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親子講座「トイレトレーニングのお話」を開催しました
令和6年9月12日(木曜日)に元高槻市立保育所所長の田村みどりさんをお招きし、トイレトレーニングについてお話をしていただきました。
トイレトレーニングを進めるにあたっては「個人差があるもの」と知っておくことが大切です。個人差があるものですが、90分から2時間ほど尿を溜められるようになればトイレトレーニングを始める目安となるようです。尿を溜められることができたかどうかを確認するために、紙パンツの排尿サインで確認してもよいですが、布パンツを5枚から10枚ほど用意し、濡れたら「何時に排尿したか」を記録すると分かりやすいと教えていただきました。洗濯物がたくさん出るので、暑い夏の時期に行うと親もストレスが少ないでしょうとお話されていました。
まず始めることは時間を決めてトイレに座る練習をすることです。トイレに行くことを嫌がるときは無理やり行かせなくても良いです。お子さんのタイミングや気分もあると思うので、無理強いせず、次の機会まで見守りましょう。そして「トイレ」という場所は「排泄をする場所」ということを知ってもらうことも大切とおっしゃっていました。「排泄をする場所だよ」と言葉で伝えてもまだまだイメージができない時期なので、絵本などを見せて可視化してあげることでイメージしやすくなるそうです。市内の図書館にもトイレトレーニングに関する絵本がたくさんあるようですので、利用してみてください。
またトイレに座る際には、踏ん張れるように足がしっかりと着く方が良いそうです。牛乳パックで足置き台を作ったり、トイレ用品を購入したり、お子さんやご家庭に合った方法も検討してみてはいかがでしょうか。
トイレトレーニングを進める時は、熱心になりすぎないことも大切です。子どもをトイレにずっと座らせれば、トイレトレーニングが進むわけではありません。焦らなくともいつかは排泄が自立するだろうと大らかな気持ちで、子どもが気持ち良く取り組めるようにサポートしてあげましょう。また、この時期の子どもにとっては、遊ぶことがとても大切です。遊ぶことで手先を使い、手先が鍛えられることでパンツや紙パンツを引き上げる力が付きます。また全身を使うことで腕の可動域も広がり、お尻まで手を回せるようになってきます。たくさん遊ぶことでトイレトレーニングに必要な力も付いていることを知っておいてほしいともお話されていました。
トイレトレーニングは失敗や成功を繰り返しながら進んでいきます。「いつかは自立する」と心に留めておき、トイレトレーニングがストレスにならないよう、笑顔で過ごせるように進めていってほしいと思います。