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令和7年度第1回高槻市文化財保護審議会
1 会議の名称
令和7年度第1回高槻市文化財保護審議会
2 会議の開催状況
日時:令和7年7月29日(火曜日) 午前10時から午前11時35分
場所:高槻市総合センター 14階 C1401東会議室
出席委員:(五十音順)網伸也委員、井上一稔委員、岩城卓二委員、登谷伸宏委員、福田英人委員 計5名
3 議題
- 令和6年度事業報告について
- 文化財保存活用地域計画について
- その他
4 審議内容
開会に先立ち、街にぎわい部長から挨拶。出席された委員並びに事務局の紹介。
委員6名中5名出席につき、高槻市文化財保護審議会規則第3条第2項の規定により、本審議会が成立していることを報告。また傍聴希望者がないことを確認報告。
案件1
事務局より令和6年度事業報告について説明の上、以下の質疑応答後、了承された。
- 発掘から半世紀程経過した資料を最新の知見も踏まえて再整理し、その成果を元に企画展や講座を開催したことは良い取り組みだ。
- 近現代・戦後の資料収集にも取り組んでほしい。
→学校や民家に資料収集に伺うときは、昔の写真を寄贈いただく等近現代の資料収集についても意識して調査している。 - 大学等外部の人材も活用して市内にどのような建物が存在しているか掘り起こし調査をしてほしい。
→ご意見は今後の参考にする。 - 来館者数の夏場の減少について、歴史館を涼める場所と宣伝して見学につなげてはどうか。
→ご意見は今後の参考にする。
案件2
事務局より地域計画の令和6年度の進捗報告の上、以下の質疑応答後、了承された。
- 来館者の興味を引くために、博物館展示を全面リニューアルする計画はあるか。
→現在は老朽化した設備の更新を行っているところで、展示の大規模な刷新計画はない。 - 今の時代は歴史や文化財の配信にも力をいれるべきだ。市のBOTTO戦国は良い取組だと思うが、現状はどうか。
→昨年度は戦国トークイベントを配信し、約1万8千回再生された。 - 非公開の文化財を期間限定で公開する等は行っているか。
→オープンたかつき等で普段見ることができない文化財の限定公開を行っている。 - 高槻城エリアの再整備に関し、学識経験者や文化財課の助言は取り入れているか。
→再整備は歴史にぎわい推進課が主体となって進めているが、文化財課でも高槻城の絵図や古文書等の史料をもとに助言を行っている。 - 出前講座の後に博物館見学、更に現地でのフィールドワーク、最後に気づいたことを発表してもらうというカリキュラムを組めば、理解が深まる上、文化財に興味をもった人材の育成につながると考えるが、現状はどうか。
→現在は要請があった学校に出前講座を実施しており、講座から見学につなげるといったカリキュラム化は行っていない。ご意見は今後の参考にする。 - 永井神社の状況はどうなっているか。
→経年劣化や昨今の災害により大きく損傷したため、文化財保護審議会委員の助言・指導もいただきながら、所有者側と会議を重ね修復計画を練ってきた。今年の4月から着工し、建設当時の形を残す方向で再建を進めている。部材の状態を判断し活かせるものを再利用していく。 - 傷んでいたとしても、全交換すると情報が失われるので、部分だけでも残してほしい。
→ご意見は参考にする。 - 文化財修理に伴う所有者の負担も理解できるので、所有者に文化財を守ることでどのような利点があるかを示してほしい。→ご意見は今後の参考にする。
- 文化財をどのように保存修理すればよいか所有者に対して助言・相談は行っているか。
→公益財団法人が主催する文化財修理の相談会を周知した。今後は作成した文化財ハザードマップを元に現状の確認を進める。 - 文化財ハザードマップや市民との協働は良い取り組みだ。この活動は高槻にとどまらず周辺の自治体にも先進事例として広めてほしい。
→近隣自治体と連携して活動する際に、情報共有できたらと考えている。 - 山間部の文化財の現状を把握する必要があると考えるが、定期的なパトロール等は行っているか
→定期的ではないが、機会があった時には様子を確認している。
案件3
次回審議会は、令和8年2月頃の予定である。
5 資料名
令和7年度第1回文化財保護審議会資料