然的環境を構成するもう一つの要素として露頭を入れるなどした方がよいと思う。

→ご指摘いただいた点は個別に確認し、修正を検討する。

 

第7章

・構成要素ごとの現状・課題をまとめた表について、自然的環境を構成する要素などは現状・課題が書かれていない。整備の章などと含めて考える必要があるが、例えばハイキング利用者などが自然を活用する上での課題などについてもう少し検討した方がよい。

→ご指摘のとおり整備の章で取り上げる予定だが、自然的環境やサイン類などにおいて活用と関わる部分もあるので、再検討したい。

 

・公開に関する方法に、「公開エリアは、公開活用できる環境となるよう、適切に管理を行う」とあるが、少し具体的に書いた方がよいのではないか。

→ご指摘のとおり樹林や道の管理などの安全上の管理について盛り込めるように検討する。

 

・観光振興など多様な活用に関する課題について、「現状」にアクセスルートの出発点から芥川城跡までのサインが不足していることを書き、「課題」にサインを充実させなければいけないことを明記することで、「方法」の具体的な施策のところでその課題に対する解決策を書けるのではないか。構成要素ごとの現状・課題表の「周辺地の芥川城跡を説明するサイン類」は、出発点からのアクセスルートがわかりにくいことを明記していただきたい。

→ルートがわかりにくいという点について、ご指摘のとおり修正を検討する。また、摂津峡などからのアクセスルートという点についても今後検討していきたい。構成要素ごとの現状・課題表についても、明記されていない活用と整備の章に盛り込むことを検討する。

 

・城跡や遺跡を観光資源として活用することは大切だと思うが、一方で、「教育」や郷土に対する理解、郷土愛の醸成ということも重要だ。普及啓発に関する方法に対応する形で、課題に学校教育などについて追記していただきたい。

→ご指摘のとおり修正を検討する。

 

第8章

・調査全般に関する課題に「城郭史、考古学、文献史学に加えて他の分野からも検討が必要である」とあるが、他の分野を具体的に書いた方がよいのではないか。民俗学的調査や美術史的調査は行っていると思うが、構成要素として挙げている樹林の樹種構成などの植生に関する調査や、花崗岩の露頭の分布といった地質学的な調査も必要になってくる。構成要素ごとの現状・課題表も自然的環境を構成する要素の箇所に記載が必要だろう。

→調査全般の課題については民俗学的調査等を加えて修正する。構成要素ごとの表の空欄部分についても内容を整理した上で反映したい。

 

・これまでの調査研究は国史跡の指定を目指した総合調査が1つの到達点だと思うが、次に何を目標とするのかを書くべきだと思う。地上の城郭遺構は基本的に三好時代のものという評価ができていると思うが、遺構や縄張りの調査では、城郭の年代的な発展や整備の状況を明らかにすることが必要。

→ご指摘のように城の時期的変遷を明らかにすることは課題だと考えている。調査研究の章を整理して修正したい。

 

・文献調査については方法の記載はあるが、調査研究の方向性では文献調査のことがほとんど挙げられていないので、方向性をしっかりと書き込んだ方がよい

→ご指摘のとおり修正を検討する。

 

・調査研究は、芥川城跡の歴史的価値を担保するものであるから、必要性をもう少し明記した方がよい。

→ご指摘のとおり、修正を検討する。

 

案件2

次回委員会は、令和7年8月頃の予定である。

 

閉会

 

5 資料名

・史跡芥川城跡保存活用計画 素案

・参考資料:高槻市芥川城跡保存活用検討委員会規則

・参考資料:芥川城跡パンフレット